EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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HIBRIA 「HIBRIA」
HIBRIA 「HIBRIA」

Hibria Hibria

<収録曲>
1. Pain
2. Abyss
3. Tightrope
4. Life
5. Ghosts
6. Legacy
7. Ashamed
8. Church
9. Fame
10. Words
11. Rot
12. Sir Duke


ブラジル出身の正統派メタルバンド、ヒブリアの5作目。2015年発表。

ユーリ・サンソンの超絶歌唱を中心に据えてメロディアスかつ疾走感抜群の楽曲でゴリゴリと押しまくっていた1作目&2作目があまりにも素晴らしく、そこから3作目&4作目でモダン化してちょっと劣化してしまった感のある彼らだったので、「バンド名を冠した気合十分の5作目は、果たして起死回生の一作となるのか…!!」と、非常に楽しみにしておりました。

実際に聴いてみた感想は「うーん、初期とも違うし、前作までともまたちょっと違うし、まだまだ物足りないな…」という感じ。音自体はモダンな雰囲気を残しており、このバンドにはあまり合ってないのではないかなという印象です。ユーリ・サンソンの歌唱にはやはりさすがと思わせるパワーがあるものの、楽曲の方があまりそれに付いていけておらず、物足りなさに繋がっている気がします。もっとメロディアスで伸びやかな曲を作ってくれればいいのにな。

ただ、冒頭の#1なんかはグルーヴ感があって、バキバキとしたベースも唸っていて、ギターもピロピロ弾きまくってて悪くないなという出来。
他はわりと平凡で、さらーっと過ぎていってしまう感じです。何度も言うように、歌は上手いんだけどね。
ボートラの#12はまさかのスティーヴィー・ワンダーのカバー。全くこのバンドに合ってないけど、おまけとしては面白い。

ってなわけで、未だに初期の幻想を引きずっている自分としては、イマイチ満足しきれない作品でした。完全に別物として分けてしまえば、それはそれで多少は楽しめるのかもしれません。

<オススメの曲>
1. Pain

オススメ度…78点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HARDCORE SUPERSTAR 「HCSS」
HARDCORE SUPERSTAR 「HCSS」

Hardcore Superstar HCSS

<収録曲>
1. Don't Mean Shit
2. Party 'Til I'm Gone
3. The Cemetery
4. Off With Their Heads
5. Fly
6. The Ocean
7. Touch the Sky
8. Growing Old
9. Glue
10. Messed Up for Sure


スウェーデン出身のロックンロールバンド、ハードコアスーパースターの9作目。2015年発表。

個人的にはモトリークルーハノイロックスの良いとこ取りをしたようなグルーヴ感と北欧感を兼ね備えたバンドだと認識しており、個人的にかなり好きなロックンロールバンドの一つです。

このバンドは溢れんばかりの勢いとノリの良さで突き抜ける爽快なロックンロールがとても好きだったのですが、今作ではちょっと大人しくなってしまったという印象。9作目ということでもはやベテランの域ですし、ちょっと落ち着くのも仕方がないのかなぁとは思うのですが、個人的にはちょっと物足りなさも感じてしまいました。決して勢いが無いわけではないのですが、ちょっと小綺麗にまとめてしっかり聴かせるような曲が多くなった気がします。それに伴って曲のキャッチーさもだいぶ薄れてきちゃったかなぁ。

冒頭の#1は小気味良く駆け抜けていく感じの曲。サビのちょっぴり哀愁漂う感じはやっぱり彼らだなぁと思わせてくれます。
#2なんかも初期の彼らを思い出させるような雰囲気は持っていますが、やっぱり昔の若いエネルギッシュな感じは少し減退してるかな。
#5なんかはブルージーに纏め上げられたしっとりとした曲で、これはこれで悪くないけどこれじゃない感も凄い。
今作の中でとりあえず一曲を挙げるとしたら#9かなぁ。ミドルテンポな感じですが、ワイルドな感じのリフが良いと思います。

