EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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MYRATH 「TALES OF SANDS」
MYRATH 「TALES OF SANDS」

Myrath Tales Of Sands

<収録曲>
1. Under Siege
2. Braving the Seas
3. Merciless Times
4. Tales of the Sands
5. Sour Sigh
6. Dawn Within
7. Wide Shut
8. Requiem for a Goodbye
9. Beyond the Stars
10. Time to Grow
11. Apostrophe for a Legend


チュニジア出身のプログレッシヴメタルバンド、ミラスの3作目。2011年発表。

まるでドリームシアターの様なプログレプログレしたメタルの中に、オリエンタルな雰囲気をふんだんにまぶした音楽性が特徴的なバンドです。土着的なメロディがとにかく印象的で、タイトルを知らなくても音楽を聴いただけで自然と砂漠やラクダをイメージしてしまうような描写力が凄い。
シンセやパーカッション、ストリングスの全てが民族音楽的で、その手の妖艶なメロディが大好きな自分にはたまらない一作でした。

<オススメの曲>
3. Merciless Times(→PV)
5. Sour Sigh

オススメ度…88点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

MYRATH 「LEGACY」
MYRATH 「LEGACY」

MYRATH LEGACY

<収録曲>
1. Jasmin
2. Believer
3. Get Your Freedom Back
4. Nobody's Lives
5. The Needle
6. Through Your Eyes
7. The Unburnt
8. I Want to Die
9. Duat
10. Endure the Silence
11. Storm of Lies
12. Other Side


チュニジア出身のプログレッシヴメタルバンド、ミラスの4作目。2016年発表。

3作目まではいかにもプログレッシヴなサウンドの中にアラビアンな風味をふんだんに取り込んでおり、その時点でかなり面白い音楽性ではあったのですが、今作ではプログレ色が少し減退し、メロディアスさとアラビアンな雰囲気がググッとアップしたという印象。その異国情緒にあふれるメロディがとにかく魅力的で、無駄に大仰な装飾と合わさって凄まじい中毒性を発揮しております。前作よりもボーカルのメロディラインが非常にわかりやすくハッキリとしているので、知らず知らずのうちに口ずさみたくなるような感じ。

イントロ#1に続く#2がとにかくキラーチューン。イントロのシンフォニックなストリングスでいきなりノックアウトされ、ラララララ~ラララ~というアラビアンな合唱で一緒に歌いたい衝動に駆られること間違いなしです。やたらとサウンドのスケール感がデカい上に、異国情緒あふれまくりのメロディなのですが、とにかくキャッチー。Voの表現力も格段にアップしており、楽曲にぴったりの優雅な歌唱がとても素敵です。
個人的にもう一曲めっちゃ好きなのが、これまた異国情緒あふれるストリングスが魅力的な#7。ゲーム・オブ・スローンズという海外ドラマの登場人物について歌った曲なのですが、その世界観にぴったりの雰囲気がたまりません。個人的にそのドラマの原作小説が大好きなのもあり、剣と魔法とドラゴンの世界に思いを馳せながら楽しく聴くことが出来ます。

その他の曲も非常にクオリティの高い曲ばかりで、異国情緒あふれるサウンドが好きな自分にはとてつもなくツボな一作でした。少し毛色は違うのかもしれませんが、Orphand Landあたりのオリエンタルなサウンドが好きな人にオススメしておきたい一作です。

<オススメの曲>
2. Believer(→PV)
7. The Unburnt

オススメ度…96点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

MOKOMA 「Elävien Kirjoihin」
MOKOMA 「Elävien Kirjoihin」

Mokoma Elävien Kirjoihin

<収録曲>
1. Elävien kirjoihin
2. Sinne missä aamu sarastaa
3. Valtakunnassa kaikki hyvin
4. Lunnaat
5. Uhkakuva 6
6. Vastakkaiset voimat
7. Irti
8. Mutta minulta puuttuisi rakkaus
9. Hujan hajan
10. Pohja on nähty
11. Nimensä unohtaneen rukous


フィンランド出身のメタルバンド、モコマの10作目。2015年発表。

ジャンル的にはスラッシュメタルで括られることが多いようですが、全然スラッシュしていない曲も多かったり、デスっぽいところもあったりして、なんとも一筋縄ではいかないサウンドを特徴としたバンドです。時折、フィンランドらしいメランコリックっぽさが激しさの中にチラチラ顔を出すのも面白いとこ。
何よりもの特徴は歌詞が全部フィンランド語なところで、荒々しいサウンドのわりに、フィンランドの可愛らしい発音のせいでちょっとかわいい感じになっています。

