EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
 【本の感想一覧】 【Twitter】   
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
大晦日
今日で2011年が終わりだということについさっき気づきました。

去年まではゲレンデで年を越していましたが、今年のゲレンデは特にそういう営業はしていないみたいなので、普通に宿にいます。まぁ一応、花火とかはあがるみたいですが。

ってことで、今日撮った滑りのビデオでも見ながら粛々と年を越します。

では、皆さん良いお年を。


あ、年間ベストは年明けに東京帰ってからじっくり書きます。選出はほとんど終わっているのですが、いかんせん時間が…。
スポンサーサイト

テーマ:日記 - ジャンル:日記

NIGHT IN GALES 「FIVE SCARS」
NIGHT IN GALES 「FIVE SCARS」

Night In Gales Five Scars

ドイツ出身のメロディックデスメタルバンド、ナイト・イン・ゲイルスの5作目。2011年発表。なんと10年ぶりの新作なのだそうです。アグレッシヴなサウンドの中に抒情的なメロディを織り込む、いわゆるイエデボリスタイルのメロデス。音作り的にはわりとモダンなタイプなのですが、とにかくメロディの良さが際立っており、もはやクサメロレベルといっても過言ではない扇情力の高い抒情メロが満載となっています。現代風メロデスの良い所とメロデス本来の持ち味との良いとこ取り。

<収録曲>
1. Epitaph
2. This Neon Grave
3. Days Of The Mute
4. Five Scars
5. Void Venture
6. The Tides Of November
7. Life Denied
8. Endtrip
9. Whiteout
10. A Mouthful Of Death
11. Bloodsong
12. Blackmouth Blues
13. The Wake


<オススメの曲>
2. This Neon Grave
4. Five Scars
5. Void Venture
9. Whiteout
11. Bloodsong

静かなイントロ#1に続く#2は出だしからもう抒情的なリフの嵐。アグレッシヴにゴリゴリ突き進みながら、これでもかとばかりにエモーショナルなメロディを響き渡らせます。泣きまくりのソロプレイや、中盤でいったんテンポを落としてからの再疾走も熱い。
#4も非常に扇情的。そしてそれにのっかる悲壮感漂うVoのシャウト気味なデスヴォイスが良い味出しています。
#5はイントロの叙情メロがとにかくやばい。クセぇ。歌が入ってくると一気にテンポダウンしてしまいますが、それでも十分にメロいです。
#9はゴリゴリとパワーで力押しするタイプの曲で、ちょっぴりだけエレクトロニックな装飾付き。やはりメロディにはこれでもかとばかりに叙情的なメロディがしっかり通っています。サビでのクリーンヴォイスも良いアクセント。
#11も同じような叙情メロディスなのですが、「ゴリゴリと疾走→演奏停止でVoのみ→ゴリゴリ→Voのみ」ってなる部分がめちゃくちゃカッコいいです。

オススメ度…86点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

住込み2日目
住込み二日目が終了しました!

7時半に起きて7時45分に朝飯を勝手に食って、8時にはもうゲレンデに出ているという神っぷり。朝に仕事がないってのが去年までの住込み生活では考えられないので、とても新鮮でした。

Ah3lDNjCQAAFZad.jpg


とりあえず午前は山頂の一番上級者向けの不整地コースを目指したのですが、山頂行きのリフトが動き出した途端に吹雪&ホワイトアウトでガン萎え。前日からの大雪でコースはもっふもふだし、視界が悪過ぎて右も左もわからないような状況だしで、結局何もできずに帰ってきました。リフトでたまたま乗り合わせた外人さんは、俺の2倍くらいの太さの板を履いて、

「サイコーデスネ!hyahooooooo!! Yheaaaaaaaah!!!」

とか言ってましたがw
まぁホテルの人に聞いたら、滑り応えのあるレーンコブが後々しっかり出来るみたいだし、とりあえずそれを楽しみにしておきます。

そして12時からはついに初仕事!
運搬機を使ってお客さんの荷物を駐車場⇔ホテルで運んだり、屋上露天風呂の雪かきをひたすらしたりで思ったより疲れました。まぁ時間でしっかり区切られてるし、何も考えずにこなせるしでそこまで大変じゃなかったかな。絶対明日筋肉痛だけど。

そして17時に仕事上がって、コンビニにちょっと買い物に行って、18時過ぎからナイター。ナイターは緩斜面から中斜面くらいのとこしか開いてないのがちと物足りないのですが、お客さんが、めっちゃ少ないので自由に滑れました。

ということでまぁ、新しい住込み生活はわりと充実しています。サークルの仲間が全然いないのがちと寂しいですが、明日から後輩も来ることだし、とりあえずビデオ撮りをひたすらお願いしようかなw

ではでは、これから一人酒して寝ます。おやすみなさい。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

NARGAROTH 「PROSATANICA SHOOTING ANGELS」
NARGAROTH
「PROSATANICA SHOOTING ANGELS」



Nargaroth Prosatanica Shooting Angels

ドイツ出身のプリミティブブラックメタルバンドの4作目。2004年発表。チリチリとしたリフがノイジーに響き渡る、ノルウェー産のプリブラっぽいサウンドになっており、負のオーラをそこはかとなく漂わせながらジリジリと進んでいきます。殺伐とした空気の中に鬱々としたメロウなメロディが盛り込まれており、たまーに見せる抒情的な一面が秀逸です。Voは良い感じに病んでおり、ぎゃあぎゃあと憎しみを込めて呻いて喚くタイプ。平坦な反復メロディが多いですが、その反復リフをずっと聴いていると、どこかにトリップ出来るような気がしなくもないです。

<収録曲>
1. Love Is Always Over With Ejaculation
2. Be Dead Or Satanic
3. Satan Industries
4. Thinking Below the Ocean
5. Black and Blasphemic Death Metal
6. A Tear In the Face of Satan
7. The Dark Side of the Moon
8. Hunting Season
9. I Bring My Harvest Home


<オススメの曲>
2. Be Dead Or Satanic
3. Satan Industries
5. Black and Blasphemic Death Metal

#2はうっすらとした荒涼リフをバックに籠った音のブラストが爆走している感じ。妙な地下っぽさがぷんぷんと漂っていてとても良いです。
♯3はノイジーながらもメロウなリフが反復される曲。相変わらずドラムの音は籠っていますが、バシバシと力強く叩かれており、個人的にわりと好みの音。終盤の不思議な汽車の汽笛のように聴こえなくもないリフの音が妙に印象的。
#5はさらにリフの音がノイジーになり、じりじりと耳をつんざいてきます。Voの声もこの上なく邪悪で、地獄から呼んでいるかのような叫び声。中盤ではリフの音色が様々に変化し、長い曲ですが飽きることなく最後まで聴かせてくれます。

オススメ度…74点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gifこのCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

冬合宿→住込み
22日から本日29日まで、実は尾瀬の雪山でサークルの冬合宿にいっていました。

4年生ともなるともはや雪山生活に対して新鮮味など微塵もないのですが、後輩たちの成長している姿や、初々しい1年生の姿を見れたのはとても新鮮でした。そしてやっぱりスキーは楽しい!今年こそ、去年の雪辱を晴らすべくもっと上手くなりたいものです。

さて、そんなこんなで冬合宿は終わり、今現在は新潟県の岩原スキー場のとある宿で住込みバイトに来ています。

住込みというのは、宿に泊まり込みで働いて、寝る場所と食事を提供してもらい、空いた時間でスキーの練習をさせて頂くという、スキーサークルにはとてもありがたいシステム。去年までは尾瀬の宿で住込みをしていたのですが、今年は諸事情あってうちのサークルが今まで住込みで入ったことのない新しい宿に住み込むこととなりました。

今までの宿だと住込みのメンバーが同じサークルの奴らだけだったのですが、新しい宿は一般の募集で雇われた人たちと一緒に住み込みをするので、雰囲気が全然違ってびっくり。高校生から社会人(?)まで非常に幅広い年齢層で少々戸惑い中です。

ただ、新しい宿の住込みの条件はとても好待遇で、

・リフト券は買わなくても貸してもらえる
・仕事時間は基本的に4時間
 →それを超す場合は給料が出る
・仕事時間以外は何をしていても自由
 →飯はキッチンっぽいとこで3食好きな時間に食える
 →仕事にさえ間に合えば起床時間も自由
 →風呂のタイミングも自由
・宿がゲレンデのど真ん中
 →好きな時に滑りに行ける
 →ナイターも自由自在

ってな感じ。まぁ今日は仕事は無しだったので、明日やってみないと仕事が大変なのかどうかはわかりません。

ちなみに今日は宿に着いたあと、18時から21時前くらいまでナイターを滑っていたのですが、雪質はちょっとシャバシャバ気味で、岩岳を少しマシにしたような感じでした。でも宿の人によると、今日の日中とか昨日とかはもっと締まった良い雪だったみたい。まぁ今日はかなりべしゃべしゃな雪がめっちゃ降ってたしな。

ということで明日からが新しい住込み生活本番という感じなので、心機一転頑張りたいと思います。明日の仕事時間は12時-17時の5時間!最初だから練習も兼ねて5時間だってさ。仕事内容は荷物の運搬とかお客さんの送迎らしい。

まぁとりあえず明日は8時から気持ち良く朝一で滑るぜ!