ってなわけで、珍しく彼らの作品の中ではイマイチな感想を持ってしまいました。いや、でも比較対象となる過去作が基本的に良過ぎるってのはあるかも。そこらへんの凡百のバンドに比べれば普通に良い出来だとは思います。

<オススメの曲>
9. Glue

オススメ度…77点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HEATHEN FORAY 「INTO BATTLE」
HEATHEN FORAY 「INTO BATTLE」

HEATHEN FORAY INTO BATTLE

<収録曲>
1. Fight
2. Silence
3. Unthinking
4. Wofür Ich Streit´
5. Tír Na Nog
6. Knüppeltroll
7. Freundschaft
8. Wigrid
9. Winterking (Accoustic)


オーストリアのペイガンメタルバンド、HEATHEN FORAYの4作目。2015年発表。

1stの時点で光るものを感じさせながらも、イマイチ突出した部分が無く、「わりといい」って感じのヴァイキングメタルをやっていた彼ら。前作である3作目でついに開花し、「めちゃくちゃクサくて渋くてカッコいい!」と個人的に大喜びしておりました。

そしてそれに続く今作ももちろんめっちゃ楽しみにしていたのですが、いざ聴いてみると「お?…ああ、うん。いや、悪くは無い」って感じになっていてちょっと肩透かし。完全に1stを聴いたときと同じような感覚に陥ってしまいました。
前作の勢いはどこへ行った?あのクサさは?あの魂を震わせるような高揚感は?

基本的にクサメロが少なくなり、勢いも控えめ。#1なんかはなかなかヒロイックで良いのですが、あと一押し何かが足りず、キラーチューンに成りきれていない感じがあります。
他の曲も、勢いがあると思えばメロディが物足りないし、メロディが良いと思うと荒々しさが足りないといった印象です。

そんな中で個人的に唯一めちゃくちゃツボったのが、ノスタルジックなミドルチューンの#5。ゆったりと紡ぎだされるツインリードの響きがとにかくクサく、ドラマチックに展開していきます。こういうヒロイックなミドルチューンめっちゃ好きだわ。

そんなこんなで、前作ほどのクオリティが無かったのが残念ではあったのですが、まだまだ今後も応援していきたいなと思えるようなバンドではあるので、再開花してくれることを期待しつつ次作を待ちたいです。

<オススメの曲>
5. Tír Na Nog

オススメ度…79点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HAREM SCAREM 「MOOD SWINGS II」
HAREM SCAREM 「MOOD SWINGS II」

Harem Scarem Mood Swings II

<収録曲>
1. Saviors Never Cry
2. No Justice
3. Stranger Than Love
4. Change Comes Around
5. Jealousy
6. Sentimental Blvd.
7. Mandy
8. Empty Promises
9. If There Was A Time
10. Just Like I Planned
11. Had Enough
12. World Gone To Pieces
13. .Anarchy
14. Brighter Day


カナダ出身のメロディアスハードロックバンド、ハーレム・スキャーレムの2作目の再録盤。2013年発表。
通算すると一応12作目になるのかな。原盤の発表は1983年です。

心に響くノスタルジックなメロディと、そのメロディを引き立てる分厚いコーラス、そしてさりげなくキレのあるリフを次々と紡ぎ出してくるメロハー界の中でも指折りの名盤を、20年の時を経て現代の音質でリレコーディングしたものとなっております。単純に20周年の記念というだけでなく、原盤を出した時のマスターをバンドが所持しておらず、その所有権を手に入れるための再録という側面もあったのだそう。そして一度解散していた彼らの復活盤でもあります。

とりあえず楽曲の方は折り紙つきの名曲ばかりなので、あとは変な風にいじくりまわしたり、近年のパワーポップ寄りのサウンドで改悪されたりしていないかという点だけが心配だったのですが、いざ蓋を開けてみると当時の良さをしっかりと残したまま音がちょっと新しくなったという感じでなかなか良い。

