EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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TO/DIE/FOR 「EPILOGUE」
TO/DIE/FOR 「EPILOGUE」

To Die For Epilogue

<収録曲>
1.Crimson Twins
2.Vala Of Tears
3.Hollow Heart
4.Veiled
5.The Unknown
6.Frail Without You
7.In Solitude
8.Chains
9.Immortal Love
10.Victim Of Love
11.Garden Of Stones


フィンランド出身のゴシックメタルバンド、トゥ・ダイ・フォーの2作目。2001年発表。

最近の彼らも普通に好きですが、初期の彼らは今以上に陰鬱さと耽美的かつ退廃的な雰囲気がアルバム全体をがっつり覆い包んでいて、個人的にかなり好きです。ゴシカルな雰囲気でねっとり包み込んでくるくせに、メロディはとてもしっかりしていて、むしろかなりキャッチーってのもこのバンドの魅力的なところ。そして何よりもジェイプ・ペラタロののっぺりとした官能的な歌唱がサウンドにとても合っていて、耽美的な美しさをさらに増幅してくれています。

冒頭の#1はイントロの効果音がちょっと長いですが、そこからKeyとギターがメランコリックに絡み合い、ねっとりとした歌声が加わっていく展開がとても素晴らしい曲。キャッチーなメロディのくせに、その中にも何とも言えない陰りが残っているのがとてもこのバンドらしくて良い。
#3はちょっぴりアップテンポなイントロですが、歌い始めるとやっぱり何とも言えない陰りが差し込んできて、何とも言えない哀種が漂ってくるのがとても素敵。
個人的に一番好きなのは#5で、ヘヴィで陰鬱なリフと、哀愁漂いまくりの歌メロがほんと最高。この"The Unknown"はこれ以降のアルバムでシリーズ化されていき、個人的には3rd収録の"The Unknown II"が一番好きなのですが、元祖のこの曲も負けず劣らずの名曲です。
#9も隠れた名曲で、ヒロイックさすら感じさせるクサいメロディと、このバンドらしい陰りのあるメロディが上手い具合に融合されている曲。胸を締め付けるような哀愁ダダ漏れな感じがとても良い。

初期の彼らの作品は本当にどれも良いので、哀メロや耽美的な雰囲気、ゴシカルなサウンドが好きな方にはとてもオススメです。

<オススメの曲>
5.The Unknown
9.Immortal Love

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TO/DIE/FOR 「CULT」
TO/DIE/FOR 「CULT」

To Die For Cult

<収録曲>
1. In Black
2. Screaming Birds
3. Unknown III
4. Mere Dream
5. You
6. Straight Up
7. Let It Bleed
8. End Of Tears


フィンランド出身のゴシックメタルバンド、トゥ・ダイ・フォーの7作目。2015年発表。

前作は音作りが比較的モダンになってしまい、彼らの一番の持ち味である耽美的かつメランコリックなサウンドがかなり控えめだったのですが、今作ではかなりそれが持ち直しており、個人的な好みに合致するサウンドに回帰してくれました。哀愁たっぷりで、どことなく陰鬱で、メロディもしっかりしてて…という感じでとても良い。ジェイプ・ペラタロ<Vo>の官能的な歌声が楽曲によくマッチしていて、「このバンドはこういう雰囲気だからこそこの声がピッタリなんだよなぁ」と改めて思わされます。

冒頭の#1は、イントロがとてつもなくカッコいい感じ。やたらヒロイックなのですが、その中にもちょっと物憂げな雰囲気が内包されているのがめちゃくちゃツボでした。比較的アップテンポながらも、終始哀愁が漂いまくりで最高です。
#3はここにきてまさかのUnknownシリーズ。"The Unknown II"が個人的にトゥ・ダイ・フォーで一番の名曲だと思っているのですが、この曲もその雰囲気を踏襲していてなかなか良いです。サビのメロディが完全にUnknownシリーズだなぁって感じで、同じメロディを軸にした曲がこうやってシリーズ化されているのは面白くて良いなぁと思います。
#4は美しいピアノの音色をバックにし、ギターサウンドなども必要最小限に抑えられたしっとり系の曲。哀しいメロディがとても印象的です。2分ちょいしかないのが残念。
#6ポーラ・アブドゥルのカバー曲。もともとめっちゃ明るい曲なのに、なんでこんな陰鬱な仕上がりにできるんだろうと笑ってしまいます。
#8はアルバムの最後を締める暗い曲。沈み込むようなドロドロとした雰囲気で締めるってのが、このバンドらしくていいかもしれない。

