EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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AMORPHIS 「TALES FROM THE THOUSAND LAKES」
AMORPHIS 「TALES FROM THE THOUSAND LAKES」

Amorphis Tales From The Thousand Lakes

<収録曲>
1. Thousand Lakes
2. Into Hiding
3. The Castaway
4. First Doom
5. Black Winter Day
6. Drowned Maid
7. In The Beginning
8. Forgotten Sunrise
9. To Father's Cabin
10. Magic And Mayhem
11. Folk Of The North
12. Moon And Sun
13. Moon And Sun Part Ⅱ:North's Son


フィンランド出身のメタルバンド、アモルフィスの2作目。1994年発表。
最近はもっとメランコリックな音楽性のメタルをやっておりますが、当時は土着性のあるメロディを前面に押し出したメロディックデスメタル系統の音楽をやっておりました。

重々しいサウンドでゆったりと叙情メロが紡ぎだされるスタイルで、そのメロディがとにかくクサい。ドロドロとした雰囲気を維持しつつ、こんなにもクサいメロディをねっとりと聴かせてくれるバンドはそうはいないと思います。メロディのクサさからか、BURRN!などではヴァイキングメタル特集に含まれていたりもしました。

イントロ的な#1から繋がる#2は、ズブズブと沈み込むような重いリフと、中近東風のエキゾチックなメロディの組み合わせが秀逸な曲。そんな組み合わせにもかかわらず、全体的な雰囲気はどこか物悲しく、深みのあるデスヴォイスもその悲しみをさらに増幅させています。サビのクリーンヴォイスとの対比も素敵。
#3はこれまた異国っぽいリフが印象的。リフだけ聴くと明るい感じもするのですが、全体的にはやはり重々しい雰囲気。
#5は物悲しさMAXの超名曲。イントロのKeyの時点で既に「おっ」となるのですが、そこにギターリフが絡み、溜め息のようなデスヴォイスが絡んでくると、さらに悲哀の度合いが増していきます。鬱々とした雰囲気の中に、仄かな希望の光が見えるようなドラマチックさも内包しているところがとても良い。
#7はドゥーミーなリフと、そこに絡む妖しい女性クリーンヴォイスが印象的な一曲。こんなにもゆったりなのに、自然と体を揺らしたくなるような不思議なグルーヴ感もあります。

一番最初に聴いたのがメタラー初心者の頃だったので、当時は「うん、まぁ良いね」くらいだったのですが、メタラーとしての経験値を積んでからこそこのアルバムの凄さがひしひしと伝わってくるようになりました。玄人好みなメロデスかもしれませんが、聴けば聴くほど味が出る素晴らしい作品だと思います。最近のアモルフィスとはまた違った趣を楽しむことが出来るので、最近のしか聴いたことがないような方もぜひ。

<オススメの曲>
5. Black Winter Day

オススメ度…91点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

AMORPHIS 「UNDER THE RED CLOUD」
AMORPHIS 「UNDER THE RED CLOUD」

Amorphis Under The Red Cloud

<収録曲>
1. Under The Red Cloud
2. The Four Wise Ones
3. Bad Blood
4. The Skull
5. Death Of A King
6. Sacrifice
7. Dark Path
8. Enemy At The Gates
9. Tree Of Ages
10. White Night
11. Come The Spring
12. The Wind


フィンランド出身のメランコリックメタルバンド、アモルフィスの12作目。2015年発表。

かつてはメロデスに分類されていましたが、フォーク/トラッド系の土着的な要素も強いし、ゴシカルな雰囲気もあるので、7作目「ECLIPSE」以降は個人的にメランコリックメタルで括ることにしています。
今作もそんなメランコリックメタルな路線を依然として引き継いでおり、圧倒的なクオリティが健在。しかも個人的に最も大好きな7作目~9作目の頃の音作りにとても近く、「同じ音楽性が続いてちょっと飽きてきたな…」という思いすら払拭する出来となっております。

