EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
 【本の感想一覧】 【Twitter】   
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
KINGFISHER SKY 「SKIN OF THE EARTH」
KINGFISHER SKY 「SKIN OF THE EARTH」

Kingfisher Sky Skin Of The Earth

WITHIN TEMPTATIONの元ドラマーであるIvar de Graafが在籍していることでも知られるオランダのゴシックメタルバンド、キングフィッシャー・スカイの2作目。2010年発表。Voが女性ソプラノVoという点は共通なのですが、WITHIN TEMPTATIONのような大仰で派手なシンフォニックゴシックとは違い、こちらはしっとりと落ち付いたプログレ風味のゴシックメタルをやっています。アコースティックギターやストリングスがちょいちょいフォーク/トラッドに通じるような素朴な音色を奏でているのが、聴く側に何とも言えない安心感のようなものを与えてくれるという印象。今作から女性ヴァイオリニストが加入したらしく、やり過ぎない程度のシンフォサウンドが加わっており、クラシカルな旋律で作品に花を添えています。

<収録曲>
1. Multitude
2. Rise from the Flames
3. The Attic
4. My Better Part
5. Like a Shadow
6. Two Old Trees
7. We Love Our Heroes
8. Mushroom Walls
9. Liquid Clocks
10. One More Day
11. The Edge of Insanity


<オススメの曲>
1. Multitude
2. Rise from the Flames
7. We Love Our Heroes

#1はちょっとダークでエキゾチックなメロディがねっとりと絡んでくる独特な曲。そんな中にモダンなヘヴィさとフォーキッシュなサウンドが器用に詰め込まれており、しかも何とも言えない憂いも含んでいるという、聴けば聴くほど味わい深い曲となっています。地味ながらもかゆい所に手の届くような感じ。
#2はイントロのアコギからもうフォーキッシュさが全開。素朴な雰囲気に癒されます。サビになると一気に盛り上がってゴシックメタルな雰囲気に。ここの高揚感がたまりません。
#7はトラッド的なメロディが儚く美しい曲。郷愁を誘うイントロの時点で既にノックアウトなのですが、その後の僅かにプログレッシヴさを感じさせる展開や、心に響くギターソロなどもたまらなく素敵です。

オススメ度…84点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入
スポンサーサイト

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

祝 1000枚
この一個前の記事で、アルバムレビュー的なものが1000枚に到達していました。一応、記念に報告させて頂きます。

「やっとかー」という気もしますが、大学1年生から3年生の3年間くらいブログ放置してたし、その前の浪人時代もあんま書いてなかったし、時期的にはこんなもんでしょう。

高校の頃の記事は若気の至りの目も当てられないような駄文だし、最近のもクソみたいな手抜き記事ばっかだし、なんかもうごめんなさい。ゴミクズのような文章をネットに放流し続けて本当にごめんなさい。

いつも訪れて下さっている皆様、もしいましたら本当にありがとうございます。今後も自らのメタル熱や音楽熱を放熱するためにだらだらと駄文を書き続けると思いますが、生温かい目で見守ってやって下さい。よろしくお願いします。

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

六三四 「FAR EAST GROOVE」
六三四 「FAR EAST GROOVE」

六三四 Far East Groove

「ギターが6弦で六、三味線が3限で三、ベースが4弦で四なので、それらをあわせて"六三四"」というネーミングを持つ和製ハードロックバンドの2作目。1998年発表。バンド名の読み方はもちろん「むさし」です。ってことで弦楽器の中に三味線が紛れ込んでいる時点で「おおっ!」と思わるを得ないのですが、バンド全体を見てみると、ギター、ベース、ドラム、Key、尺八、和太鼓、津軽三味線という超個性的な7人編成。味付け程度に日本の伝統楽器が使われるのはたまに見かけますが、これだけ和楽器を取りそろえたバンドはなかなかいないのでは無いでしょうか。和楽器は基本的にメイン級の扱いを受けており、エレキ系のバンドサウンドとのせめぎ合いと融合っぷりが見事。ギターと三味線が共にリフ(三味線もリフって言うのかな…?)を刻み、尺八はVoの代わりに主旋律をなぞり、和太鼓はドラムと共にリズムを堂々と刻みます。基本的にはインスト中心なのですが、曲によってはVoも登場。個人的には全部インストで良かった気もしますが、Voも別に下手というわけではありません。たまにテレビとかの和風のBGMとして使われたりもしているらしく、曲によっては聴いた事ある人もいるかも。

<収録曲>
1. 鳳凰
2. 飛鳥
3. 雷神
4. 三味三昧
5. 田原坂
6. 幻夜
7. 無限
8. 闘
9. 舞


<オススメの曲>
1. 鳳凰
2. 飛鳥
4. 三味三昧

#1は緊迫感あふれるドラマティックなインスト。曲の展開とメロディがやたらヒロイックなのもたまりません。Keyの音色で仰々しく幕を開け、ギターリフがハードに刻まれたかと思うとそれに伴い三味線が疾走開始。いきなり三味線ソロが始まり、それが終わると尺八が主旋律を奏ではじめます。ロックサウンドと和楽器がこんなに合うとは…、と驚かずにはいられない融合っぷりで、まさか三味線を聴きながらヘドバン出来るような曲があるとは思いもしませんでした。
#2はドラマティックな尺八で幕を開ける曲。こちらはVo入りです。メロディが優秀なハードロックチューンで、サビなんかもなかなか良いのですが、やはり一番注目してしまうのは間奏の三味線ソロ。エレキギターのリフをバックにパラパラと奏でられる三味線の存在感がとても良いです。
#3はギターと三味線が小気味よく跳ねる軽快なインスト。音色が明るくてとても楽しそうな印象を受ける曲です。

オススメ度…83点

OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ARCTURUS 「THE SHAM MIRRORS」
ARCTURUS 「THE SHAM MIRRORS」

Arcturus The Sham Mirrors

ULVERGarmMAYHEMHellhammerなどの超大御所が集うノルウェー出身のシンフォニックブラックメタルバンド、アークチュラスの3作目。2002年発表。エンペラーイーサーンなんかもゲストで参加しており、ブラックメタル好きなら垂涎もののメンツが集っています。サウンド的にはブラックメタルらしさを持ちながらも前衛的なプログレっぽさも全面に押し出されており、かなりアヴァンギャルドな作風。ブラックメタル由来の禍々しさはかなり表面に出てきてはいるのですが、そこにクリーンヴォイスがのってみたり、サイバー風味のシンセが絡められてみたり、オペラティックな展開を見せてみたりと、かなり実験的な要素が強いです。そのため純粋なブラックメタルかといわれると肯定は出来ないのですが、クオリティの高さは本物。天才たちの才能と探究心が実を結んだ例と言えるのではないでしょうか。神々しさと暗黒さが絶妙に絡み合う、不思議な世界を見せてくれます。

<収録曲>
1. Kinetic
2. Nightmare Heaven
3. Ad Absurdum
4. Collapse Generation
5. Star-Crossed
6. Radical Cut
7. For To End Yet Again


<オススメの曲>
1. Kinetic
3. Ad Absurdum
6. Radical Cut

アルバム冒頭の#1からもう世界観が壮大すぎる。サイバー要素全開の近未来的なサウンドで、「なんだこういつらは宇宙にでもいるのか?」という感じ。Voもオペラティックなクリーンヴォイスで、妙に空間的な印象を受けます。最近のULVERを激しくしたような感じもあるかも。神々しさが逆に不安を煽り、不穏な空気を纏っているのも良い。
#3も暗黒リフとクリーンヴォイスとの組み合わせが妙に不安を煽る曲。先の読めない奇妙な展開に胸が高鳴ります。
#6はゲストのイーサーンがVoをとる禍々しいブラックメタルチューン。シンフォニックな装飾も全開だし、ドラムも全力でブラストしているし、この曲だけはかなりストレートなシンフォニックブラックメタルになっています。とにかく壮大で邪悪な雰囲気がたまらない。

オススメ度…89点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

REGAIN THE LEGACY 「COLLAPSE OF IDEALS」
REGAIN THE LEGACY
「COLLAPSE OF IDEALS」


Regain The Legacy Collapse Of Ideals

ロシア出身のメロディックデスメタルバンド、リゲイン・ザ・レガシーの1作目。2011年発表。音作り自体はわりとモダンながらも、非常にメロディアスなリフと扇情的なソロをぐいぐいと挟みこんでくるスタンスのメロディックデスメタルをやっており、新人とは思えないようなベテランの風格すら漂います。最近のインフレイムスあたりに似たようなものもちょいちょい感じるかも。Voは喚き系のデスヴォイスと深みのある咆哮系デスヴォイスを使い分けており、とても同じ人が出しているとは思えない器用さ。始めは完全にVoが二人いるものだと思っていたのですが、調べてみたらどうやら一人でやってるみたい。たまーにクリーンヴォイスも入ってきますが、まぁアクセントとしては悪くは無いかも。CDは今のところ普通に販売したりはしていないみたいで、AmazonやiTunesなどからダウンロード販売で買うことが出来ます。

