EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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GHOST BATH 「GHOST BATH」
GHOST BATH 「GHOST BATH」

Ghost Bath Ghost Bath

<収録曲>
1. Apathy
2. Despair
3. Lust
4. Hope


米国出身のブラックメタルバンド、ゴースト・バスのデビューEP。2013年発表。

ジャケットにデカデカと記載された「鬼浴」の文字から、しばらくは中国のバンドだと思われておりました。

最初期の彼らはアトモスフェリックで陰なデプレッシヴ系のブラックメタルをやっており、このEPも寂寥感たっぷりのサウンドが良い具合に心を抉ってくれるような作品になっております。

冒頭を飾る#1が個人的になかなかツボで、陰ながらも妙にクセになるグルーヴと、ジリジリとしたメロウなリフと、荒削りに響き渡るトレモロリフとが三位一体となった良曲。
悲鳴と絶叫の狭間のような気味の悪い叫び声もとても良いです。
残る曲は、#2はアコースティックで静かな曲、#3は荒々しいいかにもなデプレ系チューン、そして#4はまさかのピアノ中心のしっとりチューン。

てなわけで、とりあえず#1だけかなり好きかなーといった作品です。
BandcampでNYPだし、とりあえず興味があればどうぞという感じでしょうか。

<オススメの曲>
1. Apathy

オススメ度…78点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

GHOST BATH 「FUNERAL」
GHOST BATH 「FUNERAL」

Ghost Bath Funeral

<収録曲>
1. Torment
2. Burial
3. Silence
4. Procession
5. Dead
6. Sorrow
7. Calling
8. Continuity
9. March
10. Afterlife
11. Birth
12Forever


米国出身のブラックメタルバンド、ゴースト・バスの1作目。2014年発表。

2作目が出た頃に米国産のバンドだということが発覚しましたが、この作品が出たころはまだ中国産バンドだと思われていたようで、ネットを調べるとあちこちで中国産と紹介されていたりします。
そして2作目ではとてもアーティスティックなポストブラックへと変貌していた彼らですが、この頃はまだデプレッシヴ系のブラックメタルをやっており、Xasthuあたりを彷彿とさせるような陰鬱なサウンドが特徴。

個人的にはポストブラック路線になってからの彼らが好き過ぎてたまらないわけですが、
この頃のサウンドも決して悪くはなく、クオリティ的には普通に高い方なのではないかと思います。

特にこの曲がめっちゃ好き!ってのがあるわけではないのですが、どの曲も淡々と紡ぎだされる寂寥ムードが良い具合に心をえぐってくれるので、部屋を真っ暗にして静かにヘッドホンで聴いていたいような作品。
アトモスフェリックなアコースティックパートでふわっとまとめ上げられる中、絶叫とも悲鳴ともつかぬヒャァアアって感じの叫び声が響き渡る様子がとても良いです。
シューゲイザー風味のジリジリとしたノスタルジックな雰囲気も醸し出されており、こういう所が次作に繋がっていったんだなぁという場面もちらほらと感じ取れます。

とりあえずでプレ系のブラックが好きなら聴いてみても良いんじゃないかと。
ちなみにBandcampでNYPです。

<オススメの曲>
5. Dead

オススメ度…81点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

DOOM:VS 「EARTHLESS」
DOOM:VS 「EARTHLESS」

Doom VS Earthless

<収録曲>
1. Earthless
2. A Quietly Forming Collapse
3. White Coffins
4. The Dead Swan Of The Woods
5. Oceans Of Despair
6. The Slow Ascent


スウェーデン出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、DOOM:VSの3作目。2014年発表。

絶望系ゴシックドゥーム界では最高峰と言って過言ではないドラコニアンのギタリスト、Johan Ericsonによるプロジェクトで、全てのパートを彼が一人でこなしているのだそうです。
深く沈み込むような陰鬱なメロディ、とことんヘヴィでひたすらスローなリフ回し、絶望感たっぷりの深みのあるデスヴォイス…、などなど「ドラコニアンじゃねぇか!」と突っ込みたくなるような音楽性で、もはや完全に「初期ドラコニアン女性ソプラノを抜いただけ」というようなサウンドになっています。