テーマ:日記 - ジャンル:日記

AC/DC 「BACK IN BLACK」
AC/DC 「BACK IN BLACK」

AC/DC Back In Black

アンガス・ヤング<G>マルコム・ヤング<G>のヤング兄弟率いるオーストラリア出身のロックンロールバンド、AC/DCの7作目。1980年発表。世界で最も売れたアルバムはマイケル・ジャクソンの「Thriller」なのですが、世界で2番目に売れたアルバムはなんと本作。ロック界では最も売れた神盤です。それまでリードシンガーを務めていたボン・スコットが車中で寝ている間に嘔吐物をのどに詰まらせて死亡するという悲劇を乗り越え、ブライアン・ジョンソンというニューシンガーを加えて製作されたという複雑な時期の作品でもあるのですが、ブライアンの歌唱もこれまたAC/DCのサウンドにぴったりの金属っぽいハイトーン。バンドを新たな成功に導くことに成功しました。AC/DCの魅力は何と言っても元気いっぱいのグルーヴィーなロックンロールで、本作にはその魅力が存分に表現されたノリノリの楽曲ばかりがたっぷりと収録されており、シンプルながらも恐ろしくクールなリフが縦横無尽に駆け巡ります。これぞまさに純粋なロックのあるべき姿。

<収録曲>
1. Hells Bells
2. Shoot to Thrill
3. What Do You Do for Money Honey
4. Given the Dog a Bone
5. Let Me Put My Love into You
6. Back in Black
7. You Shook Me All Night Long
8. Have a Drink on Me
9. Shake a Leg
10. Rock And Roll Ain't Noise Pollution


<オススメの曲>
1. Hells Bells
2. Shoot to Thrill
3. What Do You Do for Money Honey
4. Given the Dog a Bone
6. Back in Black
7. You Shook Me All Night Long
9. Shake a Leg

不穏な鐘の音に導かれて湿っぽく始まる#1は、どんどんと明るくクルーヴィーになっていく軽快なロックンロール。ブライアンもしょっぱなから絶好調で、耳をつんざくような金属的シャウトを痛快に響かせてくれます。
続く#2も非常に軽快な曲。自然と体が縦に揺れる、魔法のような魅力を持っています。
#3は伸びやかに、そして強烈に響くブライアンの歌唱が超印象的な曲。ワイルドなサウンドがとても心地よいです。
#6はこのリフを知らない人にはHR/HMを語ってほしくないと言いたくなるほど有名なリフを持った曲。あまりにもシンプルなリフに生きているかのようなグルーヴ感を与え、世界中の人々を虜に出来る彼らには本当に脱帽です。とりあえずつべこべ考えずに魂で感じろ!

オススメ度…96点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

SKILTRON 「THE CLANS HAVE UNITED」
SKILTRON 「THE CLANS HAVE UNITED」

Skiltron The Clans Have United

アルゼンチン出身のフォーク風パワーメタルバンド、SKILTRONの1作目。2006年発表。2010年に新しいVoで撮り直しをして再発しているようですが、僕の持っているのは古い方です。バグパイプやフィドル、そして笛音色が乱舞するパワーメタルをやっており、至る所でペイガンマインド全開の熱いメロディがちらほら。正統派なリフとフォークメロとの融合っぷりが見事。Voはデスヴォイスではなくクリーンヴォイスで、勇壮なメロディを熱く歌い上げます。ちなみに歌詞は全部英語。

<収録曲>
1. Tartan's March
2. By Sword And Shield
3. Sixteen Years After
4. This Crusade
5. Rising Soul
6. Pagan Pride
7. Stirling Bridge
8. Gathering The Clans
9. Coming From The West
10. Across The Centuries
11. Spinning Jenny


<オススメの曲>
2. By Sword And Shield
3. Sixteen Years After
6. Pagan Pride
8. Gathering The Clans
9. Coming From The West
10. Across The Centuries

民謡メロ満載のイントロ#1の時点でわくわく感が半端ないのですが、続く#2に入るとそのまま疾走開始。バグパイプ主体で胡散臭いメロディがピィヒャラピーヒャラと奏でられ、そこに正統派メタルサウンドがうまいことぶち込まれています。
♯3はイントロの笛の時点で既に軽く悶絶。その後も存分に笛が乱舞し、笛好きの俺にはたまらない一曲となっています。
#6はもうタイトルからしていかにもな曲。勇壮なリフと共にフィドル&笛が乱舞します。…と思ったらあれ、なんかハープみたいな音色と共にめっちゃ静かになったぞ?という展開をしばらく挟み、中盤から再びドラマティックに盛り上がる。雄々しいコーラスも素敵。
"西からきました"な#9は素朴なアコギの音に哀愁が漂う前半が超好み。そのくせしっとりチューンではなくて、ヘヴィなリフも同時にしっかり刻まれています。
#10は7分超えと少々長い楽曲ですが、様々なフォーィッシュ要素が順番に次々と繰り出されて楽しい曲。勇壮に疾走してみたりしっとり静かに落ち着いてみたり、はたまた壮大に盛り上がったり…という展開も非常にドラマティックです。

オススメ度…82点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ACCEPT 「BLOOD OF THE NATIONS」
ACCEPT 「BLOOD OF THE NATIONS」

Accept Blood Of The Nations

ドイツの剛直メタルバンド、アクセプトの12作目。2010年発表。マーク・トーニロという新しいシンガーを迎えての再結成を経た復活作です。アクセプトというと、喚いてんだか歌ってんだかわからないような個性派ヴォーカリストであるウド・ダークシュナイダーが一番の顔であり、そのウドのいないアクセプト再結成に意味はあるのかなーなんて思っていたのですが、これがどうしてなかなか素晴らしいじゃないですか。マークの歌唱はアクセプトの雰囲気を守れる程度にウドに似ていて、そのくせ決して模倣に終わらないしっかりとした自分を持っており、新生アクセプトの柱としての存在を全力でアピールしています。なんか個人的にはちょっぴりダークな声でハイトーンを張り上げようとした時のアンディ・デリスに似てる気がするかも。演奏陣の方はかつてのアクセプトサウンドをウルフ・ホフマン<G>ピーター・バルデス<B>がしっかりと描き出しており、愚直に突き進む鋼鉄サウンドが非常に心地よいです。これぞ真の漢のヘヴィメタル。

<収録曲>
1. Beat The Bastards
2. Teutonic Terror
3. The Abyss
4. Blood Of The Nations
5. Shades Of Death
6. Locked And Loaded
7. Time Machine
8. Kill The Pain
9. Rolling Thunder
10. Pandemic
11. New World Comin'
12. No Shelter
13. Bucket Full Of Hate


<オススメの曲>
1. Beat The Bastards
4. Blood Of The Nations
9. Rolling Thunder
10. Pandemic

#1もうあまりにもワイルド。リフがあまりにも剛直だし、バックでさりげなくバキバキ言いまくってるヘヴィなベースも素晴らしく、一丸となってゴリゴリと突き進む鋼鉄サウンドに魂が震えます。マークの歌唱もこのサウンドにまさにうってつけの尖った金属的なタイプで、良くもまぁこんな素晴らしいシンガーを新しく見つけてきたなぁという感じ。そして終盤のあまりにも漢らしいドラマティックなギターメロの応酬が個人的には超ツボ。
タイトルチューンの#4は圧巻の迫力を見せつけるミドルテンポの曲。ずっしりとしたリフの中でマークの堂々とした歌唱が響き渡り、サビでは非常にアクセプトらしい雄々しいコーラスを存分に堪能することが出来ます。
他にもメタルの教科書的な正統派サウンドの#9#10など、素晴らしい曲が盛りだくさん。