<収録曲>
1. The Beginning of Whole Mess
2. Total Decimate
3. Perfect Enemy
4. Everything's Eventual
5. Through the Prism of Oblivion
6. Feed My Spite
7. Beast That Never Sleeps
8. To the Lightless
9. The Sonata to Immortals
10. Dislocation
11. Lost Breath of Dreamcatcher
12. Rememories
13. The End of Whole Mess


<オススメの曲>
2. Total Decimate
4. Everything's Eventual(→PV)
5. Through the Prism of Oblivion
6. Feed My Spite

イントロ的な2分くらいのインスト#1に続く#2は、いきなり荘厳なシンフォニックな装飾が登場してびっくり。そういうバンドなのかと思ったら、シンフォニックなのは最初だけで、その後はモダンな疾走曲でした。ソロがとてもメロくて良い。
PVにもなっている#4がとりあえずかなりのキラーチューン。SEで静かに始まるのですが、突如としてモダンなリフが炸裂し、音抜けの小気味良いドラムと、Voの喚き声&咆哮が次々と登場します。このVo、ホントに一人でやってるのかな…と疑いたくなるほどの切り替えが凄い。そして中盤からのメロディアスなリフを絡めたツーバス疾走と、叙情的なギターソロがたまりません。
#5はモダンさとメロディアスさを兼ね揃えたリフがグルーヴィーに刻まれる曲。そのくせソロはドラマティックな感じで、その対比が個人的にかなり好きです。いかにも最近のメロデスって曲だけど、クオリティはめっちゃ高いです。
#6はやたら印象に残るメインのメロいリフと疾走トレモロリフとの絡みが素敵。サビのクリーンヴォイスから咆哮デスヴォイスになだれ込み、喚き系デスヴォイスがそれを援護するような布陣が聴いてて楽しいです。

オススメ度…88点

FACEBOOK(→クリック)

MYSPACEもオフィシャルも無いのね…。さすが辺境の地ロシア。ってことで、オフィシャルな情報はFACEBOOKだけ。

Amazon このCDをAmazonでダウンロード

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

SKRILLEX 「MORE MONSTERS AND SPRITES」
SKRILLEX
「MORE MONSTERS AND SPRITES」


Skrillex More Monsters And Sprites

米国出身のダブステップ系エレクトロアーティスト、スクリレックスのリミックスEP。2011年発表。新曲2曲と、その片方のリミックスが1曲、そしてさらに1枚目のEPの曲のリミックスが4曲というEPです。フロム・ファースト・トゥ・ラストというポストハードコアバンドでボーカルとして活躍していたらしいソニー・ムーアが、喉を痛めて同バンドを脱退したのちにスクリレックス名義で活動を始めたという経緯らしいのですが、サウンドとしては基本的には攻撃的なダブステップ。ただ、ノリノリの電子音や癒し系シンセサウンドなどのエレクトロサウンドが混沌と渦巻いており、とても一筋縄ではいかないようなサウンドになっています。とはいえ基本的には非常にポップで親しみやすく、何も考えずにノレるような曲が多いかな。「ぶっ壊した機械の音みたいなサウンドをつなぎ合わせた音楽」ってのがわりかしわかりやすい気もするのですが、それがこんなにポップで踊れる曲になるんだから凄い。新世代のエレクトロニック・ダンス・ミュージックなんて言われているようですが、それも納得の独創的な電子音世界を繰り広げています。

<収録曲>
1. First Of The Year (Equinox)
2. Ruffneck (Flex)
3. Ruffneck (Full Flex)
4. Scary Monsters and Nice Sprites (Dirtyphonics Remix)
5. Scary Monsters and Nice Sprites (Phonat Remix)
6. Scary Monsters and Nice Sprites (The Juggernaut Remix)
7. Scary Monsters and Nice Sprites (Kaskade Remix)


<オススメの曲>
1. First Of The Year (Equinox)(→PV)

とりあえず#1が圧倒的に良過ぎる。まったりしながらも怪しげでなサウンドに不気味な電子声がのり、切なげなピアノが響き渡る前半部。まずその時点でなかなかメロディがツボだったりするのですが、そこから「Call 911 now!!!」の絶叫と共にノイジーな電子サウンドが炸裂する瞬間がさらにとてもゾクゾクします。機械がぶっ壊れたような電子音なのにグルーヴ感があってとてもクセになる曲。ロリコン変質者を幼女がサイキックで撃退するPVが面白いので見ておくと良いと思います。幼女強過ぎww
他の曲とかリミックス曲もわりかし良いけど、#1のインパクトにはどうしても負けるかな。

オススメ度…82点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

SKRILLEX 「SCARY MONSTERS AND NICE SPRITES」
SKRILLEX
「SCARY MONSTERS AND NICE SPRITES」


Skrillex Scary Monsters And Nice Sprites

米国出身のエレクトロミュージシャン、スクリレックスの1枚目のEP。2010年発表。本名はソニー・ムーアというらしく、スクリレックス名義で活動を始める前はフロム・ファースト・トゥ・ラストというバンドでボーカルを務めていたそうですが、喉を痛めて脱退し、今の活動に至ったのだそうです。基本的にはノイズ寸前のバッキバキのエレクトロサウンドを駆使した攻撃的なダブステップサウンドが特徴で、破壊と構築により作り上げられる独特の音世界を展開。尖ったサウンドが耳をついたかと思いきや、ドリーミーで浮遊感のあるシンセが優しく包み込んできたりと、非常に掴みどころのない多様な変化を見せつけます。こう書くと難解な音楽のように感じてしまうかもしれませんが、知らず知らずのうちにノレてしまうような妙なポップさもあり、軽く聞いただけで素直にカッコいいと感じることのできるようなシンプルさも持ち合わせているのでご安心を。テクノやハウスを全て巻き込んだ独特の電子音世界。

<収録曲>
1. Rock N' Roll (Will Take You To The Mountain)
2. Scary Monsters And Nice Sprites
3. Kill Everybody
4. All I Ask Of You (ft. Penny)
5. Scatta (ft. Foreign Beggars and Bare Noize)
6. With You, Friends (Long Drive)
7. Scary Monsters And Nice Sprites (Noisia Remix)
8. Scary Monsters And Nice Sprites (Zedd Remix)
9. Kill Everybody (Bare Noize Remix)


<オススメの曲>
1. Rock N' Roll (Will Take You To The Mountain)(→PV)
2. Scary Monsters And Nice Sprites

とりあえず#1はめちゃくちゃリズミカルでノリノリなキラーチューン。イントロはわりかし普通の電子ポップス風に始まりますが、少しすると細切れにされた電子音がアグレッシヴにせめぎ合いつつ、非常に親しみやすい独特のグルーヴ感を携えて混沌と渦巻きます。ちょっとした歌メロも出てくる、わりと聴きやすいんじゃないかな。とりあえずめっちゃ踊りたくなる。
#2は打って変わってドリーミーなシンセの音がかなり癒し系な曲。なーんて思わせておいて、途中からしっかりバッキバキの電子音が響き渡ります。攻撃的なサウンドと癒し系シンセのバランスが絶妙。
あとは後半のリミックス曲達もそれぞれカッコいいよ。

オススメ度…86点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ANOREXIA NERVOSA 「DRUDENHAUS」
ANOREXIA NERVOSA 「DRUDENHAUS」

Anorexia Nervosa Drudenhaus

フランス出身のシンフォニックブラックメタルバンド、アノレクシア・ネルヴォサの2作目。とにかく豪華絢爛で荘厳なシンフォニックサウンドが特徴です。しかもそのシンフォニックさが恐怖を煽るような邪悪さを全力で噴出しているのがあまりにも素敵。Voも憎しみを全て解き放ったような悲壮感漂う絶叫を響かせており、サウンドと相成って尋常じゃなく禍々しい雰囲気が漂います。シンフォニックで豪華絢爛なサウンドということでクレイドル・オブ・フィルスあたりとよく比較されるようですが、向こうのVoがやたら狂気的なのに対し、こっちのVoは邪悪さがより全面に押し出されてるかな。オーケストレーションがこれでもかというほどに詰め込まれており、物凄い密度と音圧で様々な音が迫ってきますが、決してぐちゃぐちゃになることは無くメロディアスに荘厳に響き渡ります。美しさと暴虐さの渦巻く暴虐の音世界。