ってなわけで、前作が個人的に「うーん」って感じだったので、今作はかなり持ち直してくれて本当に良かったなと思いました。耽美的なサウンドが好きな方にオススメ!

<オススメの曲>
1. In Black(→PV)
3. Unknown III

オススメ度…83点

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THOUSAND EYES 「ENDLESS NIGHTMARE」
THOUSAND EYES 「ENDLESS NIGHTMARE」

Thousand Eyes Endless Nightmare

<収録曲>
1. Endless Nightmare
2. Bleeding Insanity
3. Mirror Knight
4. Leaving From Figment
5. Dead Sorrow Of Me
6. The Last Day Of Suffering
7. Suicide Machine
8. Reflection Of The Flare
9. Damnation Calling
10. Dark Slayer's Requiem
11. Conquered Sun
12. One Thousand Eyes


国産メロディックデスメタルバンド、サウザンド・アイズの2作目。2015年発表。

ライトニングKOUTA<G>と、アフターゼロDOUGEN<Vo>ティアーズ・オブ・トラジェディTORU<G>ユースクエイクAKIRA<B>、そしてナイツ・オブ・ラウンドJUHKI<Dr>という実力派ぞろいでスタートしたこのバンドですが、今作ではJUHKIが抜け、代わりにアンデッド・コーポレーションFu-Minが参加しております。

アグレッシヴなサウンドにこれでもかとばかりのヒロイックなクサメロがのっかるというスタイルは前作から全く変わりませんが、ただでさえ素晴らしかった前作をさらに凌ぐ楽曲がずらっと並んでおり、とてつもない名盤に仕上がっております。

冒頭の#1は絶叫と共にアグレッシヴに疾走しまくる曲。デスラッシュ風味の荒々しいリフでゴリゴリに押しまくるかと思いきや、サビ部分ではめっちゃツインギターがピロピロとかぶせられてクサメタラー歓喜の展開。凶暴さとクサさをここまでうまく両立させるのは本当に凄い。
続く#2がもかなりのキラーチューンで、これまたとにかくクサい曲。メロスピバンドをバックグラウンドとするメンバーだからこそのメロディのクサさと、それをメロデスの中で上手く消化する技量にはほんと脱帽です。弾きまくりのギターソロを含め、とにかくアツい。
#6は泣きのメロディが炸裂するタイプのクサメロディで、悲哀を漂わせつつメロディアスに疾走する曲。色んなパターンのクサメロを取り揃えているとはなんという引き出しの多さ…!と感心してしまいます。

その他も普通のアルバムだったら一番のキラーチューンになってもおかしくないような楽曲なかりで、完成度の高さにただ驚くばかり。1stの時点で相当に素晴らしいアルバムだったのに、まさかその上をいくような作品が生み出されるとは思いませんでした。普段は国産メロデスは聴かないような人にもぜひ聴いてみて貰いたいですし、とりあえずクサメロデス好きは必聴です。

<オススメの曲>
1. Endless Nightmare
2. Bleeding Insanity

オススメ度…93点

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THOUSAND EYES 「BLOODY EMPIRE」
THOUSAND EYES 「BLOODY EMPIRE」

Thousand Eyes Bloody Empire

<収録曲>
1. Bloody Empire
2. Last Rebellion
3. God Of Blind
4. Shades Of Black
5. Dead Night, Moonlight
6. Sign
7. Divided World
8. Cardinal Sin
9. Eternal Flame
10. Black Sun