以上の特徴を統合して、個人的にはフィンランド版のDIE APOKALYPTISCHEN REITERみたいなバンドだと思ってるんだけど、どうなんだろ。もちろんあんなに雄々しくは無いんだけど、複数ジャンルがごった煮になってるところとかさ。

とりあえず個人的に一番好きなのはPVにもなってる#2で、ヒロイックでザクザクとしたリフと、ちょっと間の抜けた感じのフィンランド語歌唱が良い具合にマッチしています。ザクザクしてるわりにメロディもちゃんとあるし、サビっぽい部分でちょっと明るくなるのも良い。
他の曲もわりと好きだけど、やっぱりザクザクと刻む系のスラッシーな#3とか#7みたいな曲が好みかな。

2013年のラウドパークにも来てるし、知名度はそんな低くもないのかなぁとは思います。
異国語の不思議な響きが好きな人はぜひ。

<オススメの曲>
2. Sinne missä aamu sarastaa (→PV)

オススメ度…81点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

Metsatöll 「KARJAJUHT」
Metsatöll 「KARJAJUHT」

karjajuht metsatöll

<収録曲>
1. Külmking
2. Lööme Mesti
3. See On See Maa
4. Must Hunt
5. Terasest Taotud Tee
6. Öö
7. Tõrrede Kõhtudes
8. Metslase Veri
9. Surmamüür
10. Mullast
11. Karjajuht
12. Talisman


エストニア出身のフォークメタルバンド、Metsatöllの6作目。2014年発表。
バンド名はどうやらメトサトールと読むようです。

やたらヘヴィで重厚なリフを基調としながら、そこに胡散臭いフルートやらバグパイプやらよくわからん弦楽器の民族楽器みたいなのがいっぱい絡んできて、なんとも言えない独特の魅力を発揮しております。民謡朝のメロディたっぷりで、しかも全体的にもっさりした雰囲気なのが妖しさマックスでとても良い。
Voも渋くて怪しいおっさんヴォイスで、朗々と呪文のように歌い上げてくれるので楽曲と絶妙にマッチしており、胡散臭さがさらに増されております。

基本的には前作までの流れを完全に踏襲しており、特に大きな変化はなく、安定のメトサトールらしさを楽しむことが出来ます。
冒頭の#1は妖しい弦楽器とブンブンとうねるベース、そして重厚なリフでゴリゴリと進んでいくアグレッシヴな曲。歌詞の全く分からない異国語で「ヨゥガ!」みたいな掛け声が入るあたりがとても面白い。
#2もかなりヘヴィなリフでグルーヴィーに突き進むスラッシーな曲。ただ、そこにバグパイプがガッツリ絡んでくるあたりがやはり独特です。
#4は軽快なリズムでギターとフルートが楽しげに絡む曲。民謡メロ好きにはたまらない感じになっております。
#6はやたらモダンなリフでゴリゴリと幕を開けるのでちょっとびっくりしますが、すぐにバグパイプが絡み付いてきて安心した気持ちになります(笑)。リフ自体もヘヴィでザクザクとしていてとてもカッコいい。
#7はアコースティックな音色とヘヴィなギターリフとの対比が印象的。そしてVoの呪文っぽい妖しさがたまりません。
#8はスローテンポで重厚な曲。民族楽器総動員の不思議な世界観が素敵。
#10は再びテンポの早めなスラッシーな曲。途中の笛も心なしかスラッシーな雰囲気をだしていたり、かと思ったらヒョロヒョロといつもの調子に戻ったりと、変化に富んだ面白い曲です。

前作と前々作は一部のキラーチューンが突出していたイメージなのですが、今作は全体的なクオリティがさらに底上げされており、アルバム全体を通して楽しめるようになったという印象です。妖しい民謡メタルが効きたければぜひ手を出してみてください。

<オススメの曲>
2. Lööme Mesti
4. Must Hunt
6. Öö
10. Mullast

オススメ度…82点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

MORS PRINCIPIUM EST 「DAWN OF THE 5TH ERA」
MORS PRINCIPIUM EST 「DAWN OF THE 5TH ERA」

Mors Principium Est Dawn Of The 5th Era

<収録曲>
1. Enter The Asylum
2. God Has Fallen
3. Leader Of The Titans
4. We Are The Sleep
5. Innocence Lost
6. I Am War
7. Monster In Me
8. Apricity
9. Wrath Of Indra
10. The Journey
11. The Forsaken
12. California Dreamin'