オススメ度…88点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

YNGWIE MALMSTEEN 「TRILOGY」
YNGWIE MALMSTEEN 「TRILOGY」

Yngwie Malmsteen Trilogy

ネオクラシカルメタルの生みの親である天才ギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの3作目。1986年発表。このアルバムではVoとしてマーク・ボールズが参加しており、ベースにイェンス・ヨハンソンとドラムスにアンダース・ヨハンソンというヨハンソン兄弟、そしてベースはイングヴェイ自身が兼任するという布陣で製作されています。サウンドの方はとにかく自己主張の強い弾きまくりのギタープレイが主軸。いったい楽譜にしたらどれだけ音符が並ぶんだろうという大量の音の粒が、圧倒的テクで華麗にそして流麗に奏でられていきます。弾きまくりの端々で鮮烈な印象を残す泣きのプレイもさすが。またギタープレイだけではなく楽曲自体のメロディや歌メロも秀逸で、クラシカルな旋律の中にしっかりとキャッチーさが散りばめられており、意外なほど聴きやすいというのもポイント。マークのパワフルな歌唱も存分に生かされており、楽曲にしっかりと華を添えています。

<収録曲>
1. You Don't Remember, I'll Never Forget
2. Liar
3. Queen In Love
4. Crying
5. Fury
6. Fire
7. Magic Mirror
8. Dark Ages
9. Trilogy Suite Op:5


<オススメの曲>
1. You Don't Remember, I'll Never Forget
2. Liar
3. Queen In Love
9. Trilogy Suite Op:5

#2はワイルドに疾走しながらも親しみやすいメロディラインを持った曲。そのくせギターはソロを初めとして存分に弾きまくっており、聴いてて実に爽快になる曲です。
#9はクラシカルな旋律で疾走しまくるインストチューン。ギターとKeyの高速ユニゾンが凄まじく、それをおいかけるさりげない高速ベースラインもとても素敵です。途中でいったん静かになってからドラマティックに盛り上がっていくという曲構成も王道だけど大好き。
あとはパワフルなマーク歌唱がよく映える#1とか#3が好きだな。

オススメ度…87点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

LAST DAYS OF HUMANITY 「PUTREFACTION IN PROGRESS」
LAST DAYS OF HUMANITY
「PUTREFACTION IN PROGRESS」


Last Days Of Humanity Putrefaction In Progress

オランダ出身のゴアグラインドバンド、ラスト・デイ・オブ・ヒューマニティーのラストアルバムとなる3作目。2006年発表。一応ジャケはぱっと見では何なのかわかりませんが、女性の焼死体らしいので伏せておきますね。サウンドの方はノイジーな轟音リフをバックにスココココココココココココココココという何をやってるのかわからないレベルの超高速ブラストをかまし、Voがゴポゴポと声とは思えない溺死ヴォイスでうなるというスタイル。正直ドラムがブラストしているという事実以外は、何が起こっているのかよくわかりません。でもそれだけわかってれば大丈夫なんだと思います。スココココココというやたら軽い音のブラストはとりあえず鮮烈に頭にこびりつくので要注意。41曲で24分という曲のボリュームもさすがです。基本的に1分以下。
[LAST DAYS OF HUMANITY 「PUTREFACTION IN PROGRESS」]の続きを読む

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ENTWINE 「FATAL DESIGN」
ENTWINE 「FATAL DESIGN」

Entwine Fatal Design

フィンランド出身のゴシックメタルバンド、エントワインの5作目。2006年発表。北欧らしい冷んやりとした雰囲気と、ちょっぴりダークでメランコリックなメロディが特徴です。ゴシックメタルというとどうしても女性Voやデスヴォイスが絡んでくる印象があるのですが、このバンドはあまりクセのない男性Voのクリーンヴォイス一本勝負なのが変に捻ってなくて良い感じ。今までよりモダンな音作りになり、メロディも明るくポップになっているものの、元来の持ち味である物憂げな雰囲気も損なうことなくうまいこいと消化しており、彼らの音楽性をより幅広い層にアピールできるようなメジャー感たっぷりのサウンドとなりました。骨太なサウンドを女性キーボーディストの奏でるシンセの音が良い具合に包み込んでおり、モダン化の影響を拒否反応の出ない程度に抑えてくれてるのかな。ゴシック的な要素を持ちつつポップでコンパクトにまとまっているので、非常にとっつきやすい作品です。

<収録曲>
1. Fatal Design
2. Chameleon Halo
3. Out Of You
4. Surrender
5. Oblivion
6. Twisted
7. Insomniac
8. My Serenity
9. Break Me
10. Curtained Life


<オススメの曲>
3. Out Of You
4. Surrender(→PV)
6. Twisted

とりあえず#4が哀愁たっぷりながらもキャッチ―で親しみやすい曲。特にサビのポップさが素晴らしく、憂いをたっぷり含んだ歌メロがすっと浸透してきます。ギターリフもヘヴィなのに哀愁まみれ。
個人的に一番好きなのは軽やかに駆け抜ける哀愁系疾走チューンの#6。軽快なリフがノリよく走っていくのですが、ちゃっぱりそこにもこれでもかとばかりに哀メロがしっかりと宿っていきます。後半にかけてどんどんダークにヘヴィになっていくところも好き。

オススメ度…83点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ERIC MARTIN 「MR. VOCALIST X’MAS」
ERIC MARTIN 「MR.VOCALIST X’MAS」

Eric Martin Mr. Vocalist X'mas

MR.BIGなどでの活躍で知られるハードロックシンガー、エリック・マーティンによる邦楽カヴァーシリーズのクリスマスバージョン。2009年発表。今回は邦楽だけでなく洋楽もちょっとだけ収録されています。元々このシリーズ自体が徳永英明の"VOCALISTシリーズ"からのアイディア拝借だし、そもそもカヴァー作品をシリーズ化するってのが他人の曲で金を稼いでるみたいであまり好きになれないのですが、いかんせんこの人はめっちゃ歌が上手いから困る。正直、大したアレンジを加えていなくてもこの人がただ歌うだけでかなり雰囲気は変わるし、へたしたら原曲より良くなってる可能性すら否定できません。ズルいなー、歌が上手いって。さて、そんなこんなで本作はエリックさんのクリスマスアルバムなのですが、ソウルフルで暖かみのある彼の声はクリスマスソングにまさにぴったり。アコースティックな音色メインに仕上げられたムーディーなサウンドに彼の堂々とした歌唱がのり、クリスマスにぴったりの良い雰囲気に仕上がっています。

<収録曲>
1. クリスマス・イブ (山下達郎)
2. Winter Song (DREAMS COME TRUE)
3. いつかのメリークリスマス (B'z)
4. クリスマスキャロルの頃には (稲垣潤一)
5. 白い恋人達 (桑田佳祐)
6. サイレント・イヴ (辛島美登里)
7. Merry Christmas Mr.Lawrence (坂本龍一)
8. 恋人たちのクリスマス (Mariah Carey)
9. Happy Xmas(War is Over) (John Lennon)
10. Last Chlistmas (Wham!)
11. Do They Know It'S Chlistmas? (Band Aid)
12. White Christmas (Bing Crosby)


※カッコ内は元のアーティスト

<オススメの曲>
3. いつかのメリークリスマス(→PV)
10. Last Chlistmas

まぁカヴァー曲なんて元の曲が好きならやっぱりカヴァー曲聴いても良いなぁなんて思うわけで、ここに並んでる有名曲ならどれを聴いてもそんな悪い曲なんて無いんですが、そんな中でB’zのカヴァーである♯3がとても素晴らしく輝いている気がします。やっぱりエリックにはこういうエレキが入ってくるような曲を歌ってほしいね。初めてこのカヴァーを聴いた時、B’zの原曲は未聴だったのですが、それでも本作ではこの曲が一番好きでした。TMG松本とやってたこともあるし、B’zの曲とも意外と相性いいのかなーなんて思ったり。
あとは超定番ソングの#10を初めとして、どの曲もエリックのソウルフルな歌唱がよく合っていて良い。この作品、カヴァーアルバムにしてはさりげなくとても良いアルバムだと思います。内容が内容なので、聴ける時期が限られますが…。

オススメ度…85点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

SHINING 「V - HALMSTAD (Niklas angående Niklas)」
SHINING
「V - HALMSTAD (Niklas angående Niklas)」


Shining V - Halmstad (Niklas angående Niklas)

スウェーデン出身のデプレッシヴブラックメタルバンド、シャイニングの5作目。2007年発表。ひたすら鬱でダークなリフが淡々と刻まれ、そこに憎しみと苦しみに紛れたがなり声Voがのるというスタイル。どこまでもダークで禍々しい音作りで、Voも人間離れしたがなり声で喚き散らすのですが、なぜかそれが妙に生々しく、憎悪や悲哀といった感情がストレートに伝わってきてとても不気味です。かなりヘヴィなリフが奏でられる場面と、静かにアコースティックなサウンドが不穏に鳴り響く場面とがうまく対比されており、その二面性がさらに恐怖を煽ります。自殺メタルとも呼ばれるだけあって負の感情の集合体のような作品で、聴いているとどんどん内へ内へと引きこもり、下へ下へと沈んでいくような音楽。あまりにも暗黒過ぎて、見てはいけないものを開けて思わず目をそむけてしまうような不安な感情にゾクゾクします。

