EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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Öxxö Xööx 「Nämïdäë」
Öxxö Xööx 「Nämïdäë」

Öxxö Xööx Nämïdäë

<収録曲>
1. Därkäë
2. LMDLM
3. Ländäë
4. Dä Ï Lün
5. Lör
6. Lücï
7. Äbÿm
8. Dälëïth
9. Ü


フランス出身のアーティスティックでゴシック風味なプログレ系ドゥームメタルバンド、Öxxö Xööxの2作目。2015年発表。バンド名、アルバム名、曲名の全てが読めませんが、どうやら人造言語なのだそうです。

アーティスト写真もなんかすごいし、なんか色々と気合入り過ぎじゃないですかね。

音楽性の方も、あまりにもアヴァンギャルドすぎて、どう分類したらいいのかわかりません。
ズーンと沈み込むようなドゥーミーで陰鬱な音楽性を基本としていますが、とてもアーティスティックでプログレ的な知性も感じさせるし、耽美系ゴシックのような退廃的な雰囲気も漂わせるし、オルガンやクワイアを交えながら儀式のような神聖さも発しているし…。
Voは朗々とした男性の歌唱と、ちょっぴりオペラチックな女性ソプラノ系ヴォイスが入り乱れており、これまた儀式っぽさを増すのに一役買っています。

とりあえず冒頭の#1の時点で既に神秘性が高過ぎてビビる。チャーチオルガンの創り出す独特の神聖な世界観から、ヘヴィでゆったりとしたリフとキラキラしたKeyへとドラマティックに繋がっていき、Voが入ってくるころには完全にこの世界観にどっぷりと引き込まれていること間違いなしです。不気味さと美しさの絶妙なバランスがとてもクセになります。11分もあるし、曲のスピードもめっちゃ遅いんだけど、自然と聴き通すことが出来ます。
残りの曲も方向性は全部一緒で、全部聴き通す頃には頭ん中がこのバンドの創り出す神秘的な世界観に洗脳されていること間違いなし。一曲一曲の独立性はあまりないですが、アルバム全体を通しての一体感が凄まじく、全部まとめて一つの芸術作品のように感じさせられます。

そしてこの作品、なんとBandcampでNYPという太っ腹ぶり。とりあえず気になったら聴いてみて、妖しい世界観に浸ってみれば良いのではないでしょうか。

<オススメの曲>
1. Därkäë

オススメ度…84点

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NOVEMBERS DOOM 「BLED WHITE」
NOVEMBERS DOOM 「BLED WHITE」

Novembers Doom Bled White

<収録曲>
1. Bled White
2. Heartfelt
3. Just Breathe
4. Scorpius
5. Unrest
6. The Memory Room
7. The Brave Pawn
8. Clear
9. The Grand Circle
10. Animus
11. The Silent Dark


米国出身のメランコリック系ドゥームメタルバンド、ノーヴェンバーズ・ドゥームの9作目。2014年発表。

鬱々としたダークでメランコリックな雰囲気の中に、沈み込むようなリフがずーんと響き渡るという音楽性。陰鬱ながらもメロディはしっかりしてるし、かといってキャッチーすぎもしないしという感じの、絶妙なバランスがベテランの貫録を漂わせます。

冒頭の#1はいきなり暗黒に突き落とされたようなドロドロとしたヘヴィなリフで幕を開ける曲。デスヴォイスも深みがあって迫力満点。ただ、そのへヴィなリフもよく聴くとなかなかメロディアスだし、クリーンパートで怪しげな魅力を発散しているしという感じで、決して聴きにくくはありません。
#2もこれまたダークですが、クリーンパートの妖しさが光る曲。メランコリック具合と暗さの配合が絶妙です。
#5はちょっぴり明るい感じのリフに驚かされますが、やっぱり徐々にずぶずぶと沈み始めます。
#7はドタバタとしたツーバスと、アグレッシヴなリフが印象的。4分程度とコンパクトに纏まっており、良いアクセントになっています。
個人的に一番好きなのは儀式のようなイントロで幕を開ける#11。静と動の対比が素敵で、陰鬱なリフやメロディがとても魅力的です。メランコリックだけど決してキャッチーではないメロディが聴いててとても心地よい、9分を超えるドラマティックな大曲。