日本産のメロディックデスメタルバンド、サウザンド・アイズの1作目。2013年発表。

ライトニングKOUTA<G>と、アフターゼロDOUGEN<Vo>が中心となって結成されたバンドです。その他のメンバーもティアーズ・オブ・トラジェディTORU<G>ユースクエイクAKIRA<B>、そしてナイツ・オブ・ラウンドJUHKI<Dr>という実力派ぞろい。
メロパワバンドのメンバーが多いので、「このメンツでメロデスやんの?」なんて思ってしまったりもしたのですが、いざ聴いてみると、このメンツならではのクッサいメロディ満載のメロデスをやっておりました。北欧の先人達に匹敵するほどの叙情性の強い泣きのクサメロが乱舞し、迫力と表現力たっぷりの咆哮が響き渡り、国産とは思えない圧倒的クオリティでまとめ上げられています。

基本的にどの曲も信じられないくらいの良曲ばかりなのですが、その中でもやはり冒頭#1のメロディアスさが圧巻。ザクザクとしたデスラッシュとも呼べそうなリフからサビ周りで一転して放たれるメロディのクサさが半端無いです。
他にも#3#5#6、そして#10あたりがお気に入りかな。もうメロディのクサいことクサいこと。全ての曲がひたすら猪突猛進に突っ走りまくっているのも吹っ切れていて良いです。

最近は国産のメロデスバンドがとても優秀になってきておりますが、このバンドもその代表格だと思います。クサメロデスが効きたければぜひ。

<オススメの曲>
1. Bloody Empire
10. Black Sun

オススメ度…89点

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TWILIGHT FORCE 「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」
TWILIGHT FORCE 「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」

Twilight Force Tales Of Ancient Prophecies

<収録曲>
1. Enchanted Dragon of Wisdom
2. The Power of the Ancient Force
3. Twilight Horizon
4. The Summoning
5. Whispering Winds
6. Fall of the Eternal Winter
7. Forest of Destiny
8. In the Mighty Hall of the Fire King
9. Made of Steel
10. Sword of Magic Steel
11. Gates of Glory


スウェーデン出身のメロディックスピードメタルバンド、トワイライト・フォースの1作目。2014年発表。

とってもクサいメロスピです。以上、説明おしまい。

って感じで完結したくなってしまうほどの純粋なクサメロスピをやっており、無駄にシンフォニックで派手なKeyの装飾、おーおーおーと大仰なクワイヤ、天高く突き抜けたまま帰ってこないようなハイトーンボーカルと、その手のファンを唸らせる要素のフルコースです。1stアルバムならではの勢いもたまらん。
2000年前後はこんなバンドばっかりでしたが、最近ではすっかりこの手のクサメタルも減ってきて、その中でもこれだけクオリティの高いバンドとなると中々出会えないのですが、このバンドは久々にガッツポーズをしたくなるようなクサさを放っておりました。

冒頭の#1がいきなりの疾走キラーチューンで、エピカルで大仰なイントロの時点で悶絶。ジャケ見て「ラプソディかよ!」とツッコミを入れたくなるこの作品ですが、曲を聴いてもやっぱり「ラプソディかよ!」というツッコミを入れたくなってしまうこと間違いなしです。メロディ的にはラプソディ系統だけど、音の質はREINXEEDっぽい気がします。
続く#2はキラキラしたKeyをバックにちょっぴり哀愁漂うクサメロを歌い上げてくれる曲。いいよいいよー、歌詞でマイティウォリアーとか言っちゃうあたりがいかにもクサメロスピでいいよーなんて微笑ましくなってしまう。サビはみんなで大合唱系のコーラスで、これまた素晴らしいです。
個人的にもう1曲めちゃくちゃキラーチューンなのが#6で、いかにもB級クサメロスピな感じのハイトーンボーカルが限界ぎりぎりまで声を張り上げてくれるのがとても良い。完全に突き抜けたまま帰ってこない系の高さで全力投球してくれる上に、そのメロディがとてつもなくクサいです。

とりあえず基本的にクサメロの嵐なので、最近クサメタル成分が足りてないなぁなんて思っているクサメタラーは聴かないと損かもしれません。こういうバンドがザクザクと発掘されてたあの頃は良かったなぁなんて思い出に浸りながら聴いてやりましょう。