<収録曲>
1. Yttligare ett steg närmare total jävla utfrysning
2. Längtar bort från mitt hjärta
3. Låt oss ta allt från varandra
4. Besvikelsens dystra monotoni
5. Åttiosextusenfyrahundra
6. Neka morgondagen


<オススメの曲>
1. Yttligare ett steg närmare total jävla utfrysning
3. Låt oss ta allt från varandra
5. Åttiosextusenfyrahundra

#1からもうびっくりするほどネガティヴ。重々しいリフが轟々と響き渡り、憎しみを吐き出すかのようなVoが邪悪にがなります。静かに呟かれる「Fuck You」の一言に、何とも言えない重さを感じます。アコギによるあまりにも不穏な静寂パートも非常に良い。
#3は暗黒グルーヴが渦を巻く禍々しい曲。シンプルなリフでこれほどまでの憎悪を表現できるのが凄い。静寂パートでは女性のすすり泣きがとてつもなく不気味で、そのあとにはもう絶望しか残りません。
#5は10分ほどの大曲。やはりどこまでも真っ黒で、全ての負の感情をぶつけてくるような狂ったVoに圧倒されます。ヘヴィなパートの圧迫感と、静寂パートに入った瞬間の虚無感も凄まじく、その落差で絶望の海に引きずり込まれそうになる印象。プログレッシヴに展開しますが、どの部分を切り取っても表現されているのは憎しみです。

オススメ度…89点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

AZRAEL 「DREAM ON」
AZRAEL 「DREAM ON」

Azrael Dream On

日本出身のメロディックスピードメタルバンド、アズラエルの4作目。2010年発表。これでもかと言わんばかりの超絶クサメロで爽やかに疾走するサウンドが一番の特徴で、次々と繰り出されるやり過ぎレベルのクサメロに軽く悶死できます。Voは日本人離れした超ハイトーンヴォイスで、少々線の細さは否めないものの、ここまで高い声が出てると聴いててとても気持ち良い。歌詞が全部英語なくせに英語の発音は酷いもんで、正直何を言ってるかは全然わからないのですが、それを補ってなお余りある実に爽快なハイトーンです。明るく爽やかな楽曲の中にさりげなく影を落とす憂いを含んだ哀愁メロも非常に優秀。

<収録曲>
1. (We Can) Dream On
2. Try Again
3. Journey Of No Return
4. Unchained Melodies
5. Dressed In White
6. Endless Slaughter
7. Forever You And I
8. Vanishing Memories
9. Don’t Let It Fade Away
10. My Blackest Heart


<オススメの曲>
1. (We Can) Dream On
2. Try Again
6. Endless Slaughter
9. Don’t Let It Fade Away

まずイントロ部のオルゴールサウンドでクサメロの予感しかしない#1は、期待に違わぬ悶絶クサメロチューン。やたら爽やかなコーラスと、どこまでも突き抜けるようなハイトーンヴォイスで心地よく疾走していきます。「まだ上がるのかよww」と突っ込みたくなるほど天井知らずなVoに拍手。
#2もやはり爽やか疾走チューン。やたらKeyが弾きまくって活躍してるなぁと思ったら、ガルネリウスYuhkiがゲスト参加してました。
#6もやはり疾走チューンなのですが、サビメロの憂いを含んだ感じがとても好き。憂いを含んでいてもやはりハイトーンは全開で、どこまでもどこまでも高みを目指していきます。
#9は疾走感はそこそこのポップな曲。サビもとてもキャッチーで、適度なクサさを保ちつつ、一緒に歌いたいような楽しいコーラスに仕上がっています。

オススメ度…84点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

TOBY KEITH 「CLANCY’S TAVERN」
TOBY KEITH 「CLANCY’S TAVERN」

Toby Keith Clancy's Tavern

米国出身のカントリー系シンガーソングライター、トビー・キースの15作目。2011年発表。カントリー事情にはあまり詳しくないのですが、米国カントリーシンガーの中でも超大御所の部類に入るそうです。温かみのあるサウンドとポップで親しみやすいメロディ、そして渋いイカした歌声が特徴で、聴いてるとなんだかほんわかとした気持ちになれてとても良い。愛国心を前面に押し出しており、実際かなり保守派で有名らしいのですが、別に俺は音楽さえよければそんなことはどうでもいい。でも、そこはかとなく漂う「USA!USA!」な感じはわりと楽しいです。

<収録曲>
1. Made In America
2. I Need To Hear A Country Song
3. Clancy's Tavern
4. Tryin' To Fall In Love
5. Just Another Sundown
6. Beers Ago
7. South Of You
8. Club Zydeco Moon
9. I Won't Let You Down
10. Red Solo Cup
11. Chill-axin'


<オススメの曲>
1. Made In America(→PV)
2. I Need To Hear A Country Song
6. Beers Ago

そんなわけで、超「USA!USA!」な雰囲気が前面に押し出された#1が超良い。もう曲名からして「Made In America」だからね。しっとりとしつつも温かみのあるいかにもアメリカンな哀愁に包まれており、サビでのドラマティックな盛り上がりと高揚感が凄い。なんともいえない郷愁と未来への希望みたいなのがぐるぐると渦巻いた感じで、愛国心にめっちゃ溢れていることが英語わかんなくてもひしひしと伝わってくるような曲です。こんなの聴かされたらアメリカ好きになっちゃうよ(笑)
とまぁこの#1の素晴らしさを伝えたくてこの記事を書いてるわけですが、他にも良い曲はたくさん。めっちゃノスタルジックな#2とか、渋い雰囲気の漂う#6とか結構好き。

オススメ度…83点

カントリーってそこまで聴くわけじゃないんだけど、たまにめっちゃツボる曲があるから侮れない。うまくいけばメロディアスハード好きにアピールできそうな曲がたまにあるし、そういうとこがツボるんだろうな。

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

TRELLEBORG 「LANDS OF NJORD」
TRELLEBORG 「LANDS OF NJORD」

Trelleborg Lands Of Njord

ロシア出身のヴァイキングメタルバンド、TRELLEBORGの1作目。2010年発表。勇壮でクッサいメロディを振りまきながら突き進むヴァイキングメタルをやっており、土着的でフォーキーなエッセンスや、アコーディオンなどによるいかにもな民謡メロが盛りだくさんなサウンドです。戦士的な勇壮さというよりは海賊的な勇壮さが強い音楽性で、イメージとしてはALESTORMあたりが近いかも。ポルカ的なノリノリのKeyもかなりの頻度で登場し、そこらへんの陽気さ具合はFINTROLLあたりを思い出します。Voの声はデスヴォイスとクリーンヴォイスを使い分けており、クリーンヴォイスの方は雄々しいながらもどこか胡散臭い歌声が非常に独特。この陽気なヴァイキングサウンドにはうってつけの声です。ちなみに歌詞はロシア語で、それがさらにVoの胡散臭さを倍増させている印象。

<収録曲>
1. Entering the Lands
2. Gunbjorn (Birth of Skerriz)
3. Against the Winds
4. Born Under Sign
5. Metsanhumppa
6. At The Last
7. Sudden Arise
8. From the Seas
9. Spellful Cup
10. Tale of the Immortals
11. Birth of Skerriz (Orchestral)


<オススメの曲>
2. Gunbjorn (Birth of Skerriz)
5. Metsanhumppa
7. Sudden Arise
8. From the Seas
9. Spellful Cup

嵐のSEからドラマティックに盛り上がる#1に続く#2は、「いざ大海原へ!」という感じの勇壮なリフが響き渡るミドルチューン。Keyの装飾にうっすら包まれたクッサいメロディがたまりません。ちょっぴり抒情的な雰囲気が漂うところも良い。
#5は歌無しのインストですが、民謡メロ満載の疾走ポルカメタルチューン。アコーディオンが陽気に乱舞する楽しい曲です。一部のメロディがALESTORMの"Keelhauled"を思い出すかも。
#7は派手なホーンで幕を開ける勇壮な曲。やはりKeyによるメロディは超絶クサいです。そして途中ではお祭りのようなお囃子メロディが登場。なんとも言えない間抜けな雰囲気が最高に楽しく、思わず顔がほころびます。ちょっと軽い音のドラムのブラストもなんか好き。
「いざ戦い!」みたいな雰囲気の#8はやはりリフがとにかく勇壮。勇ましく敵の船に攻め入る海賊たちの様子がありありと目に浮かぶようです。もうずっとクライマックス状態。
#9はゆっくりとしたアコーディオンが徐々に加速していくヒロイックな曲。とにかくメロディがクッセェのなんの。アコーディオンの乱舞具合が最高に楽しい上に、コーラスの陽気さも半端ないです。

