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ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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MYRATH 「TALES OF SANDS」
MYRATH 「TALES OF SANDS」

Myrath Tales Of Sands

<収録曲>
1. Under Siege
2. Braving the Seas
3. Merciless Times
4. Tales of the Sands
5. Sour Sigh
6. Dawn Within
7. Wide Shut
8. Requiem for a Goodbye
9. Beyond the Stars
10. Time to Grow
11. Apostrophe for a Legend


チュニジア出身のプログレッシヴメタルバンド、ミラスの3作目。2011年発表。

まるでドリームシアターの様なプログレプログレしたメタルの中に、オリエンタルな雰囲気をふんだんにまぶした音楽性が特徴的なバンドです。土着的なメロディがとにかく印象的で、タイトルを知らなくても音楽を聴いただけで自然と砂漠やラクダをイメージしてしまうような描写力が凄い。
シンセやパーカッション、ストリングスの全てが民族音楽的で、その手の妖艶なメロディが大好きな自分にはたまらない一作でした。

<オススメの曲>
3. Merciless Times(→PV)
5. Sour Sigh

オススメ度…88点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

MYRATH 「LEGACY」
MYRATH 「LEGACY」

MYRATH LEGACY

<収録曲>
1. Jasmin
2. Believer
3. Get Your Freedom Back
4. Nobody's Lives
5. The Needle
6. Through Your Eyes
7. The Unburnt
8. I Want to Die
9. Duat
10. Endure the Silence
11. Storm of Lies
12. Other Side


チュニジア出身のプログレッシヴメタルバンド、ミラスの4作目。2016年発表。

3作目まではいかにもプログレッシヴなサウンドの中にアラビアンな風味をふんだんに取り込んでおり、その時点でかなり面白い音楽性ではあったのですが、今作ではプログレ色が少し減退し、メロディアスさとアラビアンな雰囲気がググッとアップしたという印象。その異国情緒にあふれるメロディがとにかく魅力的で、無駄に大仰な装飾と合わさって凄まじい中毒性を発揮しております。前作よりもボーカルのメロディラインが非常にわかりやすくハッキリとしているので、知らず知らずのうちに口ずさみたくなるような感じ。

イントロ#1に続く#2がとにかくキラーチューン。イントロのシンフォニックなストリングスでいきなりノックアウトされ、ラララララ~ラララ~というアラビアンな合唱で一緒に歌いたい衝動に駆られること間違いなしです。やたらとサウンドのスケール感がデカい上に、異国情緒あふれまくりのメロディなのですが、とにかくキャッチー。Voの表現力も格段にアップしており、楽曲にぴったりの優雅な歌唱がとても素敵です。
個人的にもう一曲めっちゃ好きなのが、これまた異国情緒あふれるストリングスが魅力的な#7。ゲーム・オブ・スローンズという海外ドラマの登場人物について歌った曲なのですが、その世界観にぴったりの雰囲気がたまりません。個人的にそのドラマの原作小説が大好きなのもあり、剣と魔法とドラゴンの世界に思いを馳せながら楽しく聴くことが出来ます。

その他の曲も非常にクオリティの高い曲ばかりで、異国情緒あふれるサウンドが好きな自分にはとてつもなくツボな一作でした。少し毛色は違うのかもしれませんが、Orphand Landあたりのオリエンタルなサウンドが好きな人にオススメしておきたい一作です。

<オススメの曲>
2. Believer(→PV)
7. The Unburnt

オススメ度…96点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

LEPROUS 「THE CONGREGATION」
LEPROUS 「THE CONGREGATION」

LEPROUS THE CONGREGATION

1. The Price
2. Third Law
3. Rewind
4. The Flood
5. Triumphant
6. Within My Fence
7. Red
8. Slave
9. Moon
10. Down
11. Lower
12. Pixel


ノルウェー出身のプログレッシヴメタルバンド、レプロスの5作目。2015年発表。

メンバーのEinar Solbarg<Vo,key>エンペラーIhsahnらしく、Ihsahnのソロ活動のバックバンドとして名を馳せた彼らなのですが、もはやそんな肩書きすら必要もないほどの研ぎ澄まされたプログレメタルをやっています。