フィンランド出身のメロディック・デスメタルバンド、モルス・プリンシピアム・エストの5作目。2014年発表。

メンバーをガッツリ取り換えて5年ぶりに発表された前作で、信じられないくらいの進化を見せつけてきた彼らですが、今作でも引き続きクソカッコいいメロデスをやっております。覚醒が止まらない!
ちなみに今作でもギターがAndhe ChandlerからKevin Verlayへとメンバーチェンジしております。

メロいギターで叙情性たっぷりに疾走しまくっていた前作に比べると、メロい部分とモダンにガリガリいく部分の組み合わせ方が多彩になっているという印象。もちろん叙情性はしっかりと残っているし、疾走感もガッツリなので、前作で狂喜乱舞した人は引き続き大喜びすることが出来ます。メロデス黎明期のサウンドをハイクオリティで現代に紡ぎ出してくれる貴重な存在です。

とりあえず個人的には冒頭のメロディアスすぎる#1とか、ちょっぴりモダンな空気をまといながらメロディアスに疾走しまくりな#4、ピロピロとしたイントロの時点でカッコ良過ぎる#9、叙情性たっぷりな#10あたりが好きかな。

<オススメの曲>の曲
4. We Are The Sleep

抜きんでたキラーチューン。

オススメ度…88点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

MELANKOLI 「WIND」
MELANKOLI 「WIND」

Melankoli Wind

<収録曲>
1. Wind
2. Embrace of Winter
3. Coma
4. Through the Shining Stars
5. Aura de Mort


ロシア出身のアンビエント系ブラックメタルバンド、メランコリの1作目。
2012年発表。

名前の通りの物憂げなサウンドで、ジャケの通り冷たげな雰囲気が全開となっております。

アルバム冒頭の#1から20分弱の大曲なのですが、このバンドの魅力が凝縮された一曲。COLDWORLDを彷彿とさせるような寒々しい雰囲気に、ETERNAL TEARS OF SORROWのような美しいピアノが絡み、MY DYING BRIDEのような鬱々とした呟きがのっかると共に、BURZUMのような悲痛な叫びがこだまします。薄らとしたトレモロリフがいい具合に雰囲気を出していますが、どちらかといえばKeyやピアノの音色の方がメイン。美しいサウンドがとにかく涙を誘います。
#2もイントロのKeyが美しく幻想的。Voはほとんど入っていませんが、このポロポロとしたKeyの音色だけで大満足なくらい美しい。
#3は逆にトレモロリフの方が目立つ曲。目立つといっても元々が薄らとしたサウンドなんだけどさ。
#4はもはやメタル要素皆無のアンビエント曲。ジャケの雰囲気をそのまま音にしたような負二期です。
#5はカバー曲らしいのですが、原曲を知らないので何とも言えない。ただ、雰囲気的にはこの作品にぴったりな感じで、オリジナル曲だと言われてもわからないレベルです。

とにかく幻想的な部分に特化したアンビエントブラックで、クオリティとしては非常に高いので、その手のサウンドが好きな方は是非。

<オススメの曲>
1. Wind

オススメ度…83点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MARY'S BLOOD 「AZURE」
MARY'S BLOOD 「AZURE」

Marys Blood Azure

<収録曲>
1. Deep-Six
2. Veronica
3. Voyage
4. セツナ
5. Frozen
6. Blue Heaven


日本のガールズメタルバンド、メアリーズ・ブラッドの3枚目のミニアルバム。203年発表。

「音楽専門誌"BURRN!"にて2013年最も期待するバンドとして紹介された」とか「ガールズ・メタル界の牽引バンド」とか言われていたので期待していたのですが、サウンド的にはガールズロックの延長といった感じの毒にも薬にもならないタイプでした。なかなかテクニカルだったり、硬派な音は出してたりするのですが、「違うんだよ!メタルって言うのはこういう風にお洒落ぶったりカッコつけちゃいけないんだよ!」という"コレじゃない感"が終始付きまといます。「こいつらメタルやってる自分の事カッコいいと思ってるんだろうな」的な。個人的に、メタルってのはもっとダサくて愚直な音楽であって欲しいので、ちょっと好みのタイプから外れていました。