とりあえず冒頭の#1の哀しげなピアノの音色からメロディアスながらもめっっっちゃスローなリフに繋がっていくイントロの時点で既にゾクゾク。そうそう、こういう陰鬱で絶望に塗れた遅いゴシックが聴きたかったのよ。Voもドラコニアンの時の雰囲気とほとんど変わらないし、たまーにポツリポツリと哀しげな呟きが入ったりするところもまさにドラコニアン
続く#2も悲哀の渦巻く底なし沼系絶望チューン。ずぶずぶと沈んでいく暗い雰囲気と、そこに仄かに漂う哀愁が素敵です。
#3はこれまたひたすら沈んでいくスローな曲。後半でちょっぴり希望の光が差し込んでくるかのような展開が良い。まぁ結果的に絶望っぷりが勝るんだけどさ。
#4もゆっくりと紡ぎだされるメロディアスなリフが良い感じの曲。ひたすら反復ですが、そのままずっと心を無にして聴き続けたくなります。
#5も中盤でちょっぴりだけ明るい雰囲気が差し込まれつつ、やっぱり結果的に沈んでいく感じの展開がとても良い。
最後を締める#6は雑音のようなSEで幕を開けますが、1分を過ぎたあたりでいきなりメロディアスすぎるスローなリフが奏でられ、そっからドラマチックに展開していく曲。絶望ゴシックドゥーム好きにはたまらない。

ってなわけで、わざわざドラコニアンと分けてやる意味あるのかなってくらい初期ドラコニアンな楽曲の並ぶ1枚です。女性ソプラノVoとかが入ってこない分、こっちの方がちょっと単調に聴こえちゃうかな。暗い音楽をひたすら心を無にして聴きたいときなんかにオススメです。

<オススメの曲>
1. Earthless
6. The Slow Ascent

オススメ度…82点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

KANASHIMI 「ROMANTIK SUICIDE」
KANASHIMI 「ROMANTIK SUICIDE」

Kanashimi Romantik Suicide

日本出身のデプレッシブ・ブラックメタルバンド、カナシミの1作目。2009年発表。アルバムタイトルの通り、とってもロマンティックで儚い自殺系ブラックメタルをやっています。スローテンポでゆったりとしたピアノの美旋律に、憂いを帯びたノイジーなリフが絡み付き、さらに何を言っているのか全く聞き取れない呻きのような絶叫のようながなり声がのっるのが基本的なスタンス。籠った音質が地下性をさらに深め、儚さや美しさの上に神秘性を優しく加えます。陰鬱で哀しいブラックメタルとしてかなり良質な作品。

<収録曲>
1. Romantik Suicide
2. 悲しみの連鎖
3. 永遠に…
4. For A Suicide
5. 絶望の涙
6. Romantik Suicide Part.2


<オススメの曲>
1. Romantik Suicide
3. 永遠に…
5. 絶望の涙

とりあえず#1のイントロが美しすぎてビビる。なんというロマンティックな美旋律…。その後ろではノイジーなリフがゆっくり淡々と奏でられているのですが、ピアノの効果でそれすらも美しく感じます。Voのうめき声も悲哀に満ちていて素晴らしい。
#3もイントロのピアノの音色でとりあえず悶絶。絶望の中にわずかに射した光のような美しさです。リフは相変わらずノイジーで、希望のかけらも見えないような暗いメロディを奏でています。
#5は8分ほどの比較的長めの曲ですが、やはり全篇が深い哀しみと絶望に包まれています。終盤に行くにつれてどんどん神々しくなっていき、最後にスッと消えていく感じが良い。