まず冒頭の#1の美しいピアノのイントロで「これは!!」となること必至。いかにもアモルフィスらしい入りで、そのままドラマティックかつメランコリックにグイグイと突き進んでいきます。トミ・ヨーツセンの哀愁漂うクリーンヴォイスと、鬼気迫るデスヴォイスとの使い分けも最高です。
#3はヘヴィなリフと迫力のデスヴォイスでダークに突き進むところからクリーンヴォイスへとシフトしていく瞬間が、哀愁を通り越して悲哀の領域まで言っていてとても好き。
#5は中東風なギターメロディがやたら耳を惹くイントロから、魔的な笛が響きわたるエスニックな曲。笛はエルヴェイティChrigel Glanzmann、パーカッションはオーペスMartin Lopezがゲスト参加しているのだそうです。アモルフィスらしい哀愁を残しながら、異国情緒たっぷりの民族的かつ神秘的な世界観と融合させてくるあたりがさすがとしか言いようがありません。
#6はPVも作られている曲。いかにも最近のアモルフィスって感じの曲で、文句のつけようがないド直球な哀愁チューン。
#7はこれまたイントロのピアノが美しい。そして唐突な咆哮との組み合わせもたまらない一曲。荒々しさと繊細さの共存が素敵です。
#9は笛がひゅるりと乱舞するフォーキッシュな曲。笛フェチにはたまらん。
そしてこ#11まできてさらに圧倒的名曲の登場。これがまさかのボートラなのだからたまったもんじゃない。ドラマティックな展開と、美しいメロディ、そして哀愁MAXのクリーンヴォイスに涙を禁じ得ないです。ギターの音もピアノの音も、そして歌声までものすべてが、聴く者の心を掴んで離さない一曲。日本盤か海外デラックス盤に収録されているので、絶対にそのどちらかを買いましょう。

ってなわけで、最近のマンネリ感を一気に打開する起死回生の一作だと思います。音楽性をそのままにしつつ、起死回生の一策をこのタイミングで出せるのって本当に凄いと思う。

<オススメの曲>
1. Under The Red Cloud
5. Death Of A King
11. Come The Spring

オススメ度…92点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ALKOHOLIZER 「FREE BEER...SURF'S UP!!!」
ALKOHOLIZER 「FREE BEER...SURF'S UP!!!」

Alkoholizer Free Beer Surfs Up

<収録曲>
1. The HogMosh - Nozno Strikes Back!!!
2. Faceless
3. Surfin' Beer
4. Breathalize And Destroy!!
5. System Aberration
6. Never Come Back Sober...
7. Antisocial Trap
8. Skating Madness
9. Mind Pollution
10. Stop Hit Off The Ghetto - Join The Boar Party!!!


イタリア出身のアルコール系スラッシュメタルバンド、アルコライザーの2作目。2014年発表。

ふざけたバンド名とくっそみたいなジャケからは想像できないような、いやむしろそのまま想像出来るような、クオリティの高いピュアっピュアな王道B級スラッシュメタルをやっております。ザクザクと細かく刻むタイプのリフと、圧倒的疾走感でガリガリと突き進んでいくようなサウンドで、正統派な部分とクロスオーヴァースラッシュ的な部分を上手いこと掛け合わせているのがとても良い。基本的には吐き捨て系のVoなのですが、たまに素っ頓狂な声が入ったり、メンバーたちの掛け声が入ってきたりするあたりがいかにもB級な感じで良い。

基本的にどの曲も聴いててスカッとするような痛快な疾走スラッシュなのですが、その中でも特に高速でリフを刻みまくってる#3とか#5あたりが特に好きかなぁ。
冒頭のグルーヴ感のある#1とか、なぜかザクザク系リフにラップ調Voをのせた#10なんかも印象的。

とりあえずいかにも古き良きスラッシュメタル的なサウンドなので、深いことを考えずにクールなリフを聴いてテンション上げたい方はぜひ。

<オススメの曲>
3. Surfin' Beer
5. System Aberration

オススメ度…86点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ANGRA 「SECRET GARDEN」
ANGRA 「SECRET GARDEN」

Angra Secret Garden

<収録曲>
1. Newborn Me
2. Black Hearted Soul
3. Final Light
4. Storm of Emotions
5. Violet Sky
6. Secret Garden
7. Upper Levels
8. Crushing Room
9. Perfect Symmetry
10. Silent Call


