EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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XASTHUR 「PORTAL OF SORROW」
XASTHUR 「PORTAL OF SORROW」

Xasthur Portal Of Sorrow

Maleficによる米国出身の独り鬱ブラックメタルバンド、ザスターの8作目。2010年発表。Malefic自身の立ち上げたレーベルの初リリース作品であると同時に、ザスターのラストアルバムとなった作品です。尖ったノイジーなリフが完全に鳴りを潜め、角の取れたまろやかなサウンドへと変化。アンビエント的な要素が強くなり、幻想的で儚いサウンドが全面に押し出されています。ただ、不気味で鬱々とした世界観はいつも通りで、幻想的なサウンドと融合することによって病的さや狂気っぷりは相変わらずそのまま。精神的に追い詰められるような、聴いていてとても不安になる恐怖感はやはりさすがのものです。サウンドの方はずいぶんと神々しく、そして美しくなりましたが、そこにのっかるMaleficの籠った呻き声は安定の凄惨さ。女性Voの不気味なコーラスが取り入れられるなどの変化もありますが、このアンビエントチックなサウンドの中ではとても効果的に働いていると思います。

<収録曲>
1. Portal of Sorrow
2. Broken Glass Christening
3. Shrine of Failure
4. Stream of Subconsciousness
5. Karma / Death
6. Horizon of Plastic Caskets
7. Mesmerized by Misery
8. This Abyss Holds the Mirror
9. Mourning Tomorrow
10. Miscarriage of the Soul
11. Obeyer's of their own Deaths
12. Released from this Earth
13. The Darkest Light
14. Hiver de Glace


<オススメの曲>
1. Portal of Sorrow
2. Broken Glass Christening
3. Shrine of Failure
7. Mesmerized by Misery
8. This Abyss Holds the Mirror
13. The Darkest Light

とりあえず冒頭の#1から、「何これ…、美しい!?」とばかりにサウンドの変化に驚かされる。アコースティックなサウンドで幕を開け、空間的なKeyに優しく包まれるという、再生するCDを間違えたかと思うほどの美しさ。ただ、メロディラインはどこか病んでおり、聴いていると精神を圧迫されます。この曲ではMaleficの絶叫も出てこなく、女性の儚いコーラスがメインなので、なんだか暗黒プログレといった感じの趣きがあります。
そして続く#2からが本領発揮。淡々としたドラムや不気味なリフが幻想的なKeyに包まれながら登場し、後ろの方でMaleficが呻くという、今までのザスターらしさがようやく顔を出すようになります。ピアノやKeyなどでかなり美しい感じにはなっていますが、やはり発する雰囲気は狂気そのもの。なんという鬱々としたオーラ…。おそろしや。
♯3は沈み込むような圧倒的暗さがとても素敵。低音域でズブズブと沈んでいくベースとギターの絡みがたまりません。
#7は比較的ノイジーなリフを堪能できる曲。ただ、そのリフが凄まじくメランコリックで、そしてロマンティックです。アンバランスな感じが狂気的で良い。
#8は、コンパクトな曲が並ぶ今作の中では比較的長めな7分ちょいの曲。美しくも不気味なコーラスでスタートし、ゆったりのっそりとしたスローなリフが奏でられていく瞬間がとりあえずめちゃくちゃツボ。まるで葬式のような陰鬱な空気が漂い、重苦しい雰囲気で展開していきます。オルガンのような音色がとても印象的で、めっちゃ遅いのに妙に聴き入ってしまうのが不思議。儚いコーラスに絡む邪悪としか言いようのない超低音の呻き声もたまりません。これぞ鬱メタルの真骨頂と言える曲。
#13は籠ったリフと呻き声で淡々と進む、わりと今までのザスターに通じるような曲。途中でテンポダウンした瞬間の得体のしれぬ不気味さが良い。