<オススメの曲>
1. Enchanted Dragon of Wisdom
2. The Power of the Ancient Force
6. Fall of the Eternal Winter

オススメ度…86点

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THULCANDRA 「ASCENSION LOST」
THULCANDRA 「ASCENSION LOST」

Thulcandra Ascension Lost

<収録曲>
1. The First Rebellion
2. Throne Of Will
3. Deliverance In Sin And Death
4. Demigod Imprisoned
5. Interlude
6. Exalted Resistance
7. The Second Fall
8. Sorrow Of The One
9. Ascension Lost
10. Outro
11. Perishness Around Us
12. Frozen Kingdom
13. Dreaming
14. Immortality


ドイツ出身のメロディックブラックメタルバンド、ツルカンドラの3作目。2015年発表。

今は亡き悲哀のメロブラバンド、ディセクションを崇拝しているようで、寒々しいトレモロリフと悲哀渦巻く叙情メロディたっぷりの、どこからどう聞いてもディセクションなサウンドが特徴です。今作でももちろんその方針は揺らぐことなく貫き通されており、ジョン・ノトヴェイトが自殺せずに活動を続けてたらこんな音楽をやっていたんだろうなというようなサウンド。
もちろんただの模倣バンドでというわけではなく、ディッセクションの紡ぎだしてきた音像をしっかりと解釈し、再構築し直して曲作りを行っているというのが凄いです。メロディ拝借してるわけでもないのにこれだけディセクションっぽさを醸し出せるのはさすが。

冒頭の#1のイントロの時点で悲哀が漂い、一気に寒々しいトレモロリフの嵐になるところが既に最高。叙情メロのお手本ともいえるようなサウンドが凶暴さを伴いつつ迫ってきます。
その後も甲乙つけがたいクオリティの高い叙情メロたっぷりの曲がずらっと並ぶのですが、その中でも際立っているのが本編の最後を締める#9。相変わらずの極寒のメロディが緩急を付けながらドラマティックに展開していく様は本当に素晴らしいの一言に尽きます。
アウトロの#10を挟んだ#11#14はボーナストラックなのですが、こちらも非常にクオリティが高く、中でも#11が個人的にかなりツボ。ドタバタとした荒々しさと、クサさすら感じさせるメロディアスなトレモロリフとの絡みがめちゃくちゃカッコいい一曲でした。

このバンドのことを書こうとするとディセクションの名前を何度も出さずには語れないのですが、とりあえずあの手のサウンドが好きならば決して期待を裏切られることの無い良作です。メロブラ好きならぜひ。

<オススメの曲>
1. The First Rebellion
9. Ascension Lost
11. Perishness Around Us

オススメ度…88点

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Turmion Kätilöt 「TECHNODIKTATOR」
Turmion Kätilöt 「TECHNODIKTATOR」

Turmion Kätilöt Technodiktator

<収録曲>
1. Silmät Sumeat
2. Antaa Palaa
3. Nimi Kivessa
4. Pyhä Maa
5. Jalopiina
6. Elävä Koneeksi
7. Rehtori
8. золото
9. To Be Continued Act 1


フィンランド出身のサイバー系インダストリアル風デスメタルバンド、Turmion Kätilötの5作目。2013年発表。

バンド名の読み方はわかりません!

ライブではメイクしまくって露出しまくるという変態バンドらしいのですが、曲の方もなかなか珍しいことをやっており、ガチなインダストリアルサウンドにピコピコでノリノリ&イケイケなトランス風の要素をぶち込んだ音楽をやっています。Voはわりとしっかりしたデスヴォイスで、コーラスはとても雄々しいのですが、いかんせん曲の方が縦ノリの楽しい感じなので、あまり肩ひじ張らずに聴くことが出来るという印象。

トランスっぽいピコピコを取り入れたサウンドだとピコリーモ系のサウンドを想像する人も多いかもしれませんが、そっち方面とは系統的には全く違うサウンドで、あえて似たような系統を探すとしたらロシアのダンスメタルバンド、キセノンが一番近いかもしれません。