ブラジル出身のメロディックパワーメタルバンド、アングラの8作目。2014年発表。

2代目シンガーのエドゥ・ファラスキが脱退し、ラプソディ・オブ・ファイアファビオ・リオーネを後任に据えるというびっくりな人事が話題となりました。

ここ最近のアングラは脱メロパワをしてきており、どちらかというとプログレ寄りのアプローチをするようになっているので「アングラに求めているのはそういうのじゃないよ!!」となっているファンも多く、かくいう自分もその一人だったりします。が、Voがファビオに変わったとなると、どうしても聴いてみたくなりますし、「もしかしたら少しは昔のサウンドっぽくなってるかも!」と淡い期待を抱かざるをえないわけです。だって、かつてメロパワ界を牽引していた大御所が、もう一つのメロパワ界の代表的バンドからフロントマンを引っ張ってきたとなると、そりゃあ期待しないわけにはいかないでしょう。

で、結論から言うと、その期待は残念ながら裏切られてしまいました。

基本的にはやはり最近の路線を踏襲しており、メロパワ要素が無いわけではないものの、かなりプログレ寄りのドラマチックな構成の曲が並びます。ファビオのVoはもちろんめっちゃ上手いんだけど、「アングラに求めてるのはやっぱりこういう曲じゃないんだよー」というような感じ。楽曲の出来としても、決して悪くは無いけど、ぶっちゃけめっちゃ良いというわけでもありません。PVまで作ってる#4とかもう微妙すぎて…。

#8なんかは良い具合の疾走チューンですが、アンドレ・マトス期の"Carry On"やエドゥ・ファラスキ期の"Nova Era"あたりの名曲に比べるとだいぶ見劣りするし、アングラをバックバンドとしたファビオの曲といった印象を受けてしまいます。
#9なんかも疾走してるから「おっ」と思ったりもしますが、やっぱり少し肩透かし。

ってなわけで、メンバーの豪華さのわりに凡な作品という感じです。全盛期を知ってるだけに辛口になりがちってのもあるかもですが、それを差し置いても微妙かな…。次こそかつての輝きを取り戻してくれー。

<オススメの曲>
2. Black Hearted Soul

オススメ度…72点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ANATHEMA 「FALLING DEEPER」
ANATHEMA 「FALLING DEEPER」

Anathema Falling Deeper

<収録曲>
1. Crestfallen
2. Sleep In Sanity
3. Kingdom
4. They Die
5. Everwake
6. J'ai Fait Une Promesse
7. Alone
8. We The Gods
9. Sunset Of Age


英国出身のプログレッシヴロックバンド、アナシマのコンピレーションアルバム。2011年発表。

初期はゴシカルなドゥームっぽいメタルサウンドだったため、今でもメタルの範疇で語られることが多いのですが、サウンド的には完全に脱メタルしており、プログレッシヴロックやポストロック系統の音楽性です。

この作品はそんな彼らが初期のゴシック/ドゥーム期の楽曲を、オーケストラを交えながら現在の作風に再構築して収録し直したコンピレーションアルバム。2008年に同じコンセプトの第一弾作品として「HINDSIGHT」というアルバムがリリースされております。

同じ楽曲でもアレンジを変えるだけでこうも雰囲気が変わるのか!!と驚かざるを得ないようなサウンドに変貌しており、軽く聴いただけでは言われるまで同じ楽曲だとは気付かないんじゃないかというくらいの印象の変化があるので、音楽ってすごいなぁと妙な関心をしてしまいました。Voの雰囲気なんかも思いっきり違っていてとても面白いです。
個人的にはドラマティックで聴きごたえ十分な#9が一番好きですが、アルバム全体を通してシンフォニックでクラシカルで、そんな中でも芯の部分はしっかりとアナシマの魅力が詰まっていて…という雰囲気でとても良い。初期の陰鬱な雰囲気もかなり好きなのですが、アルバムジャケのような透き通ったサウンドに生まれ変わった楽曲たちもとても素晴らしく、心が洗われるような神々しいサウンドがたまりません。

原曲を知っているのが一番楽しめるのでしょうが、原曲を知らなくても最近のアナシマサウンドが好きだったりする人は普通に手を伸ばしてみて間違いないと思います。透き通った美しいプログレ/ポストロックが聴きたければぜひ。

<オススメの曲>
9. Sunset Of Age

オススメ度…84点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ANATHEMA 「DISTANT SATELLITES」
ANATHEMA 「DISTANT SATELLITES」

