EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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NIGHTWISH 「ENDLESS FORMS MOST BEAUTIFUL」
NIGHTWISH 「ENDLESS FORMS MOST BEAUTIFUL」

Nightwish Endless Forms Most Beautiful

<収録曲>
1. Shudder Before the Beautiful
2. Weak Fantasy
3. Élan
4. Yours Is an Empty Hope
5. Our Decades in the Sun
6. My Walden
7. Endless Forms Most Beautiful
8. Edema Ruh
9. Alpenglow
10. The Eyes of Sharbat Gula
11. The Greatest Show On Earth


フィンランドを代表するシンフォニックメタルバンド、ナイトウィッシュの8作目。2015年発表。

Voのアネット・オルゾンが脱退し、新Voとして元アフター・フォーエヴァーフロール・ヤンセンが加入しております。ってか、アフター・フォーエヴァーって知らない間に解散してたのね…。
ちなみにVoの交代劇の間に、さりげなくイリアン・パイプス奏者のトロイ・ドノクリーも加入しています。そして今作ではドラマーのユッカ・ネヴァライネンが健康上の理由で参加しておらず、代役が立てられているようです。

さて、そんな新生ナイトウィッシュなのですが、ターヤからアネットへのVoチェンジを許容できた人なら簡単に許容できるような変化だと思われます。もともとアフター・フォーエヴァーがナイトウィッシュっぽい音楽をやってただけあって、フロールの歌唱はこういうサウンドに何の違和感もなく溶け込んでいます。

サウンドの方は完全にいつも通りのナイトウィッシュで、ターヤ時代を彷彿とさせる曲もあれば、アネット時代を彷彿とさせる曲もあり、良い意味で良いとこ取りな印象。そして圧倒的に壮大で派手な装飾がやはり光っています。

語りから始まる#1はヒロイックなメロディと荘厳なストリングスで派手に展開していく曲。いかにもな曲で、オープニングにはぴったりです。
#3は最近のナイトウィッシュっぽい曲で、しっとりとした雰囲気から壮大に広がっていくような、静と動の対比が素敵な曲です。
#7はザックリとしたリフ、壮大な装飾、ヒロイックでクサいメロディという三拍子揃った曲。曲の盛り上がりと共に聴いてるこっちのテンションも上がらざるを得ないです。
個人的に一番お気に入りなのは#9で、サビのメロディがめちゃくちゃツボでした。ドラマチックに盛り上がっていく過程と、サビで一気に壮大になっていく構成がとにかく最高。
最後を締める#11は、なんとまさかの24分。もはやひとつの演劇を見ているような気分になるような、重厚な一曲です。

とりあえずナイトウィッシュはVoが変わろうが何しようが、それぞれのVoに合った曲で最高のパフォーマンスを見せてくれるし、それでいてナイトウィッシュらしさも全力で感じられるのが本当に凄いと思います。

<オススメの曲>
7. Endless Forms Most Beautiful
9. Alpenglow

オススメ度…87点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

NOVEMBERS DOOM 「BLED WHITE」
NOVEMBERS DOOM 「BLED WHITE」

Novembers Doom Bled White

<収録曲>
1. Bled White
2. Heartfelt
3. Just Breathe
4. Scorpius
5. Unrest
6. The Memory Room
7. The Brave Pawn
8. Clear
9. The Grand Circle
10. Animus
11. The Silent Dark


米国出身のメランコリック系ドゥームメタルバンド、ノーヴェンバーズ・ドゥームの9作目。2014年発表。

鬱々としたダークでメランコリックな雰囲気の中に、沈み込むようなリフがずーんと響き渡るという音楽性。陰鬱ながらもメロディはしっかりしてるし、かといってキャッチーすぎもしないしという感じの、絶妙なバランスがベテランの貫録を漂わせます。