元と違うのは、アカペラ曲だった#10にアコースティックな演奏がついたことかな。アカペラならではのインパクトは無くなってしまいましたが、曲としては普通に良いです。
あとは#5にちょっと+αのパートが加わっていたりかな。
#12#13#14の3曲は、ボーナストラックとして新たに収録された曲ですが、どれもまぁまぁという感じ。コーラスの良さとかはちょいちょい光るし、アルバムの流れを損なったりしてるわけじゃないし、すんなり聴ける佳曲だと思います。

ってなわけで、再録版なので改めてコメントすることも特にないのですが、名盤はいつどこでどうやって録音してもやっぱり名盤なのだなということは再確認出来たと思います。
メロハー好きなのに、原盤を聴いたことない人はこっちを聴いても良いかもね。原盤の方を聴いたことある人でも、ファンなら改めてこっちを聴いてみて損は無いんじゃないかな。

<オススメの曲>
1. Saviors Never Cry
5. Jealousy
9. If There Was A Time

この3曲はホントいつ聴いても心に染みる。

オススメ度…88点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HAREM SCAREM 「THIRTEEN」
HAREM SCAREM 「THIRTEEN」

Harem Scarem Thirteen

<収録曲>
1. Garden Of Eden
2. Live It
3. Early Warning Signs
4. The Midnight Hour
5. Whatever It Takes
6. Saints And Sinners
7. All I Need
8. Troubled Times
9. Never Say Never
10. Stardust
11. The Midnight Hours (Acoustic Version)


カナダ出身のメロディアスハードロックバンド、ハーレム・スキャーレムの13作目。
華々しさは無いものの、エモーショナルで心に響くメロディと、随所で光るキレの良いリフワークが魅力的な、堅実で実力派のメロハーバンドです。

実は、僕が初めて買ったHR/HM系のCDが、なぜか彼らの名盤「MOOD SWINGS」だったりします。中学2年生の時に、ブックオフの中古コーナーで発見し、よくわからない直感を信じて即購入。
我ながらなんと渋いチョイス。

そんな感じでこのバンドと出会い、非常に思い出深いバンドの一つとして、それ以来地味にずっと追いかけ続けております。

途中で音楽性の変化を伴う改名騒ぎがあったり、解散していた時期があったりしたものの、2012年には「MOOD SWINGS」の再録盤と共に復活。そしてついに2014年、この作品が発表されたわけです。

相変わらずめっちゃメロディアスだし、ハリー・ヘスの歌声はエモーショナルで素晴らしいし、全盛期を彷彿とさせるような厚みのあるコーラスワークたっぷりで、とても良い作品に仕上がっていると思います。

とりあえず冒頭の#1の次点でテンションあがらずにいられない。彼ららしい爽やかな雰囲気が全開で、ロックな要素とポップな要素とのバランスが本当に絶妙です。
軽やかなリズムの#3や、哀愁漂うノスタルジックな#4、リフが印象的な#6も良いし、コーラスワークが本領発揮しまくっている#10も最高だし、収録曲のほぼ全てが素晴らしい。

ってなわけで、過去の作品と比べても遜色のない、彼らの魅力を余すことなく伝えてくれる素晴らしい作品だと思います。3本の指に入るんじゃないかって意見も聞くし、、とりあえずメロハー好きなら一聴の価値ありかと。

<オススメの曲>
1. Garden Of Eden
4. The Midnight Hour
10. Stardust

オススメ度…85点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HEATHEN FORAY 「INNER FORCE」
HEATHEN FORAY 「INNER FORCE」

HEATHEN FORAY INNER FORCE

<収録曲>
1. Inner Force
2. Illusion
3. Weisheitskrieg
4. Wahrheit
5. Glut Zu Flamme
6. Mei Laund
7. Ragnarock
8. The Wizard's Life
9. No Mercy