まずは冒頭の#1がいきなりの超キラーチューン。クセのある独特のリズムと、シンプルだけどセンスを感じさせるリフ、そしてEinar Solbargの表現力の歌唱が一体となっており、とても完成度の高いプログレチューンとなっています。盛り上がるところは重厚に盛り上がり、それ以外のところは静かにシンプルにジワジワと前進していく感じで、その対比がとても素敵。
続く#2もリズムが独特で妙にクセになる曲。Djentっぽい雰囲気がとても好きです。そういう系統だと、#10なんかもDjentっぽくて良い。
あとはダークな雰囲気で、機械的なサウンドとエネルギッシュなサウンドが上手いこと融合した感じの#4なんかも好きかな。

プログレメタルなのでよくよく聴けば難解だとは思いますが、普通に聴く分スッと入り込んでくるようなポップさも内包した作品だと思います。重すぎず軽すぎずなバランスも個人的にはとても良いと思う。センスを感じるプログレメタルをお探しならばぜひ。

<オススメの曲>
1. The Price (→PV)

オススメ度…89点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

6:33 「DEADLY SCENES」
6:33 「DEADLY SCENES」

633 Deadly Scenes

<収録曲>
1. Hellalujah
2. Ego Fandango
3. The Walking Fed
4. I'm a Nerd
5. Modus Operandi
6. Black Widow
7. Last Bullet For a Gold Rattle
8. Lazy Boy
9. Deadly Scenes


フランス出身のアヴァンギャルドメタルバンド、6:33の1作目。2015年発表。

先の読めない展開と、ミュージカルのようなコミカルさ、そして何とも言えない胡散臭さが共存する、一言では言い合わらせないような音楽性のバンドです。複雑なのですが、プログレ的というよりはやはり"アヴァンギャルド"という言葉の方がしっくりくるというサウンドで、かなり特殊な雰囲気が漂っていてとても良い。
同郷のディアブロ・スウィング・オーケストラからジャズ要素を抜いたらこんな感じになるんじゃないかなぁという雰囲気かも。

綺麗な合従からスタートする冒頭の#1は、最初こそA.C.T.あたりを彷彿とさせるようなポップなプログレ風味を醸し出してきますが、どんどん胡散臭さが増していき、妖しさと楽しさの入り混じる不思議なミュージカルが開演していくような展開に。色んな要素が詰め込まれている割に、ポップで聴きやすいです。
#4は胡散臭さと妖しさがさらに全開の曲。ヘヴィなリフが響いたかと思いきや、気が付いたら遊園地のような楽しげな音楽へと変貌しており、その変化をなんとも自然にこなしてくるあたりがとても凄い。
#6はPVにもなったキラーチューン。ダークな雰囲気ながらも、弾むようなリズムが素敵で、めっちゃノリが良いです。ちょっぴりジャズっぽい雰囲気で、かなりディアブロ・スウィング・オーケストラっぽいかも。

ディアブロ・スウィング・オーケストラを初めて聴いたときはかなりの衝撃でしたが、このバンドもなかなかの衝撃度でした。フランスってたまーにこういうバンドが現れてくるから侮れないんだよな。どう考えても分類はメタルですが、メタル度はちょっぴり低めで、人によっては物足りなかったりもするのかも。でも個人的にはそこがまた魅力的なんだと思います。

<オススメの曲>
6. Black Widow (→PV)

オススメ度…92点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

Öxxö Xööx 「Nämïdäë」
Öxxö Xööx 「Nämïdäë」

Öxxö Xööx Nämïdäë

<収録曲>
1. Därkäë
2. LMDLM
3. Ländäë
4. Dä Ï Lün
5. Lör
6. Lücï
7. Äbÿm
8. Dälëïth
9. Ü


フランス出身のアーティスティックでゴシック風味なプログレ系ドゥームメタルバンド、Öxxö Xööxの2作目。2015年発表。バンド名、アルバム名、曲名の全てが読めませんが、どうやら人造言語なのだそうです。

アーティスト写真もなんかすごいし、なんか色々と気合入り過ぎじゃないですかね。

音楽性の方も、あまりにもアヴァンギャルドすぎて、どう分類したらいいのかわかりません。
ズーンと沈み込むようなドゥーミーで陰鬱な音楽性を基本としていますが、とてもアーティスティックでプログレ的な知性も感じさせるし、耽美系ゴシックのような退廃的な雰囲気も漂わせるし、オルガンやクワイアを交えながら儀式のような神聖さも発しているし…。
Voは朗々とした男性の歌唱と、ちょっぴりオペラチックな女性ソプラノ系ヴォイスが入り乱れており、これまた儀式っぽさを増すのに一役買っています。