オススメ度…90点

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XANDRIA 「NEVERWORLD'S END」
XANDRIA 「NEVERWORLD'S END」

Xandria Neverworld's End

ドイツ出身のシンフォニックゴシックメタルバンド、キサンドリアの5作目。前作では可憐で透き通った女性Voを中心に据えたキャッチーなシンフォ系ゴシックをやっていましたが、今作ではそのVoが交代。オペラティックなソプラノVoを中心に据え、まるでターヤ期のナイトウィッシュのような荘厳でスケールの大きなサウンドが全面に押し出されています。なんだかナイトウィッシュとは全く逆の変遷を辿ってて興味深いな。歌メロの親しみやすさもある程度しっかりとキープはされており、新生キサンドリアとしての魅力を存分に発揮しています。

<収録曲>
1. A Prophecy Of Worlds To Fall
2. Valentine
3. Forevermore
4. Euphoria
5. Blood On My Hands
6. Soulcrusher
7. The Dream Is Still Alive
8. The Lost Elysion
9. Call Of The Wind
10. A Thousand Letters
11. Cursed
12. The Nomad's Crown
13. When The Mirror Cracks


<オススメの曲>
2. Valentine(→PV)
4. Euphoria
5. Blood On My Hands
8. The Lost Elysion
9. Call Of The Wind
13. When The Mirror Cracks

とりあえず♯2とか思いっきりオペラティックでモロにナイトウィッシュ。前情報無しで聴いたら「WISHMASTER」出したころのナイトウィッシュの未発表音源なんじゃないかと本気で疑うレベルです。いやでも普通にカッコ良いんだなこれが。
#4は壮大なスケールでファンタジックに駆け抜ける曲。ヘヴィなギターリフと派手な装飾との組み合わせが素敵です。
個人的に一番のお気に入りは#5で、オペラティックながらもサビのメロディがとてつもなくキャッチーな曲。前作までのキサンドリアの曲調と、今作からの壮大なサウンドとを絶妙に融合させたような曲です。
#8はやたら大仰に展開していくクサメロが素晴らしい曲。ソプラノVoの迫力もとても引き立っており、ヒロイックな感じに仕上がっています。
#9はちょっぴり素朴で民謡調なメロディを奏でる弦楽器の音色が素晴らしい曲。派手になったり素朴になったりして、盛り上がり方のメリハリがとても好き。
#13はザクザクとしたリフでパワフルに展開し、それに呼応するかのようなパワフルなVoが映える曲。終盤の盛り上がりから一気に静かになって、また盛り返していくあたりが秀逸です。

オススメ度…85点

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XORIGIN 「STATE OF THE ART」
XORIGIN 「STATE OF THE ART」

Xorigin State Of The Art

米国を拠点とするメロディアスハードロックバンド、エックスオリジンの1作目。2011年発表。ジャーニーTOTOあたりのAOR系に通じる爽快感抜群のメロディアスハードをやっていおり、非常に充実したメロディが次々と心地よく広がっていきます。北欧風味のウェットな哀愁を根底に持ちながらも、そこにアメリカンな爽やかさが加わっているという印象。透き通るような綺麗なメロディがたまりません。Voの歌声はとても伸びやかかつ柔らかで、こういったメロハーを歌うにはぴったりの声質。全体的に似た系統の曲でまとめられているので単調と言えば単調かもしれませんが、一つ一つをとってみれば充実のメロディがぎっしりと詰め込まれています。

<収録曲>
1. Can't Keep Running
2. Crying For You
3. In The Blink Of An Eye
4. Too Late
5. Gina
6. This Is It
7. The One For Me
8. Said And Done
9. Matters To The Heart
10. What Love Is All About
11. Mend My Heart


<オススメの曲>
1. Can't Keep Running
2. Crying For You
3. In The Blink Of An Eye
7. The One For Me
10. What Love Is All About

冒頭の#1からもう全力で爽やか。特にサビで一気に広がっていくような感覚がとてつもなく心地よいです。
♯2はちょっと湿り気を帯びたような憂いを含んだメロディが素敵。ひんやりとしたKeyが良い味出しています。
ゆったりとした♯3は心温まる優しいメロディが印象的な曲。コーラスがとても優しげで良いな。
#7は比較的明るめなメロディがこれまた優しく響き渡る曲。柔らかな印象のサビメロと、その後ろで綺麗にハーモニーを紡ぎ出すギターサウンドが素晴らしいです。
#10はアップテンポでとてもキャッチーな曲。弾むようなリズムに爽快なメロディがのっかっていきます。