とはいえ、ワイルドな#1、手数足数の多いドラミングが印象的な#2、キャッチーな#6など、それなりに良い曲もあるので、気に入る人は気に入るのかも。

<オススメの曲>
2. Veronica

オススメ度…75点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MERGINGMOON 「KAMIKAKUSHI "神隠し"」
MERGINGMOON 「KAMIKAKUSHI "神隠し"」

MergingMoon Kamikakushi

<収録曲>
1. Nothing's All Over
2. Maleficium
3. Agonizing Choice
4. Greyen
5. When A Phantom Becomes A Fact
6. Spiritual State Of Nothingness
7. Warring States Period
8. Crimson Persimmon
9. In Merging Lives
10. Secret Eros
11. Owaru Ate Naki


東京出身のメタルコアバンド、マージングムーンの2作目。
2013年発表。

ゴリゴリのデスメタルサウンドにエレクトロニックなピコピコKeyを積極的に絡ませるというのが基本のスタンスで、そこにちょいちょい和の雰囲気もぶち込んでくるあたりがなかなか独特です。琴や尺八などの楽器も積極的に取り入れており、個人的にはかなり好みの系統。曲作りも凝ってるし、演奏技術も高いし、デスヴォイスを含めた色々な声を使い分ける女性Voとクリーンヴォイスの男性Voのツイン編成ってのもなかなか良い。ピコピコにしたいのか和サウンドを強調したいのかどっちつかずなところもあるのですが、慣れると意外と悪くない気がしてきてしまいます。
せっかく「現代に生きる少女がタイムスリップする」という大層なコンセプトを掲げているのに、イマイチ音楽からそのコンセプトが伝わってこないのだけがちょっと残念かな。

<オススメの曲>
2. Maleficium
9. In Merging Lives
10. Secret Eros

オススメ度…83点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MACHINAE SUPREMACY 「RISE OF A DIGITAL NATION」
MACHINAE SUPREMACY
「RISE OF A DIGITAL NATION」


Machinae Supremacy Rise of a Digital Nation

<収録曲>
1. All of My Angels
2. Laser Speed Force
3. Transgenic
4. Rise of a Digital Nation
5. Pieces
6. Cyber Warfare
7. Republic of Gamers
8. Battlecry
9. 99
10. Hero


スウェーデン出身のメロディックメタルバンド、マシーン・スプレマシーの2作目。2012年発表。

ゲーム音楽から多大な影響を受けているそうで、メロハーのような明るいメロディの上にピコピコサウンドやキラキラとしたシンセなどがたっぷりちりばめられているのが最大の特徴。自らは"SID-Metal"を名乗っているそうです。せっかくゲーム音楽の影響を受けてるんだから、もっとクサメロが強ければなぁ…なんて思ってしまったりもしますが、これはこれで悪くはない。Voがちょっと弱めなので、そこらへんはもうちょっとなんとかなると良いかな。
このままのスタイルでもっと成長していってくれればとても好みな感じになるバンドだと思いました。

<オススメの曲>
1. All of My Angels
2. Laser Speed Force
4. Rise of a Digital Nation

オススメ度…78点

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THE MONOLITH DEATHCULT 「TETRAGRAMMATON」
THE MONOLITH DEATHCULT 「TETRAGRAMMATON」

THE MONOLITH DEATHCULT TETRAGRAMMATON

<収録曲>
1. Gods Amongst Insects
2. H.W.A. (Human Wave Attack)
3. Drugs, Thugs & Machetes
4. Todesnacht Von Stammheim
5. S.A.D.M. (Svpreme Avantgarde Death Metal)
6. Qasr Al-Nihaya
7. Aslimu!!!


オランダ出身のシンフォニックなブルータルデスメタルバンド、ザ・モノリス・デスカルトの4作目。2013年発表。

宗教クサい雰囲気を内に秘めながら荘厳に突き進むタイプのブルデスをやっており、シンフォニックで荘厳な装飾がふんだんに取り入れられているのが特徴。エピカルかつドラマティックな作風は前作から変わっておらず、比較的長い曲が中心という大作志向もそのまま維持されています。壮大さに関してはさらにアップしているという印象で、生のオーケストラを動員したスケールのデカさには圧倒されること間違いなしです。Voの低音ガテラルも強烈で、暗黒サウンドにぴったりの迫力満点なドスの効き具合がとても秀逸。