オススメ度…84点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

BURZUM 「FROM THE DEPTHS OF DARKNESS」
BURZUM
「FROM THE DEPTHS OF DARKNESS」


Burzum From The Depths Of Darkness

ノルウェー出身のカウント・グリシュナック、本名ヴァーグ・ヴァイカーネスによる独りプリミティブブラックメタルバンド、バーズムのリレコーディング作。2011年発表。1st「BURZUM」と2nd「DET SET ENGANG VAR」のからいくつかの曲をヴァーグ自身が選曲して再録しなおした作品なのだそうです。殺人、ネオナチ思想、脱獄という狂気そのものだったヴァーグが、刑期を終えて出獄してきた後に過去の楽曲を再録したというのは非常に興味深いところで、いったい楽曲にどんな新しい狂気が吹き込まれるのかと楽しみにしていたのですが、基本的にはかなり原曲に忠実なただ本当に再録しただけの作品でした。過去作は籠った劣悪な音質が狂気を増幅させてくれていたのですが、今作ではまだまだチリチリとノイジーで劣悪といえど現代の録音技術で幾分か音質が向上してしまっており、狂気が少し薄れてしまったという印象。今作は今作で純粋に楽曲の良さを再認識出来たという収穫はあるのですが、やはり雰囲気としては過去作の方を推したくなっちゃうかな。

<収録曲>
1. The Coming
2. Feeble Screams from Forests unknown
3. Sassu Wunnu
4. Ea. Lord of the Depths
5. Spell of Destruction
6. A lost forgotten sad Spirit
7. My Journey to the Stars
8. Call of the Siren
9. Key to the Gate
10. Turn the Sign of the Microcosm (Snu Mikrokosmos' Tegn)
11. Channeling the Power of Minds into a new God


<オススメの曲>
4. Ea. Lord of the Depths
6. A lost forgotten sad Spirit

ここら辺の曲とか、再録で聴いてもやっぱりカッコいいなと思った。

オススメ度…75点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

DRAGON GUARDIAN 「聖魔剣ヴァルキュリアス」
DRAGON GUARDIAN
「聖魔剣ヴァルキュリアス」


Dragon Guardian 聖魔剣ヴァルキュリアス

勇者アーサー率いるRPG系メロディックスピードメタルバンド、ドラゴン・ガーディアンの5作目。2011年発表。ラプソディのような壮大でダサくてクサメロ満載のRPG風メタルと、サウンド・ホライズンのように恥ずかしくなるような語りやセリフ満載の物語的作風とを融合させた音楽性が身上です。圧倒的クサメロだけがズバ抜けていたものの作りがチープだった初期作に比べ、近作は決してただのネタバンドとしては済まされないようなクオリティを持っており、今作でもそこらへんのメロスピバンドに負けないようなクオリティでしっかりと作品を仕上げてきました。前作と前々作で伸びやかな歌唱を響かせていたライト・ブリンガーFukiが参加していませんが、代わりに今作では4人の女性Voが参加。Fukiに似たようなタイプのVoで、勝るとも劣らずのしっかりと真の通った歌唱を披露してくれています。それにしてもVoが4人とか、どんどんサンホラっぽくなってくな…。相変わらず曲のド真ん中に思わず赤面するようなしょーもないセリフがぶち込まれていますが、今までよりは頻度がちょっと下がった印象。このぐらいの邪魔をしない程度に彼らのアイデンティティが残っているのが個人的には一番ちょうど良い気がします。これだけ確立された独自スタイルを貫き続けると、少々メロディなどにマンネリ感が出てくるのも否めませんが、そんなことは気にせずまだまだこのスタイルで突き進み続けて欲しいです。

<収録曲>
1. 新世紀
2. 機械仕掛けの神
3. 革命代行屋シャルロット商会
4. 海賊船デビルウィング
5. 五古代竜
6. 天界への切符
7. 炎の魔石
8. 贖罪の錬金術師
9. 聖魔剣ヴァルキュリアス
10. 最後の約束


<オススメの曲>
2. 機械仕掛けの神
3. 革命代行屋シャルロット商会
4. 海賊船デビルウィング
6. 天界への切符
7. 炎の魔石
9. 聖魔剣ヴァルキュリアス

RPGゲームのオープニングのようなイントロ#1に続く#2は、ここぞとばかりにクサメロを解き放つ疾走チューン。壮大なイントロからリードギターがいかにも過ぎるクサメロを奏で、アニソンチックな女性Voを伴ってぐいぐいと突き進んでいきます。Voが4人に増えたことによってコーラスが生きてきてるかなという印象。
曲名からしてあまりにもダサすぎる#3も、やはり期待に違わぬクサメロ疾走チューン。爽やかで明るい感じのメロディラインが聴いててとても心地よいです。
#4は村っぽい素朴なメロディを絡めつつもやっぱり疾走する曲。うむ、やっぱりクサい。ロリ声っぽいセリフがやたら恥ずかしいのはご愛嬌。
個人的に今作で一番好きなのは#6。ギターのメロディが無駄にクサいのはもちろん、ドタバタと騒がしいドラミングがなんか好きでした。伸びやかなサビメロも素敵。そんなドラガにはあえてこの言葉を贈ろう。だっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇwwww。
#7は今作の前に出た1stリメイク盤に新曲として収録されていた曲。その時はLeo Figaroという男性VOが歌っていましたが、女性Voになっても相変わらずカッコいいです。というかクサいです。
#9は10分ほどある大曲。しょっぱなのギターがやたらアグレッシヴでびっくりしますが、やっぱりメロディはドラガ印のクサメロなのでご安心を。長いだけあって語りやセリフがたっぷりでとても恥ずかしいです。しかも物語がクライマックスらしく、みんなセリフに気合い入ってます。とても恥ずかしいです。

オススメ度…82点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

amazon_20111216214103.gif このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

TO/DIE/FOR 「SAMSARA」
TO/DIE/FOR 「SAMSARA」

To/Die/For Samsara

フィンランド出身のゴシックメタルバンド、トゥ・ダイ・フォーの6作目。2011年発表。2008年以来の長い活動休止期間を経ての復活作です。ゴシカルでダークな妖しい雰囲気と耽美的かつメランコリックな旋律が特徴の彼らでしたが、今作では音作りが比較的シンプルなメタルというか、ちょっとモダン化された感じとなり、彼らを彼らたらしめていた要素がどれも薄まってしまったという印象。ジェイプ・ペラタロ<Vo>の甘く官能的な歌声はそのままなのでそこまで大きく変わったという印象は受けないのですが、イマイチ何かが足りないような気がしてなりません。単純にメロディに魅力が乏しいのもあるんだろうけど、ダークさと妖しさが大きく損なわれてしまったことが大きいような…。よくよく聞くとKeyの音とかサウンドの端々に彼ららしさは垣間見えるのですが、圧倒的キラーチューンとなりうるものの不在は否めません。まぁまずは復活を素直に喜んでおいて、今後に期待ですかね。

<収録曲>
1. Kissing The Flames
2. Damned Rapture
3. Cry For Love
4. Death Comes In March
5. Folie A Deux
6. Hail Of Bullets
7. Love's A Sickness
8. Raving Hearts
9. Oblivion:Vision
10. Someday Somewhere Somehow


<オススメの曲>
1. Kissing The Flames
3. Cry For Love
6. Hail Of Bullets

#1はかなりヘヴィな音作りの曲でびっくり。ジェイプが歌ってなかったらトゥ・ダイ・フォーの曲だとは気付かないかもしれません。まぁサビのメロディとか、うっすらとしたKeyの装飾、終盤での抒情的なメロディとか聴くべき点も多いんだけどね。
#3もかなりヘヴィでモダンなリフの響く曲。ギターソロがなぜかやたらワイルドです。
#6はやたらグルーヴィーでノリの良いリフで始まる曲。その後は美しいKeyとシンフォニックな装飾に導かれ、ジェイプの哀愁たっぷりで官能的な歌声が響き渡ります。わりと明るい印象の曲なんだけど、そんな中でちょっぴり憂いを含んでるところが好き。今作の中だとこれが一番かな。