<収録曲>
1. A Doleful Night In Thelema
2. The Drudenhaus Anthem
3. God Bless The Hustler
4. Enter The Church Of Fornication
5. Tragedia Dekadencia
6. Divine White Light Of A Cumming Decadence
7. Dirge & Requiem For My Sister Whore
8. Das Ist Zum Erschiessen Schon
9. The Red Archromance


<オススメの曲>
1. A Doleful Night In Thelema
2. The Drudenhaus Anthem
3. God Bless The Hustler
4. Enter The Church Of Fornication
8. Das Ist Zum Erschiessen Schon

とりあえずアルバムを再生した瞬間、ブラストを全力でかましてくる#1が響き渡る。しょっぱなから既にフルパワーの禍々しさを放っており、シンフォニックサウンドの豪華さもいきなりクライマックス状態。あまりの邪悪さにもはやたじたじです。
#2はもはや神々しさすら感じる荘厳なストリングスで幕を開け、ブラストが加わり疾走開始。Voが咆哮をあげ、憎しみをぶちまける様はまさに圧巻です。ストリングスだけ聴くと優雅なのに、なぜこんなにも凶悪なサウンドになってしまうのか。
続く#4#4もやはり荘厳な激烈チューンで、このあまりの崇高さにはもはやただひれ伏すのみ。
個人的に一番好きなのは#8で、これまたストリングスがやたら優雅な曲。他の曲がひたすらブラストで爆走しまくる中、適度なミドルテンポが優雅さをさらに引き立て、荘厳さがさらに増している気がします。まぁ全部ミドルテンポってわけじゃなくて途中でブラストも絡めてくるし、そこの緩急も良いんだけどね。

オススメ度…91点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

COLD BODY RADIATION 「DEER TWILLIGHT」
COLD BODY RADIATION 「DEER TWILLIGHT」

Cold Body Radiation Deer Twillight

トナカイさんジャケが妙にそそる、オランダ出身のシューゲイザー/ポストブラックメタルバンド、コールド・ボディ・ラディエーションの2作目。2011年発表。寒々としながらもどこか優しさのようなものを感じる、アトモスフェリックな落ち付いたサウンドが特徴です。ポストロックやシューゲイザー的な要素が強く、ブラックメタルらしさはほとんど無し。ノイジーでシャリシャリしたトレモロリフなどがさりげなく奏でられているあたりや、さりげなく後ろの方で絶叫がかすかに響いているあたりに一応ブラックメタルを感じることは出来るのですが、透明感のあるフワフワとしたサウンドが全編を包み込んでいるため攻撃性はかなり削ぎ落され、非常に美しいサウンドへと昇華されています。Voの無いパートや優しい呟き程度のパートが多く、基本的にはインストパートが中心。確かにこの幻想的な世界観を表現するには変に歌を入れない方が良いのかもしれません。シューゲイザーらしいなんとも言えない下向きで鬱々とした雰囲気が、暗くなり過ぎない程度に漂っているのも非常に魅力的です。

<収録曲>
1. Deer Twillight
2. Make Believe
3. The Night Reveals
4. Shimmer
5. Change Of Page
6. Concept Of Forever
7. Yes, Maybe The Stars


<オススメの曲>
1. Deer Twillight
3. The Night Reveals
5. Change Of Page
6. Concept Of Forever

#1はめちゃくちゃゆったりとした超静かな曲。ブラックメタルの"ブ"の字はおろか、メタルの"メ"の字すら見あたらず、かろうじてロックの"ロ"の字が見えるくらいです。幻想的なシンセの音がふわふわと響き渡るアンビエントチックな曲。
#3はシューゲイザーらしいシャリシャリとした物憂げなサウンドに、ブラックメタルっぽいチロチリのトレモロ要素がわずかながら混ざり込んでおり、これぞポストブラックな雰囲気がたまらない一曲。基本的には幻想的で神秘的なサウンドで、ゆったり時が流れていくような安心感を感じます。さりげなく演奏にまぎれて絶叫が入ってたりするんだけど、なんか自然な感じであまり気付かないかも。
#5#6はブラックメタルっぽさが比較的強めに出ている曲。まぁあくまで"比較的"ですが。チリチリとしたノイジーなギターリフが緊迫した空気の中で奏でられているのですが、結局は周りの醸し出す雰囲気に負けて美しく仕上がってしまっているあたりが逆に良いです。#6とかドラムはスタスタと結構早いテンポで叩かれてるし、ベースもブリブリしてるんだけど、それでも美しいんだもんなぁ。

オススメ度…80点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

UNEARTH 「DARKNESS IN THE LIGHT」
UNEARTH 「DARKNESS IN THE LIGHT」

Unearth Darkness In The Light

米国出身のメタルコアバンド、アンアースの5作目。2011年発表。メロディアスなツインリードと野性味溢れる咆哮が特徴の、いかにもメタルコアなサウンドが身上です。メタルコア系のバンドはしっかりとした実力が伴っていないと凡百のバンドに埋もれてしまいがちなのですが、アンアースはしっかりと自分たちのサウンドを確立し、確固たる地位を築き上げているのが凄い。テクニカルでメロディアスなギターワークを、メロデスのようなコテコテのサウンドになる寸前で綺麗に纏め上げており、メタルコアとしての魅力を極限まで高めることに成功しています。アグレッシヴなエレキサウンドなのに、やたら音がクリアで綺麗ってのも良い。ワンフレーズ聴いただけで、「あ、アンアースだ!」と即座に判断出来るような音作りです。一時期やたら市場に氾濫していたメタルコアも最近はイマイチ下火になってる感が否めませんが、こういう実力派バンドがスタイルを変えずにしっかりと活躍しているのを聴くととても嬉しくなります。

<収録曲>
1. Watch It Burn
2. Ruination Of The Lost
3. Shadows Of The Light
4. Eyes Of Black
5. Last Wish
6. Arise The War Cry
7. Equinox
8. Coming Of The Dark
9. The Fallen
10. Overcome
11. Disillusion


<オススメの曲>
1. Watch It Burn
2. Ruination Of The Lost
9. The Fallen

モダンさとメロディアスさが絶妙のバランスで保たれている#1は、いかにもアンアースらしい一曲。アグレッシヴに突き進み、絶妙なタイミングでブレイクダウンするあたりがとてもクール。とりあえず暴れたくなります。
#2はミドルテンポのツーバスでドラマティックに幕を開け、途中から疾走したりアグレッシヴになったりと展開する曲。堂々とした威厳のようなものを感じます。
個人的に一番好きなのは、やたらメロディがクサい#9。ツインギターの音色がやり過ぎなくらいクッサクサで、一度聴いたら耳から離れません。ソロのピロピロ具合もたまらんぜ。そのくせメロデスっぽいかというとそうでもなく、しっかりとハードコア色も残しているのがさすが。

オススメ度…84点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

スキーしたい
そろそろ12月も近づいてきましたね。

サークルの仲間がシーズン前のプレ合宿みたいなのに行っているというのに、僕は朝から研究室でエクセルと睨めっこしています。




昨日からずっとこんな感じのエクセル作ってるから、目がやたら疲れてチカチカするぜ…。途中で飽きてすぐ眠くなるし。

まぁ12月22日からはサークルの冬合宿だし、2月以降もがっつり山にこもってスキー漬けの毎日を送るしなので、今のうちに頑張っておかないと…。卒論提出もだんだんと近づいてきてるしね。