オーストリアのペイガンメタルバンド、HEATHEN FORAYの3作目。
2013年発表。

武骨で雄々しいヴァイキングメタルをやっており、ゴリゴリとしたリフとメロディアスなツインリードの組み合わせがとても印象的です。
このバンドの1stを初めて聴いたときには「普通に良いけど、まだ抜きんでた何かがあるわけでもないなぁ」くらいの感想だったのですが、今作では音に重厚さと迫力が増し、クサいメロディにも磨きがかかり、格段の進化を遂げてくれました。

アコースティックなイントロで幕を開ける#1からもう圧倒的な悶絶クサメロチューン。渋いイントロだけでもノックアウト寸前だったのに、疾走開始した後も超絶エピカルワールド全開で完全に心を射止められてしまいました。Voの迫力のあるグロウルも勇壮なサウンドにぴったり。
#2もメロスピかと思うようなクサメロ疾走チューンで、そこにしっかりペイガン魂が注入されているような曲。心が高ぶらずにはいられない。
#5はちょっぴり陽気なメロディが印象的な曲。朗らかさと雄々しさとのバランスが絶妙です。
#8も比較的明るいクサメロで疾走する楽曲だし、#9も畳み掛けるようなクサメロの応酬が素晴らしいです。

ということで、急に圧倒的な貫録を見せつけ始めたこのバンド、勇壮でクサいヴァイキングが好きならぜひ。セルフリリースらしいですが、BandcampやAmazonでも音源なら買えますし、ディスクユニオンなどでは普通にCDを買うことも出来ます。

<オススメの曲>
1. Inner Force
2. Illusion

オススメ度…87点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HEAVEN SHALL BURN 「VETO」
HEAVEN SHALL BURN 「VETO」

Heaven Shall Burn Veto

<収録曲>
1. Godiva
2. Land Of The Upright Ones
3. Die Stürme Rufen Dich
4. Fallen
5. Hunters Will Be Hunted
6. You Will Be Godless
7. Valhalla
8. Antagonized
9. Like Gods Among Mortals
10. 53 Nations
11. Beyond Redemption


ドイツ産メタルコアバンド、ヘヴン・シャル・バーンの7作目。
2013年発表。

アグレッシヴさとメロディアスさを絶妙な割合で折衷しながら高いクオリティでまとめたメタルコアをやっており、Voは徹頭徹尾に咆哮を貫き通すという非常に漢らしいバンドです。最近のメタルコアは途中でブレイクダウンしたりサビでエモいクリーンヴォイスを挟んだりというのが主流というイメージですが、このバンドは走り出したら止まらない、叫び出したら黙らないというような硬派なメタルコア。メロディ自体は煽情力の高いしっかりとしたものなのでとても聴きやすく、それでいて攻撃性は決して失っていないというところがとても素晴らしいです。

「今作、ジャケ絵がめっちゃ綺麗じゃん!」と思っていたら、ジョン・コリアという画家の描いた「ゴダイヴァ夫人」という作品なのだそうで、今作の内容自体もどうやらそのゴダイヴァ夫人にまつわるコンセプトアルバムの模様。ちなみにチョコレートのゴディバもこの絵の元になったエピソードから名前をとってるのだとか。まぁそこらへんは興味あったら適当にググってください。

で、アルバムの冒頭を飾るのはその夫人の名前でもある#1。叙情性MAXの非常にメロい曲ですが、Voの咆哮はいつも通りとても強力で非常にカッコいい。メタルコアというよりはもはやメロデスですが、男気に溢れるキラーチューンです。
続く#2は細かく刻まれるリフが心地よい曲。サビはやはり叙情性抜群で、しかもVoは相変わらずの全力シャウトなのがたまりません。
その他の曲も方向性は同じながらもとても強力で、安心して聴ける良曲ばかり。中ではちょっと異色なのはブラインド・ガーディアンのカバー曲である#7で、とてもメロパワバンドの曲とは思えないくらい上手く料理されており、初めはカバーだとは気付かなかったほど。確かにサビが随分と壮大だなぁとは思ったけどさ。雄々しくアレンジされていて原曲よりも好きなくらいかもしれません。