オススメ度…87点

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

SWALLOW THE SUN 「EMERALD FOREST AND THE BLACKBIRD」
SWALLOW THE SUN
「EMERALD FOREST AND THE BLACKBIRD」


Swallow The Sun Emerald Forest And The Blackbird

フィンランド出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、スワロウ・ザ・サンの5作目。2012年発表。暗く陰鬱なサウンドの中に美しく儚いメロディがほんの少しだけ覗くという、絶望に満ちたサウンドが特徴です。基本的には平坦なメロディで深く深く淡々と沈み込んでいくというのがこのバンドのスタンスなのですが、その中で要所要所に顔を出すメロディの美しさや、希望の見えない呟き、深い悲しみに満ちた慟哭のデスヴォイス、唐突に牙を向く凶悪な展開、ゆったりとした冗長な時間の中に漂う虚無感など、様々な要素を器用に詰め込んでくるあたりがとても秀逸。今作ではメランコリックで叙情的なメロディが全面に押し出されており、比較的マイルドで聴きやすくなったという印象です。

<収録曲>
1. Emerald Forest And The Blackbird
2. This Cut Is The Deepest
3. Hate, Lead The Way!
4. Cathedral Walls
5. Hearts Wide Shut
6. Silent Towers
7. Labyrinth Of London (Horror Pt. IV)
8. Of Death And Corruption
9. April 14th
10. Night Will Forgive Us


<オススメの曲>
1. Emerald Forest And The Blackbird
2. This Cut Is The Deepest
4. Cathedral Walls(→PV)
7. Labyrinth Of London (Horror Pt. IV)
10. Night Will Forgive Us

カラカラとしたSEで始まる冒頭の#10から10分超えの大曲。唐突に鳴り響く超スローなリフが始まった瞬間に一気に気分が沈み込み、ずるずると彼らの世界観に引き込まれます。Voの呟きヴォイスも良い具合に下向きのテンションで、憂鬱さがいきなりマックス。「静」と「動」の「静」の部分を中心に美しく展開し、ちょいちょい現れる重く沈み込むスローなリフで希望を根こそぎ奪い去っていきます。悲哀に満ちた方向や、中盤での抒情的なトレモロリフ、そして終盤での音数の少ないアコースティックな儚さなど聴きどころだらけの素晴らしい曲。
♯2はアコースティックな演奏にクリーンヴォイスで歌われる静かな曲。とてつもなく哀しいメロディと消え入りそうな儚いクリーンヴォイスとの組み合わせが絶妙です。中盤でリフがだんだんと重くなっていき、ずるずると沈んでいく感じもGood。
#4はシンプルで悲哀に満ちたリフで淡々と進む曲。必要最小限の音数によるゆったりとした時間がこの上なく虚無感に満ちており、何とも言い難い郷愁のようなものを感じます。中盤からはドロドロとしたヘヴィなリフが顔を出し、絶望感を演出。女性Voの声が儚さをさらに増幅させてくれてるなぁと思ったら、歌っているのはナイトウィッシュアネット・オルゾンでした。
#7は地を這うようにヘヴィなリフでズルズルと進むデスメタルチックな曲。それでもやはりメロディアスで、心にグッとくるようなメロディを聴かせてくるところが凄い。女性Voの歌う美しいパートに入った瞬間、その他のパートが激しかった分だけ際立って聴こえ、思わずはっとさせられます。
ラストを飾る#10もやはり陰鬱。とてつもなくダークな雰囲気の中、メロディアスなギターリフが映え、悲哀に満ちた深みのあるデスヴォイスが輝いています。切なさと悲しさとが渦巻く絶望チューン。

オススメ度…90点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

KATATONIA 「THE GREAT COLD DISTANCE」
KATATONIA 「THE GREAT COLD DISTANCE」

Katatonia_The_Great_Cold_Distance

スウェーデン出身のゴシックメタルバンド、カタトニアの7作目。2006年発表。陰鬱でじめじめした感じのサウンドが特徴的で、その希望の見えない救えない系のダークさはまさにゴシックメタルといった印象です。変則リフでプログレ的に展開してみたり、歌メロに反して演奏がかなり攻撃的だったり、幽玄さとメランコリックさの鬩ぎ合う幻想的な世界観だったりと、デス要素の無いときのオーペスに通じるものがあるかも。カタトニアは初期はデス要素も強かったらしく、そういう出自も影響してるのかな。ヘヴィなリフの中に渦巻く絶望感や虚無感、そして哀愁がとても儚く美しいです。病んだ日の夜に最適の一枚。