オススメ度…82点

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XE-NONE 「DANCE METAL [RAVE]OLUTION」
XE-NONE DANCE METAL [RAVE]OLUTION」

Xe-None Dance Metal [Rave]olution

ロシア出身のダンスメタルバンド、キセノンの1作目。2008年発表。インダストリアルメタルというには派手すぎるレイヴ気味のエレクトロサウンドを多用した超ノリノリの音楽性が特徴で、ダンスメタルという言葉の響きがまさにぴったり。「ダンスメタルってなんだよwww そんなジャンルあってたまるかw」と思って聴いても、数分後には「ジュリアナかよwwww」というツッコみを入れたくなるようなサウンドです。Voはわりとちゃんとした深みのあるデスヴォイスと、可憐で可愛らしいハイトーン女性VoのツインVo体制。普通のメタルだったらなんとなくアンバランスに思える組み合わせですが、あまりに楽しすぎるダンスメタルの中だともはや何でもアリになってしまうから不思議。メタルがダンスミュージック化したサウンドというよりも、ダンスミュージックがメタル化したと考えた方がしっくりくるかもしれませんが、リフとかのメタルサウンドも結構しっかりしてるんだよな。メタル版2 UNLIMITEDここにあり。

<収録曲>
1. [Rave]olution
2. Angels
3. Digital Fucker A.D.
4. Decay Dance
5. Collapse
6. [Play]station
7. Amnestesia
8. Day Of The Dead
9. Slave On_Line
10. Heaven Awaits


<オススメの曲>
1. [Rave]olution
2. Angels
3. Digital Fucker A.D.
4. Decay Dance
6. [Play]station
9. Slave On_Line
10. Heaven Awaits

とりあえず#1からいきなりノリノリ過ぎて笑える。メタルによくあるグルーヴィーな感覚とはまた違う、完全にダンスミュージックのノリノリさです。そのくせ一番最初に響く声がデスヴォイスだから笑っちゃうよね。可憐な女性Voも楽しい感じで良く合っています。
#2は緊急事態のサイレンで不穏に始まったかと思ったら、「Yeah!!」の掛け声とともにダンスミュージック開始。やはりノリがやばい。リフもわりと激しいのですが、あまりにも明る過ぎるノリのせいで激しさを全く感じません。サビでは女性Voの伸びやかなハイトーンが明るく響き渡り、非常に爽快な展開となっています。
♯3はもはや完全に会場をライブ会場に移しただけのジュリアナ。ちょっぴりダークなリフで妖しげに踊れるバブリーな曲です。デスヴォイスが結構迫力あるのですが、そんなことは一切お構いなしにシンセが乱舞します。
#4#6、そして#9もこっちのテンションが逆に持たなくなるくらいダンサブル。曲の展開はどれもひたすらノリノリということで似ているのですが、細部までしっかり作りこまれてるのでびっくりするほど飽きずに聴けます。
最後を締める#10はアグレッシヴでかなりメタルメタルしている曲。最後の最後に変化球を混ぜてくるるとは、こいつやりおる!キラキラとしたシンセは終始付いてきているものの、リフがかなりデスラッシュ気味に暴れまわっていてなかなか凶暴な曲に仕上がっています。元々デスヴォイスも迫力あったしね。

オススメ度…93点

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XE-NONE 「DANCEFLORATION」
XE-NONE 「DANCEFLORATION」

Xe-None Dancefloration

ロシアのサンクトペテルブルク出身のダンスメタルバンド、キセノンの2作目。2011年発表。ノリノリの電子音を多用しまくったメタルをやっており、とにかく明るく楽しいダンスメタル。「それってインダストリアルなんじゃないの?」と思うかもしれませんが、インダストリアルというには妙に楽しすぎるのです。シンセはやたら明るいし、8-bitまで出てきちゃうし、サウンドリズム隊の刻むリズムは完全にダンスミュージックのそれだし…。一時期レイヴサウンドを取り入れたメタルコアとかニューメタルはちょっと流行りましたが、こちらはダンス要素以外はわりとしっかりとしたメタルなのがとても好感触です。Voはわりとしっかりしたデスヴォイスが中心で、要所要所でポップスシンガーのような女性Voが出てくる感じ。それぞれの要素が全てミスマッチなようで実は違和感なく融合してるところに感心してしまいます。

