EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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極楽浄土 「日本史B」
極楽浄土 「日本史B」

極楽浄土 日本史B

<収録曲>
1. ソードキャプター羽柴
2. 信長書店
3. 学問ノススメ☆
4. 生類憐れみの令
5. N.E.N.G.


神戸出身の仏教メタルバンド、極楽浄土の2作目。2011年発表。
元々は自主製作でリリースされていたようで、一般発売されるようになったのは最近だと思います。去年あたりからユニオンで見かけるようになりました。

仏教メタルを自称してはいますが、別にそんな仏教的な要素が強いかというとそうでもなく、歴史っぽい題材をノリと勢いだけで題材にしてそうな感じ。
現在解散中らしいですが、ライブごとに定期的に復活と解散を繰り返しているようで、NAVERまとめで「解散詐欺」とか言われててウケる。

音の方は正統なメタルに対する愛を織り交ぜつつも、基本的にはメタルコアに分類されそうな音。なかなかハードなリフでアグレッシヴに押しながら、サビはしっかりとしたメロディでエモい感じに仕上げてきています。どっかで聴いたことある様なリフとかメロディも多いですが、とりあえずそれはメタルへの愛だと受け取っておきましょう。Voは基本シャウトでサビだけクリーンヴォイスというありがちな感じで、格別上手いわけではないけど下手ってわけでもないかな。
歌詞の内容はアルバムタイトル通り日本史に出てくるような題材で、それを悪ふざけながら歌っているような感じです。

まずは冒頭の#1のタイトルがあまりにも秀逸。この語感の良さたるや。この語感だけでこのCDに手を伸ばしてしまったと言っても過言ではありません。曲の方はオーソドックスなザクザク系スラッシュリフが中心で、サビはいかにもメタルコアなクリーンヴォイスによるコーラス。こんなタイトルなのに普通にカッコいいから困る。そしていきなり途中で入る語りが筋肉少女帯の"イワンのばか"のパロディで笑える。
#2はこれまたザクザク系のリフが印象的ですが、全体的にみるとグルーヴィーな仕上がり。サビ前までの展開が陰陽座のグルーヴ系の曲を彷彿とさせる。
#3はこれまたどこかで聴いたことのあるようなメロディアス系とザクザク系リフを複合させた曲。緩急をうまくつけて綺麗に纏まっています。
#4もスラッシュメタル的なリフのパワフルかつコミカルな曲。クリーンヴォイス主体なので迫力不足な感じもあるかも。
#5は逆にシャウト主体の勢いのある曲。むしろ勢いしかないかもしれない(笑)

基本的に「俺ら面白いことやってるっしょ?」的なノリのバンドはあまり好きではないのですが、それを差し置いても高いクオリティをしてると思いますし、なんだかんだ面白いと思います。悔しいです。
しかもこの内容で1000円というお財布に優しい価格設定なので、興味があったらノリで買ってみれば良いと思います。

<オススメの曲>
1. ソードキャプター羽柴

オススメ度…81点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

兀突骨 「影ノ伝説」
兀突骨 「影ノ伝説」

兀突骨 影ノ伝説

<収録曲>
1. 復讐ノ祝詞
2. バラモン
3. 影ノ伝説
4. ハラキリ
5. 203
6. 摩利支天
7. 武州ノ陽炎
8. 壬生狼ノ剣
9. 踊ル髑髏
10. 最後ノ落日
11. 吹けよ風、呼べよ嵐


日本のデスメタルバンド、兀突骨の2作目。2013年発表。基本的なスタンスは前作と全く変わらず、重厚なサウンドでゴリゴリと迫ってくるオールドスクールなデスメタルをやっています。バッキバキでブリブリな変態ベースや、日本語なのに全く何を言ってるのかわからない迫力満点の低音デスヴォイスも前作の通りで、信じられないほどのクオリティを誇っています。今作では一曲一曲のボリュームが非常にアップしており、5分以下の曲は皆無。8分超の曲も3曲もあるというお腹いっぱいなボリュームですが、飽きさせずに聴き通すことの出来る多彩なリフ構成が光る作品です。ちらほらと顔を出すメロディアスなリフや、泣きのギターなども非常にポイント高し。

