EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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TO/DIE/FOR 「EPILOGUE」
TO/DIE/FOR 「EPILOGUE」

To Die For Epilogue

<収録曲>
1.Crimson Twins
2.Vala Of Tears
3.Hollow Heart
4.Veiled
5.The Unknown
6.Frail Without You
7.In Solitude
8.Chains
9.Immortal Love
10.Victim Of Love
11.Garden Of Stones


フィンランド出身のゴシックメタルバンド、トゥ・ダイ・フォーの2作目。2001年発表。

最近の彼らも普通に好きですが、初期の彼らは今以上に陰鬱さと耽美的かつ退廃的な雰囲気がアルバム全体をがっつり覆い包んでいて、個人的にかなり好きです。ゴシカルな雰囲気でねっとり包み込んでくるくせに、メロディはとてもしっかりしていて、むしろかなりキャッチーってのもこのバンドの魅力的なところ。そして何よりもジェイプ・ペラタロののっぺりとした官能的な歌唱がサウンドにとても合っていて、耽美的な美しさをさらに増幅してくれています。

冒頭の#1はイントロの効果音がちょっと長いですが、そこからKeyとギターがメランコリックに絡み合い、ねっとりとした歌声が加わっていく展開がとても素晴らしい曲。キャッチーなメロディのくせに、その中にも何とも言えない陰りが残っているのがとてもこのバンドらしくて良い。
#3はちょっぴりアップテンポなイントロですが、歌い始めるとやっぱり何とも言えない陰りが差し込んできて、何とも言えない哀種が漂ってくるのがとても素敵。
個人的に一番好きなのは#5で、ヘヴィで陰鬱なリフと、哀愁漂いまくりの歌メロがほんと最高。この"The Unknown"はこれ以降のアルバムでシリーズ化されていき、個人的には3rd収録の"The Unknown II"が一番好きなのですが、元祖のこの曲も負けず劣らずの名曲です。
#9も隠れた名曲で、ヒロイックさすら感じさせるクサいメロディと、このバンドらしい陰りのあるメロディが上手い具合に融合されている曲。胸を締め付けるような哀愁ダダ漏れな感じがとても良い。

初期の彼らの作品は本当にどれも良いので、哀メロや耽美的な雰囲気、ゴシカルなサウンドが好きな方にはとてもオススメです。

<オススメの曲>
5.The Unknown
9.Immortal Love

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

TO/DIE/FOR 「CULT」
TO/DIE/FOR 「CULT」

To Die For Cult

<収録曲>
1. In Black
2. Screaming Birds
3. Unknown III
4. Mere Dream
5. You
6. Straight Up
7. Let It Bleed
8. End Of Tears


フィンランド出身のゴシックメタルバンド、トゥ・ダイ・フォーの7作目。2015年発表。

前作は音作りが比較的モダンになってしまい、彼らの一番の持ち味である耽美的かつメランコリックなサウンドがかなり控えめだったのですが、今作ではかなりそれが持ち直しており、個人的な好みに合致するサウンドに回帰してくれました。哀愁たっぷりで、どことなく陰鬱で、メロディもしっかりしてて…という感じでとても良い。ジェイプ・ペラタロ<Vo>の官能的な歌声が楽曲によくマッチしていて、「このバンドはこういう雰囲気だからこそこの声がピッタリなんだよなぁ」と改めて思わされます。