冒頭の#1はいきなり暗黒に突き落とされたようなドロドロとしたヘヴィなリフで幕を開ける曲。デスヴォイスも深みがあって迫力満点。ただ、そのへヴィなリフもよく聴くとなかなかメロディアスだし、クリーンパートで怪しげな魅力を発散しているしという感じで、決して聴きにくくはありません。
#2もこれまたダークですが、クリーンパートの妖しさが光る曲。メランコリック具合と暗さの配合が絶妙です。
#5はちょっぴり明るい感じのリフに驚かされますが、やっぱり徐々にずぶずぶと沈み始めます。
#7はドタバタとしたツーバスと、アグレッシヴなリフが印象的。4分程度とコンパクトに纏まっており、良いアクセントになっています。
個人的に一番好きなのは儀式のようなイントロで幕を開ける#11。静と動の対比が素敵で、陰鬱なリフやメロディがとても魅力的です。メランコリックだけど決してキャッチーではないメロディが聴いててとても心地よい、9分を超えるドラマティックな大曲。

ってなわけで、ベテランバンドというだけあってさすがの安定感でした。暗ーいメタルが聴きたいときにはちょうどいいのではないかと。

<オススメの曲>
1. Bled White
11. The Silent Dark

オススメ度…81点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

NE OBLIVISCARIS 「CITADEL」
NE OBLIVISCARIS 「CITADEL」

ne obliviscaris citadel

<収録曲>
1. Painters Of The Tempest (Part I): Wyrmholes
2. Painters Of The Tempest (Part II): Triptych Lux
3. Painters Of The Tempest (Part III): Reveries From The Stained Glass Womb
4. Pyrrhic
5. Devour Me, Colossus (Part I): Blackholes
6. Devour Me, Colossus (Part II): Contortions


オーストラリア出身のプログレッシヴブラックメタルバンド、NE OBLIVISCARISの2作目。2014年発表。

ドラマチックかつ美しい世界観で色んな楽器が複雑に絡み合いつつ広がっていくサウンドが特徴で、デスヴォイスなどにブラックメタル要素はちょいちょい見いだせるものの、基本的にはプログレメタルに分類されるような音楽性となっております。
ヴァイオリンが絶妙な匙加減で幽玄な雰囲気を作り出しているのも特徴かな。

曲の構成自体は相変わらず複雑に展開していくものの、基本的には前作よりもシンプルな音の組み合わせで構成されており、比較的聴きやすくなったような印象も受けます。

とりあえず#1から#3が組曲、#4はこれ1つで完結している曲で、最後の#5#6も組曲となっているので、大きく分けるとたった3曲で構成された作品ということになります。

どの曲も幻想的で神々しくて、ヴァイオリンの活躍っぷりにハッと息をのむような美しさを感じることのできる楽曲ばかりなのですが、個人的には1つ目の組曲の中核をなす#2が一番好きかな。メタルメタルしてる部分はなかなかアグレッシヴでカッコいいし、落ち着いてテンポを控えめにしてくるような部分はとても優雅で美しいしで、静と動の対比がはっきりしていて素敵な1曲です。シャリシャリとしたメロいトレモロリフも本当に良い。16分もあるのにあっという間だわ。

全体的に前作よりもポストブラック風味の音像になっており、前作ほどのインパクトは無いのかもしれませんが、内容的にはやはり非常に濃くて満足度の高い作品だと思います。

<オススメの曲>
2. Painters Of The Tempest (Part II): Triptych Lux

オススメ度…87点

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NOZOMU WAKAI'S DESTINIA 「REQUIEM FOR A SCREAM」
NOZOMU WAKAI'S DESTINIA 「REQUIEM FOR A SCREAM」

Nozomu Wakais Destinia Requiem For A Scream

<収録曲>
1. Requiem For A Scream
2. Sweet Vengeance
3. End My Sorrow
4. Ready For Rock
5. Still Burning
6. Dearest Pain
7. Believing
8. The Trigger
9. Despair Caprice
10. Fight To Win
11. Requiem For A Scream (Feat. Y.Morikawa)


パワーヌードブリザードなど数々のジャパメタバンドに参加してきたギタリスト、若井望の率いるソロプロジェクトの1作目。2014年発表。

アンセム森川之雄が4曲、現ガルネリウス小野正利が3曲、そしてインペリテリなどでの活躍で知られるロブ・ロックが3曲でリードボーカリストとして参加しており、その他コーラスなどではライトブリンガーFukiや声優の榊原ゆいなども参加しております。豪華!