でもサークルの仲間が今現在スキーしていると思うと羨ましくって仕方がない。研究室で休憩がてらスキー動画を見まくったりして、高ぶる気持ちを抑えつけている次第です。

そういえばうちのサークルには、新入生向けの活動紹介ビデオを毎年作っているのですが、その一部のコケシーン集をノリでYOUTUBEにアップしてみた。

3年になる時に僕が編集して作ったやつなので、2009年-2010年のシーズンの分ですが…。




最後から二つ目の三回転は、伝説の残るレベルの秀逸さ。審判も大笑いしてたし。

あーあ、早く思う存分スキーしたい。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

NICKELBACK 「HERE AND NOW」
NICKELBACK 「HERE AND NOW」

Nickelback Here And Now

チャド・クルーガー<Vo,G>マイク・クルーガー<B>のクルーガー兄弟を中心としたカナダ出身のハードロックバンド、ニッケルバックの7作目。2011年発表。アルバムを重ねるごとに徐々にポップ化し、メジャー感が強くなってきている彼らですが、今作でもその路線を続け、比較的ポップで親しみやすいような曲が並びました。とはいってもハードロックバンドとしてのサウンドはしっかり芯に残っており、アメリカンでスケールの大きなロック感は健在。カラッと乾いた爽快さがたまりません。チャドの声も相変わらず渋くてセクシーで、ちょっぴり憂いを含んだハスキーヴォイスがアメリカンな哀愁を漂わせてくれます。こういうVoの元々の声が良いバンドはやっぱり武器になるなぁと思わずにはいられない。いやー、ずるいわ。ちなみに今作は、彼ら自身がプロデュースを手がけているのだそう。

<収録曲>
1. This Means War
2. Bottoms Up
3. When we Stand Together
4. Midnight Queen
5. Gotta get me Some
6. Lullaby
7. Kiss it Goodbye
8. Trying not to Love You
9. Holding on to Heaven
10. Everything I Wanna Do
11. Don't Ever Let it End


<オススメの曲>
1. This Means War
3. When we Stand Together(→PV)
4. Midnight Queen

#1は骨太のハードロックチューン。グルーヴ感の心地良い、ニッケルバックらしいザクザクとしたリフが爽快な曲です。
#3はサビのコーラスがやたらポップで印象に残る曲。ちょっぴり憂いを含んだメロディも良いです。「俺たちはハードロックバンドで、パワーバラードバンドじゃない!」なんて昔のインタビューで言ってたけど、こういう曲をやらせたら右に出る者はいないんだもんなぁ。とりあえず俺はこういうポップな曲もできるのは器用で良いことだと思うけどね。
#4はイケイケでノリの良い曲。リフもしっかりしてるし、サビにパワーもあるしでかなりお気に入りです。

オススメ度…82点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

DALRIADA 「KIKELET」
DALRIADA 「KIKELET」

Dalriada Kikelet

ハンガリー出身のフォーク系メロディックパワーメタルバンド、ダルリアダの3作目。2011年発表。弦楽器の乱舞する歌えや踊れやの泥臭い民謡メロと、クサメロ疾走するメロパワ要素とが上手いこと融合したような音楽性です。とにかく陽気で楽しくなるサウンド。メロパワらしいKeyの音色の絡ませ方なんかもなかなか上手かったり。Voは女性と男性がそれぞれいるのですが、どちらも上手くも下手でもないという無難で素朴な感じ。ただ、この音楽性にはこういう素朴なVoの方が良く合っているのかもしれません。コーラスも音楽同様に泥臭くて良い。ちなみに歌詞は全てハンガリー語で、民謡要素をさらに増幅してくれている気がしてとても良い雰囲気です。

<収録曲>
1. Bucsuzo
2. Kikelet
3. Vandor-Fohasz
4. Taltosenek
5. Nema Harangok
6. Szentfold
7. Tuzhozo
8. Tavasz Dala
9. Szondi Ket Aprodja


<オススメの曲>
3. Vandor-Fohasz
7. Tuzhozo
9. Szondi Ket Aprodja

イントロからヴァイオリンが乱舞して陽気に疾走する#3がまず良い感じ。メロディもとてもクサい。サビのコーラスはやたら楽しげで、酒場とかでみんなで歌いたくなります。
それよりもさらにクサくて民謡メロも抜群なのが#7。フォークメタルとしてもメロパワとしてもかなりの殺傷力を持っており、クサメタラーならば悶絶すること間違いなし。コーラスの陽気さが半端ないです。Keyの醸し出すちょっと怪しげな雰囲気もたまらん。
#9はRPGゲームなんかに出てきそうな勇壮なイントロを持つ曲。途中でさらにRPGの"村"のような曲調へと変化し、さらに"酒場"のような間奏も登場。その後はやっぱり勇壮に展開していったりと、色んな変化が楽しめる曲となっています。

オススメ度…85点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

夢中夢 「イリヤ‐ILYA‐」
夢中夢 「イリヤ‐ILYA‐」

夢中夢 イリヤ‐Ilya‐

日本出身のポストロックバンド、夢中夢の2作目。2008年発表。ありとあらゆる要素がごちゃまぜになった非常に説明しにくいサウンドが特徴の、かなり独創的な世界観を持ったバンドです。巷では「ヒーリングミュージック from HELL」だとか「ブラックメタル meets 久石譲」だとかわけわからん形容をされているのですが、聴けばそれも納得の独特な音楽性。プログレのように巡るましく展開し、ヒーリングミュージックのように美しくストリングスとシンセが絡み合い、美麗な女性ソプラノヴォイスが響き渡り、唐突にデスヴォイスが叫びを挙げ、儚いピアノが乱舞するという、言葉して並べてみると一切の整合性を持たないような要素がズラりとならびます。こんなに色んな要素が入っているのに混沌とすること無く綺麗に纏まってしまうのが凄いところで、このセンスの良さはまさに芸術。流れるような美しさと、暗くも重くも無いのにどこか鬱々とした雰囲気、そして攻撃性と癒し要素との絶妙なバランスがとにかくたまりません。なんか色んな要素が入ってるとどうしても敷居の高い印象がありますが、意外と聴きやすいのもポイント。

<収録曲>
1. intro -イリヤ-
2. 火焔鳥
3. 眼は神
4. 僕達の距離感
5. 反復する夢の果てで白夜は散る
6. ドクサの海の悪樓
7. 塵に過ぎない僕は塵に返る
8. いく度も繰り返されて、言葉は少しずつ意味を失い、言葉のもたらす痛みも和らぐ
9. サッフォー
10. 祈り
11. 灰の日


<オススメの曲>
1. intro -イリヤ-
2. 火焔鳥
3. 眼は神(→PV)
6. ドクサの海の悪樓
10. 祈り

#1は2分くらいのただのイントロなんだけど、この時点で美し過ぎて悶絶。クラシカルなストリングスが静かに流麗に響き渡り、既にノックアウト寸前です。
そこから続く#2がピアノの乱舞する超キラーチューン。バンドサウンドをバックに美しく儚いピアノが疾走するイントロ、そこから一度引いて静かに女性Voが歌いだし、サビで壮大に広がっていくという展開がまさに神がかっています。サビでのソプラノも神々しいし、ストリングスの絡みも絶妙。
#3はいきなりシャウトで始まる荒々しい曲。相変わらず綺麗なピアノの音色と、狂気的な展開とのギャップが印象的です。
#6はオルガンの音色が印象的な曲。神々しいサウンドと相成って教会のようなイメージを抱きます。不穏なメロディとブラックメタルばりのシャウトも加わり禍々しい雰囲気なのですが、やはり崇高でどこか美しいと感じてしまうような曲になっています。
#10は10分ちょいの大曲。儚く切ない歌いだしから、ゆーーっくり時間をかけてちょっとずつちょっとずつ盛りあがっていき、後半では信じられないほどの神々しい盛り上がりに。コーラスも聖歌隊のような神秘的な感じでマジ好み。前半のゆっくりした部分も、後半のブラスト疾走パートも、とにかく全てが美しいです。

オススメ度…95点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

EIZO JAPAN 「EIZO JAPAN 2」
EIZO JAPAN 「EIZO JAPAN 2」

Eizo Japan Eizo Japan 2

アニメタルで現在はアンセムでも精力的に活動している絶叫詩人こと坂本英三<Vo>が、アニメタル解散後に新たに立ち上げたによるアニソンメタルカヴァープロジェクト、エイゾー・ジャパンの2作目。2009年発表。アニメタルよりもアレンジが比較的大人しくはなっていますが、基本的やってることは何も変わらず。「アニメ・特撮の曲をメタルにアレンジし、英三が熱く歌い上げる」というただそれだけです。相変わらず英三の歌唱はねちっこいし、シャウトも力強いしで、英三信者の僕にはたまりません。なんかアニメタルの時よりはこじんまりして、個人の趣味みたいな感じになってる感も否めませんが…。もっと豪華なメンバー揃えて派手にやれば良いのに。