前作はトランス要素がこれでもかとばかりに前面に押し出されていたという印象でしたが、今作ではそれ以前と前作との中間くらいにうまく落ち着いたというような作風で、メタル要素をしっかりと保ちながらトランス要素も強めに押し出されているという雰囲気。

冒頭の#1からピコピコとした縦ノリのサウンドでとても楽しい幕開け。バックの演奏はへヴィなのに、そのへヴィ差を全く感じさせません。
個人的に一番のキラーチューンだったのは#4で、インダストリアル風デスという軸をしっかり持ちながら、弾むようなリズムとトランスサウンドが大活躍している所がとても好き。Voのデスヴォイスの迫力とサビのキャッチーさとのギャップも絶妙なアンバランスさで良い。
#6はギターやドラムの音からはサイバーデスのような雰囲気がとても醸し出されているのですが、そこにのっかるシンセあやはりとてもキラキラ&ピコピコしたクラブミュージック風な感じ。体が自然と縦に動いてしまうような曲です。
#7もわりと芯のしっかりとしたインダストリアルデスサウンドの中に好き勝手にトランス要素をぶち込んだような曲。自由奔放さと完成度の高さがこのバンドらしくてとても良い。
#8は逆にもうメタルっぽさがおまけ扱いなんじゃないかというようなイケイケな雰囲気の曲。シンセの音がとてもかわいい感じなのに、そこにデスヴォイスがのっかってくるのがもはや面白いです。

このバンド、基本的にとても良い作品を出してくれるのですが、CDが入手しにくいという点だけがとても残念なところ。iTunesやAmazonなどで音源だけならすぐに買えるので、もし聴きたければそこらへんを利用するのが楽なのではないかと。

<オススメの曲>
4. Pyhä Maa
7. Rehtori
8. золото

オススメ度…88点

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TURISAS 「TURISAS 2013」
TURISAS 「TURISAS 2013」

Turisas Turisas 2013

<収録曲>
1. For Your Own Good
2. Ten More Miles
3. Piece by Piece
4. Into The Free
5. Run Bhang - Eater, Run!
6. Greek Fire
7. The Days Passed
8. No Good Story Ever Starts With Drinking Tea
9. We Ride Together
10. The March Of The Varangian Guard (Live)
11. Battle Metal (Live)


フィンランド出身のヴァイキングメタルバンド、チュリサスの4作目。2013年発表。

タイトルの付け方が雑ですね。

さて、バトルメタルと呼ばれる雄々しく勇壮なヴァイキングメタルやっている彼ら。作を重ねるごとにどんどん仰々しくドラマティックになってきていましたが、今作も前作の延長戦で、さらにドラマチックかつシアトリカルな雰囲気が強まっています。
ただ、メタル色は大きく減退し、メロディのクサさも半減。勇壮ではあるし、聴いただけでチュリサスだってわかるし、曲もそこまで悪くはないんですが、今までの作品に比べると物足りなさがあるのは確かです。デスヴォイスの出番がアルバムごとに減っていましたが、今作ではほとんどがクリーンヴォイスになっていて迫力の面でも物足りなさが…。いや、マティアスのクリーンヴォイスはめちゃくちゃ漢らしいから好きではあるんだけどさ。
一曲一曲もコンパクトでシンプルな作りになっており、聴きやすくはなりましたが、個人的にはあっさりし過ぎていると感じてしまいました。

前作ではドラマティックさが上手いこと高揚感に結びついてたんだけど、今作はなんか熱さがイマイチ足りないんだよなぁ。変に大人びてしまった感じ。一兵卒としてがむしゃらに戦っていたのが、どんどん昇進して幹部クラスになって無茶できなくなってしまったような…。

ってことで、今までの戦場のド真ん中みたいなバトルメタルサウンドを期待していると肩透かしを食ってしまう作品かな。せっかく日本のバラエティにも取り上げられて知名度あがったんだし、馬鹿みたいに暑苦しくて雄々しいヴァイキングメタルを見せつけてきて欲しかったです。