冒頭の#1は、イントロがとてつもなくカッコいい感じ。やたらヒロイックなのですが、その中にもちょっと物憂げな雰囲気が内包されているのがめちゃくちゃツボでした。比較的アップテンポながらも、終始哀愁が漂いまくりで最高です。
#3はここにきてまさかのUnknownシリーズ。"The Unknown II"が個人的にトゥ・ダイ・フォーで一番の名曲だと思っているのですが、この曲もその雰囲気を踏襲していてなかなか良いです。サビのメロディが完全にUnknownシリーズだなぁって感じで、同じメロディを軸にした曲がこうやってシリーズ化されているのは面白くて良いなぁと思います。
#4は美しいピアノの音色をバックにし、ギターサウンドなども必要最小限に抑えられたしっとり系の曲。哀しいメロディがとても印象的です。2分ちょいしかないのが残念。
#6ポーラ・アブドゥルのカバー曲。もともとめっちゃ明るい曲なのに、なんでこんな陰鬱な仕上がりにできるんだろうと笑ってしまいます。
#8はアルバムの最後を締める暗い曲。沈み込むようなドロドロとした雰囲気で締めるってのが、このバンドらしくていいかもしれない。

ってなわけで、前作が個人的に「うーん」って感じだったので、今作はかなり持ち直してくれて本当に良かったなと思いました。耽美的なサウンドが好きな方にオススメ!

<オススメの曲>
1. In Black(→PV)
3. Unknown III

オススメ度…83点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

PRAYING MANTIS 「SANCTUARY」
PRAYING MANTIS 「SANCTUARY」

Praying Mantis Sanctuary

<収録曲>
1. In Time
2. Restless Heart
3. Tears In The Rain
4. So High
5. Turn The Tide
6. Touch The Rainbow
7. Threshold Of A Dream
8. Playing God
9. Highway
10. Sanctuary


英国出身、かつてのNWOBHMの立役者のひとつ、プレイング・マンティスの8作目。2009年発表。
6年の休止期間を経て世に放たれる再始動作品です。

ちなみにこの再始動にあたり、バンドの中心であったトロイ兄弟以外のメンバーは全て一新。新しいシンガーのマイク・フリーランドはこのバンドの音楽性にぴったりの切なくて細いハイトーンを持っており、哀愁っぷりの増幅に一役買っております。めっちゃ上手いわけでもないし、特徴あるわけでもないけど、妙にこのバンドにマッチしているという印象。

さて中身の方はと言いますと、哀メロ派が狂喜しそうな叙情メロの嵐で、いかにも彼ららしい素晴らしいサウンド。ツインギターも冴えわたり、これぞプレイング・マンティスな音色がたっぷりです。

#1はしっとりとした叙情メロがたまらない曲。適度な疾走感でウェットに駆け抜け、哀しみの余韻を残していく感じがとても良いです。
#4は叙情メロが涙を誘うと共に、新任Voの持ち味が存分に発揮されている曲。哀愁たっぷりのか細い歌声で「ソー・ハァーーーイ↑」と伸びやかに歌いあげられるのが妙にクセになります。
#5は個人的にめちゃくちゃツボだったバラードチューン。なにこれ、哀しすぎるんですけど!! アコースティックなギターの音色と、泣きのツインギター、そして切ないメロディが心にぐっときます。今にも消え入りそうなVoの声も切なくてたまらない。
アルバムの最後を締める#10もツインギターが泣きまくる超名曲。メロい、メロすぎる!ギターソロも思う存分に泣かせまくっており、これぞ彼らの真骨頂ともいえる曲だと思います。

一曲一曲はちょっと小粒に聴こえてしまう部分はあるのかもしれませんが、どこをどう切り取っても紛うことなきプレイング・マンティス節が炸裂している名盤だと思います。泣きメロ、叙情メロが好きな人はぜひ抑えておくべきかと。

<オススメの曲>
4. So High
5. Turn The Tide (→PV)
10. Sanctuary

オススメ度…88点

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AMORPHIS 「TALES FROM THE THOUSAND LAKES」
AMORPHIS 「TALES FROM THE THOUSAND LAKES」

Amorphis Tales From The Thousand Lakes

<収録曲>
1. Thousand Lakes
2. Into Hiding
3. The Castaway
4. First Doom
5. Black Winter Day
6. Drowned Maid
7. In The Beginning
8. Forgotten Sunrise
9. To Father's Cabin
10. Magic And Mayhem
11. Folk Of The North
12. Moon And Sun
13. Moon And Sun Part Ⅱ:North's Son