ってことで、メタルコア大好き!って人から「最近のエモい軟弱なメタルコアには飽き飽きだよ!」という人、メタルコアというジャンルに未だに抵抗のある硬派なメタラーの方にまで幅広くオススメできる素晴らしい作品だと思います。ジャケの美しさに惹かれた人などもぜひ。

<オススメの曲>
1. Godiva
2. Land Of The Upright Ones
3. Die Stürme Rufen Dich
5. Hunters Will Be Hunted(→PV)
7. Valhalla
8. Antagonized

オススメ度…89点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HELL 「CURSE AND CHAPTER」
HELL 「CURSE AND CHAPTER」

hell curse and chapter

<収録曲>
1. Gehennae Incendiis
2. The Age Of Nefarious
3. The Disposer Supreme
4. Darkhangel
5. Harbinger Of Death
6. End Ov Days
7. Deathsquad
8. Something Wicked This Way Comes
9. Faith Will Fall
10. Land Of The Living Dead
11. Deliver Us From Evil
12. A Vespertine Legacy


英国出身のオカルティック正統派メタルバンド、ヘルの2作目。
2013年発表。

一昨年、デビューから20年以上の時を経て発表された1作目を出した彼らですが、2作目はちゃんと普通のスパンで届けてくれました(笑)

NWOBHM時代を生きたバンドらしい正統派な英国メタルサウンドを軸に据えながらも、そこに怪しげなメロディや胡散臭い歌唱をくっつけたオカルティックなメタルをやっており、今作も前作と全く同じ路線を踏襲しています。メンバー曰く「過去のマテリアルと新しいマテリアルは半々」とのことですが、まさに前作を踏襲しつつ新しさも加えつつの絶妙なバランスになっているのではないかと。演劇性がさらに増しながらも、シンプルなリフから組み合わされた楽曲はとってもポップでキャッチーで、一度聴いたものの心を掴んで離しません。
またVoのデヴィッド・ボウアーのカリスマ性がとにかく異常で、彼が歌い上げるエキセントリックな歌メロはまさに魔術の様な魅力を解き放っています。

イントロの#1から繋がる#2は疾走感あふれる爽快な正統派メタルサウンドですが、そこに胡散臭いVoと怪しいKeyの装飾がのっかると一気にHELLワールドが全開になります。
個人的に一番のキラーチューンなのは#4で、少々始まるまでのSEが長すぎる気もしますが、その後の展開はまさに神。いや悪魔か(笑)。ってなくらい素晴らしい鳥肌モノの怪しさです。リフの醸し出す儀式っぽい空気と妙にダサいのにカッコいいという不思議な胡散臭い歌メロがとにかく最高。ノリも良いし聴いていてとても楽しいです。
あとは#11も個人的にかなりのお気に入りで、ぶんぶんうねるベースをバックに勢いだけで歌い切るVoの歌唱が怪しすぎて大好き。

衝撃度という点ではさすがに前作には劣るのかもしれませんが、今作でも彼らの悪魔的な魅力は全く失われておらず、全力で楽しむことが出来る作品だと思います。胡散臭いメタルが好きな方はぜひ。

<オススメの曲>
2. The Age Of Nefarious
4. Darkhangel
11. Deliver Us From Evil

オススメ度…85点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HAVOK 「UNNATURAL SELECTION」
HAVOK 「UNNATURAL SELECTION」

Havok Unnatural Selection

<収録曲>
1. I Am The State
2. Give Me Liberty... Or Give Me Death
3. It Is True
4. Under The Gun
5. Waste Of Life
6. Living Nightmare
7. Chasing The Edge
8. Worse Than War
9. Children Of The Grave
10. Unnatural Selection