ってなわけで、ベテランバンドというだけあってさすがの安定感でした。暗ーいメタルが聴きたいときにはちょうどいいのではないかと。

<オススメの曲>
1. Bled White
11. The Silent Dark

オススメ度…81点

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DOOM:VS 「EARTHLESS」
DOOM:VS 「EARTHLESS」

Doom VS Earthless

<収録曲>
1. Earthless
2. A Quietly Forming Collapse
3. White Coffins
4. The Dead Swan Of The Woods
5. Oceans Of Despair
6. The Slow Ascent


スウェーデン出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、DOOM:VSの3作目。2014年発表。

絶望系ゴシックドゥーム界では最高峰と言って過言ではないドラコニアンのギタリスト、Johan Ericsonによるプロジェクトで、全てのパートを彼が一人でこなしているのだそうです。
深く沈み込むような陰鬱なメロディ、とことんヘヴィでひたすらスローなリフ回し、絶望感たっぷりの深みのあるデスヴォイス…、などなど「ドラコニアンじゃねぇか!」と突っ込みたくなるような音楽性で、もはや完全に「初期ドラコニアン女性ソプラノを抜いただけ」というようなサウンドになっています。

とりあえず冒頭の#1の哀しげなピアノの音色からメロディアスながらもめっっっちゃスローなリフに繋がっていくイントロの時点で既にゾクゾク。そうそう、こういう陰鬱で絶望に塗れた遅いゴシックが聴きたかったのよ。Voもドラコニアンの時の雰囲気とほとんど変わらないし、たまーにポツリポツリと哀しげな呟きが入ったりするところもまさにドラコニアン
続く#2も悲哀の渦巻く底なし沼系絶望チューン。ずぶずぶと沈んでいく暗い雰囲気と、そこに仄かに漂う哀愁が素敵です。
#3はこれまたひたすら沈んでいくスローな曲。後半でちょっぴり希望の光が差し込んでくるかのような展開が良い。まぁ結果的に絶望っぷりが勝るんだけどさ。
#4もゆっくりと紡ぎだされるメロディアスなリフが良い感じの曲。ひたすら反復ですが、そのままずっと心を無にして聴き続けたくなります。
#5も中盤でちょっぴりだけ明るい雰囲気が差し込まれつつ、やっぱり結果的に沈んでいく感じの展開がとても良い。
最後を締める#6は雑音のようなSEで幕を開けますが、1分を過ぎたあたりでいきなりメロディアスすぎるスローなリフが奏でられ、そっからドラマチックに展開していく曲。絶望ゴシックドゥーム好きにはたまらない。

ってなわけで、わざわざドラコニアンと分けてやる意味あるのかなってくらい初期ドラコニアンな楽曲の並ぶ1枚です。女性ソプラノVoとかが入ってこない分、こっちの方がちょっと単調に聴こえちゃうかな。暗い音楽をひたすら心を無にして聴きたいときなんかにオススメです。

<オススメの曲>
1. Earthless
6. The Slow Ascent

オススメ度…82点

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AVATARIUM 「AVATARIUM」
AVATARIUM 「AVATARIUM」

Avatarium Avatarium

<収録曲>
1. Moonhorse
2. Pandora's Egg
3. Avatarium
4. Boneflower
5. Bird Of Prey
6. Tides Of Telepathy
7. Lady In The Lamp


スウェーデン出身のドゥームメタルバンド、アヴァタリアムの1作目。
2013年発表。

キャンドルマスなどのドゥームメタルバンドで活躍するレイフ・エドリングの率いるバンドなのだだそうです。いかにもな低音ドゥームリフをバックに女性Voが儚く切ないメロディを歌い上げるというのが基本のスタンスで、普通のドゥームメタルバンドよりも歌メロがとてもしっかりしているというのが特徴的な点かと。

個人的には冒頭の#1がいきなりの超キラーチューン。ダークでへヴィでゆっくりとしたリフでドロドロと幕を開けたかと思いきや、切なさ漂うアコースティックなパートに一転し、儚い女性Voがのっかってきた瞬間もう完全にノックアウトされてしまいました。ドゥーミーなパートとのアンバランスさが絶妙で、不思議なつり合いの元で曲として凄まじい魅力を放っています。
#2は逆にしっとりとしたアコースティックパートから幕を開ける曲。とってもメロウな雰囲気でこの時点でかなりツボなのですが、そこに低音のゆっくりのリフが絡んできて妖しげな魅力を放っていく様はさらに圧巻です。
あとは歌メロがポップながらも哀愁漂わせまくりな#4もとても好き。