90年代に流行ったような正統派メタルをやっており、ちょっぴりハードロック寄りの曲から、ヨーロピアンでクラシカルに惹きまくる曲まで非常にバラエティ豊か。どの楽曲も力強さと熱さが前面に押し出されており、3人のVoもそれぞれ良い意味で暑苦しい感じの歌唱をする人ばかりなので、お互いの良いところを最大限に引き出し合っているという印象です。

まずは冒頭の#1のが始まった時点でめちゃくちゃカッコよくてビビる。なにこれロブ・ロックの歌唱にめっちゃ合ってんじゃん!ワイルドなメロディと弾きまくりなピロピロギター、そして広がりのあるサビがとても素敵です。#11森川Verが収録されてて、そっちもカッコいいですが、この曲はロブの方が合ってるかな。
個人的に一番のキラーチューンなのは森川の歌う#2。ヨーロピアンなキラキラKeyを纏いながら華麗に疾走していく感じと、サビのヒロイックな哀愁がツボ過ぎてヤバいです。
小野さんの「俺も負けてらんねーぜ」的なシャウトで始まる#3も非常にカッコいい。ってか小野さんが歌うと最近のガルネリウスにしか聞こえない(笑)
あとはインスト曲の#6なんかも弾きまくりでとても良い。さすがギタリストの作品!って感じがします。

とりあえずどの曲もかなりカッコいいのですが、その中でもやはり冒頭3曲のインパクトがデカいです。三者三様な各Voの良さをそれぞれ引き出してくる才能には感服。ジャパメタ系のちょっぴりくどい感じのメロディラインが好きな人はぜひ試してみれば良いのではないかと。

<オススメの曲>
1. Requiem For A Scream
2. Sweet Vengeance
3. End My Sorrow

オススメ度…86点

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NAPALM DEATH 「APEX PREDATOR - EASY MEAT」
NAPALM DEATH 「APEX PREDATOR - EASY MEAT」

Apex Predator - Easy Meat

<収録曲>
1. Apex Predator.Easy Meat
2. Smash A Single Digit
3. Metaphorically Screw You
4. How The Years Condemn
5. Stubborn Stains
6. Timeless Flogging
7. Dear Slum Landlord
8. Cesspits
9. Bloodless Coup
10. Beyond The Pale
11. Stunt Your Growth
12. Hierarchies
13. One Eyed
14. Adversarial / Copulating Snakes


グラインドコア界の帝王、ナパーム・デスの15作目。2015年発表。

前作「UTILITARIAN」がかなり良かったので、今作も期待していたのですが、そもそも前作が3年前という事実に衝撃を受けました。時の流れの速さがおかしい。

グラインドコアと言っても、最近の彼らはリフがスゲーしっかりしてて聴きやすくて、その割に圧倒的攻撃性とカオスっぷりは健在で…といったサウンドなので、ぐちゃぐちゃながらも整合性が撮れているという不思議な状態です。今作もまさにこんな感じで、これだけやりたい放題にリフ掻き鳴らしてブラストかましてVoが喚きまくっているのに、一曲一曲にちゃんと個性があって頭に残るというのが凄い。
グラインドコアってもっと曲同士の区別がつきにくいジャンルのイメージなのですが、その中に存在感を各々示してくるあたり、やはり帝王としての格の違いを感じます。

また、今作ではVoの存在感が凄まじく、終始ひたすら吠えまくり。喧しいサウンドに負けじとぎゃあぎゃあゴォゴォ物凄いアグレッションを発揮しています。

とりあえず個人的にはカオスに加速を繰り返す#2とか、リフのグルーヴ感が印象的な#6#8、リフがめぐるましく展開する#9あたりが特に好きかな。

まぁどの曲も2分から3分くらいだし、この手のジャンルはアルバム垂れ流して頭振ってれば楽しいみたいな感じなので、どの曲もカッコ良いんだけど。

<オススメの曲>
2. Smash A Single Digit
6. Timeless Flogging
8. Cesspits
9. Bloodless Coup

オススメ度…86点

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NEWMAN 「SIREN」
NEWMAN 「SIREN」

Newman Siren

<収録曲>
1. Scar Of Love
2. Had Enough
3. Arcadia
4. Another Bitch Of A Night
5. Feel Her Again
6. Some Kind Of Wonderful
7. Siren
8. When It Comes To Love
9. Crossfire
10. Waiting For The Day
11. The Foolish One
12. Don’t Know Why