フィンランド出身のメタルバンド、アモルフィスの2作目。1994年発表。
最近はもっとメランコリックな音楽性のメタルをやっておりますが、当時は土着性のあるメロディを前面に押し出したメロディックデスメタル系統の音楽をやっておりました。

重々しいサウンドでゆったりと叙情メロが紡ぎだされるスタイルで、そのメロディがとにかくクサい。ドロドロとした雰囲気を維持しつつ、こんなにもクサいメロディをねっとりと聴かせてくれるバンドはそうはいないと思います。メロディのクサさからか、BURRN!などではヴァイキングメタル特集に含まれていたりもしました。

イントロ的な#1から繋がる#2は、ズブズブと沈み込むような重いリフと、中近東風のエキゾチックなメロディの組み合わせが秀逸な曲。そんな組み合わせにもかかわらず、全体的な雰囲気はどこか物悲しく、深みのあるデスヴォイスもその悲しみをさらに増幅させています。サビのクリーンヴォイスとの対比も素敵。
#3はこれまた異国っぽいリフが印象的。リフだけ聴くと明るい感じもするのですが、全体的にはやはり重々しい雰囲気。
#5は物悲しさMAXの超名曲。イントロのKeyの時点で既に「おっ」となるのですが、そこにギターリフが絡み、溜め息のようなデスヴォイスが絡んでくると、さらに悲哀の度合いが増していきます。鬱々とした雰囲気の中に、仄かな希望の光が見えるようなドラマチックさも内包しているところがとても良い。
#7はドゥーミーなリフと、そこに絡む妖しい女性クリーンヴォイスが印象的な一曲。こんなにもゆったりなのに、自然と体を揺らしたくなるような不思議なグルーヴ感もあります。

一番最初に聴いたのがメタラー初心者の頃だったので、当時は「うん、まぁ良いね」くらいだったのですが、メタラーとしての経験値を積んでからこそこのアルバムの凄さがひしひしと伝わってくるようになりました。玄人好みなメロデスかもしれませんが、聴けば聴くほど味が出る素晴らしい作品だと思います。最近のアモルフィスとはまた違った趣を楽しむことが出来るので、最近のしか聴いたことがないような方もぜひ。

<オススメの曲>
5. Black Winter Day

オススメ度…91点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

AMORPHIS 「UNDER THE RED CLOUD」
AMORPHIS 「UNDER THE RED CLOUD」

Amorphis Under The Red Cloud

<収録曲>
1. Under The Red Cloud
2. The Four Wise Ones
3. Bad Blood
4. The Skull
5. Death Of A King
6. Sacrifice
7. Dark Path
8. Enemy At The Gates
9. Tree Of Ages
10. White Night
11. Come The Spring
12. The Wind


フィンランド出身のメランコリックメタルバンド、アモルフィスの12作目。2015年発表。

かつてはメロデスに分類されていましたが、フォーク/トラッド系の土着的な要素も強いし、ゴシカルな雰囲気もあるので、7作目「ECLIPSE」以降は個人的にメランコリックメタルで括ることにしています。
今作もそんなメランコリックメタルな路線を依然として引き継いでおり、圧倒的なクオリティが健在。しかも個人的に最も大好きな7作目~9作目の頃の音作りにとても近く、「同じ音楽性が続いてちょっと飽きてきたな…」という思いすら払拭する出来となっております。