オススメ度…76点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

中島みゆき 「荒野より」
中島みゆき 「荒野より」

中島みゆき 荒野より

日本のシンガーソングライター、中島みゆきの38作目。2011年発表。ちょっぴりダークな雰囲気と、無駄に壮大でドラマティックな曲構成、そして独特の息遣いを駆使しながら力強く歌い上げるというスタイルは、なんとなくメタルに通じるものを個人的に勝手に感じています。エレキの入ってくる曲なんかは泣きのメロディ奏でまくっててもはや完全にメタル。やたら雰囲気は仰々しいくせにメロディライン自体は覚えやすく親しみやすいってのもポイントで、いかにも歌謡曲な感じのメロディが聴いててとても心地よいです。このアルバムは、もともとコンセプトアルバムではなかったものの、結果的には自然と“地球や国、自分の居場所”をテーマにしたようなものとなったのだとか。

<収録曲>
1. 荒野より
2. バクです
3. BA-NA-NA
4. あばうとに行きます
5. 鶺鴒
6. 彼と私と、 もう一人
7. ばりほれとんぜ
8. ギヴ・アンド・テイク
9. 旅人よ我に帰れ
10. 帰郷群
11. 走


<オススメの曲>
1. 荒野より(→PV)
3. BA-NA-NA
5. 鶺鴒
10. 帰郷群

テレビは全く見ないのでよく知りませんが、#1はドラマ「南極大陸」の主題歌なのだとか。ドラマティックで仰々しい展開、壮大な世界観、咽び泣くエレキの音色、そしてあまりにもパワフルすぎる歌唱と、いかにも中島みゆきの曲らしい仕上がりとなっています。何となく暗い雰囲気に包まれたイントロから、歌メロの中でちょっとずつ明るくなっていき、サビで一気に広がっていく感じがとても好き。
#3は古臭い歌謡曲みたいなメロディと、ヘヴィな曲調が良い感じ。もはやがなり声気味なとても迫力ある歌唱も素敵です。
#5は胡弓のような弦楽器の音が美しい曲。しっとりとしたヒーリングミュージックのような演奏の中、美しいながらも張りのある歌声がとてもよく映えます。
#10は同じフレーズの繰り返しからドラマティックに壮大に展開していく曲。無駄にダサい感じと、荘厳なコーラス、そして途中で入ってくる泣きまくりのギターにメタルに通じるものを感じる。こういう荘厳でやりすぎな曲展開をさらってやってのけるところに憧れるわ。

オススメ度…82点

OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

AEROSMITH 「PERMANENT VACATION」
AEROSMITH 「PERMANENT VACATION」

Aerosmith Permanent Vacation

今や世界でも指折りのスーパースターとなってしまった米国出身のハードロックバンド、エアロスミスの9作目。1987年発表。前作がジョー・ペリー<G>ブラッド・ウィットフォード<G>が復帰した「暗黒時代からのリハビリ作」であったのに対し、今作は第二期黄金期のきっかけとなった作品という位置づけです。スティーヴンの独特の歌唱やジョーの渋いギタープレイもさらに調子を上げてきており、十分に満足できるような出来にまで到達。特にスティーヴンの圧倒的な歌唱力と表現力はさすがのもので、彼が歌えばなんでも「これぞエアロ!」となってしまうようなパワーが帰ってきました。今作から外部ソングライターを積極的に起用するようになり、初期のわりと不良な印象のロックよりは随分とポップで親しみやすいサウンドに変化。初期のファンにはそれが許せないという人もいるようですが、個人的にはこの時期のエアロはエアロでかなり好きです。どの時期のエアロもメンバーの個性はしっかり出てるし、これはこれで良いんじゃないかな。"売れ線"と言われれば確かにそうなのですが、そんな楽曲の中にもエアロにはやっぱりハードロックの魂がしっかりと宿っていると思います。

<収録曲>
1. Heart's Done Time
2. Magic Touch
3. Rag Doll
4. Simoriah
5. Dude (Looks Like A Lady)
6. St. John
7. Hangman Jury
8. Girl Keeps Coming Apart
9. Angel
10. Permanent Vacation
11. I'm Down
12. The Movie


<オススメの曲>
1. Heart's Done Time
2. Magic Touch
3. Rag Doll(→PV)
5. Dude (Looks Like A Lady)(→PV)
9. Angel(→PV)
10. Permanent Vacation

とりあえず#1の冒頭のスティーヴンによる「わきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!」でテンションが爆上がり。そうだよ、エアロにはこのパワーが必要なんだよ!
#2はグルーヴ感のあるリフが魅力的なシンプルなロック。そのわりにサビは割とキャッチ―で、目立たないながらもさりげない名曲です。
#3はこれまたグルーヴ感抜群のノリの良い曲。ドラムの弾むような軽快なリズムに合わせてスティーヴンの力強い歌唱が自由に動き回ります。明るくてキャッチ―なメロディがとにかく楽しい。
#5も派手なホーンセクションを伴っためちゃくちゃキャッチーな曲。スティーヴンの歌声はなんとも言えないセクシーさを醸し出しており、これぞエアロの真骨頂といった感じ。演奏陣のプレイも至る所でキラリと光ります。
#9はしっとりたバラード。ドラマティックな盛り上がりが素敵です。昔キムタクかのドラマの主題歌に使われてたからわりと有名なはず。
タイトル曲の#10は南国を連想させるようなやたら陽気な曲。底抜けに明るいトロピカルなノリの中にエアロらしい渋さをさりげなく混ぜ込んでくるあたりにやはりセンスを感じます。

オススメ度…87点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

THE MONOLITH DEATHCULT 「TRIVMVIRATE」
THE MONOLITH DEATHCULT 「TRIVMVIRATE」

The Monolith Deathcult Trivmvirate

オランダ出身のブルータルデスメタルバンド、ザ・モノリス・デスカルトの3作目。2008年発表。古代ローマを題材としているらしく、そのせいか全体的にかなり神秘的かつ宗教的な雰囲気で、なんともいえない荘厳で崇高な空気が漂った緊迫感のあるデスメタルをやっています。基本的にはヘヴィなリフでゴリゴリと疾走していく超攻撃型のデスメタルなのですが、そこにシンフォニックなサウンドやデジタル音、さらには神々しいクワイアまで登場。ミステリアスさと胡散臭さを絶妙に含ませながら凶悪に突き進む、古代兵器のようなブルデスです。Voの低音グロウルも深みがあって迫力満点で、緊迫感のある世界観にぴったり。攻撃性も抜群だし、独特の世界観も新鮮だし、テクニカルに様々な展開が詰め込まれているしと、全く飽きのこない緻密に作りこまれた作品となっています。

<収録曲>
1. Deus Ex Machina
2. Wrath of the Ba'ath
3. Kindertodeslied
4. Master of the Bryansk Forest
5. M.M.F.D.
6. I Spew Thee Out of My Mouth
7. Demigod
8. Den Ensomme Nordens Dronning


<オススメの曲>
1. Deus Ex Machina
2. Wrath of the Baath
3. Kindertodeslied
6. I Spew Thee Out of My Mouth
7. Demigod

不気味なデジタル音と宗教クサい荘厳なクワイアで幕を開ける#1は、いきなり9分超えの大曲。ヘヴィなギターやドラムが入ってきてだんだんとやかましくなってきたかと思うと、1分半あたりで突然爆走開始。これでもかとばかりに暴虐の限りを尽くし、深みのある低音グロウルが唸りを上げます。ブラスト疾走一辺倒というわけではなく、途中でまた宗教クサいクワイアがバックで響いていたり、静寂パートを挟んでみたりととてもドラマティック。とにかく聴きどころ満載で、気が付いたら最後まで聴きとおしてしまっています。
#2はイントロで胡散臭くて雄々しいコーラスが崇高な雰囲気を醸し出しつつ響き渡り、そこからドラムのブラストと共に爆走開始。とにかく疾走に次ぐ疾走で、止まることなく機関銃のようにリフとブラストが繰り出されます。コーラスパートだけがやたら緊迫してグルーヴィーで、よくわかんない掛け声とかも入ってきてとりあえず拳を突き上げたくなる感じ。ギターソロも弾きまくりだし、デジタル音も効果的に使われているしと、ただの爆走曲に見えてこれまた聴きどころの多い曲です。
#3はデジタルハードコアのようなイントロから荘厳なデスメタルへとなだれ込む曲。ミドルテンポでじわじわと押しつぶしてくるような、壮絶な圧迫感を持った曲です。
#6#7はひたすらアグレッシヴに突き進みますが、アレンジやリフ構成が多彩なので飽きることなく聴ける曲。やはり全体的に崇高な空気に包まれており、ただのデスメタルでは括れないような独特の荘厳さが漂います。