<収録曲>
1. Leaders
2. Deliberation
3. Soil's Song
4. My Twin
5. Consternation
6. Follower
7. Rusted
8. Increase
9. July
10. In The White
11. The Itch
12. Journey Through Pressure


<オススメの曲>
1. Leaders
2. Deliberation
4. My Twin
5. Consternation
9. July

冒頭の#1からいきなりダークなリフでずぶずぶと沈み込む。なんという陰鬱なサウンド…。Voの呟き系というか囁き系の歌唱も救えなさをさらに加速させています。ヘヴィなリフでゴリゴリと展開した後にフッと静かになる瞬間の虚無感が素晴らしい。まさに静と動の対比。
続く#2も変わらず鬱々とした曲展開。消え入りそうなVoの声がとても儚い。リフの中に漂う薄っすらとした抑揚のないメロディも素晴らしい。
#4は淡いメロディで幽玄に幻想的に展開していく曲。優しげなVoがとても曲にマッチしています。
めっちゃ暗くて重々しいリフで幕を開ける#5が個人的に一番お気に入りの曲。攻撃的なリフのうねる感じと、歌メロの盛り上がらなさのギャップがとても癖になります。重いリフが消えた瞬間の雰囲気がとても幻想的。
#9は重いリフが変則的に動き回る曲。ドラムの叩くリズムも変拍子で、淡いメロディの中プログレッシヴに展開する演奏陣がとても印象的です。

オススメ度…87点

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MY DYING BRIDE 「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」
MY DYING BRIDE
「THE ANGEL AND THE DARK RIVER」


My Dying Bride The Angel And The Dark River

イギリス出身の絶望系ゴシックメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドの3作目。1995年発表。ドゥーミーで沈み込むようなリフと、反復されるピアノ&Keyの旋律、そして悲哀に満ちたヴァイオリンにより織り成される、一片の希望すら見いだせないような暗い暗い音楽性が特徴です。とにかくスローで淡々と沈み続けていく鬱々としたサウンドはかなり聴く人を選びそうですが、脱力感や倦怠感、そして倦怠感の渦巻く絶望サウンドの中に美しさを見出すことが出来るかどうかが評価の分かれ目なのではないかと。Voは生気のない呟き系ヴォイスで、これまた人を選びそうなクセの強いVoです。

<収録曲>
1. Cry Of Mankind
2. From Darkest Skies
3. Black Voyage
4. A Sea To Suffer In
5. Two Winters Only
6. Your Shameful Heaven


<オススメの曲>
1. Cry Of Mankind
2. From Darkest Skies

冒頭の#1からいきなり13分にも及ぶ大曲。Keyとピアノのメロディが反復される中に超スローなギターリフが織り込まれていくのですが、そのそれぞれが独立した美旋律を絡めあっている様がとにかく圧巻。あまりにもダーク過ぎるのですが、何度も何度も繰り返される神秘的な美メロから耳が離せません。Voは念仏のような生気のない呟きを続けており、陰鬱度の大幅アップに貢献。絶望の淵に引きずり込まれるような超絶鬱チューンです。奇跡的な名曲だけど、アウトロが無駄に長いのだけが不満かな。
#2はベースの音が静かに響き渡るイントロだけで不気味で陰鬱なのに、そこにヴァイオリンが絡み始め、Voが登場し、ギターリフもゆっくりと響き渡り始めとどんどん音数が増加。楽器の数が増えれば増えるほどに負のパワーが増していくのがこのバンドの凄いところ。聴くと死にたくなるようなドロドロした曲です。
残りの曲も似たようなサウンドと言ってしまえばそれまでなのですが、一音一音に悲哀と絶望が込められており、退屈という言葉は一切当てはまらないような曲ばかり。麻薬のような中毒性と、やる気を全て吸い取っていく恐ろしい魔力を持った曲ばかりです。