<収録曲>
1. Heartcore
2. Summertime
3. Dreamcity
4. Dance Row
5. Faceless
6. I Seek You
7. Cyber Girl
8. Black Hole Time
9. VHS
10. Blood Fire Snow


<オススメの曲>
1. Heartcore
2. Summertime
4. Dance Row
6. I Seek You
7. Cyber Girl
9. VHS
10. Blood Fire Snow

出だしの#1からキラキラピコピコ。なんて思ってたらそこにデスヴォイスがのってくるもんだからビックリです。意外と荒々しいのですが、シンセのせいで全くそう感じないのが凄い。サビでは女性Voが登場して明るく爽やかな感じになっています。
#2はイントロからしてもうディスコ。メタルサウンドが登場してからも、あまりのノリノリさ加減に圧倒されてしまいます。サビでの女性Voの声が可憐で印象的。この曲聴いてるとなんか元気になれるわ。
#4もやたらグルーヴィーなリフとシンセとの絡みが素敵。リフ自体はわりと真っ当なメタルなのに、曲が全然メタルに聴こえないんだよな。
#6は可愛らしく弾む8-bitサウンドが印象的な曲。そのくせ歌いだしは完全にデスヴォイスなので、そのミスマッチ感にやられます。サビではまたまた可愛らしい女性Voの歌声が可憐に響き渡り、b-bitサウンドの可愛らしさと絶妙に混ざり合う感じ。とにかく楽しいの一言に尽きる。
#7も8-bitサウンドが要所要所で顔を覗かせるグルーヴィーな曲。8-bit好きの自分にはたまらないです。
そして#9に至ってはもはや完全にトランスミュージック。なんだこのイケイケでノリノリなメタルは!ここまで来るとダンスメタルなのかメタル風ダンスミュージックなのかわからんぞ。
最後を飾る#10は、ここにきてまさかのブラックメタルチューン!ブラスト全開で禍々しく疾走し、そこにキラキラとしたシンセが絡み付きます。あれ、これアリなんじゃね…?この路線で違うバンド名にして、コープスペイントでもしてブラックメタルバンドとしてやっていっても通用しそうなクオリティです。

オススメ度…89点

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[XASTHUR]
XASTHUR「SUBLIMINAL GENOCIDE」

Xasthur Subliminal Genocide

アメリカ出身の独り鬱系プリミティヴ・ブラックメタルバンド、ザスターの5作目。2006年発表。ひたすら病的で鬱々な世界観が展開されるバーズムタイプのアンビエント的なサウンドが特徴ですが、鬱っぷりはバーズムを遥かに超越してしまっています。これでもかという程の負のオーラが発散されており、曲からは生気の欠片すら感じ取れない感じ。ノイジーでチリチリとしたエレキの音と、やたら空間的で場をジワジワと包み込むようなシンセの音が不穏過ぎです。Voの叫びも狂気の塊で、狂ったようなという表現ではなく、もはや完全に狂ってると表現したほうが正しいかも。ここまで来るともはや正気の沙汰ではありません。

不気味すぎる2分ほどのイントロ1.Disharmonic Convergenceに続く2.The Prison Of Mirrorsはいきなり12分もある大曲。シャーシャーというギターと神秘的なシンセのコンビネーションに導かれ、この世のものとは思えない絶叫や呻き声が終始響き続けます。独特のゆったりとしたリズムと、圧倒的に負な世界観はかなり中毒性が高いですが、ずーっと聴いてると精神が磨耗してくじけそうになるかも。
3.Beauty Is Only Razor Deepはシンセのサウンドが神秘的な曲。ツーバスドコドコが地味ですが結構クセになります。
6.Arcane And Misanthropic Projectionはギターレスなパートでの哀愁が半端無。しかも何だかドロドロとした不気味な哀愁で、聴いてて全然心地よくありません。絶叫は相変わらず断末魔の叫び。
他の曲も基本的にはほとんど同じような感じなのですが、中でも4.Trauma Will Always Lingerとか11.Malice Hidden In Surrealismあたりが好きかな。なんか雰囲気的に。