まず冒頭の#1の美しいピアノのイントロで「これは!!」となること必至。いかにもアモルフィスらしい入りで、そのままドラマティックかつメランコリックにグイグイと突き進んでいきます。トミ・ヨーツセンの哀愁漂うクリーンヴォイスと、鬼気迫るデスヴォイスとの使い分けも最高です。
#3はヘヴィなリフと迫力のデスヴォイスでダークに突き進むところからクリーンヴォイスへとシフトしていく瞬間が、哀愁を通り越して悲哀の領域まで言っていてとても好き。
#5は中東風なギターメロディがやたら耳を惹くイントロから、魔的な笛が響きわたるエスニックな曲。笛はエルヴェイティChrigel Glanzmann、パーカッションはオーペスMartin Lopezがゲスト参加しているのだそうです。アモルフィスらしい哀愁を残しながら、異国情緒たっぷりの民族的かつ神秘的な世界観と融合させてくるあたりがさすがとしか言いようがありません。
#6はPVも作られている曲。いかにも最近のアモルフィスって感じの曲で、文句のつけようがないド直球な哀愁チューン。
#7はこれまたイントロのピアノが美しい。そして唐突な咆哮との組み合わせもたまらない一曲。荒々しさと繊細さの共存が素敵です。
#9は笛がひゅるりと乱舞するフォーキッシュな曲。笛フェチにはたまらん。
そしてこ#11まできてさらに圧倒的名曲の登場。これがまさかのボートラなのだからたまったもんじゃない。ドラマティックな展開と、美しいメロディ、そして哀愁MAXのクリーンヴォイスに涙を禁じ得ないです。ギターの音もピアノの音も、そして歌声までものすべてが、聴く者の心を掴んで離さない一曲。日本盤か海外デラックス盤に収録されているので、絶対にそのどちらかを買いましょう。

ってなわけで、最近のマンネリ感を一気に打開する起死回生の一作だと思います。音楽性をそのままにしつつ、起死回生の一策をこのタイミングで出せるのって本当に凄いと思う。

<オススメの曲>
1. Under The Red Cloud
5. Death Of A King
11. Come The Spring

オススメ度…92点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

GHOST BATH 「MOONLOVER」
GHOST BATH 「MOONLOVER」

GHOST BATH MOONLOVER

<収録曲>
1. The Sleeping Fields
2. Golden Number
3. Happyhouse
4. Beneath the Shade Tree
5. The Silver Flower pt. 1
6. The Silver Flower pt. 2
7. Death and the Maiden


米国出身のブラックメタルバンド、ゴースト・バスの2作目。2015年発表。

鬼浴というバンド表記や、1stが中国のレーベルから発売されていたことから、中国のバンドだと思われていましたが、実は米国産のバンドということが発覚して話題になったりならなかったりしたみたいです。

前作までは比較的クオリティ高いデプレッシヴ系のブラックメタルをやっていたのですが、今作ではぐいっと方向転換し、轟音の中に悲哀の混じるポストブラック系の作風へ。
とりあえずジャケがめっちゃ好みなのですが、そんなジャケとばっちりマッチするような
アーティスティックなポストブラックをやっています。

アルバム全体を通してかなりの高品質で、個人的にはずっと悶絶しっぱなしではあるのですが、
そんな中で群を抜いて悶絶度の高いキラーチューンである#2がとにかく素晴らしい。
チリチリとしたインストから怒涛の轟音パートに突き進みつつも、
その裏に潜む悲哀がジワジワと漏れ出てきており、そこにのっかる悲哀にまみれた絶叫Voが
メランコリックさをさらに増長させます。
中間のヒロイックかつ哀しげななギターメロも胸に突き刺さるし、何から何までツボ過ぎる。
ひたすら聴きどころが満載で、10分弱があっという間に過ぎ去ります。
#3はタイトルに反してハッピーさが皆無の曲で、バーズムあたりを思い出させるような陰鬱な曲。
ジリジリとしたリフからにじみ出る暗ーいオーラがたまりません。
#4は音数の少ない物悲しい曲。メタル度は皆無の箸休め的なインストですが、
アルペジオの音色が心に響きます。
#5は鳥の囀りや木々のさざめきが良い感じのインストで、#6につながるイントロ的な感じ。
そして#6ヘヴィなリフと静寂パートの緩急がはっきりしているドラマティックな曲。
重厚なリフと、哀しげなジリジリ系ギターとの絡み合いが良い感じです。
最後を締める#7も、今までの曲と同じ方向性のポストブラックチューン。
重厚なリフの荒々しさの中に、やはり悲哀が潜みます。