米国出身のスラッシュメタルバンド、ハヴォックの3作目。
2013年発表。

前作まではザックザクのリフで小気味良く軽快に疾走するスラッシュメタルをやっていた彼らですが、今作はちょっぴりモダンな風味が加わり、ただひたすらスピード一辺倒なスラッシュメタルからの脱却を図っています。グルーヴ感重視の曲やミドルテンポのフレーズがちょっと増えたという感じかな。とはいえ疾走感も一定値以上はしっかり保たれていますし、一心不乱に頭を振りたくなるようなサウンドは相変わらず。エクソダスとかオーバーキルあたりの個性をちょっとずつ奪ってきたようなスラッシュメタルなので、その手のサウンドが好きな人なら楽しめると思います。

個人的にはザックリとしたリフでグルーヴィーかつスピーディーに展開していく#1が一番のお気に入り。Voの表現力も前作よりちょっと成長しており、ただ吐き捨てるだけじゃなくて微妙にメロディをなぞったりしてくれます。
#2は細かいリフを刻みながら駆け抜ける疾走チューン。いかにもなスラッシュメタルで良い。
#3はひねくれたリフが胡散臭い曲。独特の雰囲気が面白いです。
軽快なドラムのリズムに導かれる#4は、グルーヴィーでコミカルな曲。サビの「ガガガガガガガ、ガーン」が頭に残る。
#5はやたらモダンな雰囲気が漂う上に、なんだかメガデスっぽい曲。歌いまわしとか完全に大佐じゃないですかーー。
#6はちょっと暗めのリフがどっしりと刻まれる曲。
そして#7はさらにどっしりとしたリフのミドルテンポチューン。
#8も不穏なリフが妖しく響くミドルテンポチューン。
#9ブラックサバスのカバー。スラッシュメタルっぽくリフは刻まれていますが、歌メロがガッツリなのでちょっと違和感はあるかも。
最後を締めくくる#10は唐突にスピードを回復し、一気に猪突猛進型のスラッシュメタルに。やっぱこのくらい暴れてくれると嬉しい。

前作とはちょっぴり違った雰囲気があるので最初はちょっと戸惑う部分もあったのですが、なんだかんだこれはこれで良いなぁと思いました。後半の失速がちょっとだけ残念だけど。とりあえずここ最近の若手スラッシュメタル勢の中でもかなり有望な方だと思うので、スラッシュメタル好きはぜひ。

<オススメの曲>
1. I Am The State
2. Give Me Liberty... Or Give Me Death(→PV)
3. It Is True
4. Under The Gun

オススメ度…83点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

HIBRIA 「SILENT REVENGE」
HIBRIA 「SILENT REVENGE」

Hibria Silent Revenge

<収録曲>
1. Silent Revenge
2. Lonely Fight
3. Deadly Vengeance
4. Walking To Death
5. Silence Will Make You Suffer
6. Shall I Keep On Burning
7. The Place That You Belong
8. The Scream Of An Angel
9. The Way It Is
10. Bleeding On My Regrets


ブラジルの正統派メタルバンド、ヒブリアの4作目。2013年発表。

ユーリ・サンソン<Vo>の超絶ハイトーンで圧倒する熱い熱いパワーメタルをやっていた彼らですが、前作では重さに重点を置きすぎてメロディの質が格段に下がり、ユーリの歌声を全く生かせないような作品になってしまっていました。今作は前作とはまたちょっと違った雰囲気になっており、ちょっぴりモダンな音作りにスラッシーでグルーヴィーなリフを中心としたサウンドに変化。前作のこれじゃない感は凄まじかったですが、今作もやっぱりこれじゃない感がちょっとあります。ただ、前作よりは曲がそこそこ魅力的で、初期の彼らを知らなければ普通に楽しめるくらいの出来。ユーリの歌唱はやっぱり上手いですし、リフもフックのアル秀逸なものも多いですし、比較的ノリ易い曲も多いです。ただ、この程度のバンドだったら他にもいるし、別にヒブリアじゃなくても良いんだよなぁなんて思ってしまったり。やはりヒブリアには1stや2ndのような高音域で暴れまわる強力なパワーメタルを求めてしまいます。