オススメ度…89点

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MY DYING BRIDE 「THE BARGHEST O’ WHITBY」
MY DYING BRIDE
「THE BARGHEST O’ WHITBY」


My Dying Bride The Barghest O’ Whitby

英国出身のイギリス出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドのEP。2011年発表。EPなのに、収録曲はなんと27分の大曲がたった1曲収録されているだけです。前作からの間にメンバーチェンジなどがちょいちょいあったらしく、ドラムとKey兼ヴァイオリンが脱退。ドラムはヘルプを加え、ヴァイオリンが1人加わったので、結果的にKeyがバンド内に存在しない状態となりました。「鬱々とした超スローなリフがドロドロと奏でられ、そこに呟き系のVoと深みのある絶望デスヴォイスがボソボソとのっかる」というスタイルは相変わらず。Keyが抜けたことにより少し印象は変わりましたが、弦楽器がしっかりと儚さを演出しているので、沈み込むような絶望感は今まで通り維持されています。

<収録曲>
1. The Barghest O’ Whitby

<オススメの曲>
The Barghest O’ Whitby

ということで、収録曲は上でも述べたように27分の大曲が一曲だけです。不穏な強風と雷リフからじわじわと超スローリフが徐々に奏でられ、ヴァイオリンが不気味に儚くそしてゆったりと登場。この時点で曲から醸し出される雰囲気の暗さが半端ないです。その後はスローリフが繰り返されながらデスヴォイスが登場し、暗黒さがどんどんと増していき、途中から若干の加速。まぁ加速といってもめちゃくちゃ遅いんだけど…。そこに独特の呟きヴォイスも登場し、雰囲気はさらにさらに暗くなっていきます。基本的に遅くなったり超遅くなったりという起伏に富んでいるんだか富んでいないんだかわからない緩急をつけて展開していき、その中に儚いサウンドや美しいサウンドがほのかに織り交ぜられているのがとても良い。長いので一気に聴ききるのは大変かもしれませんが、なかなか聞きごたえはあります。このバンドを初めて聴く人にいきなりオススメするような曲ではないけど、こういうサウンドが好きな人なら普通に楽しめるんじゃないかな。

オススメ度…80点

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MY DYING BRIDE 「FOR LIES I SIRE」
MY DYING BRIDE「FOR LIES I SIRE」

My Dying Bride For Lies I Sire

英国出身のドゥーム系ゴシックメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドの10作目。2009年発表。ドロドロとした、そして鬱々としたリフが耽美的に響きるゴシックメタルをやっており、とにかく暗く沈みこむようなサウンドが特徴。Voの声も物憂げで、ひたすらダークな世界観が演出されています。遅くて暗くて哀しくて美しくて、決して取っ付きやすい作風ではないのですが、意外とリフやメロディはしっかりしているので聴きやすい面も無いことは無く、親しみやすさと親しみにくさが渦巻く不思議な空間が展開。鬱なメロディを美しく聴かせるという、暗黒世界の美学を体現しています。すっげぇ脱力感と倦怠感に見舞われるけど、力を抜いてぼーっと聴いてるとなんか心地良いんだよね。ヴァイオリンの音色が何とも言えない物悲しさと叙情性を増しており、不穏な空気を終始醸し出しているのもたまりません。テンション上がるようなサウンドのことをアゲアゲっていうのは良く聞くけど、こういうサウンドは逆にサゲサゲって言っとけばいいのかな。とりあえずこれを聴いて、底なしに沈んでいけばいいと思う。死にてぇ…、ってテンションになるから。

<収録曲>
1. My Body, A Funeral
2. Fall With Me
3. The Lies I Sire
4. Bring Me Victory
5. Echoes From A Hollow Soul
6. Shadow Haunt
7. Santuario Di Sangue
8. A Chapter In Loathing
9. Death Triumphant


<オススメの曲>
1. My Body, A Funeral
4. Bring Me Victory
6. Shadow Haunt
9. Death Triumphant