ドゥーム好きはもちろん、女性Voのメタル好きや、ちょっぴり変わった新鮮なサウンドを求めている人にもぜひ聴いてみて欲しいです。

<オススメの曲>
1. Moonhorse(→LV)
2. Pandora's Egg
4. Boneflower(→PV)

オススメ度…92点

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GHOST B.C. 「INFESTISSUMAM」
GHOST B.C. 「INFESTISSUMAM」

Ghost Infestissumam

<収録曲>
1. Infestissumam
2. Per Aspera Ad Inferi
3. Secular Haze
4. Jigolo Har Megiddo
5. Ghuleh / Zombie Queen
6. Year Zero
7. Body And Blood
8. Idolatrine
9. Depth Of Satan's Eyes
10. Monstrance Clock


スウェーデン出身のハードロックバンド、ゴーストB.C.の2作目。
2013年発表。

1作目はGHOSTという名前で出していましたが、同名のバンドが多いせいか、今作ではGOHST B.C.にプチ改名しております。まぁ確かに、これだけシンプルなバンド名、よくつけたなぁと思ってたわ。

音楽性的には前作と全く変わっておらず、サタニックでオカルティックなハードロックをやっており、レトロな雰囲気も胡散臭さも相変わらず。怪しい雰囲気を漂わせながらもポップでキャッチーという絶妙なバランス感覚が素晴らしいです。シンプルなリフがとても印象的なのも前作通りで、Papa Emeritus II<Vo>の浮遊感のある胡散臭い歌唱もやはりとてもクセになる。サイケデリックでプログレライクな世界観のクセに、シンプルで聴きやすくてグイグイ引き込まれていく素晴らしい作品です。

<オススメの曲>
2. Per Aspera Ad Inferi
3. Secular Haze

今作も捨て曲は一切なし。中でもこの2曲の胡散臭さが群を抜いて好きかな。

オススメ度…85点

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GHOST 「OPUS EPONYMOUS」
GHOST 「OPUS EPONYMOUS」

Ghost Opus Eponymous

<収録曲>
1. Deus Culpa
2. Con Clavi Con Dio
3. Ritual
4. Elizabeth
5. Stand By Him
6. Satan Prayer
7. Death Knell
8. Prime Mover
9. Genesis


スウェーデン出身のハードロックバンド、ゴーストの1作目。
2010年発表。

サタニックでオカルティックなハードロックをやっており、レトロな音質でジリジリと胡散臭いメロディを紡ぎ出していくのが特徴です。基本的には古いイギリスのバンドの様な音作りなのですが、カテドラルリー・ドリアンに見いだされてデビューしたという経緯があるだけあってドゥーミーな雰囲気もあるし、ちょっぴりプログレチックな雰囲気もあるしと、なかなか独創的な世界観。とにかく全体を包み込むオカルト風味な胡散臭さの中毒性が高く、リフからVoの歌い方にいたるまで、その全てが妙に頭に残ってしまいます。特にVoはキング・ダイアモンドみたいな素っ頓狂なハイトーンを出すわけでもなく、比較的普通な歌い方なのに、抑揚の付け方だけでここまで胡散臭い感じを醸し出せるのが凄い。

怪しいオルガンの音色が響くイントロ#1に続く#2は、歌いだしの「ル・シ・ファ~♪」の時点で胡散臭さMAX。シンプルなリフの上で浮遊感のある独特の歌メロが響くいかにもオカルト系といった感じの曲です。
#3は普通の哀愁系ロック曲の様なイントロからダークなリフへと流れていく曲。シンプルなリフなのに、しっかりノレるし頭に残ります。そしてサビでの屈折したポップセンスがたまらない。
#4も同じくシンプルなリフが印象的。こんなにシンプルなのに、サタニズムっぽさをしっかりと表現できるのが凄い。そしてVoの歌い回しは胡散臭さが凄まじく、そのくせサビになるとちょっぴり哀愁を漂わせたメロディアスな感じになるのがズルい。
#5は軽快なドラムで始まる曲。が、リフの方は相変わらず魔術的な妖しい魅力を放っており、歌メロの方も呪術的な胡散臭さが漂います。
#6ビートルズが呪われたらこんな感じになるんじゃないかというような雰囲気。キャッチーさと胡散臭さのバランスが絶妙なサビメロがとても好き。
#7はやたらドゥーミーなリフが重々しく響く曲。サビ前後では神々しいも絡み合ってきて怪しさ抜群です。
#8はブンブンとうねるベース音が印象的。やたらグルーヴィーなリフも良い。
#9は他の曲に比べて音作りがモダンな印象のイントロ。しかもやたら展開がプログレ的で実験的です。悪くはないけど、やっぱVoが入ってこないと物足りないかな。