<オススメの曲>
2. Lonely Fight
3. Deadly Vengeance
5. Silence Will Make You Suffer(→PV)

オススメ度…79点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

HARDCORE SUPERSTAR 「C'MON TAKE ON ME」
HARDCORE SUPERSTAR
「C'MON TAKE ON ME」


Hardcore Superstar Cmon Take On Me

<収録曲>
1. Cutting The Slack
2. C'mon Take On Me
3. One More Minute
4. Above The Law
5. Are You Gonna Cry Now?
6. Stranger Of Mine
7. Won't Take The Blame Pt. 1
8. Won't Take The Blame Pt. 2
9. Dead Man's Shoes
10. Because Of You
11. Too Much Business
12. Long Time No See


スウェーデン出身のロックンロールバンド、ハードコアスーパースターの9作目。2013年発表。

典型的なバッドボーイズ系ロックンロールをやっており、モトリー・クルーハノイ・ロックスあたりのLAメタルに通じるような元気いっぱいグルーヴ感たっぷりキャッチーさ抜群のサウンドが特徴。特に同じ北欧勢ということでちょっぴりウェットなメロディセンスなどハノイロックスには特に近いものを感じます。Voはかなり独特なハイトーン系の嗄れ声なので、人によってはちょっと苦手に感じる人もいるかもしれませんが、個人的には逆にツボ過ぎる歌声。このバンドとしての個性を確立させるのに大きな役割を果たしています。

さて、前作や前々作がかなりイケイケでノリノリであったのに対し、今作は少し大人しくなったという印象で、ひとつひとつのメロディを大切にしているような楽曲が多い作品となっています。ただ、初期のようにポップ過ぎることもなく、最近のHCSSらしさを残しながらのメロディアスな作風なので、これはこれで新鮮で良い。贅沢を言うともっと爆走してたりグルーヴィーだったりして欲しい気もしますが、その他の凡百のバンドに比べると今作もやはり格段に高いレベルで完成されていると思います。

<オススメの曲>
2. C'mon Take On Me
3. One More Minute(→PV)

#3のリフのノリの良さとサビのキャッチーさは格別。

オススメ度…83点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

THE HAARP MACHINE 「DISCLOSURE」
THE HAARP MACHINE 「DISCLOSURE」

The Haarp Machine Disclosure

<収録曲>
1. Esoteric Agenda
2. Lower The Populace
3. Pleiadian Keys
4. From Vanity To Utility
5. Disclosure
6. The Escapist Notion
7. Extension To One
8. Machine Over


イギリス出身のプログレッシヴなメタルコアバンド、ザ・ハープ・マシーンの1作目。2012年発表。

変拍子を取り入れつつテクニカルかつプログレッシヴに展開するメタルコアをやっており、大まかに分けると最近流行のDjent系のバンドに分類されるようなサウンドです。演奏もカッチリしてて普通に上手いし、Voもデスヴォイスでゴリゴリ推しながら、クリーンヴォイスで上手く緩急をつける器用なタイプ。ただ、一番の違いはシタールや琴といった民族楽器を大胆に取り入れているという点で、それらの醸し出すエスニックだったりオリエンタルな響きが、楽曲にただならぬ個性を加えることとなっています。
一曲一曲は4分前後という比較的コンパクトなタイプなのに、そこにありとあらゆる音が詰め込まれていて、ごちゃごちゃしてるのにギリギリのラインで整合性を保っているというのも凄いところ。激しさと聴きやすさと難解さを同時に擁立している素晴らしい作品だと思います。