冒頭の#1は10分を超える大作にして一番のキラーチューン。怒涛の勢いで強力なリフとブラストが繰り出され、荘厳なSEやシンフォサウンドを間に挟みながらドラマティックに展開していきます。
#3は宗教クサい妖しげなSEと太鼓の音から、バッキバキのベース音にシフトしていき、さらに凶暴なリフへ、そして大爆走へと展開していく曲。禍々しさがと攻撃性が凄まじく高い一曲です。
#6はヘヴィロックの様なグルーヴィーなリフを中心とした前半から、ピロピロと弾きまくりのギターと力強いブラストを中心とした後半への移り変わりが素敵な曲。荘厳な雰囲気を維持しつつもキャッチーさを醸し出してくるあたりがとても良い。

とりあえずNILEBEHEMOTHEX DEOの良いとこ取りをしたようなタイプのデスメタルなので、そのあたりのバンドが好きな人はぜひ!

<オススメの曲>
1. Gods Amongst Insects
3. Drugs, Thugs & Machetes
6. Qasr Al-Nihaya

オススメ度…87点

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MEGADETH 「SUPER COLLIDER」
MEGADETH 「SUPER COLLIDER」

Megadeth Super Collider

<収録曲>
1. Kingmaker
2. Super Collider
3. Burn!
4. Built For War
5. Off The Edge
6. Dance In The Rain
7. The Beginning Of Sorrow
8. The Blackest Crow
9. Forget To Remember
10. Don't Turn Your Back...
11. Cold Sweat
12. All I Want(Bonus Track)
13. A House Divided (Bonus Track)
14. Countdown To Extinction - Live At Fox Theater,
   Pomona, CA [2012]


かつてインテレクチュアルスラッシュメタルと呼ばれていたメガデスの14作目。2013年発表。デイヴ・ムステイン<G,Vo>自身が新たに設立した新レーベルからの第一弾です。

ずいぶん前からインテレクチュアルスラッシュメタルの道を踏み外しつつも、基本的にはギリギリでスラッシュの範疇に留まりつつ良曲を量産してきたこのバンドですが、今作はもはやスラッシュメタルなのかどうか疑わしい作品に仕上がっています。
ただ、デイヴ・ムステインのメロディメイカーっぷりがいい具合作用しており、かつての問題作である「RISK」のようになってはおらず、普通にカッコいいメタルチューンが盛りだくさん。ポップながらも要所要所にスラッシーで切れ味鋭いリフが効果的に使われており、そのピンポイントなカッコ良さと、全体的な聴きやすさとの融合に唸らされることとなりました。しかもそこにデイヴ・ムステインのヘタウマVoがのっかることにより、しっかりとメガデスの曲っぽく仕上がっているのがズルい。

とりあえずアルバム冒頭を飾る#1は、この作品の中で最もスラッシュメタルに近い曲。ただ、メガデス以外のバンドがこの曲をやってたら、わりと普通にカッコいいグルーヴ感を携えた正統派メタルに分類したくなる。イントロや感想はわりとアグレッシヴですが、メロディライン自体はわりとキャッチーです。
先行で聞くことの出来た#2は、このアルバムで一番ポップな曲。なんでこれを先行にしてしまったんだろう。意外性を狙いたかったのかな。ちなみに僕自身はあんまこの曲は好きではありません。
そして#6はこの曲で個人的に一番のお気に入りチューン。静かなイントロからデイヴ・ムステインの語りが始まった時はどうしようかと思いましたが、途中からの盛り上がり、そして最後の1分ほどの畳み掛けが最高にクールです。前半は信じられないくらいメガデスっぽさゼロな感じですが、最後の畳み掛けは全盛期のメガデスに匹敵すると絶賛したくなるほどのインテレクチュアルなリフの応酬。テンションあがるわー。
#10はアダルトなムードで始まるのでこれまたどうしたことかと思ってしまいますが、そのあとはグルーヴィーなリフでオラオラと突き進む曲へと変化。メロディラインもポップで良いね。
#11は「普通にカッコいいけど、もはやこれハードロックじゃん!」なんて思ったら、THIN LIZZYのカヴァー曲でした(笑)。今度原曲の方を入手してこようっと。

ってことで、今作はメガデスの中では大きく違う方向に舵を取ってみたようなチャレンジングな作品ですが、アリと言えばアリだなぁという仕上がりでした。従来のファンからも「RISK」ほどの反感は買わないんじゃないかな。個人的には「RISK」も悪いアルバムだと思っていないので、この作品は普通に楽しめました。初めてメガデス聴く人には別にオススメしないけどね。

<オススメの曲>
1. Kingmaker
6. Dance In The Rain
10. Don't Turn Your Back...