<収録曲>
1. depths (Instrumental)
2. 侍戦隊シンケンジャー (侍戦隊シンケンジャー)
3. 機動刑事ジバン (機動刑事ジバン)
4. ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット (ダーティペア)
5. メロスのように -LONELY WAY- (蒼き流星SPTレイズナー)
6. PLANET DANCE (マクロス7)
7. Velvet Underworld03 (Weiss kreuz)
8. AURA (∀ガンダム)
9. BURNING OUT (Instrumental)
10. 残酷な天使のテーゼ (新世紀エヴァンゲリオン)
11. ばくはつ五郎 (ばくはつ五郎)
12. 眠れマッハバロン (スーパーロボット マッハバロン)
13. 修羅(志々雄真実のテーマ) (るろうに剣心明治剣客浪漫譚)
14. Reckless fire (スクライド)
15. 嘆きノ森 (PS2 ひぐらしのなく頃に 祭)
16. 魂のルフラン (新世紀エヴァンゲリオン)


EIZO JAPANのこのシリーズ全部持ってるんだけど、いかんせんアニメ方面には明るくないので、基本的に収録曲のほとんどが原曲わからないんだよね…。でも良いんだ、英三の歌さえ聴ければ。

<オススメの曲>
1. 残酷な天使のテーゼ

ってことで、原曲を知っているのはこの曲だけ。イントロのリフがあんまそれっぽくなくて焦りましたが、歌い出してみればちゃんとこの曲でした。基本的には普通のアレンジだけど、英三の歌声でこれを聴けると思うと胸熱。アニメタルでもやってたけどあっちはメドレーで短かったし。感想部分とか原曲の要素皆無でメタルメタルしててわりと好き。

オススメ度…75点

もっと原曲を知ってれば楽しめるんだろうな。

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

DARKSUN 「LIBERA ME」
DARKSUN 「LIBERA ME」

Darksun Libera Me

スペイン出身のメロディックパワーメタルバンド、ダークサンの3作目。2008年発表。B級感漂う愛すべきクサメタルをやっています。歌詞が全てスペイン語なのも、B級感をさらに増幅させていてとても良い。前作よりも重厚感が増しており、なんだく貫禄が増したという印象。オーケストレーションにも力が入れられており、気合の入れ方が強く伝わってきます。Voが途中でヨレたりするのはB級メタルとして許容できる範囲なのですが、肝心のメロディがまだまだ弱いのが残念なところかな。所々で「おっ」となる部分はあるのですが、イマイチそれが続いてくれません。スペイン語の醸し出す独特の雰囲気は好きなので、もっとはっちゃけて色々と突き抜けて欲しいです。

<収録曲>
1. Libera Me
2. Parasiempre
3. Miedo
4. Huellas en la Arena
5. Tan Lejos
6. La Sombra tras el Cristal
7. Voces en la Oscuridad
8. Lágrimas de un Angel
9. Saltar al Vacío
10. Libre como el Amanecer
11. Alma
12. Odio Eterno


<オススメの曲>
3. Miedo(→PV)

骨太なベースが乱舞して「おっ!」となり、シンフォニックなKeyが加わり「おおっ!」となる。そっからの中途半端なデス声シャウトで「ん?」となり、歌い出しで「ふーん」ってなる。そんな惜しい曲。

オススメ度…74点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

INEVITABLE END 「THE SEVERED INCEPTION」
INEVITABLE END
「THE SEVERED INCEPTION」


Inevitable End The Severed Inception

スウェーデン出身のデスメタルバンド、イネヴィタブル・エンドの1作目。2009年発表。グラインド寄りの超アグレッシヴなサウンドが特徴で、爆走に次ぐ爆走でを重ねて止まる事を知らずに突き進んでいきます。手数足数の多いドラムとひたすら刻み続けるギター、そしてバッキバキでゴリゴリのベースが一丸となって押し寄せ、もはや完全に轟音。あまりにもエネルギッシュで鬼畜なサウンドです。その割に一本調子というわけでもなく、疾走とグルーヴで上手いこと緩急を付けているという印象。北欧らしさは微塵も無く、むしろアメリカあたりのバンドに通じるような音作りですが、クオリティは異常に高いです。

<収録曲>
1. Severed Inception
2. Dreamsight Synopsis
3. Embracing the Origin
4. Presevering Incitement
5. Collapse in Reverse
6. Distorted
7. Firstborn of All Dead
8. Apprentice Luminous Acquaintance
9. The Art of Corruption


<オススメの曲>
2. Dreamsight Synopsis

どの曲も鬼畜過ぎてたまらないのですが、一番となると#2かなぁ。イントロのトレモロチックなギュルギュルしたリフと、怒涛のブラスト攻勢、そして時折ピロピロしたフレーズが登場したり、ベースがバッキバキに乱舞する展開なんかが素晴らしいです。デスメタルでも一曲の中でこんなに色んな事出来るんだなぁと感心。

オススメ度…88点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

COLDPLAY 「MYLO XYLOTO」
COLDPLAY 「MYLO XYLOTO」

Coldplay Mylo Xyloto

イギリス出身の4人組ロックバンド、コールドプレイの5作目。2011年発表。シンセやエレクトロ要素を多分に含んだサウンドが特徴で、ロックという枠にとらわれない芸術的な作品となっています。根本的な部分ではかなりシンプルなロックなのですが、フワフワとした装飾だったり、美しく美麗な装飾、キラキラとした煌びやかな装飾、荘厳で神秘的な装飾など、音響技術を最大限に生かしたカラフルな装飾が曲によって色々と施されているのが印象的。音の使い方がかなり空間的で、掴みどころのない世界観が素敵。曲を聴くというよりは、壮大で独特な彼らの世界に浸るという表現の方がしっくりくるかもしれません。前作に引き続き、アンビエント界の巨匠ブライアン・イーノとの共同制作なのでアンビエント色も至る所に散見され、そのせいで空間的な印象を受けるのかな。難解な部分はほとんど無く、気軽に聴けるってのがまた凄いところ。雰囲気だけじゃなくて、単純に曲自体が良いんだよな。

<収録曲>
1. Mylo Xyloto
2. Hurts Like Heaven
3. Paradise
4. Charlie Brown
5. Us Against The World
6. M.M.I.X.
7. Every Teardrop Is A Waterfall
8. Major Minus
9. U.F.O.
10. Princess Of China
11. Up In Flames
12. A Hopeful Transmission
13. Don’t Let It Break Your Heart
14. Up With The Birds


<オススメの曲>
3. Paradise (→PV)
7. Every Teardrop Is A Waterfall
8. Major Minus
13. Don’t Let It Break Your Heart

とりあえず#3が超名曲。PVがやたらシュールなので正直馬鹿にしていたのですが、ジワジワと脳が侵される中毒性の高い曲でした。ストリングスとエレクトロサウンドの印象的な、何とも言えない哀愁と切なさが混ざり合う神秘的な曲。やたらノスタルジックで寂しい気分になるというか、ずっと聴いてるともはや不安定な気持ちにすらなってしまいます。静かな曲なのに自然と口ずさみたくなるってのが凄い。サビの「Para... Para... Paradise...」がひたすら頭から離れません。
#7はアコースティックなサウンドが素朴でシンプルな曲。サビのメロディがとても美しいです。
#8はシンセの装飾でふんわり包まれながらも、比較的力強さを感じるロックな曲。後半にかけての盛り上がりが良い。
#13はシンセの音色が幻想的な曲。シャリシャリとしたサウンドなんかはシューゲイザーあたりに通じるものを感じるかも。これまたメロディが美しくてたまらないです。

オススメ度…84点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ONE DIRECTION 「UP ALL NIGHT」
ONE DIRECTION 「UP ALL NIGHT」

One Direction Up All Night

イギリス出身のボーイズユニット、ワン・ディレクションの1作目。2011年発表。イギリス版の"アメリカンアイドル"的なオーディション番組である"X Factor"の7シーズン目でファイナルまで残ったというのがデビューのきっかけだったそうです。元々はお互い知り合いでも何でもなく個人で応募して落選したのですが、審査員の提案により5人を寄せ集め、グループ部門で再び挑戦。そこで見事にファイナリストとなったというのだから、人生何があるかわかりません。オーディション番組を経てからのデビューなので、アイドル的なルックスを持ちながらもそれなりの実力派。とても耳に残るポップでキャッチーな音楽をやっています。

<収録曲>
1. What Makes You Beautiful
2. Gotta Be You
3. One Thing
4. More Than This
5. Up All Night
6. I Wish
7. Tell Me A Lie
8. Taken
9. I Want
10. Everything About You
11. Same Mistakes
12. Save You Tonight
13. Stole My Heart


<オススメの曲>
1. What Makes You Beautiful(→Lyric Video)
5. Up All Night
13. Stole My Heart

