EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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ANATHEMA 「FALLING DEEPER」
ANATHEMA 「FALLING DEEPER」

Anathema Falling Deeper

<収録曲>
1. Crestfallen
2. Sleep In Sanity
3. Kingdom
4. They Die
5. Everwake
6. J'ai Fait Une Promesse
7. Alone
8. We The Gods
9. Sunset Of Age


英国出身のプログレッシヴロックバンド、アナシマのコンピレーションアルバム。2011年発表。

初期はゴシカルなドゥームっぽいメタルサウンドだったため、今でもメタルの範疇で語られることが多いのですが、サウンド的には完全に脱メタルしており、プログレッシヴロックやポストロック系統の音楽性です。

この作品はそんな彼らが初期のゴシック/ドゥーム期の楽曲を、オーケストラを交えながら現在の作風に再構築して収録し直したコンピレーションアルバム。2008年に同じコンセプトの第一弾作品として「HINDSIGHT」というアルバムがリリースされております。

同じ楽曲でもアレンジを変えるだけでこうも雰囲気が変わるのか!!と驚かざるを得ないようなサウンドに変貌しており、軽く聴いただけでは言われるまで同じ楽曲だとは気付かないんじゃないかというくらいの印象の変化があるので、音楽ってすごいなぁと妙な関心をしてしまいました。Voの雰囲気なんかも思いっきり違っていてとても面白いです。
個人的にはドラマティックで聴きごたえ十分な#9が一番好きですが、アルバム全体を通してシンフォニックでクラシカルで、そんな中でも芯の部分はしっかりとアナシマの魅力が詰まっていて…という雰囲気でとても良い。初期の陰鬱な雰囲気もかなり好きなのですが、アルバムジャケのような透き通ったサウンドに生まれ変わった楽曲たちもとても素晴らしく、心が洗われるような神々しいサウンドがたまりません。

原曲を知っているのが一番楽しめるのでしょうが、原曲を知らなくても最近のアナシマサウンドが好きだったりする人は普通に手を伸ばしてみて間違いないと思います。透き通った美しいプログレ/ポストロックが聴きたければぜひ。

<オススメの曲>
9. Sunset Of Age

オススメ度…84点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ANATHEMA 「DISTANT SATELLITES」
ANATHEMA 「DISTANT SATELLITES」

Anathema Distant Satellites

<収録曲>
1. The Lost Song Part 1
2. The Lost Song Part 2
3. Dusk (Dark Is Descending)
4. Ariel
5. The Lost Song Part 3
6. Anathema
7. You’re Not Alone
8. Firelight
9. Distant Satellites
10. Take Shelter


英国出身のポストロック系プログレバンド、アナシマの10作目。2014年発表。

かつてはこのバンドをゴシック系ドゥームメタルと紹介していたものですが、作を重ねるごとに脱メタル化が進み、プログレ要素を増し、今ではすっかりポストロックの領域まで変化を遂げてきてしまいました。「もはやメタルとは言えない」なんて段階は何作も前にとうに過ぎ、様々な段階を経て積み重ねられた美の集大成がジャンル分類不能なくらいのところまで昇華されております。
また、どんなに音楽性が変化しても彼らの持っていた耽美的な要素は芯の部分でしっかりと受け継がれ続けており、どんなに音楽性が変化しても、一聴した瞬間にハッとするような美しさを感じさせられるところは全く変わっておりません。

基本的にはアコースティックな楽器とシンプルな音数で構成された楽曲が特徴ですが、その中にストリングスやら女性Voやらが非常に効果的に使われており、言葉では表せないような美しさを体現しております。全体的に生命の息吹のようなものが感じられる、どことなく哀しくも温かい感じがとても素敵。

とりあえず冒頭の組曲の前半#1は、シンフォニックで静かなKeyの中に淡々と響くドラムのリズムがとても印象的。信じられないくらいのスケールに広がっていくドラマティックな盛り上がりも最高です。
組曲の真ん中の#2は静かなピアノの調べにふわっとした女性Voがのっかる曲。おぼろげで幻想的な雰囲気がとても良い。
#3はアコースティックなギターの音色が淡々と紡ぎだされる曲。サビに向けてぐいぐい盛り上がっていく展開も素敵です。
#4はこのアルバム一番のキラーチューン。悲し過ぎるピアノの音色と、綺麗に透き通った女性Voの組み合わせが、これぞアナシマな美しさを創り上げてくれています。
間に数曲挟んだ上での組曲のラスト#5は、これまた淡々と紡ぎだされるシンプルなリズムと音色が良い。
#7はVoがひたすら同じ歌詞をぶつぶつと呟き続けるダークな曲。聴いているとゾクゾクしてきて妙にクセになる、妖しい曲です。

とりあえずメタラーにオススメというよりはシガー・ロスのようなポストロックが好きな層にウケが良さそうな音楽性になっています。とにかく信じられないくらい美しいので、興味があればぜひ。

<オススメの曲>
1. The Lost Song Part 1
4. Ariel

オススメ度…89点

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夢中夢 「イリヤ‐ILYA‐」
夢中夢 「イリヤ‐ILYA‐」