ということでこの作品、基本的に捨て曲がゼロで、しかも一度ハマるとなかなか抜け出せないような独特の魅力を持った作品です。オカルティックな雰囲気からマーシフル・フェイトを彷彿とさせるわりに、サウンドの方は全くタイプの違うメロディアスなハードロックなのですが、オカルティックなサウンドが好きならば共通して楽しめるのではないかと思います。

<オススメの曲>
2. Con Clavi Con Dio(→PV)
3. Ritual
4. Elizabeth
6. Satan Prayer

オススメ度…89点

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WITCHCRAFT 「THE ALCHEMIST」
WITCHCRAFT 「THE ALCHEMIST」

Witchcraft The Alchemist

<収録曲>
1. Walk Between The Lines
2. If Crimson Was Your Colour
3. Leva
4. Hey Doctor
5. Samaritan Burden
6. Remembered
7. The Alchemist
8. Sweet Honey Pie


スウェーデン出身のハードロックバンド、ウィッチクラフトの3作目。2007年発表。とても2000年代のサウンドとは思えないようなレトロなサウンドが特徴で、ドゥーム/ストーナーの範疇で語られるくせしてへヴィさは皆無です。まさに70年代初期のロックを体現しているような音楽性で、乾いた音とシンプルなリフ、そしてそこから醸し出される独特のグルーヴ感がとてつもなく渋い。サイケチックだったりプログレチックだったりする作風や、オルガンやサックスが駆け巡る音作りがとてつもなく古典的で、なんとなく懐かしいような気持ちになることが出来ます。

個人的にはシンプルなリフが絶妙なメロディアスさを醸し出しつつ淡々と紡がれる#1、オカルティックなオーラが漂う#2、ジャズのようなドラムのイントロが印象的な#5あたりが超好き。

<オススメの曲>
1. Walk Between The Lines
2. If Crimson Was Your Colour
5. Samaritan Burden

オススメ度…83点

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YEARNING 「MERGING INTO LANDSCAPES」
YEARNING 「MERGING INTO LANDSCAPES」

Yearning Merging Into Landscapes

フィンランド出身のメランコリック・ドゥーム/ゴシックメタルバンド、YEARNINGの5作目。2007年発表。どっしりと、そしてまったりとしたスローテンポな展開と、美しく陰鬱なメロディが特徴のゴシックメタルをやっています。叙情的なメロディでねっとりと展開する様がとにかく美しくロマンティック。随所で挟み込まれるKeyがかなり良い仕事をしており、陰鬱さの中に希望の光が差し込んでくるような幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。スローテンポ具合はドラコニアンあたりに通じる部分もありますが、あちらがただひたすら絶望の中に沈み込んでいくのに対し、こちらは絶望の中から上に向かって這い上がってくるような印象かと。Voのねちっこい歌唱はサウンドのねっとり具合と良い感じに絡み合っており、怪しい雰囲気を醸し出しています。要所要所で登場する深い迫力満点のデスヴォイスや、細く消え入りそうな女性Voもとても良いアクセントになっています。

<収録曲>
1. Nascentes Morimur
2. Kaleidoscopic Inscape
3. Sphere Of Disgust
4. Return
5. Datura Stramonium
6. October Rain
7. Lethean Waters
8. Merging Into Landscapes
9. Dead
10. The Dying Morn
11. Nemo Ante Mortem Beatus