ってなわけで、個人的にとてつもなくツボなポストブラックバンドに変貌しており、
思わずガッツポーズをせざるをえないような素晴らしい作品でした。
最近はアーティスティックなポストブラックメタルバンドが増えていますが、
その中でもトップクラスなのではないかと。

轟音と悲哀のコラボレーションが好きな方はぜひ。

<オススメの曲>
2. Golden Number

オススメ度…94点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

RIOT 「THUNDERSTEEL」
RIOT 「THUNDERSTEEL」

Riot Thundersteel

<収録曲>
1. Thundersteel
2. Fight Or Fall
3. Sign Of The Crimson Storm
4. Flight Of The Warrior
5. On Wings Of Eagles
6. Johnny's Back
7. Bloodstreets
8. Run For Your Life
9. Buried Alive (Tell Tale Heart)


米国出身の正統派メタルバンド、ライオットの6作目。1988年発表。

5作目の「BORN IN AMERICA」で一度解散していたものの、紆余曲折を経てメンバーを一新した上での再結成を果たし、復活第一弾となる作品です。

初期の彼らは哀愁のツインギターを存分に絡めたNWOBHMやハードロック寄りの音像の正統派メタルをやっておりましたが、中期の彼らは勢いと疾走感でぐいぐい突き進むタイプのパワーメタルが中心といった印象。哀愁を随所に残しながらも、攻撃的に突き抜けていきます。
そしてこの作品から参加の3代目Voのトニー・ムーアのハイトーンヴォイスがとても素晴らしく、疾走感溢れるサウンドの中で透き通るように伸びていく歌唱がとても楽曲に合っていて良い。ちょっと細い気もしますが、良い具合にB級感が出てて逆に僕はとても合っていると思います。

基本的に一本調子とも言えるような楽曲がずらっと並んではいるのですが、その中で頭ひとつ抜きんでているタイトル曲の#1は、もはや神曲といっても過言ではないくらいの超絶キラーチューン。イントロのリフがピロピロと刻まれ、ボビー・ジャーゾンベクの手数足数の多いドラミングがスタスタと叩かれ始めた瞬間にテンションは一気に最高潮へ。圧倒的疾走感と共に突き抜けていく爽快なパワーメタルに、メタル好きなら興奮せずにはいられません。クサいともいえるくらいにやり過ぎな泣きのギターもたまらん。

とりあえず#1のインパクトにアルバム全体の感想が全部持って行かれてしまう感はあるのですが、#5とか#6あたりもなかなかいい具合に疾走していて個人的にはなかなか好きです。

でもまぁとりあえず#1を聴くためだけにまずは手に取ってみれば良いのではないかと。

<オススメの曲>
1. Thundersteel

オススメ度…85点

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HAREM SCAREM 「MOOD SWINGS II」
HAREM SCAREM 「MOOD SWINGS II」

Harem Scarem Mood Swings II

<収録曲>
1. Saviors Never Cry
2. No Justice
3. Stranger Than Love
4. Change Comes Around
5. Jealousy
6. Sentimental Blvd.
7. Mandy
8. Empty Promises
9. If There Was A Time
10. Just Like I Planned
11. Had Enough
12. World Gone To Pieces
13. .Anarchy
14. Brighter Day


カナダ出身のメロディアスハードロックバンド、ハーレム・スキャーレムの2作目の再録盤。2013年発表。
通算すると一応12作目になるのかな。原盤の発表は1983年です。