<オススメの曲>
2. Ten More Miles
4. Into The Free(→YOUTUBE)
7. The Days Passed

なんか全体的に突き抜けきれてない曲が多いんだよなぁ。
#4は雄々しいコーラスのヒロイックな疾走曲でわりと好み。

オススメ度…78点

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TAAKE 「NATTESTID...」
TAAKE 「NATTESTID...」

Taake Nattestid

<収録曲>
1. Vid I
2. Vid II
3. Vid III
4. Vid IV
5. Vid V
6. Vid VI
7. Vid VII


Høstさん率いるノルウェーのブラックメタルバンド、TAAKEの1作目。1999年発表。

バンド名はノルウェー語で「霧」という意味で、トーケと読むのだとか。
「True Norwegian Black Metal」を標榜したいかにもなブラックメタルをやっており、チリチリとしたトレモロリフで相手の魂をじわじわとこそぎ落としていくかのような禍々しいサウンドが特徴です。後の作品よりも全体から発する荒涼感が強く、殺伐とした印象が強いという印象。劣悪な音質がさらにそれを助長し、狂気と悲壮感の渦巻きをさらに激しいものにしています。ジリジリとした強烈なリフの後ろでひっそりと聴こえる軽いシンセやクリーンなギターの音が何とも言えない哀愁を漂わせているのも素晴らしい。
スローテンポで悲壮感溢れる叙情的なメロディをゆったり紡ぎ出すパートと、憎しみを吐き出しながら疾走するパートが上手いこと組み合わさっており、絶妙な緩急の付け方にセンスを感じます。絶叫もいかにもブラックメタルな感じで、いかにもノルウェイジアンブラックなサウンドにぴったり。

<オススメの曲>
1. Vid I
2. Vid II
4. Vid IV
7. Vid VII

#7が群を抜いて良い。10分近くある曲ですが、静寂パートと暴虐パートの組み合わせ方が絶妙で、不思議な美しさと哀愁を内包した素晴らしい展開を見せてくれます。

オススメ度…85点

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TAAKE 「...DOEDSKVAD」」
TAAKE 「...DOEDSKVAD」

Taake Hordalands Doedskvad

<収録曲>
1. Hordaland Doedskvad Part I
2. Hordaland Doedskvad Part II
3. Hordaland Doedskvad Part III
4. Hordaland Doedskvad Part IV
5. Hordaland Doedskvad Part V
6. Hordaland Doedskvad Part VI
7. Hordaland Doedskvad Part VII


Høstさん率いるノルウェーのブラックメタルバンド、TAAKEの3作目。2005年発表。

「True Norwegian Black Metal」を標榜しているだけあって、悲壮感と狂気の渦巻くいかにもなブラックメタルをやっています。凶暴さと禍々しさもさるものながら、チリチリとしたノイジーかつ寒々しいトレモロで紡ぎだされる美しいメロディがとにかく素晴らしい。メロブラとプリブラの良いとこ取りをしたような絶妙なセンスを存分に発揮しており、ドラマ性、メロディアスさ、そして荒涼感の全てが兼ねそろえられています。Høstの呻き声や絶叫が、凄まじいながらもしっかりと聞き取りやすいというのも良いね。緻密に計算しつくされたブラックメタルの美学のようなものを感じられる作品です。

<オススメの曲>
1. Hordaland Doedskvad Part I
3. Hordaland Doedskvad Part III
7. Hordaland Doedskvad Part VII

#7のドラマティックな展開と、それぞれの荒々しくも美しいメロディ、そして独特のグルーヴ感と共に発せられる「ウッ!!」という印象的な呻きがとにかく耳に残ります。

オススメ度…91点

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TROLLFEST 「BRUMLEBASSEN」
TROLLFEST 「BRUMLEBASSEN」

Trollfest Brumlebassen

<収録曲>
1. Brumlebassen
2. Böse Tivoli
3. Illsint
4. Hevlette
5. Finsken, Norsken Og Presten
6. Mystisk Maskert
7. Apis Mellifera
8. TrinkenTroll
9. Verboten Kjærleik
10. Bråk
11. Sellout
12. Rundt Bålet
13. Konterbier