軽快でノリの良い#1がかなり耳に残るキラーチューン。サビのコーラスがとにかくキャッチーで、カラッとした爽やかさが良い感じです。ボーイズユニットはしっとりとした曲が多いので、こういう爽快な曲が一曲あると「おっ」と思ってしまいます。
#5はちょっぴり哀愁を携えた爽快チューン。やっぱりキャッチーで、聴いてて楽しくなる。
#13はダンスミュージック的な音が印象的な曲。ノリも良いし、ほど良くしっとりとしたサウンドが心地よいです。そして相変わらずコーラスが秀逸。

オススメ度…83点

OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

NIGHTRAGE 「INSIDIOUS」
NIGHTRAGE 「INSIDIOUS」

Nightrage Insidious

ギリシャ出身のギタリスト、マリオス・イリオポウロスによるメロディックデスメタルバンド、ナイトレイジの5作目。2011年発表。メンバーにはスウェーデン人やらフィンランド人、そしてベルギー人なんかがいる多国籍バンドのようですが、一応活動拠点はスウェーデンなのだとか。メロディの叙情性が凄まじいストレートなメロデスをやっており、とにかくメロディが優秀。初期のイン・フレイムスに通じるような圧倒的叙情メロがふんだんに配されており、イントロ、サビの後ろ、そしてギターソロと、どこを聴いてもひたすらエモーショナルです。疾走感や攻撃性も充分だし、文句の付けどころが無い。ちなみに基本的にはデスヴォイスですが、邪魔をしない程度にクリーンヴォイスが登場します。

<収録曲>
1. So Far Away
2. Delirium Of The Fallen
3. Insidious
4. Wrapped In Deceitful Dreams
5. Hate Turns Black
6. Sham Piety
7. Cloaked In Wolf Skin
8. This World Is Coming To An End
9. Utmost Ends Of Pain
10. Poignant Memories
11. Hush Of Night
12. Poisoned Pawn
13. Solar Eclipse
14. Solar Corona
15. Emblem Of light


<オススメの曲>
2. Delirium Of The Fallen
3. Insidious
7. Cloaked In Wolf Skin
10. Poignant Memories
12. Poisoned Pawn

イントロの#1に続く#2からもういきなり叙情メロの嵐。アグレッシヴに疾走する中、叙情性MAXのリフがぐいぐいと楽曲を引っ張ります。サビで叫んでる後ろで奏でられてるリフがメロ過ぎてヤバい。中盤でちょっとだけクリーンヴォイス+アコースティックサウンドという静寂パートに入りますが、そこからの「泣きのギターソロ→叙情メロ再び」の殺傷力が半端ないです。
タイトル曲の#3はスタスタと叩かれるブラストが印象的な曲。やはりリフが強力で、良くもまぁこんなに魅力的なリフを次から次へと繰り出せるもんだなぁと感心してしまいます。
ザクザクとしたデスラッシュばりのリフ攻勢で突き進む#7は、叙情性こそ少ないものの、サビでの慟哭っぷりはかなりのもの。
#10はイントロのブラストからテンポを落としていく曲ですが、やはり溢れんばかりの叙情メロディが炸裂。メロデスもやっぱ速けりゃいいってもんじゃないなと再認識させられます。
#12はリフとメロディがやたらヒロイックな曲。流れるようなメロディ展開にゾクゾクします。

オススメ度…89点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

DARKTHRONE 「THE CULT IS ALIVE」
DARKTHRONE 「THE CULT IS ALIVE」

Darkthrone The Cult Is Alive

ノルウェー出身のプリミティヴ・ブラックメタルバンド、ダークスローンの11作目。2006年発表。初期のいかにもな禍々しい真性ブラックメタルから徐々に変化していき、かなりパンキッシュなサウンドへと変化してきている彼らですが、この路線はこの路線でなかなかカッコ良いのではないかと個人的には思っています。そんなこんなでこの作品ももかなりパンキッシュなサウンドへと重きが置かれており、ブラックメタル的な禍々しさと軽快なグルーヴ感が混ざり合う独特の音楽性。ロックンロールばりのグルーヴ感を見せることもしばしばで、「モータヘッドがブラックメタルをやっているようなサウンド」と表現されているのを見かけたりもします。ヴェノムを小ざっぱりまとめたような印象もあるかも。初期のダークスローンしか認めない!というファンも多いかと思いますが、チープな音像とジリジリとしたリフはやはりプリブラだし、ブラックメタルとしても充分楽しめるとは思うんだけどな。とりあえず過去のサウンドと現在のサウンドを「それはそれこれはこれ」と分けて考えてしまえば、クオリティ的には決して悪くは無いのではないかと。

<収録曲>
1. The Cult of Goliath
2. Too Old Too Cold
3. Atomic Coming
4. Graveyard Slut
5. Underdogs and Overlords
6. Whisky Funeral
7. De Underjordiske (Ælia Capitolina)
8. Tyster På Gud
9. Shut Up
10. Forebyggende Krig


<オススメの曲>
1. The Cult of Goliath
2. Too Old Too Cold(→PV)
3. Atomic Coming

スッタンスッタンと叩かれるドラムと、グル―ヴィーながらも邪悪な反復リフがたまらない。ブラックメタルの良さを残しつつ、適度にロックンロールしているのではないかと。めっちゃ邪悪ながなり声で「シックスシックスシィーーーックス!!」って歌いだすあたりとか凄く好き。
#2もめっちゃ禍々しいし、ぐいぐい引っ張っていくパワーのあるリフが素敵。途中でリズム変化なんかもあって面白い。
あとは#3なんかもわかりやすいノリで好きだな。リフ自体にも禍々しさがしっかり宿ってるし。

オススメ度…83点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MARTY FRIEDMAN 「TOKYO JUKEBOX 2」
MARTY FRIEDMAN 「TOKYO JUKEBOX 2」

Marty Friedman Tokyo Jukebox 2

最近はただの面白外国人に成り下がりつつある、元メガデスのギタリストとして有名なマーティー・フリードマンによるJ-Popカヴァーアルバム第二弾。2011年発表。相変わらずそこまで興味を惹かない選曲で、アレンジ自体も基本的にはメロディをなぞっているだけで大して面白みのある作品ではありません。時々マーティーらしいフレーズとか小技とか出て来て「おっ」となったりもするのですが、基本はホントにただJ-Popをエレキで弾いただけ。本人はJ-Pop好きみたいだし、やりたいことやってて楽しいんだろうけど、勝手に趣味でやってて下さいって感じ。「お前らもこういう企画やっておけばとりあえず買うだろ?」って馬鹿にされてる気がしてとても残念です。最近はアニメタルUSAのアレンジとかもしてたみたいだし、こういう日本人に媚びを売るような企画モノばっかやってて悲しい。嫌なら聴くな?ファンだから仕方ないだろ!

<収録曲>
1. Yeah!めっちゃホリディ
2. 涙そうそう
3. 会いたかった
4. 雨の慕情|舟唄
5. トイレの神様
6. Canon a la Koto
7. I LOVE YOU
8. 素直になれたら
9. Butterfly
10. Beautiful days
11. Little Braver
12. また君に恋してる
13. 上を向いて歩こう


<オススメの曲>
12. また君に恋してる

この曲だけやたら良い。重厚なイントロから切ない泣きのサウンドへとシフトしていき、再びサビにかけて重々しい叙情的なサウンドへと展開していく様子がとても素晴らしいです。第一弾の方でも"天城越え"だけやたら良かったし、こういうメタルに通じるアレンジの出来る曲を中心に選んでくれれば良いのにね。ただエレキで弾けばメタルアレンジってわけじゃないんだしさ。

オススメ度…70点

まぁ歌詞が無くてインストになってる分、バックミュージックにするには悪くない。

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

GYM CLASS HEROES 「THE PAPERCUT CHRONICLES II」
GYM CLASS HEROES
「THE PAPERCUT CHRONICLES II」


Gym Class Heroes The Papercut Chronicles II

米国ニューヨーク州出身のラップロックバンド、ジム・クラス・ヒーローズの4作目。2011年発表。基本的にはヒップホップとロックのミクスチャーで、ロック要素よりはヒップホップ要素の方が強く、主にラップが際立っているという印象。全体的にまったりしっとりとしたロックサウンドに、キャッチーなラップがのるというスタンスです。メロディアスなパートやしっかりと歌っているパートも多いので、ラップといえどかなりポップで親しみやすく感じるかも。個人的にミクスチャーというと「ヘヴィロック主体でラップがちょこっと入る」って感じのバンドを多く聞いてきたので、こういうのも新鮮で良いなぁと思ったりしました。メロディアスな部分とラップパートとのメリハリが良い。ちなみにタイトルに「II」が付いている通り、今作は1stの「THE PAPERCUT CHRONICLES」の続編的コンセプトになっているそうです。