Anathema Distant Satellites

<収録曲>
1. The Lost Song Part 1
2. The Lost Song Part 2
3. Dusk (Dark Is Descending)
4. Ariel
5. The Lost Song Part 3
6. Anathema
7. You’re Not Alone
8. Firelight
9. Distant Satellites
10. Take Shelter


英国出身のポストロック系プログレバンド、アナシマの10作目。2014年発表。

かつてはこのバンドをゴシック系ドゥームメタルと紹介していたものですが、作を重ねるごとに脱メタル化が進み、プログレ要素を増し、今ではすっかりポストロックの領域まで変化を遂げてきてしまいました。「もはやメタルとは言えない」なんて段階は何作も前にとうに過ぎ、様々な段階を経て積み重ねられた美の集大成がジャンル分類不能なくらいのところまで昇華されております。
また、どんなに音楽性が変化しても彼らの持っていた耽美的な要素は芯の部分でしっかりと受け継がれ続けており、どんなに音楽性が変化しても、一聴した瞬間にハッとするような美しさを感じさせられるところは全く変わっておりません。

基本的にはアコースティックな楽器とシンプルな音数で構成された楽曲が特徴ですが、その中にストリングスやら女性Voやらが非常に効果的に使われており、言葉では表せないような美しさを体現しております。全体的に生命の息吹のようなものが感じられる、どことなく哀しくも温かい感じがとても素敵。

とりあえず冒頭の組曲の前半#1は、シンフォニックで静かなKeyの中に淡々と響くドラムのリズムがとても印象的。信じられないくらいのスケールに広がっていくドラマティックな盛り上がりも最高です。
組曲の真ん中の#2は静かなピアノの調べにふわっとした女性Voがのっかる曲。おぼろげで幻想的な雰囲気がとても良い。
#3はアコースティックなギターの音色が淡々と紡ぎだされる曲。サビに向けてぐいぐい盛り上がっていく展開も素敵です。
#4はこのアルバム一番のキラーチューン。悲し過ぎるピアノの音色と、綺麗に透き通った女性Voの組み合わせが、これぞアナシマな美しさを創り上げてくれています。
間に数曲挟んだ上での組曲のラスト#5は、これまた淡々と紡ぎだされるシンプルなリズムと音色が良い。
#7はVoがひたすら同じ歌詞をぶつぶつと呟き続けるダークな曲。聴いているとゾクゾクしてきて妙にクセになる、妖しい曲です。

とりあえずメタラーにオススメというよりはシガー・ロスのようなポストロックが好きな層にウケが良さそうな音楽性になっています。とにかく信じられないくらい美しいので、興味があればぜひ。

<オススメの曲>
1. The Lost Song Part 1
4. Ariel

オススメ度…89点

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AC/DC 「ROCK OR BUST」
AC/DC 「ROCK OR BUST」

ACDC Rock Or Bust

<収録曲>
1. Rock or Bust
2. Play Ball
3. Rock The Blues Away
4. Miss Adventure
5. Dogs of War
6. Got Some Rock & Roll Thunder
7. Hard Times
8. Baptism By Fire
9. Rock The House
10. Sweet Candy
11. Emission Control


オーストラリア出身、ロックンロール界の生きる伝説、エーシー・ディーシーの16作目。2014年発表。

コンスタントにアルバムを出し続けているイメージですが、実は前作から6年経っているという事実に少しびっくり。そのあいだにマルコム・ヤング<G>が脳卒中や認知症を患ったり、フィル・ラッド<Dr>が覚せい剤関連で逮捕されたりと色々なこともありました。
今作ではマルコム・ヤング<G>は作曲には関与しているものの、レコーディングには不参加で、代役として甥のスティーヴィー・ヤングが参加しているのだそうです。

で、肝心の音楽性の方なのですが、相変わらず自然と笑みがこぼれてしまうくらい何も変わっていません。
耳あたりが良くシンプルながらも強烈に耳に残るギターリフ、軽やかかつグルーヴ感たっぷりのリズムなど、その全てが安心のAC/DC印です。

往年の名曲を彷彿とさせるようなマイナーチェンジ系の楽曲もたっぷり収録されており、良い意味で金太郎飴状態なのがやはり嬉しい。

とりあえずタイトル曲で「Highway To Hell」あたりを思い出さずにはいられない#1や、メジャーリーグのポストシーズンのキャンペーンソングにもなっていた#2、グルーヴィーでノリノリな#4あたりが特に好きかな。