とりあえず冒頭の#1の時点で既に神秘性が高過ぎてビビる。チャーチオルガンの創り出す独特の神聖な世界観から、ヘヴィでゆったりとしたリフとキラキラしたKeyへとドラマティックに繋がっていき、Voが入ってくるころには完全にこの世界観にどっぷりと引き込まれていること間違いなしです。不気味さと美しさの絶妙なバランスがとてもクセになります。11分もあるし、曲のスピードもめっちゃ遅いんだけど、自然と聴き通すことが出来ます。
残りの曲も方向性は全部一緒で、全部聴き通す頃には頭ん中がこのバンドの創り出す神秘的な世界観に洗脳されていること間違いなし。一曲一曲の独立性はあまりないですが、アルバム全体を通しての一体感が凄まじく、全部まとめて一つの芸術作品のように感じさせられます。

そしてこの作品、なんとBandcampでNYPという太っ腹ぶり。とりあえず気になったら聴いてみて、妖しい世界観に浸ってみれば良いのではないでしょうか。

<オススメの曲>
1. Därkäë

オススメ度…84点

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ANATHEMA 「FALLING DEEPER」
ANATHEMA 「FALLING DEEPER」

Anathema Falling Deeper

<収録曲>
1. Crestfallen
2. Sleep In Sanity
3. Kingdom
4. They Die
5. Everwake
6. J'ai Fait Une Promesse
7. Alone
8. We The Gods
9. Sunset Of Age


英国出身のプログレッシヴロックバンド、アナシマのコンピレーションアルバム。2011年発表。

初期はゴシカルなドゥームっぽいメタルサウンドだったため、今でもメタルの範疇で語られることが多いのですが、サウンド的には完全に脱メタルしており、プログレッシヴロックやポストロック系統の音楽性です。

この作品はそんな彼らが初期のゴシック/ドゥーム期の楽曲を、オーケストラを交えながら現在の作風に再構築して収録し直したコンピレーションアルバム。2008年に同じコンセプトの第一弾作品として「HINDSIGHT」というアルバムがリリースされております。

同じ楽曲でもアレンジを変えるだけでこうも雰囲気が変わるのか!!と驚かざるを得ないようなサウンドに変貌しており、軽く聴いただけでは言われるまで同じ楽曲だとは気付かないんじゃないかというくらいの印象の変化があるので、音楽ってすごいなぁと妙な関心をしてしまいました。Voの雰囲気なんかも思いっきり違っていてとても面白いです。
個人的にはドラマティックで聴きごたえ十分な#9が一番好きですが、アルバム全体を通してシンフォニックでクラシカルで、そんな中でも芯の部分はしっかりとアナシマの魅力が詰まっていて…という雰囲気でとても良い。初期の陰鬱な雰囲気もかなり好きなのですが、アルバムジャケのような透き通ったサウンドに生まれ変わった楽曲たちもとても素晴らしく、心が洗われるような神々しいサウンドがたまりません。

原曲を知っているのが一番楽しめるのでしょうが、原曲を知らなくても最近のアナシマサウンドが好きだったりする人は普通に手を伸ばしてみて間違いないと思います。透き通った美しいプログレ/ポストロックが聴きたければぜひ。

<オススメの曲>
9. Sunset Of Age

オススメ度…84点

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ANATHEMA 「DISTANT SATELLITES」
ANATHEMA 「DISTANT SATELLITES」

Anathema Distant Satellites

<収録曲>
1. The Lost Song Part 1
2. The Lost Song Part 2
3. Dusk (Dark Is Descending)
4. Ariel
5. The Lost Song Part 3
6. Anathema
7. You’re Not Alone
8. Firelight
9. Distant Satellites
10. Take Shelter


英国出身のポストロック系プログレバンド、アナシマの10作目。2014年発表。

かつてはこのバンドをゴシック系ドゥームメタルと紹介していたものですが、作を重ねるごとに脱メタル化が進み、プログレ要素を増し、今ではすっかりポストロックの領域まで変化を遂げてきてしまいました。「もはやメタルとは言えない」なんて段階は何作も前にとうに過ぎ、様々な段階を経て積み重ねられた美の集大成がジャンル分類不能なくらいのところまで昇華されております。
また、どんなに音楽性が変化しても彼らの持っていた耽美的な要素は芯の部分でしっかりと受け継がれ続けており、どんなに音楽性が変化しても、一聴した瞬間にハッとするような美しさを感じさせられるところは全く変わっておりません。