<オススメの曲>
1. Nascentes Morimur
6. October Rain

儚いアコギの音色に導かれるイントロ#1から一転して、ずぶずぶと深い沼の中に沈んでいくかのような重厚なサウンドで幕を開ける♯2がもう初っ端から全力でロマンティック。スローなリフの中には凄まじい叙情性が込められており、もはやクサメロレベルの素晴らしいメロディ。陰鬱ながらも暗すぎないギリギリのラインで展開し、途中でKeyと女性Voを絡めつつ少しずつ少しずつ明るい方向に浮上していこうともがいているような感じがたまりません。
#6はイントロのモダンなリフに少々驚きますが、歌いだしと共に一気に静かで幻想的になります。キラキラとしたKeyがとんでもなく美しく、ダークなリフと透き通るKeyの絡み合いがあまりにも秀逸。ドラマティックな展開にゾクゾクします。
アルバム全体的に雰囲気が似ている感は否めないのですが、その雰囲気があまりにもツボ過ぎて基本的にはどの曲も楽しめました。中でも上記二つが群を抜いて素晴らしかったので特にオススメという形で。

オススメ度…87点

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SWALLOW THE SUN 「EMERALD FOREST AND THE BLACKBIRD」
SWALLOW THE SUN
「EMERALD FOREST AND THE BLACKBIRD」


Swallow The Sun Emerald Forest And The Blackbird

フィンランド出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、スワロウ・ザ・サンの5作目。2012年発表。暗く陰鬱なサウンドの中に美しく儚いメロディがほんの少しだけ覗くという、絶望に満ちたサウンドが特徴です。基本的には平坦なメロディで深く深く淡々と沈み込んでいくというのがこのバンドのスタンスなのですが、その中で要所要所に顔を出すメロディの美しさや、希望の見えない呟き、深い悲しみに満ちた慟哭のデスヴォイス、唐突に牙を向く凶悪な展開、ゆったりとした冗長な時間の中に漂う虚無感など、様々な要素を器用に詰め込んでくるあたりがとても秀逸。今作ではメランコリックで叙情的なメロディが全面に押し出されており、比較的マイルドで聴きやすくなったという印象です。

<収録曲>
1. Emerald Forest And The Blackbird
2. This Cut Is The Deepest
3. Hate, Lead The Way!
4. Cathedral Walls
5. Hearts Wide Shut
6. Silent Towers
7. Labyrinth Of London (Horror Pt. IV)
8. Of Death And Corruption
9. April 14th
10. Night Will Forgive Us


<オススメの曲>
1. Emerald Forest And The Blackbird
2. This Cut Is The Deepest
4. Cathedral Walls(→PV)
7. Labyrinth Of London (Horror Pt. IV)
10. Night Will Forgive Us

カラカラとしたSEで始まる冒頭の#10から10分超えの大曲。唐突に鳴り響く超スローなリフが始まった瞬間に一気に気分が沈み込み、ずるずると彼らの世界観に引き込まれます。Voの呟きヴォイスも良い具合に下向きのテンションで、憂鬱さがいきなりマックス。「静」と「動」の「静」の部分を中心に美しく展開し、ちょいちょい現れる重く沈み込むスローなリフで希望を根こそぎ奪い去っていきます。悲哀に満ちた方向や、中盤での抒情的なトレモロリフ、そして終盤での音数の少ないアコースティックな儚さなど聴きどころだらけの素晴らしい曲。
♯2はアコースティックな演奏にクリーンヴォイスで歌われる静かな曲。とてつもなく哀しいメロディと消え入りそうな儚いクリーンヴォイスとの組み合わせが絶妙です。中盤でリフがだんだんと重くなっていき、ずるずると沈んでいく感じもGood。
#4はシンプルで悲哀に満ちたリフで淡々と進む曲。必要最小限の音数によるゆったりとした時間がこの上なく虚無感に満ちており、何とも言い難い郷愁のようなものを感じます。中盤からはドロドロとしたヘヴィなリフが顔を出し、絶望感を演出。女性Voの声が儚さをさらに増幅させてくれてるなぁと思ったら、歌っているのはナイトウィッシュアネット・オルゾンでした。
#7は地を這うようにヘヴィなリフでズルズルと進むデスメタルチックな曲。それでもやはりメロディアスで、心にグッとくるようなメロディを聴かせてくるところが凄い。女性Voの歌う美しいパートに入った瞬間、その他のパートが激しかった分だけ際立って聴こえ、思わずはっとさせられます。
ラストを飾る#10もやはり陰鬱。とてつもなくダークな雰囲気の中、メロディアスなギターリフが映え、悲哀に満ちた深みのあるデスヴォイスが輝いています。切なさと悲しさとが渦巻く絶望チューン。