前作よりもリフ重視のシンプルな楽曲が多めという印象で、さらっと何度も聴けてしまう作品です。
「同じような曲ばっかなんだから過去の作品だけ聴けば良いじゃん」と思ってしまうようなバンドもたくさんいる一方で、「同じような曲ばっかだけど新曲を聴けるとやっぱり嬉しいな」という風に感じさせてくれるってのはやっぱり凄いなと思います。

<オススメの曲>
1. Rock or Bust (→PV)
2. Play Ball (→PV)
4. Miss Adventure

オススメ度…86点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ANTHEM 「ABSOLUTE WORLD」
ANTHEM 「ABSOLUTE WORLD」

Anthem Absolute World

<収録曲>
1. Shine On
2. Stranger
3. Pain
4. Destroy the Boredom
5. Love of Hell
6. Don't Let It Die
7. Absolute Figure
8. Sailing
9. Edge of Time
10. In the Chaos
11. Run With the Flash


日本の正統派メタルバンド、アンセムの15作目。2014年発表。

リーダーでメインソングライターの柴田直人<B>がガン治療の休養を経てから初となる作品。柴田以外はメンバーチェンジが非常に激しいこのバンドですが、僕の愛してやまない坂本英三<Vo>が前作を最後に再び脱退してしまい、今作からはかつて在籍していた森川之雄<Vo>が再加入しています。

英三さん…、あのやたらねちっこい歌い上げ方はアンセムにぴったりだったのに残念や…。
前作、あんな良かったのに…。

また、本間大嗣が体調不良で脱退したのち空席となっていたドラマーの座には、いままでサポートメンバーとして携わっていた元夜叉田丸勇がおさまっております。

さて、とりあえず今作を聴いての感想は「悪くないやん」という感じです。
坂本英三が抜けて悲嘆にくれていたのは確かですが、森川の実力も折り紙つきですし、相変わらずのアンセム節が満載でとても良いです。歌謡曲っぽい良い具合にクドいメロディも充実していますし、リフもカッコいいし、エネルギッシュ。

冒頭の#1は先行シングルにもなった曲。キャッチーでわかりやすいメロディラインと、勇ましくカッコいいサビメロが非常に良いです。
#2は荒々しいギターリフがクールな曲。いかにもアンセムな感じがとても良い。
#3はちょっぴり憂いを含みながら駆け抜けていく曲。聴けば聴くほどよさが滲み出てくる渋い感じがとても素敵です。これぞ漢の哀愁。
ザクザク刻まれる良いリフが心地よい#4とか#6あたりもこれまたアンセムらしい曲。マンネリといえばマンネリなのですが、ファンはこういうのを求めてるんだからしょうがないよね。
最後を締めくくる#11はサビがキャッチーな曲。メロディアスなギターソロも秀逸。

そんなこんなで、やっぱりVoが変わろうがなんだろうがアンセムはアンセムでした。前作ほどの度肝を抜くようなインパクトは無いかもしれないけど、クオリティは高いと思います。これぞベテランの貫録。

<オススメの曲>
1. Shine On (→PV)
3. Pain

オススメ度…85点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ALCEST 「SHELTER」
ALCEST 「SHELTER」

alcest shelter

<収録曲>
1. Wings
2. Opale
3. La Nuit Marche Avec Moi
4. Voix Sereines
5. L'Eveil Des Muses
6. Shelter
7. Away
8. Délivrance
9. Into The Waves


フランス産ポストブラックメタル/シューゲイザーメタルバンド、アルセの4作目。2014年発表。

最近はポストブラックメタルバンドがわりと多いですが、それらの感想を書こうとしたらとりあえず比較対象としてアルセが出てきてしまうってくらい、この界隈での代表格的存在です。

思わず「う、美しい…」と溜め息が漏れてしまうような、崇高な美しさを包括したサウンドになっており、もはやブラックメタルという単語を出すこと自体に抵抗を感じてしまうような美しいサウンド。初期はまだシャリシャリとしたリフなどにブラックメタルの名残が見受けられ、「ああ、確かにポストブラックだな」という部分もあったのですが、この作品ではもはやその名残すら感じられません。
初期が「枯れ果てた大地に生命の息吹を吹き込んだようなサウンド」って感じだとしたら、今作はもはや「新しい生命が誕生して枯野が再生したようなサウンド」って感じかな。
アコースティックなサウンドがとても綺麗で、ノスタルジックで寂しげなメロディがとにかく綺麗で、そこにのっかる穏やかなクリーンヴォイスがめちゃくちゃ儚いです。