冒頭の#1からシタールの妖しい音色が響き渡っていきなりの別世界っぷり。そっから変拍子たっぷりのアグレッシヴなリフとドラムが複雑に絡み合っていき、絶妙な緩急で道をこじ開けていく様はまさに圧巻です。
続く#2は複雑なリフが個人的にとてもツボだった曲。自然と頭を振りたくなるようなリズム感を持ちつつ、先の読めない展開がピロピロと紡ぎ出されていく曲です。
#3はテクニカルなリフの中に響くクリーンヴォイスが素敵な曲。バックの容赦ないリフの応酬とのギャップが良い。
#4は前半はテクデスの様な攻撃的な展開ですが、終盤ではピアノの美しいメロディへと移っていく曲。前半からは想像もつかないような変貌に驚きを隠しえません。
#5はドラマティックな盛り上がりでどんどん激しさを増していく曲。こちらも前半と後半で全く別の曲のように聴こえます。
#6はいかにもメタルコアっぽいリフとクリーンヴォイスなのに、独特のリズム感であまり王道メタルコアには聴こえない曲。でも頭は振りたくなるようなグルーヴ感はしっかりあるのが不思議。
#7はプログレ的なピロピロリフから爆走へと雪崩れ込み、さらにクリーンパートへと変貌していく一連の流れが素敵。
#8は比較的ゆったりとした曲ですが、その中でシタールの音色がキラリと光る曲。民族楽器好きにはたまらん。

ということで、ただのメタルコアやDjentの枠に収まりきらないような自由奔放な世界観がとても素敵なバンドだと思います。このくらい個性の強いバンドが世の中にもっと溢れてくれればいいのに!

<オススメの曲>
1. Esoteric Agenda
2. Lower The Populace
3. Pleiadian Keys(→PV)
6. The Escapist Notion
7. Extension To One

オススメ度…88点

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HELLOWEEN 「STRAIGHT OUT OF HELL」
HELLOWEEN 「STRAIGHT OUT OF HELL」

Helloween Straight Out Of Hell

<収録曲>
1. Nabataea
2. World Of War
3. Live Now!
4. Far From The Stars
5. Burning Sun
6. Waiting For The Thunder
7. Hold Me In Your Arms
8. Wanna Be God
9. Straight Out Of Hell
10. Asshole
11. Years
12. Make Fire Catch The Fly
13. Church Breaks Down
14. Another Shot Of Life
15. Burning Sun (Hammond Version)


ドイツ出身のメロディックパワーメタルバンド、ハロウィンの14作目。2013年発表。

前作ではかなりダークかつゴリゴリのメタルサウンドに仕上がっていたのですが、今作ではそのスタンスを引き継ぎつつも、より従来のハロウィンらしいサウンドになっています。いかにもメロパワ!という感じの曲も多く、持ち前の親しみやすくて明るいコーラスもたっぷりなので、ジャーマンメタル好きなら手放しで喜べるんじゃないかというような充実度。僕がハロウィン信者というのもあるとは思いますが、それを差し置いてもやはりメロパワ界の代表的バンドなだけあるなというような、貫録のようなものを見せつけてくれる素晴らしい作品だと思います。

冒頭を飾る#1は、7分という比較的長めの曲。プログレ的な盛り上がりを見せつつも、最後はハロウィンらしい明るいメロディにもっていき、楽しく展開していきます。終盤の歌メロがウルトラマンのこの曲(→クリック)のサビにそっくりな気がする(笑)
#2はいかにもハロウィンなイントロで始まる疾走チューン。往年のサウンドを思い出させるようなメロディかと思いきや、最近のハロウィンのような側面も覗かせたりと、なかなか面白い曲です・そしてサビはやはり親しみやすいコーラス。大合唱せざるを得ない!
#4もクサいメロディで疾走する曲。やはりこういう曲が来ると嬉しくなってしまう。
#5は今作で一番のキラーチューン。なんといってもサビのメロディが素晴らしい。どんだけキャッチーなんだ!しかもなんか盛り上がり方もやたらドラマチックだし!
あとは#9とか#11あたりもメロパワらしくて好きかな。

<オススメの曲>
1. Nabataea(→PV)
2. World Of War
4. Far From The Stars
5. Burning Sun
9. Straight Out Of Hell
11. Years

オススメ度…90点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

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