イギリス人マルチプレイヤー、Steve Newman<Vo, G, Key>率いるニューマンの10作目。2013年発表。

カラッと乾きつつもちょっぴり憂いを含んだサウンドが特徴の、王道メロディアスハードをやっています。Voはソウルフルで楽曲にぴったりだし、紡ぎだされるメロディは爽やかで哀愁たっぷり。どんだけメロハーの才能に溢れているんだ!といいたくなるような素晴らしい出来。

冒頭の#1は適度にハードでドライブ感のある曲。意外なワイルドさを見せつつも、サビでは哀愁たっぷりのメロディを聴かせ、非常に爽快な仕上がりとなっています。
#2はサビのコーラスが憂いを含みまくっていてとても秀逸。シンプルなメロディなのですが、やたら印象に残ります。
#3はちょっぴりしんみりした雰囲気が漂う落ち着いた曲。が、やはりサビはとても秀逸で、極上の哀愁を届けてくれます。
#5はいかにもメロハーという感じのコーラスがとっても素敵。適度にキラキラとしたKeyの装飾も良い。
#6はキラキラしながら軽く疾走する曲。適度なドライブ感とソウルフルな歌声の組み合わせがなかなか。
あとはピアノの音を絡めたイントロから、ハーレム・スキャーレムっぽい雰囲気に移っていく#12とかも好きだな。

ということで、いかにもなメロハーが好きな人なら安定して楽しめるような作品だと思います。抜群の個性を求められるとちょっと難しいところはありますが、メロハーというジャンルの中で秀逸な作品を探している人にはオススメ。

<オススメの曲>
1. Scar Of Love
2. Had Enough
3. Arcadia
12. Don’t Know Why

オススメ度…80点

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NOSTRA MORTE 「SIN RETORNO」
NOSTRA MORTE 「SIN RETORNO」

Nostra Morte Sin Retorno

<収録曲>
1. Camino al Jaguar
2. El Mal es mi Dios
3. Nova
4. La Prision de los 100 Anos
5. Cuando la Muerte se Viste de Gloria (Mariachi)
6. El Amo del Reflejo
7. El Llamado
8. Instrumental
9. Erick el Rojo
10. Requiem DeMort
11. Persefone
12. Sin Retorno


メキシコ出身のシンフォニック系ゴシックメタルバンド、NOSTRA MORTEの2作目。2012年発表。

メキシコというとゴアの国というイメージしかないのですが、お国柄からは想像もできないようなシアトリカルで真っ当なゴシックメタルをやっています。男性Voが二人と女性Voが一人という構成で、オペラティックなソプラノヴォイスに男性の朗々とした歌声が妖しく絡み付きます。曲の方はゆったりとしたドラマティックな構成が多く、じわじわと盛り上がっていくタイプ。シンフォニックで壮大なくせに派手さはあまりなく、緊迫とした雰囲気で堅実にメロディを紡ぎ出していくという感じ。作業とかしながら聞き流す分には申し分ないけど、じっくりと何度も聴きたくなるほどのキラーチューンが無いのがちょっと残念かな。シアトリカルな雰囲気にマッチしたスペイン語の巻き舌Voはなかなか好みではあるんだけど。

<オススメの曲>
6. El Amo del Reflejo
9. Erick el Rojo
12. Persefone(→PV)

オススメ度…78点

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NACHTGESCHREI 「Aus Schwärzester Nacht」
NACHTGESCHREI
「Aus Schwärzester Nacht」


Nachtgeschrei Aus Schwärzester Nacht

<収録曲>
1. Sirene
2. Die Geister, Die Uns Riefen
3. Flamme
4. Spieler
5. In Meinen Liedern
6. In Die Schwärze Der Nacht
7. Der Ruf
8. Am Ende Der Zeit
9. Unter Deinem Licht
10. Na Sdorowje!
11. Am Rand Der Welt
12. Für Alle Zeit
13. Als In Dir Nur Leere War
14. Ungebrochen


ドイツ出身のフォークメタルバンド、ナハトゲシュレイの4作目。2013年発表。バグパイプやハーディーカディー、そしてフルートなどの楽器をふんだんに取り入れたフォークメタルをやっており、サウンド的にはエルヴェイティあたりに近いです。ただ、Voはデスヴォイスではなく、朗々とした漢臭いノーマルヴォイス。中世的なメロディも随所で顔を出し、土着的なメロディと上手いこと融合して独特の雰囲気を醸し出しています。歌詞は全てドイツ語で、堅い質感がVoや曲にマッチしていてとても良い。全体的にゆったりとしていますが、じっくりとメロディを聴かせるタイプなので、妙な中毒性にジワジワと絡め取られます。