ってことでこのCD、落ち込んでる時とか精神を病んでいる時に聴くと、「なんかもう死んじゃっても良いかな…」って気分になるかもしれないので色々とヤバイです。なんかもう音楽と呼ぶべきなのかすらわからなくなってくる環境音的なブラックメタルですが、病的なサウンドに無性に惹かれる人、圧倒的な虚無感に包み込まれたい人、不幸になりたい人などは是非試してみる価値はあるかも。

オススメ度…95点

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[XASTHUR]
XASTHUR
「A GATE THROUGH BLOODSTAINED MIRRORS」


XASTHUR A GATE THROUGH BLOODSTAINED MIRRORS

Maleficによるアメリカ出身の一人ディプレッシブ・ブラックメタル・プロジェクト、ザスターのデモ音源集。「01年に限定150枚で発売された音源+それが1000枚限定再発された時の追加音源+未発表音源」ということで、合計21曲を収録した2枚組みになっています。「鬱」という言葉すら物足りないくらいの恐ろしい負のオーラを発散。辛い時に聴くと心が折れる…。音質は相変わらず劣悪ですが、それが効果的に働いて不気味さや陰鬱さが増大しています。

個人的に一番好きなのは5.Cursed Be The Memory Of Lightかな。一定のリズムを刻み続けるドラムと、それに乗るジリジリとした不穏な音割れギターがたまりません。中盤の盛り上がり(?)が結構お気に入り。絶叫は全く出てきませんが、それが無くても十分不気味。
他の曲も基本的に全く同じ路線の暗黒サウンドを放っており、優劣は非常に付けがたいのですが、中でも7.Spell Within The Windsとか11.A Gate Through Bloodstained Mirrorsあたりが好きな気がする。違いはあんまりわからんけど、たぶん。前者はうめき声のような絶叫が不気味で、後者はKeyのかもし出す不穏な空気が良い。
10.Eternal Empire Of Majesty Deathミューティレイション11.Black Spell Of Destructionバーズムのカヴァー。

ということでこの作品、ひたすら鬱なサウンドを好む人、不幸になりたい人は是非。ただ、それ以外の人には全くオススメしません。似たような曲が2枚で21曲も詰められているので、好きな人は良いかも知れませんが、興味の無い人にとってはただの拷問です。

オススメ度…99点

点数はいろんな意味で。

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[XASTHUR]
XASTHUR「DEFECTIVE EPITAPH」



Maleficによる一人ブラックメタル・プロジェクト、ザスターの6作目にして日本デビュー作。2007年発表。とにかく不気味・無機質・病的・カオティックな鬱系プリミティヴ・ブラックで、暗黒っぷりが半端ありません。シャーシャーとしたギター、不穏なKeyの響き、籠った音質の絶叫Voなど、その全てが狂気的。「地獄の音を録音してきました」って感じの世界観です。今作から生ドラム&チェロを導入しているそうですが、チェロがどこに使われているのかはイマイチ良くわからん。比較対象を挙げるとするとやはりBURZUMあたりになるのでしょうが、それよりさらに強烈です。あの方向性を究極まで極めたようなサウンド。ちなみに日本盤にはレア音源をたっぷり収録したボーナスCDが付いてます。