<収録曲>
1. ZA Intro
2. Martyrial Girls
3. Life Goes On (Feat. Oh Land)
4. Stereo Hearts (Feat. Adam Levine)
5. Solo Discotheque (Whiskey Bitness)
6. Holy Horseshit, Batman
7. Ass Back Home (Feat. Neon Hitch)
8. Nil-Nil-Draw
9. Lazarus, Ze Gitan
10. The Fighter (Feat. Ryan Tedder)
11. Kid Nothing And Never Ending Naked Nightmare


<オススメの曲>
4. Stereo Hearts (Feat. Adam Levine)(→PV)
5. Solo Discotheque (Whiskey Bitness)
7. Ass Back Home (Feat. Neon Hitch)
9. Lazarus, Ze Gitan

とりあえずマルーン5アダム・レヴィーン<Vo>をゲストに迎えた#4があまりにも名曲すぎてヤバい。アダム・レヴィーンの歌声が、哀愁たっぷりのサビメロに見事にマッチしており、耳にこびれ付いて離れません。マジ泣ける。間のラップパートとの対比も素晴らしく、ノリの良い淡々としたラップから一転してサビに入る瞬間が最高に素敵です。とりあえずこの曲だけで良いからまず聴け!と言いたい。
あとは哀愁漂う#5とか#9も好き。エレキとアコースティックなサウンドとの切り替えも良いし、ロックサウンドの中に響くスクラッチ音もなんか良い。女性シンガーをゲストに加えた#7なんかも良いね。

オススメ度…85点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

STEEL PANTHER 「BALLS OUT」
STEEL PANTHER 「BALLS OUT」

Steel Panther Balls Out

米国出身のハードロックバンド、スティール・パンサーの2作目。2011年発表。時代錯誤も甚だしいLAメタルばりのルックス、見かけによらない堅実な実力、そしてメタル愛の詰まったパロディチューンで人気を博した彼らですが、なんと今作ではパロディ要素は大きく減退し、純粋な実力勝負を仕掛けてきました。相変わらずポップでキャッチーでグルーヴ感溢れるサウンドが盛りだくさんで、歌って踊れるパーティー系ハードロックチューンが満載。実力に関しては前作の時点で既に折り紙つきでしたが、作曲センスもやはりなかなかのものであったことが伺えます。インパクト勝負だった前作に比べると地味になってしまった感は否めませんが、一曲一曲が堅実に作り込まれており、安心して楽しめる内容。リフもメロディもキメるところでバシッと決めてくれて、むず痒いところにしっかりと手の届く、計算されつくした作品となっています。Voがかなりの実力派なので、バラエティに富んだ楽曲を器用に歌いこなしてくれるのも頼もしいところ。邦題は「鋼鉄の玉!」。

<収録曲>
1. In The Future
2. Supersonic Sex Machine
3. Just Like Tiger Woods
4. 17 Girls In A Row
5. If You Really, Really Love Me
6. It Won't Suck Itself
7. Tomorrow Night
8. Why Can't You Trust Me
9. That's What Girls Are For
10. Gold-Digging Whore
11. I Like Drugs
12. Critter
13. Let Me Cum In
14. Weenie Ride


<オススメの曲>
2. Supersonic Sex Machine
5. If You Really, Really Love Me(→PV)
6. It Won't Suck Itself
7. Tomorrow Night
11. I Like Drugs

#2は疾走感溢れる正統派メタルチックな曲。やっぱりこういう勢いのある曲が好きです。さりげなく弾きまくりなリードギターが良いね。サビのコーラスも楽しげ。
#6も軽快な疾走曲。グルーヴ感もたっぷりだし、クールでドライヴ感溢れる曲。
#11はめっちゃ明るいコーラスが素晴らしい。こんな楽しそうなのに叫んでるのが「I Like Drugs!!」ってのがねw リフもアリス・クーパーを思い出させるようなフレーズが出てきたりでかなり好き。

オススメ度…81点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

AMAZARASHI 「千年幸福論」
AMAZARASHI 「千年幸福論」

Amazarashi 千年幸福論

青森出身の二人組ロックバンド、アマザラシの1作目。2011年発表。過去にEPを何枚か出していますが、ようやくフルアルバムの発表となりました。音楽性の方は、緊迫感の溢れる世界観と、ドラマティックな盛り上がりを見せる曲構成が主な特徴。重々しい空気の中に一筋の光を見出すような印象を受ける曲が多く、鬱々として切ないメロディが中心ながらも、ただ暗いだけではないあたりが個人的にかなりポイント高いです。Voのエモーショナルな歌声も楽曲にかなり合っており、格別上手いというわけではないものの、かなり魅力的だったり。歌詞にもかなり重点が置かれており、「歌詞が素晴らしい!」っていうファンも多いようで、アルバムには詩集や短編小説などが付属しています。個人的には歌詞先行型のバンドはあまり好きじゃないので、そのあたりはどうでも良いのですが…。むしろ変に凝った歌詞が鬱陶しかったりもするのですが、曲自体がかなり魅力的だからまぁ良いかな。

<収録曲>
1. デスゲーム
2. 空っぽの空に潰される
3. 古いSF映画
4. 渋谷の果てに地平線
5. 夜の歌
6. 逃避行
7. 千年幸福論
8. 遺書
9. 美しき思い出
10. 14歳
11. 冬が来る前に
12. 未来づくり


<オススメの曲>
1. デスゲーム
2. 空っぽの空に潰される(→PV)
6. 逃避行
7. 千年幸福論

オルガンっぽい音色のKeyで始まり重苦しいベースが続いていく#1が個人的にかなりのキラーチューン。全体的にかなりダークな空気が漂っているのですが、サビにかけて一気に盛り上がっていく曲構成がとても好きです。盛りあがっていくと言っても明くなるってわけじゃなくて、感情が高ぶっていくという感じ。Voの一番高いところで裏声気味になるエモーショナルな歌唱も絶妙です。ピアノの音色も切なくてナイスアシスト。
#2もかなり切なげな曲。こちらもサビにかけての盛り上がりがいかにもAmazarahiで素晴らしいです。なんかどの曲もこんな感じの構成なので今後がちょっと心配になってくるけど、良いものは良いのでまぁいっかって感じ。サビの裏声のあたりがやっぱりゾクゾクします。あとはサビのバックで奏でられてるギターの高音がさりげなく好き。

オススメ度…86点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

GAMMA RAY 「HEADING FOR TOMORROW」
GAMMA RAY 「HEADING FOR TOMORROW」

Gamma Ray Heading For Tomorrow

カイ・ハンセン<G>によるハロウィン分家、ガンマ・レイの1作目。1990年発表。ハロウィンを脱退したカイが自分のやりたいパワーメタルをやるために結成しただけあって、音楽性の方は初期ハロウィンに通じるメロディックパワーメタルをやっています。とにかくメロディが親しみやすく、サビのコーラスが超絶キャッチー。思わず一緒に口ずさまずにはいられない、とっても楽しいメロディが満載です。初めて聞いた時はやたら明るくてウキウキな曲が並んでいるので少々戸惑いもありましたが、この無駄な明るさが段々とクセになってくるかも。これだけ楽しそうに自分のやりたいことをやっているのを聴くと、カイハロウィンを脱退したのは正解だったのかなと思わされます。このアルバムではプライマル・フィアなどでの活躍で知られるラルフ・シーパースがVoとして起用されており、ロブ・ハルフォード系統の力強い歌唱を響かせているのですが、明るくキャッチーなメロディに意外なほどマッチしています。

<収録曲>
1. Welcome
2. Lust For Life
3. Heaven Can Wait
4. Space Eater
5. Money
6. The Silence
7. Hold Your Ground
8. Free Time
9. Heading For Tomorrow
10. Look At Yourself


<オススメの曲>
2. Lust For Life
3. Heaven Can Wait
5. Money
6. The Silence

一番サビがキャッチーなのは#3かな。「ヘブンキャンウェーーイ!!」は大合唱必至。明るくて楽しい曲です。
あとは個人的に#5が好き。リフやメロディの端々やギターサウンドにクイーンを彷彿とさせるフレーズがちょいちょい出てきます。「マニマニマニマニマニマニマニ!!」もやたら頭に残る。
そういやクイーンといえば、#6のイントロなんかも"Somebody To Love"っぽいよね。