オススメ度…95点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MYPOLLUX 「CONTRAIRES」
MYPOLLUX 「CONTRAIRES」

Mypollux Contraires

フランス出身のゴシック系ヘヴィロックバンド、ミュポラックスの2作目。2006年発表。ゴシカルで時にインダストリアル風味にもなるヘヴィロックで、全体的にダークな印象の楽曲が多いという印象。Voはゴスロリ姿の女性で、可憐さと妖しさ、そして激しさを併せ持った独特の雰囲気が漂います。歌詞が全てフランス語で、慣れない語感に不思議な違和感を覚えるあたりも妖しさに拍車をかけているのかも。ゴシカルなヘヴィロックということでよくエヴァネッセンスが引き合いに出されるようですが、こちらの方がよりゴシカルでヘヴィなサウンドです。

<収録曲>
1. Ego
2. Chrysalide
3. Qui Dort Dîne
4. Jeu
5. Ubiquité
6. Paraffine
7. Coffre à Souhaits
8. Lettre à ma Bulle
9. Contrego
10. Par Défaut
11. Or et le Coton
12. Notre Nouveau Monde
13. Mon Lit à Baldaquins


<オススメの曲>
2. Chrysalide
4. Jeu(→PV)
8. Lettre à ma Bulle

比較的キャッチーで親しみやすい#2が個人的にはこのアルバムで一番好きかな。ダークさとヘヴィさもいい具合だし、リフにグルーヴ感もあってシンプルなカッコ良さがあります。女性Voのフランス語による怪しげな歌い回しもめっちゃ印象的。
#4は比較的アグレッシヴなリフを持つ曲。Voの歌唱も比較的パワフルで、妖しさを保ちながらも堂々とした歌唱を響かせています。
#8は変拍子ドラムに合わせてグルーヴィーなリフが刻まれる曲。楽曲自体も変拍子多用のプログレ的な不思議さを醸し出しているのに、Voの歌唱法でそれがさらに増幅されます。

オススメ度…75点

MYSPACE(→クリック))

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

GORKY PARK 「MOSCOW CALLING」
GORKY PARK 「MOSCOW CALLING」

Gorky Park Moscow Calling

ロシア出身のメロディアスハードロックバンド、ゴーリキー・パークの2作目。1992年発表。元々は「ソ連初のワールドデビューを果たしたメジャーハードロックバンド」「ゴルバチョフ政権によるペレストロイカ政策によって世界に送り出されたバンド」「BON JOVIの全面的バックアップでデビューしたバンド」といった話題性で有名なバンドでした。アメリカンなサウンドにロシア民謡っぽい独特の雰囲気が加味されたサウンドが特徴だった彼らですが、今作の製作前にメンバーはアメリカに渡っており、さらにアメリカナイズが進んでおります。とはいえ所々に顔をのぞかせる祖国ロシアの雰囲気は未だ健在で、その独特のメロディセンスが個人的に尽くツボ。世間一般では「1作目で話題性とともに注目を浴びたけど、2作目以降でコケて消えていったバンド」という扱いみたいですが、この作品もポップでメロディアスなハードロックを愛する人ならば十分に楽しめる内容になっていると個人的には思っています。Voの歌声もハスキーで、適度な渋さが良い感じ。

<収録曲>
1. Moscow Calling
2. All Roads
3. Politics Of Love
4. Tomorrow
5. Stranger
6. Volga Boatman
7. Strike
8. Welcome To The Gorky Park
9. Two Candles
10. I'm Going Down
11. City Of Pain
12. Don't Pull The Trigger
13. Tell Me Why


<オススメの曲>
1. Moscow Calling(→PV)
3. Politics Of Love
4. Tomorrow
13. Tell Me Why

サビのコーラスがめちゃくちゃキャッチーな#1は、アメリカンなリフの中にロシアを連想させるようなメロディフレーズがちょいちょい顔を出す曲。特にサビは思わず一緒に口ずさみたくなります。グルーヴィーなノリとポップなメロディとの組み合わせがとても素晴らしい。カラッとした雰囲気の中にノスタルジックな憂いを感じることが出来るあたりがとても良いです。
#3もメロディラインに独特の哀愁が漂う曲。北欧の湿った哀愁やアメリカのカラッとした哀愁とも違った哀愁に、ロシアのバンドとしてのアイデンティティを感じることが出来る気がします。サビのコーラスの掛け合いがとても印象的。
#4はバックコーラスがやたら印象的な曲。そしてサビになると独特の憂いと哀愁を含んだメロディが炸裂します。
#13はアコースティックなサウンドの中に哀愁がぎっしり詰め込まれた曲。サビもメロディアスでしっとりとした感じでとても優秀。

オススメ度…83点

MYSPACE(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

FOLK STONE 「DAMNATI AD METALLA」
FOLK STONE 「DAMNATI AD METALLA」

Folk Stone Damnati Ad Metalla

イタリア出身のフォークメタルバンド、フォーク・ストーンの2作目。2009年発表。ハープ奏者と複数のバグパイプ奏者が在籍する8人組で、Voはフルートも兼任しているそうです。そんなメンバー編成を見れば音楽性の方はかなり想像しやすいかと思いますが、ご想像の通り民族楽器たっぷりの土着的なフォークメタル。中でもバグパイプの活躍が主役級で、常に最前線でまったりと響き渡っています。後ろの方でさりげなくポロンポロンと奏でられてるハープの音色も良い。メタルサウンドの方もなかなかヘヴィで、うまいことフォークサウンドと融合しています。Voはだみ声ってほどではないですがちょっと濁ったなかなか雄々しい感じの歌声で民謡メロに相性ばっちりです。歌詞は基本的にイタリア語で、独特の空気を増幅するのに一役買っています。

<収録曲>
1. Ol Bal di Oss
2. Longobardia
3. Aufstand!
4. Anime Dannate
5. Frerì
6. Un'Altra Volta Ancora
7. Luppulus in Fabula
8. Terra Santa
9. Senza Certezze
10. Vortici Scuri
11. Nell'Alto Cadrò
12. Vanità di Vanità
13. Rocce Nere


<収録曲>
2. Longobardia
3. Aufstand!
6. Un'Altra Volta Ancora

ハープの妖しい音色で幕を開ける#2はミドルテンポながらも民族楽器が乱舞しまくるなかなかの良曲。まったりのっそりとした土着的な雰囲気と、ハープやバグパイプの醸し出す胡散臭い雰囲気が絶妙です。リフもさりげなくグルーヴィーな瞬間がちょいちょいあってかなり秀逸だったり。
#2はバグパイプの乱舞する比較的勢いのある曲。とにかくバグパイプが主役のこのバンドらしい曲で、バグパイプのメロディだけがひたすら頭に残ります。
#6は陽気な笛の音色がたまらない一曲。踊りたくなるような楽しいメロディを奏でまくります。

オススメ度…78点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

FREEDOM CALL 「ETERNITY」
FREEDOM CALL 「ETERNITY」

Freedom Call Eternity

ドイツ出身のメロディックスピードメタルバンド、フリーダム・コールの3作目。2002年発表。前作と全く変わらない路線を貫いており、ファンタジックでエピカルな爽快クサメロチューンが満載です。派手なシンフォ装飾と分厚いコーラスもいつも通りで、このやりすぎな感じが相変わらず素敵。Voは線が細いながらも高音域で途切れることなくしっかり頑張っており、声質自体が楽曲の持つファンタジックな世界観や、分厚いコーラスと非常に良い相性となっています。全体的にキャッチーで基本的にかなり爽やか明るいのも特徴で、そんな中たまーに垣間見えるちょっとした哀愁が良いアクセントとなっています。

<収録曲>
1. Metal Invasion
2. Flying Home
3. Ages Of Power
4. The Spell
5. Bleeding Heart
6. Warriors
7. The Eyes Of The World
8. Fame In The Night
9. Land Of Light
10. Island Of Deams
11. Turn Back Time


<オススメの曲>
1. Metal Invasion
2. Flying Home
3. Ages Of Power
7. The Eyes Of The World
10. Island Of Deams

あまりにも荘厳で神秘的なクワイアで幕を開ける#1がクサメロスピ界でも屈指といえるような名曲。イントロのクワイアコーラスからドラマティックに疾走を開始し、クッサクサのメロディを振りまきながら爽やかに駆け抜けます。メロいギターや熱いコーラスがとにかく鮮烈。
#7はやたらヒロイックなメロディを持ったドラマティックな曲。コーラスもやはりやりすぎなくらいの重厚なクワイアが伸びやかに歌い上げており、テンションが上がらずにはいられません。至る所でキメ打ちしてくるトランペットなパパパーンな演出も最高。
#10もやはり壮大なスケールのクサメロスピチューンで、ヒロイックなメロディがファンタジックな装飾で疾走しまくる曲。クライマックスがずっと続くような、常に高揚感を覚える熱いサウンドがたまりません。