<オススメの曲>
1. Sirene
2. Die Geister, Die Uns Riefen

オススメ度…81点

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NACHTBLUT 「DOGMA」
NACHTBLUT 「DOGMA」

Nachtblut Dogma

<収録曲>
1. Dogma
2. Der Weg ist das Ziel
3. Ich trinke Blut
4. Eiskönigin
5. Rache
6. Mein Herz in ihren Händen
7. Mordlust
8. Macht
9. Bußsakrament
10. Vulva
11. Die Schritte


ドイツ出身のブラック風シンフォニックメタルバンド、NACHTBLUTの3作目。2012年発表。

シンフォニックで荘厳なサウンドの中に、ブラックメタルっぽい邪悪なエッセンスとインダストリアルっぽい堅いサウンドが交じり合い、それをゴシカルでダークな雰囲気がで包み込むというのが基本のスタンス。全体的に非常にバラエティに富んでおり、うまくジャンルとして括れないような音楽性となっています。

冒頭の#1は荘厳なインダストリアルゴシックといった感じの曲。ダークさの中に仄かな美しさが内包されていてとても良いです。Voは低めの喚き声でちょっぴり邪悪。
続く#2もこれまた荘厳な雰囲気から、ざっくりずっしりとしたリフへとなだれ込む曲。重々しいオーラと、以外にも親しみやすいメロディとの調和が素敵。Voはさらに邪悪さを増し、全体的にクレイドル・オブ・フィルスっぽい感じも漂います。
中世っぽいKeyが美しいメロディを紡いでスタートする#3は、比較的勢いがあってアグレッシヴな曲。荘厳な世界観を維持したままグイグイと迫ってくる感じが最高です。
#4は最初の方が無音で「あれ?」と思いますが、後半はダークなインダストリアルチューン。
続く#5はさらにインダストリアル色を強め、歌詞がドイツ語なのと相成ってラムシュタインあたりを彷彿とさせずにはいられません。
#6は美しい静か系の曲かと思いきや、一気に邪悪に禍々しく展開していく曲。喚き声がなかなか強烈で、非常にクレイドル・オブ・フィルスっぽい。
#7はグルーヴィーなリフで疾走していくのかと思いきや、途中で一気にスローダウン。そのままいい具合に緩急をつけながら、デジタル風味に展開していきます。
#8はいかにもダークな雰囲気が漂う曲。淡々と刻まれるベース音が好き。
#9は教会のオルガンっぽい音色が印象的な曲。
なぜかアップテンポな#10は、比較的陽気な雰囲気の中、Voだけがやたら邪悪です。
最後を締める#11は語りのようなVoをのせて不気味に進んでいくスローな曲。雰囲気は悪くないけどダレる。

ってことで、ブラックメタルと言ってしまうには少々弱いですが、サウンドとしてはなかなか面白くて良いと思います。

<オススメの曲>
2. Der Weg ist das Ziel
3. Ich trinke Blut(→PV)

オススメ度…83点

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NE OBLIVISCARIS 「PORTAL OF I」
NE OBLIVISCARIS 「PORTAL OF I」

Ne Obliviscaris Portal Of I

<収録曲>
1. Tapestry Of The Starless Abstract
2. Xenoflux
3. Of The Leper Butterflies
4. Forget Not
5. And Plague Flowers The Kaleidoscope
6. As Icicles Fall
7. Of Petrichor Weaves Black Noise


オーストラリア出身のプログレッシヴブラックメタルバンド、NE OBLIVISCARISの1作目。2012年発表。

メンバーにヴァイオリン奏者が含まれており、そのヴァイオリンをふんだんに、そして効果的に利用した煽情性の高い幻想的なサウンドが特徴です。時に荒々しく、時に凶暴に、そして時に美しくという先を読ませない展開が素晴らしく、静と動や緩と急という対比を上手いこと利用した構築力が実に見事です。
演奏陣の技巧もかなりのもので、複雑な変拍子やぬるぬると蠢くベースラインなど、リズム隊も強烈。
Voは喚きタイプでなかなかに邪悪なのですが、美メロとの組み合わせでその邪悪さが上手く浄化されており、なんだか聴きやすいという印象すら受けてしまうかも。