基本的にはアコースティックな楽器とシンプルな音数で構成された楽曲が特徴ですが、その中にストリングスやら女性Voやらが非常に効果的に使われており、言葉では表せないような美しさを体現しております。全体的に生命の息吹のようなものが感じられる、どことなく哀しくも温かい感じがとても素敵。

とりあえず冒頭の組曲の前半#1は、シンフォニックで静かなKeyの中に淡々と響くドラムのリズムがとても印象的。信じられないくらいのスケールに広がっていくドラマティックな盛り上がりも最高です。
組曲の真ん中の#2は静かなピアノの調べにふわっとした女性Voがのっかる曲。おぼろげで幻想的な雰囲気がとても良い。
#3はアコースティックなギターの音色が淡々と紡ぎだされる曲。サビに向けてぐいぐい盛り上がっていく展開も素敵です。
#4はこのアルバム一番のキラーチューン。悲し過ぎるピアノの音色と、綺麗に透き通った女性Voの組み合わせが、これぞアナシマな美しさを創り上げてくれています。
間に数曲挟んだ上での組曲のラスト#5は、これまた淡々と紡ぎだされるシンプルなリズムと音色が良い。
#7はVoがひたすら同じ歌詞をぶつぶつと呟き続けるダークな曲。聴いているとゾクゾクしてきて妙にクセになる、妖しい曲です。

とりあえずメタラーにオススメというよりはシガー・ロスのようなポストロックが好きな層にウケが良さそうな音楽性になっています。とにかく信じられないくらい美しいので、興味があればぜひ。

<オススメの曲>
1. The Lost Song Part 1
4. Ariel

オススメ度…89点

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NE OBLIVISCARIS 「CITADEL」
NE OBLIVISCARIS 「CITADEL」

ne obliviscaris citadel

<収録曲>
1. Painters Of The Tempest (Part I): Wyrmholes
2. Painters Of The Tempest (Part II): Triptych Lux
3. Painters Of The Tempest (Part III): Reveries From The Stained Glass Womb
4. Pyrrhic
5. Devour Me, Colossus (Part I): Blackholes
6. Devour Me, Colossus (Part II): Contortions


オーストラリア出身のプログレッシヴブラックメタルバンド、NE OBLIVISCARISの2作目。2014年発表。

ドラマチックかつ美しい世界観で色んな楽器が複雑に絡み合いつつ広がっていくサウンドが特徴で、デスヴォイスなどにブラックメタル要素はちょいちょい見いだせるものの、基本的にはプログレメタルに分類されるような音楽性となっております。
ヴァイオリンが絶妙な匙加減で幽玄な雰囲気を作り出しているのも特徴かな。

曲の構成自体は相変わらず複雑に展開していくものの、基本的には前作よりもシンプルな音の組み合わせで構成されており、比較的聴きやすくなったような印象も受けます。

とりあえず#1から#3が組曲、#4はこれ1つで完結している曲で、最後の#5#6も組曲となっているので、大きく分けるとたった3曲で構成された作品ということになります。

どの曲も幻想的で神々しくて、ヴァイオリンの活躍っぷりにハッと息をのむような美しさを感じることのできる楽曲ばかりなのですが、個人的には1つ目の組曲の中核をなす#2が一番好きかな。メタルメタルしてる部分はなかなかアグレッシヴでカッコいいし、落ち着いてテンポを控えめにしてくるような部分はとても優雅で美しいしで、静と動の対比がはっきりしていて素敵な1曲です。シャリシャリとしたメロいトレモロリフも本当に良い。16分もあるのにあっという間だわ。

全体的に前作よりもポストブラック風味の音像になっており、前作ほどのインパクトは無いのかもしれませんが、内容的にはやはり非常に濃くて満足度の高い作品だと思います。

<オススメの曲>
2. Painters Of The Tempest (Part II): Triptych Lux

オススメ度…87点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

SOLEFALD 「WORLD METAL. KOSMOPOLIS SUD」
SOLEFALD 「WORLD METAL. KOSMOPOLIS SUD」

Solefald World Metal Kosmopolis Sud

<収録曲>
1. World Music With Black Edges
2. The Germanic Entity
3. Bububu Bad Beuys
4. Future Universal Histories
5. Le Soleil
6. 2011, Or A Knight Of The Fail
7. String The Bow Of Sorrow
8. Oslo Melancholy