<オススメの曲>
1. 復讐ノ祝詞(→PV)
2. バラモン
3. 影ノ伝説
8. 壬生狼ノ剣
9. 踊ル髑髏
10. 最後ノ落日

オススメ度…91点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

聖飢魔II 「悪魔が来たりてヘヴィメタる」
聖飢魔II 「悪魔が来たりてヘヴィメタる」

聖飢魔II 悪魔が来たりてヘヴィメタる

音楽を媒介として地球征服を企てて悪魔凶を布教する悪魔達の教団、聖飢魔IIの1枚目の大教典。 魔暦紀元前14年発表。なお、西暦に直すと1985年発表。聖飢魔IIは元々、ダミアン浜田殿下を中心とした教団でしたが、デビュー前に様々な悪魔事移動が行われ、この大教典が出るころには統帥権はデーモン小暮閣下<Vo>の元に。その他の構成員はエース清水長官<G>ジェイル大橋代官<G>ゾッド星島親分<B>ライデン湯沢殿下<Dr>となっています。ただ、この大教典では当時まだ構成員が安定していなかったなどの大人の事情により、Vo以外のパートを同レーベルに所属していたPRISMのメンバーがレコーディングしたという経緯があるのだとか。それに伴ってヘヴィメタル雑誌BURRN!のレビューでは「メタルを馬鹿にしている」という理由などで0点をつけられるという珍事も発生。良くも悪くもとても有名なエピソードとなっています。そしてサウンドの方はツインギターをふんだんに生かしたびっくりするほど正統派な音楽性。悪魔をコンセプトにしているのでちょっぴりおどろおどろしい雰囲気が漂っていたり、歌詞が完全にその世界観に染められてはいるのですが、音だけを取り出すととても真っ当なヘヴィメタルとなっています。僕は最近の再録ベスト等を先に聴いてしまったりしているので、音が若干チープに感じてしまったりしますが、まぁ時代が時代だから仕方ないよねという感じ。閣下の歌唱も、今よりもなんとなく若々しい印象です。

<収録曲>
1. 魔王凱旋
2. 地獄の皇太子
3. Rock In The Kingdom
4. X・Q・Jonah
5. 悪魔組曲 作品666番 ニ短調
 a. 序曲:心の叫び
 b. 第一楽章:Stormy Night
 c. 第二楽章:悪魔の穴
 d. 第三楽章:Kill Thae King Ghidrah
 e. 第四楽章:Dead Symphony
 f. 終曲:Battler

 
<オススメの曲>
2. 地獄の皇太子
3. Rock In The Kingdom
5. 悪魔組曲 作品666番 ニ短調

いかにもなイントロ#1に導かれる♯2は、ツインリードの音色が綺麗に響き渡る疾走曲。いかにも正統派なサウンドでメロディアスに疾走する曲で、ヒロイックな展開がとても素晴らしいです。悪魔悪魔した歌詞も良い具合にダサくてとても素敵。
♯3はハードロック的なリフにツインリードがぶち込まれているような曲。力強い曲調と、閣下のハイトーンの組み合わせが良い感じ。
#5は13分にもわたる組曲。ベスト盤なんかでは小題ごとに分かれていたりしますが、ここでは全部くっついて収録されています。おどろおどろしくもドラマティックな構成がとても見事で、最後まで飽きずに聴き通すことが出来る秀曲。特に個人的には"第三楽章:Kill Thae King Ghidrah"のヒロイックな展開がとてつもなくツボです。

オススメ度…81点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

凶音 「黄泉人舞(MORTES SALTANTES)」
凶音 「黄泉人舞(MORTES SALTANTES)」

凶音 黄泉人舞(Mortes Saltantes)

日本出身のブラックメタルバンド、MAGANEの1作目。黄泉メタルを自称しており、和のエッセンスを大胆に取り入れたブラックメタルというのが基本のスタンス。メロディはなかなかドロドロしており、演奏もなかなか過激だったり禍々しかったりするのですが、いかんせん和のエッセンスを強く押し出しすぎてちょっと遊んでいるようにしか聴こえなくなってしまっているのが残念なところ。シリアスさを出したいのかコミカルに仕上げたいのか、いまいち方向性が掴みきれません。和風テイストを大事にしてるところとか、胡散臭くてダサいところなんかは応援したくなるポイントではあるんだけどな。ちなみに2ndになると今作の問題点であるギャグっぽさも上手く処理した真性和風ブラックメタルになっていてとても良いです。