ノルウェーのフォークメタルバンド、トロールフェストの5作目。2012年発表。一応フォークメタルと分類してみましたが、アコーディオンやサックスが入り乱れてはいるものの、どちらかというと中東風味のエスニックなメロディを主体としたサウンドになっています。ただでさえ突然変異なフィントロールがさらに突然変異したかのようなサウンドで、ただひたすら陽気。地中海のブラスバンドに無理矢理メタルをやらせたかのような独特の音楽性になっています。Voはわりとギャアギャア煩いタイプのデスヴォイスですが、もはや音楽性がカオスなので、Voもいい具合にマッチしているという印象。雄々しいコーラスなども面白いです。

<オススメの曲>
2. Böse Tivoli
5. Finsken, Norsken Og Presten
8. TrinkenTroll(→PV)
13. Konterbier

オススメ度…79点

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TIM CHRISTENSEN & THE DAMN CRYSTALS 「TIM CHRISTENSEN & THE DAMN CRYSTALS」
TIM CHRISTENSEN & THE DAMN CRYSTALS
「TIM CHRISTENSEN & THE DAMN CRYSTALS」


Tim Christensen & The Damn Crystals

<収録曲>
1. The Damn Crystals
2. Surprice Me
3. Far Beyond Driven
4. Million Miles Away
5. Happy Ever After
6. I'll Let You Know
7. Love & Water
8. All Them Losers
9. Wiser
10. Never Be One Until We're Two


ディジー・ミズ・リジーで90年代に名を馳せたティム・クリスティンセンのアルバム。ソロになってからは4作目ですが、一応今回はティム・クリスティンセン・アンド・ザ・ダム・クリスタルズというバンド名義なので、1作目というカウントになるのでしょうか。2011年発表で、2日本版は2012年に出たようです。

ディジー・ミズ・リジーは大好きだったのですが、実はティムのソロは1作も聴いていなかったので、他のソロ作との比較は残念ながら出来ません。ただ、噂によると今までよりもバンドサウンドが強調されているのだとか。僕としてはディジー・ミズ・リジーと比較するしかないので、バンドサウンドは弱まってるなぁという感想なのですが、まぁバンドっぽさに関してはディジー・ミズ・リジー以上ティムソロ以下という感じなのですかね。ただ、北欧っぽさはかつてに負けないくらい滲み出しており、良い具合に哀愁を振りまいています。ティムの歌声も相変わらず切なくて素敵。アコースティック気味のサウンドが多いのでもはやハードロックの領域で語るのは難しいのかもしれませんが、かなり良い北欧ロックサウンドだと思います。

まずはオープニングの#1からいきなり10分超の大作で驚き。そして溢れ出す哀愁が凄まじい。途中ちょっと間延びするところもあるので、もう少しコンパクトにして欲しい感もありましたが、それを差し置いても良い曲です。シンプルな音使いでここまでの味を出せるのは、まさに北欧のビートルズ
#2は軽快なイントロで始まるポップロックチューン。でもティムが歌いだすとやはり哀愁に包まれます。
#3はアコギでゆったりと始まる曲。控えめに盛り上がっていく感じが悪くない。
#4はこれまた哀愁たっぷり。淡々と紡がれるアコギサウンドと、まったりと控えめに優しく包み込むKeyの音色が心地よい。
#5はドラマティックなオーラを醸し出す曲。優しげな音使いと、期待感を上手いこと持たせる盛り上げ方が良い。
#6#7は音数の少ない淡々とした曲。
#8はこれまたビートルズあたりを彷彿とさせるようなシンプルながら味わいのある曲。
#9はドラマティックで哀愁たっぷりでいかにもですが、なんか前半の方の曲と似通っている気がしないでもない。
そしてラストはしっとりバラード#10で静かに終了。ノスタルジックな余韻がたまらんですな。

ってことで、哀愁ロックやパワーポップが好きな人には普通に良いんじゃないですかね。まぁこのアルバム聴くとディジー・ミズ・リジーが異様に聴きたくなるあたり、やはり過去の栄光には敵ってないのだとは思いますが、それでも十分なクオリティは持っています。