心に響くノスタルジックなメロディと、そのメロディを引き立てる分厚いコーラス、そしてさりげなくキレのあるリフを次々と紡ぎ出してくるメロハー界の中でも指折りの名盤を、20年の時を経て現代の音質でリレコーディングしたものとなっております。単純に20周年の記念というだけでなく、原盤を出した時のマスターをバンドが所持しておらず、その所有権を手に入れるための再録という側面もあったのだそう。そして一度解散していた彼らの復活盤でもあります。

とりあえず楽曲の方は折り紙つきの名曲ばかりなので、あとは変な風にいじくりまわしたり、近年のパワーポップ寄りのサウンドで改悪されたりしていないかという点だけが心配だったのですが、いざ蓋を開けてみると当時の良さをしっかりと残したまま音がちょっと新しくなったという感じでなかなか良い。

元と違うのは、アカペラ曲だった#10にアコースティックな演奏がついたことかな。アカペラならではのインパクトは無くなってしまいましたが、曲としては普通に良いです。
あとは#5にちょっと+αのパートが加わっていたりかな。
#12#13#14の3曲は、ボーナストラックとして新たに収録された曲ですが、どれもまぁまぁという感じ。コーラスの良さとかはちょいちょい光るし、アルバムの流れを損なったりしてるわけじゃないし、すんなり聴ける佳曲だと思います。

ってなわけで、再録版なので改めてコメントすることも特にないのですが、名盤はいつどこでどうやって録音してもやっぱり名盤なのだなということは再確認出来たと思います。
メロハー好きなのに、原盤を聴いたことない人はこっちを聴いても良いかもね。原盤の方を聴いたことある人でも、ファンなら改めてこっちを聴いてみて損は無いんじゃないかな。

<オススメの曲>
1. Saviors Never Cry
5. Jealousy
9. If There Was A Time

この3曲はホントいつ聴いても心に染みる。

オススメ度…88点

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HAREM SCAREM 「THIRTEEN」
HAREM SCAREM 「THIRTEEN」

Harem Scarem Thirteen

<収録曲>
1. Garden Of Eden
2. Live It
3. Early Warning Signs
4. The Midnight Hour
5. Whatever It Takes
6. Saints And Sinners
7. All I Need
8. Troubled Times
9. Never Say Never
10. Stardust
11. The Midnight Hours (Acoustic Version)


カナダ出身のメロディアスハードロックバンド、ハーレム・スキャーレムの13作目。
華々しさは無いものの、エモーショナルで心に響くメロディと、随所で光るキレの良いリフワークが魅力的な、堅実で実力派のメロハーバンドです。

実は、僕が初めて買ったHR/HM系のCDが、なぜか彼らの名盤「MOOD SWINGS」だったりします。中学2年生の時に、ブックオフの中古コーナーで発見し、よくわからない直感を信じて即購入。
我ながらなんと渋いチョイス。

そんな感じでこのバンドと出会い、非常に思い出深いバンドの一つとして、それ以来地味にずっと追いかけ続けております。

途中で音楽性の変化を伴う改名騒ぎがあったり、解散していた時期があったりしたものの、2012年には「MOOD SWINGS」の再録盤と共に復活。そしてついに2014年、この作品が発表されたわけです。

相変わらずめっちゃメロディアスだし、ハリー・ヘスの歌声はエモーショナルで素晴らしいし、全盛期を彷彿とさせるような厚みのあるコーラスワークたっぷりで、とても良い作品に仕上がっていると思います。

とりあえず冒頭の#1の次点でテンションあがらずにいられない。彼ららしい爽やかな雰囲気が全開で、ロックな要素とポップな要素とのバランスが本当に絶妙です。
軽やかなリズムの#3や、哀愁漂うノスタルジックな#4、リフが印象的な#6も良いし、コーラスワークが本領発揮しまくっている#10も最高だし、収録曲のほぼ全てが素晴らしい。