<収録曲>
1. Crawling From The Blood
2. さぶらひ (Tsavulafi)
3. いざなふぃ (Izanafi)
4. Into The Fire
5. とふらひ (Tofulafi)
6. Yo Motu Kuni
7. 忌つ木 (Ituki)
8. 黄泉人舞 (Yomivito Ga Mafi)


<オススメの曲>
1. Crawling From The Blood
2. さぶらひ (Tsavulafi)
8. 黄泉人舞 (Yomivito Ga Mafi)

#1は寒々とした空気を纏いながらブラスト疾走するなかなか禍々しい曲。冷え冷えとしたシンセも良い感じの雰囲気を醸し出しています。
♯2はイントロのダッサい語りとか、コーラスの胡散臭い感じには若干笑ってしまいそうになりますが、その他のパートはシリアスなブラックメタルとしてとても秀逸かと思います。荒々しい疾走感とちょっとグルーヴィーなリフ回しがとても良い。
#8はかなり過激で凶暴な曲。Voの絶叫もなかなか壮絶で良いんじゃないかな。後半のメロディアスなトレモロリフと、神秘的なシンセとの絡み合いがとても良いです。

オススメ度…77点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

凶音 「黄泉呪詞 (BEGINNING AT THE END)」
凶音 「黄泉呪詞 (BEGINNING AT THE END)」

凶音 黄泉呪詞 (Beginning at the End)

日本出身のブラックメタルバンド、凶音の2作目。2003年発表。英語表記だとMaganeで、個人的にずっとマゲインだと思ってたんですけど、漢字表記的に考えるとマガネが正解なんですかね?まぁそんなことはどうでも良いんだけど。さてサウンドの方はと言いますと、日本のバンドの中でも指折りの、とても本格的なファストブラックメタルをやっております。スラッシーにゴリゴリと疾走するリフはとても禍々しく、ブラックメタルらしいドロドロとした雰囲気もとても素晴らしい。Voの喚き声も、ちょっと日本人独特の残念デスヴォイスな雰囲気はありますがそれほど悪くない。そして何と言っても印象的なのは和風エッセンスを大胆に導入していることで、シンセを中心に和のメロディが至る所で顔を出し、お経のような怪しいコーラスが良い感じに胡散臭いです。そもそも歌詞に日本語が思いっきり使われているあたりがとても胡散臭くて個人的にとても好き。こういう出身国のアピールポイントを前面に押し出してくるようなコンセプトは頑張って応援したくなります。ちなみにこの作品を出したのち、Voの病気という理由でバンドは活動を停止。現在は残りのメンバーでZOMBIE RITUALというバンドをやってます。

<収録曲>
1. Life Eternal, Torture Eternal
2. 凶津風 (Blast Of Grim Wind)
3. 大蛇 (Drink To Death)
4. Tsunami of Blood
5. 三輪 (Worship The Most Ancient)
6. 木:高女妊 (Tree: Born Alone)
7. 火:高津火 (Fire: Fire Over The World)
8. 金:神遣り (Metal: Taste My Curse)
9. 水:神避り (Water: Swallowed In Black)
10. 土:黄泉呪詞 (Earth: Beginning At The End)


<オススメの曲>
1. Life Eternal, Torture Eternal
2. 凶津風 (Blast Of Grim Wind)
4. Tsunami of Blood
5. 三輪 (Worship The Most Ancient)
7. 火:高津火 (Fire: Fire Over The World)
8. 金:神遣り (Metal: Taste My Curse)

#1はデスメタルタイプの地を這うようなドロドロとしたリフとブラストが素敵。中盤では琴のような音色が怪しく響き渡り、良い感じに緩急をつけてくれます。
♯2は怒涛の勢いで禍々しく突き進む凶暴な曲。ぎゃあぎゃあ喚きまくるVoと、意外とはっきり聞き取れる日本語歌詞の胡散臭さがなんか良い感じです。演奏はとにかく凶暴で、ひたすらリフの嵐とブラストの嵐。終盤ではピアノがカオスに乱舞し、そこにメロディアスなソロが絡み合ったりと、終始聴きどころはたっぷりです。
#4は過激ながらもメロディアスなトレモロリフがとても秀逸。低音の怪しい歌声が妙に印象的です。
#5は不気味なシンセとスラッシーなリフがとても秀逸。Worshipがどう聴いても"わっしょい"にしか聴こえないのはご愛嬌。
#6以降は一つの組曲という形になっているのですが、個人的にはスラッシーなイントロから不気味なトレモロへとシフトする#7が一番好き。琴のような音色が和のメロディを妖しく奏でてくれるのもたまらん。
あとは#8も禍々しくて良い具合にドロドロしてるのが好きだな。