もうCD再生して#1が流れ始めた瞬間テンションはダダ下がりに。暗い、遅い、鬱、でも美しいという、このバンドの魅力を集約したような曲です。なんかもうヴァイオリンの音色が儚過ぎて死にたい。
#4は比較的短くて聴きやすい曲。イントロの時点でやはり美しさと鬱度が半端なく、ずーんとテンションが下がります。暗いリフが流れる中、やたらドラムだけがグル―ヴィーなのが個人的にツボ。
#9なんかもリフが叙情的過ぎて死にたくなる。そしてなんと言っても美しい。この曲にも不思議なグルーヴ感がありますが、そのグルーヴに巻き込まれてどんどん沈んでいく泥沼のような曲です。

オススメ度…89点

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DRACONIAN 「A ROSE FOR THE APOCALYPSE」
DRACONIAN
「A ROSE FOR THE APOCALYPSE」


Draconian A Rose For The Apocalypse

スウェーデン出身の絶望ドゥーム/ゴシックメタルバンド、ドラコニアンの4作目。2011年発表。圧倒的にダークで鬱々としたサウンドの中を醜と美が混沌と渦巻いたサウンドが特徴です。ゆったりとした沈み込むようなリフが聴く者をズブズブと絶望の淵へと引きずり込み、途中ほんの少しだけ希望の光を与えておいて、また絶望へと追い込むような感じ。リサ・ヨハンソン<Vo>の儚いソプラノヴォイスとアンダース・ヤコブソン<Vo>迫力満点のデスヴォイスのツイン編成で、どちらの声もそれぞれこの陰鬱なサウンドにマッチしており、お互いがお互いのアクセントとなって魅力を引き出し合っています。初期に比べると絶望っぷりや耽美的な側面は減退していますが、まだまだ十分過ぎるほど暗く、十分過ぎるほど胸に突き刺さるような哀しみを感じる作品です。

<収録曲>
1. The Drowning Age
2. The Last Hour of Ancient Sunlight
3. End of the Rope
4. Elysian Night
5. Deadlight
6. Dead World Assembly
7. A Phantom Dissonance
8. The Quiet Storm
9. The Death of Hours
10. Wall of Sighs


<オススメの曲>
2. The Last Hour of Ancient Sunlight(→PV)
9. The Death of Hours

めっちゃゆったりずっしり耽美的なメロディを聴かせてくれる#9が一番好きかな。このバンド、病んでる時に聴くと逆に癒されるんだよね。

オススメ度…89点

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BURZUM 「FALLEN」
BURZUM「FALLEN」

Burzum Fallen

ノルウェー出身のブラックメタル、バーズムの8作目。2011年発表。カウント・グリシュナック<Vo,G,B,Dr,Key>による独りプロジェクトです。カウントが出所してから2作目にあたる作品。陰鬱で寒々しいトレモロリフを延々と反復し続けるスタンスの鬱系アンビエントブラックをやっており、そのスタンスは今作でも変わらず。悲痛な絶叫の割合が減り、代わりに気だるげで不気味なクリーンVoの割合が増えました。基本的には前作の延長線上で、投獄前よりも絶望っぷりは減ったものの、その分なんとも言えない気味の悪さが増したかな。神秘的と言っても良いかも。とりあえず夜に聴いたら恐くなりそうな感じ。

<収録曲>
1. Fra Verdenstreet
2. Jeg Faller
3. Valen
4. Vanvidd
5. Enhver til Sitt
6. Budstikken
7. Til Hel og tilbake igjen


<オススメの曲>
2. Jeg Faller
3. Valen

反復される鬱々としたリフで脳が侵食される…

オススメ度…85点

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[DEFAILLANCE]
DEFAILLANCE
「CONTEMPLATION MISANTHROPIQUE DE L' HUMANITE」