1.Souless Elegyは3分ほどの短い曲。イントロ的な役目を持っているのでしょうか。初っ端から不穏な空気が漂います。籠った音質の絶叫・うめき声がじわじわと…。
2.Purgatory Spiralもとにかく不気味な曲。浮遊感のある退廃的なシンセサウンドが何度も何度も繰り返されます。ゆ~っくりとしたテンポが恐怖感をさらに増幅。
3.Cemetary Of Shattered Masksも似たような雰囲気が続きますが、こちらでは再び恐怖の叫び声が。文字にあらわすことも不可能な凄い声です。敢えて表記してみると「ァ゛ァ゛ーーーー」とかそんな感じ。音数の少ないドラムがやけに怖い。
4.Malignant Prophecyからやっと少しメタルっぽくギターが登場。かなりノイジーなサウンドで、不気味なことには変わりないですけど。そしてVoの絶叫はさらに強烈に…。
このアルバムは全12曲なのですが、この後もずーっとこんな感じの恐ろしい世界観のまま突き進みます。中には7.Dehumanizing Processionのようにアンビエント色の強い雰囲気を持った曲もありますが、基本は絶望的・狂気的な異世界サウンドです。一番好きな曲は…、うーん…、10.A Memorial To The Waste Of Lifeあたりかな? ノイジーなギターサウンドが良い感じに耳障りで、Voも断末魔の叫びみたいになってるし、ちゃんとアンビエント的な雰囲気も出てるし、さらには低音ツーバスまで出てくるし。

ということでこのバンド、なんか色々と超越しちゃってるので普通のメタラーには全くオススメしません。鬱系ブラックが好きな人、とにかく凄いものが聞きたい人、世の中に絶望している人、不幸になりたい人はどうぞ。まぁ不幸になっても責任は取れませんが。

オススメ度…99点

点数はもう何点付ければいいのかわからないので、いろんな意味を籠めての結果です。いやまぁ実際かなり好きだけどさ。最近聞きまくってるし、過去作も音楽性に変化無しの金太郎飴状態らしいけど是非とも手に入れたいし。

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[XANDRIA]
XANDRIA「SALOME - THE SEVENTH VEIL」



ドイツ出身のシンフォ系ゴシック・メタルバンド、キサンドリアの4作目。2007年発表。透き通るようなリサ<Vo/♀>の歌声と、ふんわりとした歌メロ重視の楽曲が特徴です。シンフォニックさも中々の物ですが壮大過ぎはせず、かといって物足りなさは全くないという適度なバランス。「ウィズイン・テンプテーションをもう少しコンパクトにしてみました」といった感じの印象を受けます。ギターサウンドは意外とヘヴィだったりもしますが、曲自体はかなり聴きやすい。とにかく全体的にバランスが良く、非常に安定したサウンドです。

とりあえず1.Save My Lifeがかなり良い。シンフォニックでゆったりしたサウンドと、耳馴染みの良い歌メロが最高です。特にサビはヤバイ。歌声もかなり美しく、聴いていると癒されます。なんか雰囲気的にかなりウィズイン・テンプテーションっぽいかも。
2.Vampireはちょっぴりヘヴィでダークなリフが印象的。リサの歌声にもなんとも言えない妖しさが宿っています。サビの歌いまわしとかも良いね。
7.Firestormは逆に明るいメロディが印象的な曲。リズムも結構とノリノリで、自然と体が動いてしまう感じ。これもやっぱサビが良い。
10.Sisters Of The Lightはアジアンテイストなメロディが秀逸な曲。サビメロがかなり耳に残るので、一度聴いたらしばらく忘れられません。というか病み付きになります。
11.Sleeping Dogs Lieもメロディが明るめなの曲。サビの直前からサビまでの流れが、個人的に大好きです。なんか爽快な感じ。
その他の収録曲も全体的に佳曲ばかり。特に3.Bewareとか6.Only For The Stars In Your Eyes8.A New Ageあたりが好きかな。あとは超癒し系バラードの9.The Wind And The Oceanもオススメ。

この作品、特に突出した所があるわけではないのですが、かなり高品質な楽曲がずらっと並んでいます。ウィズイン・テンプテーションなどの女性Voを擁したシンフォ系ゴシックが好きな人は試してみる価値は十分あるのではないかと。

オススメ度…87点

PVとか
Save My Life
Sisters Of The Light(曲のみ)

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[X]
X「JEALOUSY」



エックス(後のX-JAPAN)のことはきっと皆さんご存知でしょう。日本が誇るメタルバンドで、一般人も巻き込んで大人気となり、商業的にも大成功したバンドです。外国でも結構な人気らしく、海外進出していないにもかかわらず、彼らを知っている海外の人も多いとか。どのパートも「格別にに上手い」というわけではないのですが、聴く者を惹きつける強烈な個性があり、彼らにしか成し遂げられない何かを感じさせます。まぁヴァラエティに富んだ曲達がとにかく魅力的なんですよね。このアルバムは彼らのメジャー二作目で1991年発表。インディーズを入れると三作目ということになります。