ノルウェー出身のアヴァンギャルドブラックメタルバンド、ソレファルドの8作目。2015年発表。

ブラックメタル的な禍々しさや凶暴性は無いのですが、儀式や呪術のような妖しげな雰囲気が全体から発せられており、芸術的な美しさと狂気的な神秘性を併せ持った独特の世界観が非常に魅力的です。

ヘヴィなリフをバックにがなり声系のデスヴォイスで歌っている時にはブラックメタルっぽさを感じますが、ピアノやパーカッションをバックにクリーンヴォイスで歌っている時なんかはとてもプログレチックで、それぞれの要素が絶妙なバランスと緩急の付け方で入り乱れてくるところがとても面白い。一筋縄ではいかない不思議な空間が心地よく広がっていきます。

とりあえず冒頭の#1がいきなり妖しさ全開の超キラーチューン。淡々としたピアノの音色と、ギターの弦の端っこをピンピンとはじいたような音をバックに「イェイ、イェイェイ♪」みたいな呪文的フレーズが繰り広げられ、そっからブラックメタル的な要素と複雑に絡み合いつつ展開していくのが何故かクセになります。メロディ自体がとっても摩訶不思議な感じで、カッコいいのに面白いという、相容れない要素が共存してるところが最高。
#2はヘヴィなリフをバックに呪文的なVoが妖しく響き渡る曲。木琴のような音が随所で響くのも印象的。
#3は謎の儀式を収録しましたという感じの曲。焚火の周りで原住民が踊り狂ってそう。
#4は「あーめーりかっ!」がやたら頭に残る、これまた呪術的なメロディの曲。
#5はうって変わって妖精の出てきそうな幻想的なイントロで幕を開ける曲。と思ったら、ヘヴィなリフがザックリ刻まれ、これまた不思議な要素が絡み合って意味不明な世界観を構築してくれます。
#6は宇宙に広がっていきそうな空間的な音使いが印象的なプログレチューン。
#7はこれまた空間的な感じは受けますが、今度は逆にブラックメタル的な要素が比較的強めになっており、同じ空間的でもこちらは暗黒空間といった趣です。
最後の#8はアンビエント的な曲で、幻想的でぼんやりとした雰囲気のまま静かに幕を閉じていきます。

前作がめっちゃカッコ良かったのでかなり期待していたのですが、正直言ってしまうと、さすがに前作ほどの衝撃は受けませんでした。ただ、クオリティ的には決して悪くは無いですし、#1のカッコよさは圧倒的に群を抜いており、その一曲だけでお腹にいっぱいになるくらい大好きです。まずは#1だけでもぜひ。

<オススメの曲>
1. World Music With Black Edges

オススメ度…84点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

GOROD 「A PERFECT ABSOLUTION」
GOROD 「A PERFECT ABSOLUTION」

Gorod A Perfect Absolution

<収録曲>
1. The Call To Redemption
2. Birds Of Sulphur
3. Sailing Into The Earth
4. Elements And Spirit
5. The Axe Of God
6. 5000 At The Funeral
7. Carved In The Wind
8. Varangian Paradise
9. Tribute Of Blood


フランス出身のテクニカルデスメタルバンド、GORODの4作目。
2012年発表。

プログレばりにテクニカルで凝ったフレーズを次々と繰り出しつつ、しかもそのリフがとてつもなくメロディアスで、さらにデスメタルとしての攻撃性をしっかりと保っている素晴らしいテクデスをやっています。

この作品からVoが変わったらしいのですが、比較的普通なガテラルヴォイスで、テクニカルな楽曲の雰囲気を損なうことなく上手いこと溶け込んでいるという印象。迫力不足ということもなく、絶妙なVoだと思います。

基本的に先の読みにくいリフ展開でとても楽しませてくれるような楽曲が多く、イントロ#1に続く#2からもそれは顕著。メロディアスになったと思いきや刻みまくったり、急にグルーヴィーになったりと展開がとても多彩です。
個人的に一番好きなのは#7で、怒涛の勢いで突っ込んでいくリフトメロディアスでしゃれおつなリフを上手いこと絡め合わせた展開がとても秀逸でツボでした。