オススメ度…85点

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筋肉少女帯 「エリーゼのために」
筋肉少女帯 「エリーゼのために」

筋肉少女帯 エリーゼのために

大槻ケンヂ<Vo>率いる筋肉少女帯の7作目。1992年発表。メタルやハードロックも交えたジャンルに囚われないサウンドが特徴ですが、この作品でもやはり自由でバラエティに富んだ楽曲が収録されています。全体的に楽しげな曲が多い印象かな。歌詞は大槻の独特の世界観が反映されており、常人にはあまり理解できないところも多いです。実力派の演奏陣と大槻のヘタウマVoによる化学反応もいつも通り。

<収録曲>
1. 人生は大車輪
2. 世界の果て~江戸川乱歩に
3. ソウルコックリさん
4. 戦え!何を!?人生を!
5. じーさんはいい塩梅
6. 生きてあげようかな
7. スラッシュ禅問答
8. 妄想の男
9. 悲しくて御免なさい
10. 新興宗教オレ教
11. 愛のリビドー(性的衝動)


<オススメの曲>
1. 人生は大車輪
4. 戦え!何を!?人生を!
5. じーさんはいい塩梅
7. スラッシュ禅問答

#1は歌謡曲的なリフが印象的。ポップでキャッチーな曲に大槻のヘタウマVoがのって、ちょっぴりヘンテコな雰囲気に仕上がっています。
AメロBメロがちょこっとあるだけで、残りの全てを「戦え!何を!?人生を!」で押し切る#4は異様に中毒性の高い洗脳チューン。ここまでひたすら反復する曲も珍しいですが、ノリの良さでそれを超名曲に仕立てあげてしまうのが凄い。戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!戦え!何を!?人生を!後半のドラマティックなピアノと泣きまくりのギターがさりげなく超秀逸で、それらの要素もこの曲をさらなる高みへと押し上げています。
#5は1分半のほほんとした曲。なんかしょーもない曲だけど、可愛らしくて妙に好きなんだよな。
#7はタイトルの通り強力なスラッシュメタルチューン。不穏なイントロとお経から一転してアグレッシヴなリフがスラッシーに刻まれます。

オススメ度…83点

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THE 冠 「冠祭」
THE 冠 「冠祭」

The 冠 冠祭

So What!?冠徹弥<Vo>のソロプロジェクト、THE 冠の1stミニアルバム。2005年発表。コミカルな歌詞とメタルを皮肉ったようなルックスからメタルをネタにしたコミックバンドかと思われがちですが、メタルを心底愛していないと絶対に出来ないような、鋼鉄魂が滲み出まくった正統派メタルをやっています。コミカル系のメタルバンドというと、似たような系統としてはセックス・マシンガンズなんかが一番に思い浮かびますが、こちらの方がゴリゴリと愚直なサウンドを鳴らしており、メタルならではのダサい感じがよく出ている感じ。基本的にHR/HMの範疇でやりたい放題やってますが、どの曲も基本的にキャッチー。冠徹弥自身の歌唱力もハイトーンやがなり声を使い分けるかなりの実力派で、表現力豊かなキャラクターとパワフルな歌唱とのコンビネーションがとても生き生きしていて良いです。

<収録曲>
1. Psycho
2. エビバディ炎
3. 燃えよ!
4. 力(RIKI)
5. Oh! プリティガール
6. D.M.T.R.
7. My Mind
8. 担がれた冠


<オススメの曲>
2. エビバディ炎(→PV)
5. Oh! プリティガール
7. My Mind

#2はゴリゴリと愚直なリフと、ロブ・ハルフォードばりの強烈なハイトーン、そしてちょっぴりおどけたパートがカオスに交じり合う楽しい曲。パワフルなのにコミカルなのが凄い。いきなり歌謡曲っぽくなったり、そっから全力でグルーヴィーなリフを挟んだりとやりたい放題です。
#5クワイエット・ライオットの”Cum On Feel The Noize"みたいなリズムのドラムで幕を開け、ヴァン・ヘイレンの”Jump”みたいなKeyが響き、サビがやたら爽やかでキャッチーな曲。80年代のハードロックにこういうやつあるわー、って感じ。楽しくて非常に良い。
あとは#7がマイムマイムのメロディを基調としたスラッシーな曲で楽しくて好きだな。