とりあえず2.Silent Jealousyがヤバイ!! そこらのメロパワバンドが束になってもかなわない様な超名曲です。イントロの物悲しいピアノ、その後の疾走感、最高にクールなギター、YOSHIKIの叩き出すドラム、胸を締め付けるような切ないサビのメロディ、やっぱり物悲しいギターソロ…等々、素晴らしいとこを挙げていったらキリがありません。Xを代表する珠玉の名曲です。
7.Stab Me In The Backはスラッシュメタル的な曲。もっとヘヴィにやればさらにカッコ良くなる気もしますが、コレでも十分最高です。頭に残る印象的なギターリフが良いね。
10.Say Anythingは哀しげなバラード。TOSHIの細い歌声が切なさをさらに増大させます。8分もある曲ですが、聞いてて飽きないのが凄い。
4.Desperate Angel9.Jokerはなんだかノリノリ&楽しげな曲。どちらも知らず知らずのうちに体でリズムを取ってしまうような感じです。
他の曲も結構好きだったりするけど、やっぱり特に好きなのは上に挙げた曲かな。特に2はマジでヤバイ。

ということで、このアルバムを聴いたこと無い人は是非一度聴いてみましょう。まぁエックスを知らない人は「Blue Blood」から聞いたほうが良いかもしれないですが。ちなみに、メタルファンの中には「元々エックスが好きでメタルを聞くようになりました」って人も多いようです。僕は逆っていう珍しいパターン。

オススメ度…86点

PV
Silent Jealousy

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[X-PIRAL]
X-PIRAL「POISON EYES」



このバンドはギリシャ出身らしく、このアルバムは2005年のデビュー盤。ディスク・ユニオンの輸入盤コーナーでディスプレイされており、「ギリシャからこんなバンドが出てくるなんて!」「ウェットなKeyの正統派!」「超オススメ!」などの売り文句が付いていたので何となく買ってしまった。値段は1500円ほど。

で、内容なのだが…。
とりあえず音質が極悪でスカスカ。演奏もヘタクソ。歌もクソ。曲も魅力的なパートは一切無し。とにかく褒める所が何も無いです。
そして、その数日後に買ったBURRN!の輸入盤レビューには17点という凄い点数が付いていました。先にこのレビューを見ていれば…。

ということでこのアルバムはホント最悪。見るだけで怒りが込み上げてきます。

オススメ度…8点

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[X]
X「BLUE BLOOD」



Xはきっとほとんどの人が知っているでしょう。後のX-JAPANです。で、コレは彼らのメジャーデビュー作。1989年発表。スラッシュっぽい曲からメロパワっぽい曲まで、非常にバラエティに富んでいます。

7.「紅」はホントヤバイ。とりあえずイントロのストリングスの音色が涙を誘う。そして静かな美しいバラードのような部分を経て、一気に疾走!!ここから先がもうたまらない。特にサビが最高です。途中のドラムソロも素晴らしい。
2.「Blue Blood」はスラッシュっぽいギターリフを持った曲。イントロが超カッコいい。スラッシュっぽいのだが、Voがハイトーンでしっかり歌っているので、普通のスラッシュメタルとはちょっと違う。
5.「X」もかなり良い。独特のギターリフが耳から離れなくなる。「エックス!!」って一緒に叫びたくなる曲。まさにライブにうってつけ。かなりテンションが上がる。
11.「Rose of Pain」は12分近くある大作。前半部分の壮大な雰囲気も良いが、後半の疾走っぷりもたまらない。名曲です。
他には9.「オルガズム」も疾走しまくりでいいな。あと、3.「Week End」とか。

このアルバムはホント名曲だらけ。上では挙げなかったが、バラード曲も素晴らしい。皆さんも是非聞いてみて下さい。昔の僕みたいに「ヴィジュアル系だろ?」なんて偏見はいけません。

オススメ度…89点

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