冒頭の#1からもう美と醜の入り乱れる12分の大曲。そのくせ難解という印象はあまりなく、一つ一つのパートをじっくりと聴くことが出来るようになっています。ぎゃあぎゃあ喚いて邪悪なオーラを出したかと思いきや、それをそのまま上手く受け継いでいつの間にか美メロへと繋いでいくという流れが凄い。静灼パートの幻想性はピカイチで、後半にかけて盛り上がっていく展開も素晴らしいですね。
10分弱とこれまた長尺な#2は、荒々しいイントロからカオスに疾走しまくっていく曲。そのまま怒涛の勢いで突き進んでいくのかと思いきや、中盤で一気にクールダウンして静寂パートへと繋がり、良い感じの対比となっています。終盤で再び息を吹き返しメロディアスに突き進んでいくパートは、美しさと力強さを兼ね揃えていてとてもGood。
#3は静かなサウンドの中でめぐるましく動き回るベースラインが印象的なプログレチューン。中盤ではブラックメタルらしさもしっかりとアピールしてきます。6分弱ということで、他の曲に比べれれば比較的コンパクトにまとまった曲。
#4はまたもや12分の大曲。ってかそもそも#3以外は全て大曲なのですが…。ヴァイオリンを中心としたイントロが半分を締めますが、とても美しいので特に文句はありません。後半は咆哮とクリーンヴォイスの絡みが素敵。
#5はヴァイオリンがアダルティな雰囲気を醸し出す曲。そこにのっかる暴虐なサウンドも相変わらず。
#6はイントロの時点で既にドラマティックな香りがプンプンするのですが、そこにクリーンヴォイスがのっかっていき、徐々に盛り上がっていく扇情的な曲です。中盤の乱舞しまくるヴァイオリンと弾きまくりなギターとの絡みが至高。
#7も緩急と動静を上手く利用した曲。演奏がピタッと止まって優雅なヴァイオリンが登場する瞬間とか鳥肌モノです。

ってことで、かなり長尺な曲ばかりが並ぶ作品ですが、非常に完成度が高く、飽きる間もなくぐいぐいと惹きこまれていきます。これで1stだってんだから末恐ろしい。

<オススメの曲>
1. Tapestry Of The Starless Abstract
2. Xenoflux
7. Of Petrichor Weaves Black Noise

オススメ度…90点

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NOCTURNAL FEAR 「EXCESSIVE CRUELTY」
NOCTURNAL FEAR 「EXCESSIVE CRUELTY」

Nocturnal Fear Excessive Cruelty

米国出身のスラッシュメタルバンド、ノクターナル・フィアーの5作目。2011年発表。かなり攻撃的なスラッシュメタルをやっているのですが、切れ味鋭いリフというよりは、砕石現場のようなゴリゴリとした喧しいリフを中心としたサウンドが特徴です。一曲一曲が少々長めなのがちょっと気になりますが、最初っから最後まで攻撃の手を一切休めない凶暴さがとても素晴らしい。Voの声もデス声に近いような喉から絞り出す感じの迫力ある歌唱で、サウンドとの相乗効果でかなりの荒々しさが感じられます。

<収録曲>
1. Murder For Hire
2. Excessive Cruelty
3. I Am War
4. Absolute Annihilation
5. Rolling Thunder
6. World War Three
7. Interlude
8. Frozen In Stone
9. Human Shield


<オススメの曲>
4. Absolute Annihilation

全体的に似た感じなのはご愛嬌ですが、どの曲も6分前後あるとさすがに少しはダレてしまうかも。似た曲が多くても、これで一曲一曲がもうちょっとコンパクトにまとまっていればまたちょっと印象が違うんだろうけどな。でも怒涛のリフ攻勢はとてもカッコいいです。ってことで、個人的に一番のお気に入り曲は、このアルバムの中で一番コンパクトにまとまっている#4ということで。

オススメ度…79点

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NUCLEAR ASSAULT 「THIRD WORLD GENOCIDE」
NUCLEAR ASSAULT
「THIRD WORLD GENOCIDE」