<オススメの曲>
1. The Damn Crystals
2. Surprice Me

オススメ度…83点

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TENGGER CAVALRY 「SUNESU CAVALRY / MANTRA」
TENGGER CAVALRY
「SUNESU CAVALRY / MANTRA」


Tengger Cavalry Sunesu Cavalry Mantra

中国出身のヴァイキングメタルバンド、TENGGER CAVALRYの2作目。2011年発表。ヴァイキングメタルチューンを集めた「SUNESU CAVALRY」と、メタル色の無いフォーク系チューンを集めた「MANTRA」という2枚組の構成となっています。とにかく普通のヴァイキングメタルとは違った非常に中国らしいサウンドが特徴。馬頭琴や口琴などといったいかにもアジアンチックな伝統楽器が存分に使われ、さらにはホーミーという独自の発声法によるミョーンミョーンという感じの音が終始乱舞しています。ここまで出身の特色を前面に押し出したメタルは珍しいし、しかも中国というあまりメタルとは縁の無さそうな地域というのがとても新鮮で良い。ちなみにリフの方もかなりしっかりした勇壮なもので、Voもわりと迫力のあるデスヴォイスです。

<収録曲>
Disc1 「SUNESU CAVALRY」
1. 万马奔腾 / Galloping Steeds
2. 鬼骑 / Sunesu Cavalry
3. 金帐领主 / Golden Horde
4. 铁骑谣 / Cavalry Folk
5. 天地 萨满 / Universe-Shaman
6. 预言 / Prophecy
7. 头狼 / Leader Wolf
8. 血刃 / Blade Of Blood
9. 铁骑谣-传奇 / Cavalry Folk-The Legend
10. 苍穹下 / Under The Welkin
11. 游牧者的骄傲 / The Pride Of The Normad
12. Nemesis

Disc2 「MANTRA」
1. 明咒 / Mantra
2. 白驹 / White Pony
3. 戈壁古道 / Ancient Gobi Road
4. 头狼 / Leader Wolf
5. 孤风 / Wind Of Solitude
6. 永恒 / Eternity
7. 摩罗 / Mara
8. 流逝 / Life Rattles On
9. 风拂碧原 / In Wind The Virid Land
10. 托布秀尔 / Tobshur
11. 明咒 / Mantra


<オススメの曲>
1-1. 万马奔腾 / Galloping Steeds
1-4. 铁骑谣 / Cavalry Folk
1-7. 头狼 / Leader Wolf
1-8. 血刃 / Blade Of Blood
11. 游牧者的骄傲 / The Pride Of The Normad

冒頭の#1-1の時点で乱舞する馬頭琴の音色にテンションが爆上がり。さらにはホーミーの呪術的な響きが広がっていき、あまりにも新鮮なモンゴルサウンドにわくわくせざるを得ません。荒々しいリフとの相性も抜群。
#1-4はブラックメタル的な荒々しさの中に中華風のメロディアスなリフが挟み込まれる曲。もちろんホーミーの妖しい響きや、ミョンミョンとした口琴、そして馬頭琴の優雅な音色も存分に活躍しています。
#1-7もかなり攻撃的な展開で突き進む曲。Voがかなり凶暴な感じで良い。
♯1-8は凄まじいブラストの中でミョンミョンとのんきに響く口琴の音色が印象的。これまたブラックメタル的な凶暴さを持っています。随所で顔を出すヒロイックなメロディも素敵。
#1-11もかなりアグレッシヴで、吠えるような歌唱とホーミーの妖しい響きとのコンビネーションが素晴らしい。
ちなみに#1-12アーク・エネミーのカヴァー。メタル的な部分はかなり原曲に忠実なのですが、そこにやはりホーミーや馬頭琴の音色が自由に絡みつついてくるので、受ける印象は結構変わってきます。でも普通にカッコいい。
Disc2の方はかなりのんびりとしたフォークチューンが並び、いかにも中華的な雰囲気がとても素敵。映画のサントラに使われてても違和感ないような楽曲なので、何かをやりながら聴き流すのに最適かと思います。三国志読みながらこれ聴いてたらかなり雰囲気出たわ(笑)

オススメ度…86点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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