オススメ度…90点

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MY DYING BRIDE 「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」
MY DYING BRIDE
「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」


My Dying Bride The Angel And The Dark River

イギリス出身の絶望系ゴシックメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドの3作目。1995年発表。ドゥーミーで沈み込むようなリフと、反復されるピアノ&Keyの旋律、そして悲哀に満ちたヴァイオリンにより織り成される、一片の希望すら見いだせないような暗い暗い音楽性が特徴です。とにかくスローで淡々と沈み続けていく鬱々としたサウンドはかなり聴く人を選びそうですが、脱力感や倦怠感、そして倦怠感の渦巻く絶望サウンドの中に美しさを見出すことが出来るかどうかが評価の分かれ目なのではないかと。Voは生気のない呟き系ヴォイスで、これまた人を選びそうなクセの強いVoです。

<収録曲>
1. Cry Of Mankind
2. From Darkest Skies
3. Black Voyage
4. A Sea To Suffer In
5. Two Winters Only
6. Your Shameful Heaven


<オススメの曲>
1. Cry Of Mankind
2. From Darkest Skies

冒頭の#1からいきなり13分にも及ぶ大曲。Keyとピアノのメロディが反復される中に超スローなギターリフが織り込まれていくのですが、そのそれぞれが独立した美旋律を絡めあっている様がとにかく圧巻。あまりにもダーク過ぎるのですが、何度も何度も繰り返される神秘的な美メロから耳が離せません。Voは念仏のような生気のない呟きを続けており、陰鬱度の大幅アップに貢献。絶望の淵に引きずり込まれるような超絶鬱チューンです。奇跡的な名曲だけど、アウトロが無駄に長いのだけが不満かな。
#2はベースの音が静かに響き渡るイントロだけで不気味で陰鬱なのに、そこにヴァイオリンが絡み始め、Voが登場し、ギターリフもゆっくりと響き渡り始めとどんどん音数が増加。楽器の数が増えれば増えるほどに負のパワーが増していくのがこのバンドの凄いところ。聴くと死にたくなるようなドロドロした曲です。
残りの曲も似たようなサウンドと言ってしまえばそれまでなのですが、一音一音に悲哀と絶望が込められており、退屈という言葉は一切当てはまらないような曲ばかり。麻薬のような中毒性と、やる気を全て吸い取っていく恐ろしい魔力を持った曲ばかりです。

オススメ度…89点

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MY DYING BRIDE 「THE BARGHEST O’ WHITBY」
MY DYING BRIDE
「THE BARGHEST O’ WHITBY」


My Dying Bride The Barghest O’ Whitby

英国出身のイギリス出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドのEP。2011年発表。EPなのに、収録曲はなんと27分の大曲がたった1曲収録されているだけです。前作からの間にメンバーチェンジなどがちょいちょいあったらしく、ドラムとKey兼ヴァイオリンが脱退。ドラムはヘルプを加え、ヴァイオリンが1人加わったので、結果的にKeyがバンド内に存在しない状態となりました。「鬱々とした超スローなリフがドロドロと奏でられ、そこに呟き系のVoと深みのある絶望デスヴォイスがボソボソとのっかる」というスタイルは相変わらず。Keyが抜けたことにより少し印象は変わりましたが、弦楽器がしっかりと儚さを演出しているので、沈み込むような絶望感は今まで通り維持されています。

<収録曲>
1. The Barghest O’ Whitby

<オススメの曲>
The Barghest O’ Whitby

ということで、収録曲は上でも述べたように27分の大曲が一曲だけです。不穏な強風と雷リフからじわじわと超スローリフが徐々に奏でられ、ヴァイオリンが不気味に儚くそしてゆったりと登場。この時点で曲から醸し出される雰囲気の暗さが半端ないです。その後はスローリフが繰り返されながらデスヴォイスが登場し、暗黒さがどんどんと増していき、途中から若干の加速。まぁ加速といってもめちゃくちゃ遅いんだけど…。そこに独特の呟きヴォイスも登場し、雰囲気はさらにさらに暗くなっていきます。基本的に遅くなったり超遅くなったりという起伏に富んでいるんだか富んでいないんだかわからない緩急をつけて展開していき、その中に儚いサウンドや美しいサウンドがほのかに織り交ぜられているのがとても良い。長いので一気に聴ききるのは大変かもしれませんが、なかなか聞きごたえはあります。このバンドを初めて聴く人にいきなりオススメするような曲ではないけど、こういうサウンドが好きな人なら普通に楽しめるんじゃないかな。