夢中夢 イリヤ‐Ilya‐

日本出身のポストロックバンド、夢中夢の2作目。2008年発表。ありとあらゆる要素がごちゃまぜになった非常に説明しにくいサウンドが特徴の、かなり独創的な世界観を持ったバンドです。巷では「ヒーリングミュージック from HELL」だとか「ブラックメタル meets 久石譲」だとかわけわからん形容をされているのですが、聴けばそれも納得の独特な音楽性。プログレのように巡るましく展開し、ヒーリングミュージックのように美しくストリングスとシンセが絡み合い、美麗な女性ソプラノヴォイスが響き渡り、唐突にデスヴォイスが叫びを挙げ、儚いピアノが乱舞するという、言葉して並べてみると一切の整合性を持たないような要素がズラりとならびます。こんなに色んな要素が入っているのに混沌とすること無く綺麗に纏まってしまうのが凄いところで、このセンスの良さはまさに芸術。流れるような美しさと、暗くも重くも無いのにどこか鬱々とした雰囲気、そして攻撃性と癒し要素との絶妙なバランスがとにかくたまりません。なんか色んな要素が入ってるとどうしても敷居の高い印象がありますが、意外と聴きやすいのもポイント。

<収録曲>
1. intro -イリヤ-
2. 火焔鳥
3. 眼は神
4. 僕達の距離感
5. 反復する夢の果てで白夜は散る
6. ドクサの海の悪樓
7. 塵に過ぎない僕は塵に返る
8. いく度も繰り返されて、言葉は少しずつ意味を失い、言葉のもたらす痛みも和らぐ
9. サッフォー
10. 祈り
11. 灰の日


<オススメの曲>
1. intro -イリヤ-
2. 火焔鳥
3. 眼は神(→PV)
6. ドクサの海の悪樓
10. 祈り

#1は2分くらいのただのイントロなんだけど、この時点で美し過ぎて悶絶。クラシカルなストリングスが静かに流麗に響き渡り、既にノックアウト寸前です。
そこから続く#2がピアノの乱舞する超キラーチューン。バンドサウンドをバックに美しく儚いピアノが疾走するイントロ、そこから一度引いて静かに女性Voが歌いだし、サビで壮大に広がっていくという展開がまさに神がかっています。サビでのソプラノも神々しいし、ストリングスの絡みも絶妙。
#3はいきなりシャウトで始まる荒々しい曲。相変わらず綺麗なピアノの音色と、狂気的な展開とのギャップが印象的です。
#6はオルガンの音色が印象的な曲。神々しいサウンドと相成って教会のようなイメージを抱きます。不穏なメロディとブラックメタルばりのシャウトも加わり禍々しい雰囲気なのですが、やはり崇高でどこか美しいと感じてしまうような曲になっています。
#10は10分ちょいの大曲。儚く切ない歌いだしから、ゆーーっくり時間をかけてちょっとずつちょっとずつ盛りあがっていき、後半では信じられないほどの神々しい盛り上がりに。コーラスも聖歌隊のような神秘的な感じでマジ好み。前半のゆっくりした部分も、後半のブラスト疾走パートも、とにかく全てが美しいです。

オススメ度…95点

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[PELICAN]
PELICAN「CITY OF ECHOES」



米国シカゴ出身のインスト系ヘヴィ・ロックバンド、ペリカンの3作目。2007年発表。Voは一切入っておらず、「音」のみで全てを語りつくしています。ヘヴィさと哀愁っぷりのバランスがとにかく絶妙で、時に激しく、そして時に優しくと言う変幻自在な音の波が実に心地良い。ジャンル的にはポスト・ロックとして括られてしまうようですが、Voが無いこと以外はメタル者にもアピールする点は多いのではないかと。

とりあえずタイトル曲の2.City Of Echoesがとにかく良い。透明感のあるメロウなサウンドにヘヴィなギターが加わってきて・・・、という流れがホント素晴らしいです。しかもヘヴィといってもアウレッシヴなヘヴィさではなく、どことなーく哀愁を包み込んでいるのがたまらん。叙情性たっぷりな感じ。歌がない分、逆に一つ一つの音が心に直接響いてきます。
1.Bliss In Concreteはどよ~んとしたリフが印象的な曲。適度なダークさが良い感じです。そして後半になるにつれてだんだんとテンポアップしてきて、ついにはツーバスまで登場。普通にカッコ良過ぎ。
6.Lost In The Headlightsは展開がなかなか複雑な曲。そんな中、随所で顔を出す哀愁フレーズがこれまた最高です。廻るましくサウンドが変化していくのに、決して聞きにくくはないというのも凄い。
他には、やっぱり哀愁たっぷりな3.Spaceship Broken – Parts Needed、アコギの音色が絶妙な4.Winds With Hands、ギターサウンドが攻撃的な5.Dead Between The Walls、静かめなサウンドに癒される8.A Delicate Sense Of Balanceあたりがオススメかな。

ということでこのアルバム、インストOKな人には是非とも聴いてみてもらいたいです。インストバンドにしては一曲一曲がコンパクトなので聴きやすいですし(長くて7分)、日頃インストはあまり聴かない人も機会があれば是非。美しい音の洪水に酔いしれてください。

オススメ度…87点

YOU TUBEで聴けるもの
A Delicate Sense Of Balance(曲のみ)

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