Defaillance Contemplation Misanthropique De L' Humanite

フランス出身のデプレッシヴ・ブラックメタルバンド、DEFAILLANCEの1作目。絶望と悲しみにまみれた病的なサウンドが不気味に展開し、メランコリックな旋律を携えた無気力なギターが生々しく響き渡ります。ミドルテンポの陰鬱なフレーズをひたすら反復し続けるので、聞いていると次第にこっちまで鬱になってくるようなサウンド。Voは発狂寸前というよりも既に発狂済みなレベルで、もはや言語として聞き取ることは到底不可能です。泣きながら絶叫してるって感じ。

1.Contemplationからもう鬱々ぷりが全開。メランコリックで無気力なギターに、ゆっくり淡々と奏でられるKey、そしてこれまた無気力な悲鳴系Voが加わり、何とも言えない暗黒世界が展開しています。ひたすら繰り返されるギターとKeyのフレーズに脳が侵されていく感覚…。
2.Misanthropiqueも奏でられるフレーズが変わっただけで、基本的にやってることは1と同じ。やはりとにかく鬱々な世界が展開されています。Voの発狂っぷりはこっちの方が若干凄いかな。「ひょぉぁぁぁぁ!!」と、言葉にするのが困難な叫び声をあげ続けています。
上記2曲がどちらも12分超えの大曲だったのに対し、3.De L' Humaniteは4分ちょいと少し短めな曲。必要最小限に抑えられたKeyの儚い旋律がたまりません。

収録曲はたったの3曲と少な目ですが、曲の方はかなり濃い強烈なデプレッシヴ・ブラックとなっています。この手のサウンドが好きな人、闇の世界へと引きずりこまれたい人、負のオーラに強烈に惹かれる人、この世界に希望を見出せない人などは是非。

オススメ度…86点

マイスペもオフィシャルも見つかんない。

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[DRACONIAN]
DRACONIAN「TURNING SEASON WITHIN」

DRACONIAN Turning Season Within

スウェーデン出身の絶望ゴシック/ドゥームメタルバンド、ドラコニアンの3作目。2008年発表。2作目までは究極の絶望っぷりを発揮していましたが、今作では少し抑え目で、ちょうど2作目の後に出たミニアルバムくらいの絶望度です。「ヘヴィで沈み込むような演奏をバックに、リサ・ヨハンソン<Vo/♀>の儚く可憐な歌声が響き渡り、アンダース・ヤコブソン<Vo>の深みのあるデス声と絶妙に絡み合って…」というのが基本のスタンス。「絶望の中、微かな希望が垣間見える」というようなサウンドで、デス声と女性Voを実に効果的に対比させています。

1.Seasons Apartは歌いだしの部分が最高過ぎる。かなりヘヴィに始まりますが、突然ピアノオンリーの幻想的な雰囲気になり、リサの儚く美しい歌声が登場します。その後は破壊力抜群のディープ・デスヴォイスも登場。メリハリある素晴らしい展開を見せてくれます。
2.When I Wakeはヘヴィでちょっと邪悪な雰囲気も覗かせる曲。これもやっぱり女性Voの使い方が絶妙なんだよなー。
5.The Failure Epiphanyは幽玄な雰囲気がちょっとオーペスっぽい。よく考えるとデスヴォイスのタイプもかなり似てるなぁ。オーペスでクリーンVoな部分が女性Voに置き換わったような感じです。
7.Bloodflowerはヘヴィでダークなサウンドの中に悲しみのようなものが滲み出しており、非常にドラコニアンらしい雰囲気。ゆったり目のリフが心にズーンと響き渡ります。
他には6.Morphine Cloudとか8.The Empty Stareあたりも普通に好きだなぁ。心の中身を全て吐き出すような雰囲気がたまらん。

今作は今までのように10分を大曲は収録されておらず、長くても8分程度なので、幾分か聴きやすくなったような印象も受けます。個人的に一番好きなのは2ndですが、この作品も十分高品質なので、とりあえず絶望ゴシック好きは聴いておくべきでしょう。スワロー・ザ・サンとかが好きな人ならきっと気に入るはず。

オススメ度…87点

YOU TUBEで聴けるもの
Seasons Apart
Morphine Cloud

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