オススメ度…81点

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MORS PRINCIPIUM EST 「...AND DEATH SAID LIVE」
MORS PRINCIPIUM EST
「...AND DEATH SAID LIVE」


Mors Principium Est And Death Said Live

<収録曲>
1. The Awakening
2. Departure
3. I Will Return
4. Birth Of The Starchild
5. Bringer Of Light
6. Ascension
7. …and Death said live
8. Destroyer Of All
9. What The Future Holds?
10. The Meadows Of Asphodel
11. Dead Winds Of Hope


フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、モルス・プリンシピアム・エストの4作目。2013年発表。前作から5年という長いスパンを経て発表された作品です。

既に3rdの時点で普通にカッコいいバンドだということは知っていたのですが、今作ではさらにメロディアスで叙情性の高いメロデスになっており、格段の進化を遂げていて驚きを隠せない。こいつはすげぇ!なーんて思ってたら、どうやらメンバーがガッツリ交代していて、ソングライティングはほぼ全て新メンバーがやっているのだとか。それにしてもここまでクオリティが上がるとか、どんだけメンバーチェンジがプラスに作用してるんだよっていう。

ってことで、サウンド的にはオーソドックスなメロデスなのですが、メロディの質がとことん高いです。まさにメロデス黎明期のサウンドをそのまんま充実させたようなスタイルで、疾走感も抜群だし、モダン過ぎない適度な音作りだし、Keyによる柔らかな装飾とか北欧らしさもしっかりあるし、攻撃性も高いしで、本当に文句のつけようがない。こういうメロデスを待ってたんだ!と、声高に叫びたくなるような作品です。

<オススメの曲>
2. Departure
4. Birth Of The Starchild
10. The Meadows Of Asphodel
11. Dead Winds Of Hope

オススメ度…89点

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THE MEADS OF ASPHODEL 「SONDERKOMMANDO」
THE MEADS OF ASPHODEL 「SONDERKOMMANDO」

The Meads Of Asphodel Sonderkommando

<収録曲>
1. Sonderkommando
2. Wishing Well of Bones
3. Aktion T4
4. Silent Ghosts of Babi Yar
5. Children of the Sunwheel Banner, Pt. 1
6. Children of the Sunwheel Banner, Pt. 2
7. Lamenting Weaver of Horror
8. Sins of the Pharaohs
9. Last Train to Eden
10. Hourglass of Ash
11. The Mussulmans Wander Through the Infernal Whirling Fires Amongst Silent Shadows to Be Fed Into the Thirsting Jaws of a Godless Death Machine to Cough Up Their Souls to the Nazi Moloch Who Sits Within a Ring of Smoking Infant Skulls
12. Send My Love to Maher-Shalal-Hash-Baz


イギリス出身のアヴァンギャルド系ブラックメタルバンド、
THE MEADS OF ASPHODELの5作目。2013年発表。

中世傭兵ブラック・メタルという紹介をされていたので、SUMMONING的なサウンドを期待していたのですが、なんだか当たらずとも遠からずな感じでした。確かに中世的な雰囲気はあちらこちらから滲み出してはいるのですが、とにかく展開が複雑怪奇。暗黒ブラックっぽくなったり、やたらジャズっぽくなったり、サイケ、アンビエントなど全く違った方向性に飛び火してみたりと、とにかくやりたい放題です。メロディ展開があまり読めないため、メロディをじっくり楽しむというよりは、次は何が来るんだろうというびっくり箱的な楽しみ方をするような作品かな。個人的にはやたらアトモスフェリックな暗黒プログレだと思っています。

ちょいちょい耳を惹くフレーズもあるし、色々とごった煮でとても面白いとは思うので、あとは一つ一つのメロディを練ってくれればもっと楽しめるんじゃないかな。もしくはもっと勢いを出して突き抜けるとか。

そしてどーでも良いけど#11の曲名長過ぎ。

<オススメの曲>
1. Sonderkommando

ふわっとした中世っぽいパートと、もこもこした攻撃的なブラックメタルパートの組み合わせが面白い。

オススメ度…76点

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