基本的にどの曲を聞いても面白いリフが満載で、デスメタルにしては珍しくじっくり腰を据えて聴くことが出来るようなサウンドなので、そういう曲が好きな方はぜひ試してみてください。

<オススメの曲>
2. Birds Of Sulphur
3. Sailing Into The Earth
7. Carved In The Wind
8. Varangian Paradise

オススメ度…87点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

GHOST B.C. 「INFESTISSUMAM」
GHOST B.C. 「INFESTISSUMAM」

Ghost Infestissumam

<収録曲>
1. Infestissumam
2. Per Aspera Ad Inferi
3. Secular Haze
4. Jigolo Har Megiddo
5. Ghuleh / Zombie Queen
6. Year Zero
7. Body And Blood
8. Idolatrine
9. Depth Of Satan's Eyes
10. Monstrance Clock


スウェーデン出身のハードロックバンド、ゴーストB.C.の2作目。
2013年発表。

1作目はGHOSTという名前で出していましたが、同名のバンドが多いせいか、今作ではGOHST B.C.にプチ改名しております。まぁ確かに、これだけシンプルなバンド名、よくつけたなぁと思ってたわ。

音楽性的には前作と全く変わっておらず、サタニックでオカルティックなハードロックをやっており、レトロな雰囲気も胡散臭さも相変わらず。怪しい雰囲気を漂わせながらもポップでキャッチーという絶妙なバランス感覚が素晴らしいです。シンプルなリフがとても印象的なのも前作通りで、Papa Emeritus II<Vo>の浮遊感のある胡散臭い歌唱もやはりとてもクセになる。サイケデリックでプログレライクな世界観のクセに、シンプルで聴きやすくてグイグイ引き込まれていく素晴らしい作品です。

<オススメの曲>
2. Per Aspera Ad Inferi
3. Secular Haze

今作も捨て曲は一切なし。中でもこの2曲の胡散臭さが群を抜いて好きかな。

オススメ度…85点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

GHOST 「OPUS EPONYMOUS」
GHOST 「OPUS EPONYMOUS」

Ghost Opus Eponymous

<収録曲>
1. Deus Culpa
2. Con Clavi Con Dio
3. Ritual
4. Elizabeth
5. Stand By Him
6. Satan Prayer
7. Death Knell
8. Prime Mover
9. Genesis


スウェーデン出身のハードロックバンド、ゴーストの1作目。
2010年発表。

サタニックでオカルティックなハードロックをやっており、レトロな音質でジリジリと胡散臭いメロディを紡ぎ出していくのが特徴です。基本的には古いイギリスのバンドの様な音作りなのですが、カテドラルリー・ドリアンに見いだされてデビューしたという経緯があるだけあってドゥーミーな雰囲気もあるし、ちょっぴりプログレチックな雰囲気もあるしと、なかなか独創的な世界観。とにかく全体を包み込むオカルト風味な胡散臭さの中毒性が高く、リフからVoの歌い方にいたるまで、その全てが妙に頭に残ってしまいます。特にVoはキング・ダイアモンドみたいな素っ頓狂なハイトーンを出すわけでもなく、比較的普通な歌い方なのに、抑揚の付け方だけでここまで胡散臭い感じを醸し出せるのが凄い。

怪しいオルガンの音色が響くイントロ#1に続く#2は、歌いだしの「ル・シ・ファ~♪」の時点で胡散臭さMAX。シンプルなリフの上で浮遊感のある独特の歌メロが響くいかにもオカルト系といった感じの曲です。
#3は普通の哀愁系ロック曲の様なイントロからダークなリフへと流れていく曲。シンプルなリフなのに、しっかりノレるし頭に残ります。そしてサビでの屈折したポップセンスがたまらない。
#4も同じくシンプルなリフが印象的。こんなにシンプルなのに、サタニズムっぽさをしっかりと表現できるのが凄い。そしてVoの歌い回しは胡散臭さが凄まじく、そのくせサビになるとちょっぴり哀愁を漂わせたメロディアスな感じになるのがズルい。
#5は軽快なドラムで始まる曲。が、リフの方は相変わらず魔術的な妖しい魅力を放っており、歌メロの方も呪術的な胡散臭さが漂います。
#6ビートルズが呪われたらこんな感じになるんじゃないかというような雰囲気。キャッチーさと胡散臭さのバランスが絶妙なサビメロがとても好き。
#7はやたらドゥーミーなリフが重々しく響く曲。サビ前後では神々しいも絡み合ってきて怪しさ抜群です。
#8はブンブンとうねるベース音が印象的。やたらグルーヴィーなリフも良い。
#9は他の曲に比べて音作りがモダンな印象のイントロ。しかもやたら展開がプログレ的で実験的です。悪くはないけど、やっぱVoが入ってこないと物足りないかな。