オススメ度…80点

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陰陽座 「鬼子母神」
陰陽座 「鬼子母神」

陰陽座 鬼子母神

和の雰囲気を大切にしたヘヴィメタルバンド、陰陽座の10作目。2011年発表。10作目にしてついに陰陽座初のコンセプトアルバムとなっており、アルバム一枚を通して丸々一つの組曲となっています。まぁコンセプト自体にそれほど興味を示すタイプではないので特に改まった思いで聴いたりはせず、むしろ変に懲りすぎたプログレ的な作品になってたらどうしようとかいうしょーもない心配もあったりしたのですが、聴いてみるといつも通りの陰陽座で一安心。それどころかキラーチューンだらけで、近年稀にみる快作でした。組曲として一つの纏まった方向性はあるものの、曲自体はかなりバリエーションに富んでおり、最初っから最後まで存分に楽しめる作品。

<収録曲>
1. 組曲「鬼子母神」~啾啾
2. 組曲「鬼子母神」~徨
3. 組曲「鬼子母神」~産衣
4. 組曲「鬼子母神」~膾
5. 組曲「鬼子母神」~鬼拵ノ唄
6. 組曲「鬼子母神」~月光
7. 組曲「鬼子母神」~柘榴と呪縛
8. 組曲「鬼子母神」~鬼子母人
9. 組曲「鬼子母神」~怨讐の果て
10. 組曲「鬼子母神」~径
11. 組曲「鬼子母神」~紅涙
12. 組曲「鬼子母神」~鬼哭


<オススメの曲>
2. 組曲「鬼子母神」~徨
4. 組曲「鬼子母神」~膾
5. 組曲「鬼子母神」~鬼拵ノ唄
8. 組曲「鬼子母神」~鬼子母人

とりあえず#2が個人的には超キラーチューン。ちょっぴりダークな歌いだしから、サビで一気に明るく広がっていく感じが好き過ぎてたまりません。サビメロがとにかくヒロイックで爽やか。そのくせ陰陽座のイメージとかけ離れることのないあたりにセンスを感じます。
#4はヘヴィでアグレッシヴなリフが牙を向くデスラッシュ的な曲。ザックザクなリフと、和メロとの融合が素敵。
#5は他のアルバムで言うところのお祭りチューンに相当しそうな曲。民謡チックなメロディとメタルの重さや荒々しさが絶妙に絡み合う陰陽座らしい曲になっています。黒猫の和のテイスト全開な歌い回しと、民謡っぽさ全開のコーラスが素晴らしい。独特のグルーヴ感も最高。
#8はシンフォブラックばりの荘厳な装飾とゴリゴリのリフで始まる曲。不穏に弾きまくるギターソロが個人的にかなり好みだったり。

オススメ度…89点

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六三四 「FAR EAST GROOVE」
六三四 「FAR EAST GROOVE」

六三四 Far East Groove

「ギターが6弦で六、三味線が3限で三、ベースが4弦で四なので、それらをあわせて"六三四"」というネーミングを持つ和製ハードロックバンドの2作目。1998年発表。バンド名の読み方はもちろん「むさし」です。ってことで弦楽器の中に三味線が紛れ込んでいる時点で「おおっ!」と思わるを得ないのですが、バンド全体を見てみると、ギター、ベース、ドラム、Key、尺八、和太鼓、津軽三味線という超個性的な7人編成。味付け程度に日本の伝統楽器が使われるのはたまに見かけますが、これだけ和楽器を取りそろえたバンドはなかなかいないのでは無いでしょうか。和楽器は基本的にメイン級の扱いを受けており、エレキ系のバンドサウンドとのせめぎ合いと融合っぷりが見事。ギターと三味線が共にリフ(三味線もリフって言うのかな…?)を刻み、尺八はVoの代わりに主旋律をなぞり、和太鼓はドラムと共にリズムを堂々と刻みます。基本的にはインスト中心なのですが、曲によってはVoも登場。個人的には全部インストで良かった気もしますが、Voも別に下手というわけではありません。たまにテレビとかの和風のBGMとして使われたりもしているらしく、曲によっては聴いた事ある人もいるかも。