ってなわけで、過去の作品と比べても遜色のない、彼らの魅力を余すことなく伝えてくれる素晴らしい作品だと思います。3本の指に入るんじゃないかって意見も聞くし、、とりあえずメロハー好きなら一聴の価値ありかと。

<オススメの曲>
1. Garden Of Eden
4. The Midnight Hour
10. Stardust

オススメ度…85点

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DEADWOOD 「PICTURING A SENSE OF LOSS」
DEADWOOD 「PICTURING A SENSE OF LOSS」

Deadwood Picturing A Sense Of Loss

<収録曲>
1. Burden Of Rememberance
2. White Tears Gently Touching The Earth
3. Ending Circles
4. Soiled
5. Gefangen im Spiegel
6. NA1.7


ドイツのポストブラックメタルバンド、デッドウッドのたぶん1作目。2014年発表。

ツイッターで#3がRTで回ってきて一瞬で惚れて、即行でBandcampに飛んだ1枚です。

基本的にはふわっとした幻想的ないかにもポストブラックらしいパートと、ブラックメタルらしい寒々しいトレモロが緩急を付けて紡ぎだされるという音楽性。Voもなかなか深い憎しみの籠った声を出していて、ブラックメタル要素の色濃く残ったポストブラックとなっています。

そんな中で群を抜いて光るのがやはり#3の存在で、イントロの次点で儚く切ない幻想的な世界にもうメロメロ。なんとふつくしい…。中盤から終盤にかけてどんどん荒々しく凶暴になっていく過程もドラマティックでとても良いです。アルバム全体のクオリティもかなり高いのですが、この#3の存在感はやっぱり格別かな。
続く#4の寒々しくてメロいリフとかも好きだけど。

ポストブラック系が好きならきっとツボに入るような作品だと思いますし、とりあえず#3の美しさに悶えるためだけにでもぜひ聞いてみて欲しい作品です。Bandcampで手軽に買えるのでぜひ。

<オススメの曲>
3. Ending Circles

オススメ度…88点

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LAST AUTUMN'S DREAM 「LEVEL ELEVEN」
LAST AUTUMN'S DREAM 「LEVEL ELEVEN」

Last Autumns Dream Level Eleven

<収録曲>
1. Kiss Me
2. Follow Your Heart
3. Fight The World
4. I'll B There 4 U
5. L.osing You
6. Go Go Go - Get Ready For The Show!
7. Delirious
8. Made Of Stone
9. Stick Around
10. Star
11. PLZ
12. Oh Darlin'
13. Ja, Det Var Val Roligt


フェア・ウォーニングアンディ・マレツェク<G>とスウェーデンが誇る泣きメロ職人ミカエル・アーランドソン<Vo>を中心としたメロディアスハードロックバンド、ラスト・オータムズ・ドリームの11作目。

毎年コンスタントに作品を出し続けていた彼らですが、前年はベスト盤だったため、新作としては珍しく2年ぶりとなります。

11作目ともなるとさすがにネタ切れしそうなものですが、相変わらず日本人の琴線に触れるような哀メロを紡ぎ出してくれており、メロディメイカーっぷりは健在。さすがに真新しさはありませんが、アンディの繊細なギタープレイとミカエルのハスキーで甘い歌声があるだけで名盤の要素がしっかりと揃ってしまうんだから凄いです。
ミカエルが作曲した曲ばかりということもあって、かなり初期に近い雰囲気になっており、小粒ながらもクオリティの高い曲がずらっと並びます。

哀愁を帯びつつ小気味良く軽快に疾走する#1とか、初期を彷彿ととさせる憂いを帯びた#4、シンプルながらも物悲しさの漂う#10あたりが特に好きかな。

<オススメの曲>
1. Kiss Me
4. I'll B There 4 U
10. Star

オススメ度…86点

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ROYAL HUNT 「A LIFE TO DIE FOR」
ROYAL HUNT 「A LIFE TO DIE FOR」

Royal Hunt A Life To Die For

<収録曲>
1. Hell Comes Down From Heaven
2. A Bullet's Tale
3. Running Out Of Tears
4. One Minute Left To Live
5. Sign Of Yesterday
6. Won't Trust, Won't Fear, Won't Beg
7. A Life To Die For