2分弱の神々しいイントロ#1に続く#2が、いきなりこの作品のハイライト。なんというノスタルジックなサウンド!なんという幻想的な世界観!と、思わずうっとりしてしまうようなシューゲイザーサウンドとなっています。
#3はとても物悲しいアコースティックサウンドに心をもって行かれる切ない曲。体の内側から哀しみがじわじわと広がっていくような感覚がたまりません。
音数の少ない#4は、虚無感の漂う静かな曲。心に隙間にスッと入ってくるような儚い曲です。
ゆったり淡々とした#6とか、いかにもシューゲイザーな美麗タイトル曲の#7とか、ニール・ハルステッドをリードボーカルに据えた#8あたりも周りに負けず落とさず良い曲。
最後を締める#8は10分超の大曲ですが、聴だけで心が洗われるような物静かな世界観が最高です。

とりあえずポストブラックすら脱却してしまったポストポストブラックみたいなサウンドですが、その質の高さは相変わらずピカイチで、この手のジャンルの旗印的存在としてのポテンシャルを存分に見せつけてくれるような作品でした。ノスタルジックな気分に浸りたい方はぜひ。

<オススメの曲>
2. Opale

オススメ度…89点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ANAAL NATHRAKH 「ANAAL NATHRAKH」
ANAAL NATHRAKH 「DESIDERATUM」

AnaalNathrakh-Desideratum.jpg

<収録曲>
1. Acheronta Movebimus
2. Unleash
3. Monstrum In Animo
4. The One Thing Needful
5. A Firm Foundation Of Unyielding Despair
6. Desideratum
7. Idol
8. Sub Specie Aeterni (Of Maggots, And Humanity)
9. The Joystream
10. Rage And Red
11. Ita Mori


英国出身のサイバーブラックメタルバンド、アナール・ナスラックの8作目。2014年発表。

ブラックメタルとグラインドコアを高次元で融合させ、インダストリアルっぽいサイバーな装飾で飾った凶悪なサウンドが特徴で、基本的に路線は今までと全く変わりませんが、クオリティが例のごとく圧倒的に高いです。
前作よりも更にクリーンパートの配分が増し、それに伴いメロディアスさも増した気もしますが、激烈具合は幾分も損なわれておりません。凶悪さの中に秘められたキャッチーさが相変わらず絶妙で、こんなにブチ切れたノイズ寸前の音像なのにメロいと感じさせてしまう所がさすが。雑音の洪水の中に紡ぎ出されるトレモロリフが素敵です。

個人的には#7が圧倒的なキラーチューンですが、#2#8あたりもかなりの良曲。どの曲も方向性的には同じで、言葉で説明しようとすると「激烈、でもメロディアス」という表現に尽きるのですが、実際に聴くと決して似通った曲が並んでいるというわけでは無いというところが凄いです。

<オススメの曲>
2. Unleash
6. Desideratum
7. Idol
8. Sub Specie Aeterni (Of Maggots, And Humanity)
9. The Joystream

オススメ度…95点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

AVATARIUM 「AVATARIUM」
AVATARIUM 「AVATARIUM」

Avatarium Avatarium

<収録曲>
1. Moonhorse
2. Pandora's Egg
3. Avatarium
4. Boneflower
5. Bird Of Prey
6. Tides Of Telepathy
7. Lady In The Lamp


スウェーデン出身のドゥームメタルバンド、アヴァタリアムの1作目。
2013年発表。

キャンドルマスなどのドゥームメタルバンドで活躍するレイフ・エドリングの率いるバンドなのだだそうです。いかにもな低音ドゥームリフをバックに女性Voが儚く切ないメロディを歌い上げるというのが基本のスタンスで、普通のドゥームメタルバンドよりも歌メロがとてもしっかりしているというのが特徴的な点かと。