Nuclear Assault Third World Genocide

米国出身のクロスオーヴァー系スラッシュメタルバンド、ニュークリア・アソルトの6作目。元アンスラックスで、ブルータル・トゥルースS.O.D.などでの活躍でも知られるダン・リルカ<B>が在籍していることでも知られるバンドです。5作目を最後に自然消滅していたバンドが2002年に復活し、11年ぶりに発表されたというこの作品ですが、サウンドの方は相変わらずのハードコア風味を交えたぶっ飛びスラッシュ。ただ、以前よりも疾走感は控えめで、その分へヴィネスに重きを置いたようなサウンドになっています。彼ららしい独特のメロディというか雰囲気はしっかり保たれているのでご安心を。

<収録曲>
1.Third World Genocide
2. Price of Freedom
3. Human Wreckage
4. Living Hell
5. Whine and Cheese
6. Defiled Innocence
7. Exoskeletal
8. Discharged Reason
9. Fractured Minds
10. The Hockey Song
11. Eroded Liberty
12. Long Haired A$$hole (John Connelly Theory cover)
13. Glenn's Song


<オススメの曲>
1.Third World Genocide
2. Price of Freedom
3. Human Wreckage
4. Living Hell
9. Fractured Minds
11. Eroded Liberty

#1はダークなメロディラインが印象的なミドルテンポチューン。独特のグルーヴ感でゴリゴリと這いずり回っています。
♯2はザクザクとしたノリの良い前半部から独特の転調を重ねていく曲。聴いててとても面白いです。
♯3はストレートなリフで心地よく疾走していく曲。ヘヴィなリフと軽快なノリ、そしてヘヴィにドタドタと騒ぐツーバスの音が良い感じです。
#4は独特のうねりを持ったグルーヴ感たっぷりのリフがたまらない。Voの個性的な声と歌い回しもサウンドにぴったりです。
#9もザックザクなリフがいかにもスラッシュメタルって感じで気持ちいい。一心不乱に頭を振りたくなります。
#11は今作で一番の疾走感を見せつけてくる曲。速けりゃいいってもんじゃないけど、やっぱりこういう曲にはどうしてもテンションが上がってしまう。

オススメ度…82点

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NAGLFAR 「TERAS」
NAGLFAR 「TERAS」

Naglfar Téras

スウェーデン出身のメロディックブラックメタルバンド、ナグルファーの5年ぶりに解き放たれた6作目。2012年発表。3作目でJens Ryden<Vo>が脱退したことを機に少々メロディのクサさが減退してきた彼らですが、それでも十分な叙情性を持ち合わせたメロディくブラックメタルをやっており、今作でもその方向性はしっかりと保たれています。ダークさと攻撃性を持ち合わせたメロディアスな旋律が相変わらず素敵。ベースとVoを兼任していたKristoffer Oliviusは前作からVo専任になっており、今作でも引き続きVoに専念。Voが変わった直後よりも堂々とした邪悪な絶叫を轟かせています。

<収録曲>
1. Teras
2. Pale Horse
3. III: Death Dimension Phantasma
4. The Monolith
5. An Extension Of His Arm And Will
6. Bring Out Your Dead
7. Come Perdition
8. Invoc(H)ate
9. The Dying Flame Of Existence


<オススメの曲>
2. Pale Horse
5. An Extension Of His Arm And Will
7. Come Perdition
8. Invoc(H)ate

とりあえず♯2が圧倒的攻撃性で突き抜ける素晴らしい曲。過激なブラストと禍々しい絶叫、そして凶暴ながらも時に叙情的なメロディを挟み込んでくるギターがとても素敵です。
#5はちょっぴり勇壮なメロディを持つ曲。ブラスト全開で疾走しつつもずっしりした印象で、威圧感を見せつけてきます。
不穏なトレモロリフから過激な疾走に繋がる#7はこのアルバムで一番メロディアス。このバンドの持ち味を存分に生かした叙情メロ満載な曲に仕上がっています。
#8は爆走しまくりのブラストが印象的な、今作で一番攻撃的な曲。パワフルなドラミングと憎しみにまみれた絶叫とのコンビネーションが凄まじいです。サビのシャウトがクセになる。

オススメ度…85点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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