デンマーク出身のメロディックメタルバンド、ロイヤルハントの12作目。
2013年発表。

D.C.クーパー<Vo>が復帰を遂げてからは2枚目となる作品です。

基本的には往年の彼らを彷彿とさせるような王道で大仰なメロディックメタル。しかもそれをD.C.クーパーが歌ってるってんだからもうファンにはたまらないはずなわけです。

が、いまいちメロディに冴えがないというのが個人的な感想で、聴いている間は「うんうん悪くないなー」という感じなのですが、全部聴き終わってみると「なんか良い曲あったかな?」となってしまう。しかも何周も聴いてもその感想は拭い去ることが出来ませんでした。

冒頭の#1から9分を超える大曲で、仰々しいシンフォアレンジで展開していくドラマティックな曲。ミドルテンポで淡々と紡がれていくメロディは決して悪くは無いのですが、何度も何度も聴きたくなるかというとそうでもない。
続く曲も基本的にはそんな感じで、ちょっと良いかなと思ったのは哀愁メロが素敵な#5くらいかな。
#4#7も悪くは無かったけど、#4は昔の曲の焼き直しみたいなフレーズが散見されるし、#7は無駄な部分がちと長い。

ということで、全体的にインパクト不足、決め手不足です。歌も演奏も実力的にはさすがに素晴らしいんだけどな。

<オススメの曲>
5. Sign Of Yesterday

オススメ度…78点

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NEWMAN 「SIREN」
NEWMAN 「SIREN」

Newman Siren

<収録曲>
1. Scar Of Love
2. Had Enough
3. Arcadia
4. Another Bitch Of A Night
5. Feel Her Again
6. Some Kind Of Wonderful
7. Siren
8. When It Comes To Love
9. Crossfire
10. Waiting For The Day
11. The Foolish One
12. Don’t Know Why


イギリス人マルチプレイヤー、Steve Newman<Vo, G, Key>率いるニューマンの10作目。2013年発表。

カラッと乾きつつもちょっぴり憂いを含んだサウンドが特徴の、王道メロディアスハードをやっています。Voはソウルフルで楽曲にぴったりだし、紡ぎだされるメロディは爽やかで哀愁たっぷり。どんだけメロハーの才能に溢れているんだ!といいたくなるような素晴らしい出来。

冒頭の#1は適度にハードでドライブ感のある曲。意外なワイルドさを見せつつも、サビでは哀愁たっぷりのメロディを聴かせ、非常に爽快な仕上がりとなっています。
#2はサビのコーラスが憂いを含みまくっていてとても秀逸。シンプルなメロディなのですが、やたら印象に残ります。
#3はちょっぴりしんみりした雰囲気が漂う落ち着いた曲。が、やはりサビはとても秀逸で、極上の哀愁を届けてくれます。
#5はいかにもメロハーという感じのコーラスがとっても素敵。適度にキラキラとしたKeyの装飾も良い。
#6はキラキラしながら軽く疾走する曲。適度なドライブ感とソウルフルな歌声の組み合わせがなかなか。
あとはピアノの音を絡めたイントロから、ハーレム・スキャーレムっぽい雰囲気に移っていく#12とかも好きだな。

ということで、いかにもなメロハーが好きな人なら安定して楽しめるような作品だと思います。抜群の個性を求められるとちょっと難しいところはありますが、メロハーというジャンルの中で秀逸な作品を探している人にはオススメ。

<オススメの曲>
1. Scar Of Love
2. Had Enough
3. Arcadia
12. Don’t Know Why

オススメ度…80点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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