オススメ度…80点

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FU MANCHU 「KING OF THE ROAD」
FU MANCHU「KING OF THE ROAD」

Fu Manchu King Of The Road

米国出身、ストーナーロック界の大御所、フー・マンチューの5作目。1999年発表。サイケデリックでヘヴィでグル―ヴィー、なのにちょっとダウナーな感覚のサウンドが特徴です。とにかくロック本来のカッコ良さがひしひしと伝わってくるサウンドで、余計な装飾は一切ないシンプルな音の魅力がたっぷり。どっしりとしつつもグイグイと引っ張って行ってくれるようなギターリフがとても素敵で、迫りくるような音圧も迫力満点となっています。Voの気だるい感じでいかにもストーナーロックな歌唱もクール。ズルズルと引っ張るような音の系統に対して、リズム隊のさりげなくタイトな演奏が印象的です。

<収録曲>
1. Hell on Wheels
2. Over the Edge
3. Boogie Van
4. King of the Road
5. No Dice
6. Blue Tile Fever
7. Grasschopper
8. Weird Beard
9. Drive
10. Hotdoggin'
11. Freedom of Choice


<オススメの曲>
1. Hell on Wheels
4. King of the Road(→PV)

優秀な曲が並ぶ中、ひと際グル―ヴィーな#1#2が特にお気に入り。何も考えずにリズムにひたすらのりたくなってしまいます。

オススメ度…85点

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MY DYING BRIDE 「FOR LIES I SIRE」
MY DYING BRIDE「FOR LIES I SIRE」

My Dying Bride For Lies I Sire

英国出身のドゥーム系ゴシックメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドの10作目。2009年発表。ドロドロとした、そして鬱々としたリフが耽美的に響きるゴシックメタルをやっており、とにかく暗く沈みこむようなサウンドが特徴。Voの声も物憂げで、ひたすらダークな世界観が演出されています。遅くて暗くて哀しくて美しくて、決して取っ付きやすい作風ではないのですが、意外とリフやメロディはしっかりしているので聴きやすい面も無いことは無く、親しみやすさと親しみにくさが渦巻く不思議な空間が展開。鬱なメロディを美しく聴かせるという、暗黒世界の美学を体現しています。すっげぇ脱力感と倦怠感に見舞われるけど、力を抜いてぼーっと聴いてるとなんか心地良いんだよね。ヴァイオリンの音色が何とも言えない物悲しさと叙情性を増しており、不穏な空気を終始醸し出しているのもたまりません。テンション上がるようなサウンドのことをアゲアゲっていうのは良く聞くけど、こういうサウンドは逆にサゲサゲって言っとけばいいのかな。とりあえずこれを聴いて、底なしに沈んでいけばいいと思う。死にてぇ…、ってテンションになるから。

<収録曲>
1. My Body, A Funeral
2. Fall With Me
3. The Lies I Sire
4. Bring Me Victory
5. Echoes From A Hollow Soul
6. Shadow Haunt
7. Santuario Di Sangue
8. A Chapter In Loathing
9. Death Triumphant


<オススメの曲>
1. My Body, A Funeral
4. Bring Me Victory
6. Shadow Haunt
9. Death Triumphant

もうCD再生して#1が流れ始めた瞬間テンションはダダ下がりに。暗い、遅い、鬱、でも美しいという、このバンドの魅力を集約したような曲です。なんかもうヴァイオリンの音色が儚過ぎて死にたい。
#4は比較的短くて聴きやすい曲。イントロの時点でやはり美しさと鬱度が半端なく、ずーんとテンションが下がります。暗いリフが流れる中、やたらドラムだけがグル―ヴィーなのが個人的にツボ。
#9なんかもリフが叙情的過ぎて死にたくなる。そしてなんと言っても美しい。この曲にも不思議なグルーヴ感がありますが、そのグルーヴに巻き込まれてどんどん沈んでいく泥沼のような曲です。

オススメ度…89点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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