<収録曲>
1. 鳳凰
2. 飛鳥
3. 雷神
4. 三味三昧
5. 田原坂
6. 幻夜
7. 無限
8. 闘
9. 舞


<オススメの曲>
1. 鳳凰
2. 飛鳥
4. 三味三昧

#1は緊迫感あふれるドラマティックなインスト。曲の展開とメロディがやたらヒロイックなのもたまりません。Keyの音色で仰々しく幕を開け、ギターリフがハードに刻まれたかと思うとそれに伴い三味線が疾走開始。いきなり三味線ソロが始まり、それが終わると尺八が主旋律を奏ではじめます。ロックサウンドと和楽器がこんなに合うとは…、と驚かずにはいられない融合っぷりで、まさか三味線を聴きながらヘドバン出来るような曲があるとは思いもしませんでした。
#2はドラマティックな尺八で幕を開ける曲。こちらはVo入りです。メロディが優秀なハードロックチューンで、サビなんかもなかなか良いのですが、やはり一番注目してしまうのは間奏の三味線ソロ。エレキギターのリフをバックにパラパラと奏でられる三味線の存在感がとても良いです。
#3はギターと三味線が小気味よく跳ねる軽快なインスト。音色が明るくてとても楽しそうな印象を受ける曲です。

オススメ度…83点

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陰陽座 「金剛九尾」
陰陽座「金剛九尾」

陰陽座 金剛九尾

日本の妖怪ヘヴィメタルバンド、陰陽座の9作目。2009年発表。>斗羅<Ds>がバンドを脱退してサポートメンバーとして関わっていくというバンド体制の変化はあったものの、サウンドの方はいつもの安定した陰陽座クオリティで、瞬火<B,Vo>黒猫<Vo>のツインヴォーカルをのせたメロディックで和要素を含んだメタルをやっております。作を重ねるにつれ初期のおどろおどろしい妖怪サウンドはすっかり鳴りを潜め、妖怪要素をコンセプトに残しつつもキャッチーで親しみやすい作風になってきていますが、今回はさらに歌謡曲テイストが強くなったという印象。メタルメタルした攻撃性は減退しましたが、歌メロを大事にした親しみやすく聴きやすい作品です。変に凝ったりした曲が無い分さらっと聴けるのが強みですが、逆に聴き込み要素が少ないのが弱みかな。良くも悪くもコンパクトで小奇麗にまとまっています。

<収録曲>
1. 貘
2. 蒼き独眼
3. 十六夜の雨
4. 小袖の手
5. 孔雀忍法帖
6. 挽歌
7. 相剋
8. 慟哭
9. 組曲「九尾」~玉藻前
10. 組曲「九尾」~照魔鏡
11. 組曲「九尾」~殺生石
12. 喰らいあう


<オススメの曲>
2. 蒼き独眼
5. 孔雀忍法帖
7. 相剋

#2とか#5#7みたいにちゃんとメタルしてる曲がやっぱ好きだな。どの曲も歌メロのしっかりした聴きやすいメタルチューンです。瞬火のVoも魅力的だし、黒猫のVoはパワフルかつ美麗でホント素晴らしい。

オススメ度…86点

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THE 冠 「傷だらけのヘビーメタル」
THE 冠「傷だらけのヘビーメタル」

The 冠 傷だらけのヘビーメタル

冠徹弥<Vo>による正統派ヘヴィメタルバンド、THE 冠のメジャー1作目。2009年発表。歌詞がちょっとコミカルだったりする所や、鎧の頭を身につけた見た目などが「ヘヴィメタルを馬鹿にしてる!」という一部の頭が固い方々から批判されている様ですが、曲の方は実に本格的で、冠徹弥自身の歌唱力もハイトーンやがなり声を使い分けるかなりの実力派。一挙手一投足にヘヴィメタルへの愛が感じられて僕は大好きです。そもそもメタルなんてダサくて馬鹿らしい所が魅力なのにね。さて、音楽性の方ですが、正統派メタルを基調とした上で、スラッシュメタル的なことをやったり、歌謡曲メタル的なことをやったり、ヘヴィロック的なことをやったりとやりたい放題。ただ、どの曲もとてもキャッチー親しみやすく、地味に頭に残るような曲ばかりです。

<収録曲>
1. 傷だらけのヘビーメタル
2. 花占い
3. 関係あらへん
4. 俺なりのペインキラー
5. その後のマネー
6. ニセックス
7. バカポジション
8. The カカーン
9. 燃えよ II
10. 解放
11. 民よ
12. マザーアース
13. 傷だらけのヘビーメタル ~女編~