ということでこの作品、基本的に捨て曲がゼロで、しかも一度ハマるとなかなか抜け出せないような独特の魅力を持った作品です。オカルティックな雰囲気からマーシフル・フェイトを彷彿とさせるわりに、サウンドの方は全くタイプの違うメロディアスなハードロックなのですが、オカルティックなサウンドが好きならば共通して楽しめるのではないかと思います。

<オススメの曲>
2. Con Clavi Con Dio(→PV)
3. Ritual
4. Elizabeth
6. Satan Prayer

オススメ度…89点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

THE HAARP MACHINE 「DISCLOSURE」
THE HAARP MACHINE 「DISCLOSURE」

The Haarp Machine Disclosure

<収録曲>
1. Esoteric Agenda
2. Lower The Populace
3. Pleiadian Keys
4. From Vanity To Utility
5. Disclosure
6. The Escapist Notion
7. Extension To One
8. Machine Over


イギリス出身のプログレッシヴなメタルコアバンド、ザ・ハープ・マシーンの1作目。2012年発表。

変拍子を取り入れつつテクニカルかつプログレッシヴに展開するメタルコアをやっており、大まかに分けると最近流行のDjent系のバンドに分類されるようなサウンドです。演奏もカッチリしてて普通に上手いし、Voもデスヴォイスでゴリゴリ推しながら、クリーンヴォイスで上手く緩急をつける器用なタイプ。ただ、一番の違いはシタールや琴といった民族楽器を大胆に取り入れているという点で、それらの醸し出すエスニックだったりオリエンタルな響きが、楽曲にただならぬ個性を加えることとなっています。
一曲一曲は4分前後という比較的コンパクトなタイプなのに、そこにありとあらゆる音が詰め込まれていて、ごちゃごちゃしてるのにギリギリのラインで整合性を保っているというのも凄いところ。激しさと聴きやすさと難解さを同時に擁立している素晴らしい作品だと思います。

冒頭の#1からシタールの妖しい音色が響き渡っていきなりの別世界っぷり。そっから変拍子たっぷりのアグレッシヴなリフとドラムが複雑に絡み合っていき、絶妙な緩急で道をこじ開けていく様はまさに圧巻です。
続く#2は複雑なリフが個人的にとてもツボだった曲。自然と頭を振りたくなるようなリズム感を持ちつつ、先の読めない展開がピロピロと紡ぎ出されていく曲です。
#3はテクニカルなリフの中に響くクリーンヴォイスが素敵な曲。バックの容赦ないリフの応酬とのギャップが良い。
#4は前半はテクデスの様な攻撃的な展開ですが、終盤ではピアノの美しいメロディへと移っていく曲。前半からは想像もつかないような変貌に驚きを隠しえません。
#5はドラマティックな盛り上がりでどんどん激しさを増していく曲。こちらも前半と後半で全く別の曲のように聴こえます。
#6はいかにもメタルコアっぽいリフとクリーンヴォイスなのに、独特のリズム感であまり王道メタルコアには聴こえない曲。でも頭は振りたくなるようなグルーヴ感はしっかりあるのが不思議。
#7はプログレ的なピロピロリフから爆走へと雪崩れ込み、さらにクリーンパートへと変貌していく一連の流れが素敵。
#8は比較的ゆったりとした曲ですが、その中でシタールの音色がキラリと光る曲。民族楽器好きにはたまらん。

ということで、ただのメタルコアやDjentの枠に収まりきらないような自由奔放な世界観がとても素敵なバンドだと思います。このくらい個性の強いバンドが世の中にもっと溢れてくれればいいのに!

<オススメの曲>
1. Esoteric Agenda
2. Lower The Populace
3. Pleiadian Keys(→PV)
6. The Escapist Notion
7. Extension To One

オススメ度…88点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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