個人的には冒頭の#1がいきなりの超キラーチューン。ダークでへヴィでゆっくりとしたリフでドロドロと幕を開けたかと思いきや、切なさ漂うアコースティックなパートに一転し、儚い女性Voがのっかってきた瞬間もう完全にノックアウトされてしまいました。ドゥーミーなパートとのアンバランスさが絶妙で、不思議なつり合いの元で曲として凄まじい魅力を放っています。
#2は逆にしっとりとしたアコースティックパートから幕を開ける曲。とってもメロウな雰囲気でこの時点でかなりツボなのですが、そこに低音のゆっくりのリフが絡んできて妖しげな魅力を放っていく様はさらに圧巻です。
あとは歌メロがポップながらも哀愁漂わせまくりな#4もとても好き。

ドゥーム好きはもちろん、女性Voのメタル好きや、ちょっぴり変わった新鮮なサウンドを求めている人にもぜひ聴いてみて欲しいです。

<オススメの曲>
1. Moonhorse(→LV)
2. Pandora's Egg
4. Boneflower(→PV)

オススメ度…92点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

ARMOR COLUMN 「MAXIMUM COLLATERAL DAMAGE」
ARMOR COLUMN
「MAXIMUM COLLATERAL DAMAGE」


Armor Column Maximum Collateral Damage

<収録曲>
1. Warmonger
2. With Blood And Vengeance
3. Armor Column
4. Where There's A War, There's A Way
5. Dictator's Whore
6. Rattenkrieg
7. We Breath Extinction
8. Maximum Collateral Damage


米国出身のスラッシュメタルバンド、アーマー・コラムの1作目。
2011年発表。

基本的には正統なスラッシュメタルなのですが、ちょいちょいメロディアスなツインリードを挟み込んだりと、少しだけ正統派メタルの様な音を出してくるのが面白いです。また、Voは基本的にはオーヴァーキルBlitzみたいなタイプのいかにもスラッシュメタル向きな声なのですが、たまーにキング・ダイヤモンドみたいな胡散臭いハイトーンを出してくるのが面白い。

猪突猛進型のスラッシュメタルも良いけど、こういう器用に色々とこなしてくれるバンドも聴いてて楽しいなーと思わせてくれます。

<オススメの曲>
2. With Blood And Vengeance(→PV)
3. Armor Column
4. Where There's A War, There's A Way

アルバム前半の方が元気があって良い。
特に#3の勢いと、メロディアスなギターソロが秀逸。

オススメ度…80点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

THE AGONIST 「PRISONERS」
THE AGONIST 「PRISONERS」

The Agonist Prisoners

<収録曲>
1. You're Coming With Me
2. The Escape
3. Predator and Prayer
4. Anxious Darwinians
5. Panophobia
6. Ideomotor
7. Lonely Solipsist
8. Dead Ocean
9. The Mass of the Earth
10. Everybody Wants You (Dead).
11. Revenge of the Dadaists


カナダ出身のメタルコアバンド、ジ・アゴニストの3作目。2012年発表。

根本的にはメロデス風味でモダンな音使いの典型的なメタルコアをやっていますが、紅一点のアリッサ・ホワイト<Vo>の表現力がとても豊かで、グロウルからクリーンヴォイスまで器用にこなしてくれるため、楽曲を面白みのあるものに変えてくれています。また変幻自在なVoに合わせて楽曲の方も転調を繰り返して盛り上げてきてくれるので、そこも少しプログレチックで面白いところ。リフ自体はありふれた真新しいものではないのですが、牙を剥き出しのアグレッシヴなグロウルパートと、スピードを抑えたクリーンパートとの緩急の差が、絶妙のさじ加減で交互にやってくるのが秀逸です。

個人的にはゴリゴリのリフと早口でまくし立てるような凶暴なグロウルに心躍る#5がとてもツボ。クリーンパートもメロディアスでとても良いです。
あとは8分超えの#7も聴きごたえたっぷりで、プログレッシヴに転調を重ねながらも攻撃性を失わない曲作りが素晴らしいです。特に終盤の複雑な展開がアツい。
他にも攻撃的ながらもキャッチーな曲が多く、かなり聴きやすいサウンドだとは思います。売れ線と言ってしまえばそれまでなのですが、それでも良いものは良いのでしょうがない!

<オススメの曲>
3. Predator and Prayer

5. Panophobia(→PV)
6. Ideomotor
9. The Mass of the Earth

オススメ度…85点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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