<オススメの曲>
1. 傷だらけのヘビーメタル(→PV)
4. 俺なりのペインキラー
12. マザーアース

#1はメタルへの愛が詰まった曲。メタル好きなら思わずクスりときてしまうような歌詞のくだらなさがたまりません。曲自体もヘヴィでキャッチーでなかなか良いです。「教えてあげるー、ボンジョヴィはー、ヘビメタじゃないー」は名言。
#4はキャバクラで空気を読まずにペインキラーを歌う悲しいメタラーの歌。こんなしょーもない歌詞なのに、曲の方は印象に残ってしまうからずるい。
#12はエコロジー気取ってる奴についての歌ですが、サビのキャッチーさが半端なくて大好き。

オススメ度…83点

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筋肉少女帯 「断罪!断罪!また断罪!!」
筋肉少女帯「断罪!断罪!また断罪!!」

筋肉少女帯 断罪!断罪!また断罪!!

大槻ケンヂ<Vo>率いる筋肉少女帯のミニアルバム。1991年発表。メタルっぽい曲だったり、語りばっかの曲だったり、アコースティックな曲だったりとジャンルにとらわれない様々な楽曲を生み出している筋少ですが、このミニアルバムはそれら色んなタイプの曲がまんべんなく収録されており、非常にバラエティ豊かな作品となっています。筋少の支持母体はメタラーが大半(たぶん)ですが、そんなメタラーが喜びそうなメタリックな曲もしっかり収録。個人的には筋少のことはサブカルメタルバンドだと思っているのですが、そんな彼ららしい作品だと思います。大槻ケンヂのヘタウマな歌唱ももはや個性だし、とてもついていけそうにない独特の歌詞世界も良い感じ。

<収録曲>
1. おまけの一日
2. 踊るダメ人間
3. 猫のおなかはバラでいっぱい
4. パブロフの犬
5. 代わりの男
6. 何処へでも行ける切手


#6はエヴァンゲリオンの綾波レイのモデルになったらしいよ。

<オススメの曲>
2. 踊るダメ人間(→PV)
4. パブロフの犬

まずは中毒性があまりにも高過ぎる#2を激推し。とにかくキャッチーで、Bメロからサビにかけてがめちゃくちゃ頭に残ります。「だーめだーめだめ、ダメにんげーん!にんげーん!にんげーん!」ってフレーズ自体も覚えやすいし、「スリー!ツー!ワン!ゼロ!」って言われたら反射的に口ずさんでしまうレベルで洗脳されます。
#4は思いっきりメタルな疾走曲!インギーっぽい橘高様式美ピロピロギターもたっぷり出てくるし、これぞ筋少なメタルチューンです。

オススメ度…85点

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人間椅子 「此岸礼讃」
人間椅子「此岸礼讃」

人間椅子 此岸礼讃

日本出身のハードロックバンド、人間椅子の16作目。2011年発表。日本のブラックサバスとも形容されるドゥーミーでどろどろしたサウンドが特徴でありながら、その一方では英国由来のプログレ的要素をふんだんに取り入れていたりと、一筋縄ではいかない独特のサウンドを持ったバンドです。この作品でもヘヴィな這いずり回るようなリフがふんだんに盛り込まれており、おどろおどろしい独自の世界観はいつも通り。ストレートなロックンロールながらもどこか不気味な空気を纏い、これぞといったキラーチューンは無いものの、安定の人間椅子クオリティを遺憾なく発揮しています。

<収録曲>
1. 沸騰する宇宙
2. 阿呆陀羅経
3. あゝ東海よ今いずこ
4. 光へワッショイ
5. ギラギラした世界
6. 春の匂いは涅槃の薫り
7. 悪魔と接吻
8. 泣げば山がらもっこ来る
9. 胡蝶蘭
10. 地底への逃亡
11. 愚者の楽園
12. 地獄のロックバンド
13. 今昔聖


<オススメの曲>
3. あゝ東海よ今いずこ
5. ギラギラした世界
7. 悪魔と接吻
12. 地獄のロックバンド

今作では#3が頭一つ抜きんでて好き。ドロドロとしたリフがぐいぐいと圧迫感MAXで迫ってくるとともに、「あゝ東海よ、あゝ東海よ、あゝ東海よ、今いずこ」というコーラスにじわじわと洗脳されます。
#5はちょっと明るいロックンロール曲。サビのメロディがとっても好み。

オススメ度…79点

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