オススメ度…84点

OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

HELL 「HUMAN REMAINS」
HELL 「HUMAN REMAINS」

Hell Human Remains

英国出身のオカルティック正統派メタルバンド、ヘルの1作目。2011年発表。1982年に結成されNWOBHM真っ盛りの中で活動していた彼らが、フロントマンの自殺など数々の不幸に見舞われ事実上解散状態になり、そこから20年以上の時を経てようやく一つの作品として世に送り出すこととなった、記念すべきデビュー作です。NWOBHM世代のオカルト系メタルというと真っ先にマーシフル・フェイトを思い浮かべると思うのですが、タイプ的にはその路線で間違いありません。いかにもNWOBHM的なサウンドのリフが次々と繰り出され、そこにVoの胡散臭い歌唱がのるあの感じです。そのリフの完成度が極めて高く、奇妙で摩訶不思議でクールなリフがとにかく盛りだくさん。さすが多くの経験と苦労を重ねてきたベテラン新人バンドといった風格が漂っています。Voはオリジナルメンバーのデイヴ・ハリディが既に他界しているためデヴィッド・ボウアーというVoが新しく起用されているのですが、そのボウアーの歌唱がこれまた素晴らしい。なんとも言えない胡散臭さが漂っており、表現力も抜群。サウンドにこれでもかというほどマッチしています。曲構成やリフ、そしてVoという、作品全体にサタニックで怪しい雰囲気が漂っており、その独特の世界観にゾクゾク心が躍る一作。

<収録曲>
1. Overture: Themes From "Deathsquad"
2. On Earth As It Is In Hell
3. Plague And Fyre
4. The Oppressors
5. Blasphemy And The Master
6. Let Battle Commence
7. The Devil's Deadly Weapon
8. The Quest
9. Macbeth
10. Save Us From Those Who Would Save Us
11. No Martyr's Cage


<オススメの曲>
2. On Earth As It Is In Hell(→PV)
6. Let Battle Commence
8. The Quest

イントロ#1を経て#2が始まった瞬間からニヤニヤが止まらない。正統派メタル的なんだけどなんか奇妙なリフ、胡散臭過ぎてたまらないVo、摩訶不思議に展開する曲構成と、その全てが最高です。巡るましく展開するくせにとっ散らかった印象は全く受けず、流れるように怪しいサタニック絵巻が進んでいきます。
#6は疾走感と軽快なリフが素敵な曲。相変わらずVoの表現力が冴えまくっており、聴いてるだけで楽しくなってしまいます。
#8もNWOBHMなリフが華麗に駆け抜ける曲。サビのコーラスが明るくて親しみやすいです。

オススメ度…93点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

THE RASMUS 「HELLOFATESTER」
THE RASMUS 「HELLOFATESTER」

The Rasmus Hellofatester

僕が全力で崇拝してやまないフィンランドの哀愁ハードロックバンド、ザ・ラスマスがまだファンキーでイケイケなロックをやっていた頃の3作目。1998年発表。今でこそ、胸を締め付けるような圧倒的哀愁とラウリ・ヨーネンの甘過ぎる歌声で一躍人気バンドとなった彼らですが、初期はかなりファンキーでノリノリなサウンドが身上でした。作を重ねるごとに哀愁ハードロックへとシフトしていき、4作目でその音楽性は完成し日本デビューも果たした彼らなので、この3作目は過渡期の作品に当たります。哀愁ロックも数曲収録されていますが、基本的にはやはりファンキーなロック。4作目以降のラスマスしか知らない人が聴けば驚愕することでしょう。ただ、そのファンキーな楽曲の中にもちょいちょい今の彼らに通じるような哀メロが顔を覗かせてくるところがなかなか興味深いです。ラウリはやはりこの頃から良い声しているのですが、この楽曲とこの歌い方だとあんまり魅力は感じないな。

<収録曲>
1. Every Day
2. Dirty Moose
3. Swimmig With The Kids
4. Man In The Street
5. Tonight Tonight
6. City Of The Dead
7. Liquid
8. Pa-Pa
9. Vibe
10. Help Me Sing
11. Tempo


<オススメの曲>
1. Every Day
4. Man In The Street

ファンキーな楽曲が並ぶ中、何故か#1だけは超絶哀愁キラーチューン。4作目あたりに収録されていても違和感のない、一曲だけ全く毛色の違う曲となっています。イントロのギターサウンドからもう泣けるし、サビの狂おしいほどの哀愁と言ったらもうたまらん!最近のラスマスのファンがこのアルバムを買うなら、この一曲のためだけということになると思います。
あとはちょっと雰囲気は違うんだけど、#4も独特の哀愁が漂っていてなかなか。リズムはノリノリなのですが、なぜかそこに憂いが含まれています。
他の楽曲もイケイケで楽しいし、聴けないことは無いんだけど、やはり平凡。金管楽器とかが軽快に鳴り響いてたりして、とりあえずあまりの違いにビビります。

オススメ度…77点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

DECAPITATED 「WINDS OF CREATION」
DECAPITATED 「WINDS OF CREATION」

Decapitated Winds of Creation

ポーランド出身のテクニカルデスメタルバンド、ディキャピテイテッドの1作目。2000年発表。ヴェイダーPeterによるプロデュースだったことや、メンバー全員が10代でドラムのVitekに至っては15歳だったことなどが話題になりましたが、その実力の方も話題に負けず劣らずの折り紙付き。テクニカルでグル―ヴィーで印象に残るリフが怒涛の勢いで押し寄せてきます。演奏陣の実力が凄まじく、ギターもリズム隊も恐ろしく精確。特に緻密なリフとソロを弾きこなすベースと、一寸の狂いも無くリズムを刻み続けるドラムの実力には目を見張るものがあります。ドラムのVitek、15歳っていったら中3だぜ…。なんという鬼才。数年前にVitekがツアーバスで事故死するという悲劇が起こり、兄貴のVoggが今年ようやくバンドを再始動させたところですが、惜しい命を亡くしたものです。

<収録曲>
1. Winds of Creation
2. Blessed
3. The First Damned
4. Way to Salvation
5. The Eye of Horus
6. Human's Dust
7. Nine Steps
8. Dance Macabre
9. Mandatory Suicide


ちなみに#9スレイヤーのカヴァー。

<オススメの曲>
1. Winds of Creation
6. Human's Dust

機械的なリフが独特のグルーヴを纏って突っ込んでくる#1と、ドラムの超人っぷりが壮絶に伝わってくる#6が特にお気に入り。でも他の曲も全部良い。

オススメ度…87点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

DANCE, YOU'RE ON FIRE 「SECRET CHIEFS」
DANCE, YOU'RE ON FIRE 「SECRET CHIEFS」

Dance You Are On Fire Secret Chiefs

南アフリカ出身のインディーロックバンド、ダンス・ユーアー・オン・ファイアの1作目。2011年発表。もはやどっちがバンド名でどっちがアルバム名かわからなくなりそうですが、まさかの長い方がバンド名です。個人的に南アフリカにはあまりロックとかの大衆音楽のイメージが無く、あったとしても情熱的な感じのサウンドを想像してしまうという偏見があったのですが、このバンドはとってもポップで親しみやすい爽やかなロックをやっています。基本的には涼しげで爽快なシンセの音色とアップテンポなギターサウンドが絡み合っており、なんとなくポップパンクとかエモ系に通じるようなサウンド。適度に激しく適度に熱く、そしてそんな中にちょいちょい哀愁を挟んでくるあたりが個人的になかなか好みだったり。Voも特徴があるというわけではありませんが、エモーショナルな感じで悪くないです。たまに裏声気味になる所とか好き。

<収録曲>
1. Little War
2. Killing Time
3. Boxes Of Tigers
4. Blockade
5. Living
6. Infinity
7. Michelle
8. Explosions
9. Ocean Of Ice
10. Oh Love
11. Secret Chiefs


<オススメの曲>
3. Boxes Of Tigers(→PV)
5. Living
8. Explosions

全体的に良曲が並ぶ中、#3だけはさらに別格のキラーチューン。軽やかなドラムと憂いを含んだアコースティック気味のリフ、そして切なげなシンセに導かれる超絶哀愁チューンです。サビメロも哀愁たっぷりで、哀メロ大好きな俺の琴線を刺激しまくり。Voの歌唱もサビ部分で良い具合に裏声気味になって素晴らしいんだなこれが。

オススメ度…83点

MYSPACE(→クリック)

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。