オススメ度…87点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MY DYING BRIDE 「THE BARGHEST O’ WHITBY」
MY DYING BRIDE
「THE BARGHEST O’ WHITBY」


My Dying Bride The Barghest O’ Whitby

英国出身のイギリス出身の絶望系ゴシック/ドゥームメタルバンド、マイ・ダイイング・ブライドのEP。2011年発表。EPなのに、収録曲はなんと27分の大曲がたった1曲収録されているだけです。前作からの間にメンバーチェンジなどがちょいちょいあったらしく、ドラムとKey兼ヴァイオリンが脱退。ドラムはヘルプを加え、ヴァイオリンが1人加わったので、結果的にKeyがバンド内に存在しない状態となりました。「鬱々とした超スローなリフがドロドロと奏でられ、そこに呟き系のVoと深みのある絶望デスヴォイスがボソボソとのっかる」というスタイルは相変わらず。Keyが抜けたことにより少し印象は変わりましたが、弦楽器がしっかりと儚さを演出しているので、沈み込むような絶望感は今まで通り維持されています。

<収録曲>
1. The Barghest O’ Whitby

<オススメの曲>
The Barghest O’ Whitby

ということで、収録曲は上でも述べたように27分の大曲が一曲だけです。不穏な強風と雷リフからじわじわと超スローリフが徐々に奏でられ、ヴァイオリンが不気味に儚くそしてゆったりと登場。この時点で曲から醸し出される雰囲気の暗さが半端ないです。その後はスローリフが繰り返されながらデスヴォイスが登場し、暗黒さがどんどんと増していき、途中から若干の加速。まぁ加速といってもめちゃくちゃ遅いんだけど…。そこに独特の呟きヴォイスも登場し、雰囲気はさらにさらに暗くなっていきます。基本的に遅くなったり超遅くなったりという起伏に富んでいるんだか富んでいないんだかわからない緩急をつけて展開していき、その中に儚いサウンドや美しいサウンドがほのかに織り交ぜられているのがとても良い。長いので一気に聴ききるのは大変かもしれませんが、なかなか聞きごたえはあります。このバンドを初めて聴く人にいきなりオススメするような曲ではないけど、こういうサウンドが好きな人なら普通に楽しめるんじゃないかな。

オススメ度…80点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

HOT CHELLE RAE 「WHATEVER」
HOT CHELLE RAE 「WHATEVER」

Hot Chelle Rae Whatever

米国出身のポップロックバンド、ホット・シェル・レイの2作目。2011年発表。めちゃくちゃキャッチーなメロディに、弾むようなリズム、そして底抜けに明るく爽やかなサウンドが特徴のポップなロックをやっています。エレクトロニックなシンセも効果的にちょっぴり使われており、楽曲のポップさに拍車をかけている印象。Voはなかなか甘い歌声を持っており、ラップ気味のメロディパートからしっとり切ない楽曲までソツなくこなしている感じです。サビはみんなでコーラスなのですが、とにかく明るくて楽しくてノリノリなのがたまりません。もう自然と元気ハツラツとしてウキウキしてくる感じ。メンバーみんなイケメンだしアイドル的な扱いを受けている部分もありますが、楽曲自体はかなり優秀です。

<収録曲>
1. I Like It Like That
2. Tonight Tonight
3. Honestly
4. Keep You With Me
5. Radio
6. Whatever
7. Forever Unstoppable
8. Why Don't You Love Me
9. Downtown Girl
10. Beautiful Freaks
11. The Only One


<オススメの曲>
1. I Like It Like That(→PV)
2. Tonight Tonight(→PV)
5. Radio
6. Whatever
9. Downtown Girl

#1は弾むようなシンセの音色が楽しい曲。基本的にはラップ気味のVoがのっており、サビでめっちゃ明るく超絶キャッチーなサビへと展開します。独特の爽やかなグルーヴ感が非常に心地よい。
#2も似たような展開の曲なのですが、個人的にサビのキャッチーさはこちらの方がさらに上。青空の下でみんなで歌いたくなるような楽しい曲です。サビもめっちゃ耳に残るし、間の「うぉーおーお!おーおーお!」がとにかく耳に残る。もはや洗脳レベル。
#9はシンセの音色にちょっぴり哀愁の漂う曲。サビの明るさとの溶け込み具合が凄くいい感じです。

オススメ度…87点

MYSPACE(→クリック)   OFFICIAL(→クリック)

Amazon このCDをAmazonで購入

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

MELODIUS 「DREAM ON」
MELODIUS 「DREAM ON」

Melodius Dream On

タイ出身のメロディックスピードメタルバンド、メロディウスの1作目。2008年発表。シンフォニックで煌びやかなメロスピをやっているのですが、もうメロディのクサいことクサいこと。いかにもB級メロスピなサウンドを纏い、異臭騒ぎモノのクサメロを振りまきながら元気いっぱいに疾走しまくっています。全体的にチープな音作りや、線が細いながらもめっちゃ高音域で頑張り続けるアンドレ・マトス系のハイトーンVoなど、様々な要素がB級要素を増幅しまくっており、そこが逆に好きものにはたまらない仕上がりになっていたり。Key音色がふんわりキラキラしており、かなりファンタジックなのが個人的超ツボです。無駄に壮大であろうとする姿勢も素晴らしいし、B級っぽいながらも確かな実力を持っているので安心して聴くことができます。イタリア界隈や北欧メロスピ勢にも引けをとらない極上のクサメロ美旋律がここに。

<収録曲>
1. Overture Fantasia
2. Novelist
3. Never Die
4. The Mirage
5. Far Beyond The Sky
6. The Return Of The Darkness
7. After The Rain
8. Dream On
9. Eternal Ally
10. Breezy
11. Song For Good Fellows


<オススメの曲>
2. Novelist
3. Never Die
4. The Mirage
7. After The Rain

まずは#2がクサメロスピ界に燦然と輝くべきキラーチューン。全世界のクサメロファンに捧げたい恐ろしいほどのクサメロを持っています。このクサさはもはや音楽兵器。まずはピアノの音色に導かれ妖精さんでも飛んできそうな幻想的なイントロが始まり、クサさ満点のギターサウンドがゆったり登場。そんなのほほんとした雰囲気に油断しているところで一気に疾走を開始し、クサさは既にクライマックス状態。Voが歌いだすころには既に悶死していること間違いなしです。さぁあなたは果たしてサビのコーラスまで耐えられるか!?
#3はリフがへヴィながらもKeyがやたらキラキラしている曲。サビメロはやはり文句なしにクサいです。なんかVoの声がめっちゃマトスに聴こえる。
続く#4もクサい。雑な説明かと思うかもしれないけど、だってクサいんだもん。
#7はこれまたファンタジックなイントロから徐々に盛り上がっていくクサメロ疾走チューン。やっぱりキラキラのKeyが大活躍。

オススメ度…88点

MYSPACE(→クリック)

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

LAST WAIL 「THE TALE OF ENDLESS NIGHT」
LAST WAIL
「THE TALE OF ENDLESS NIGHT」


Last Wail The Tale Of Endless Night

ロシア出身のヴァイキングメタルバンド、LAST WAILの1作目。2011年発表。アグレッシヴで勇壮なリフでゴリゴリと疾走していくヴァイキングメタルをやっており、リフの端々に絶妙なクサメロを挟み込んでくるあたりが悶絶モノです。民族楽器やヴァイオリン、そしてフルートなんかも多用されており、激しく攻撃的なサウンドの中で負けじと自己主張してきます。Voが喚き系のデスヴォイスでこれまたナイスな迫力なのですが、実はなんと女性Voなのだとか。ちなみにKeyも女性らしい。「系統としてはENSIFERUMみたいな感じだなぁ」なんて思っていたら、やはりアルバム最後でちゃっかりカヴァーしてました。とにかくヘドバン必至の勇ましく猛々しいサウンド。

<収録曲>
1. Intro
2. Warrior of Justice
3. Revenge
4. Fighting the Dark
5. Mystery
6. Merciless
7. Tale of the Endless Night
8. The Doomed in Despair
9. Outro
10. Windrider


#10ENSIFERUMのカヴァー。

<オススメの曲>
2. Warrior of Justice
4. Fighting the Dark
6. Merciless
8. The Doomed in Despair

#1からもうあまりにも勇ましすぎるリフが炸裂。戦士の突撃していく様がありありと思い浮かぶような勇壮な疾走チューンです。そこにのっかるデスヴォイスもかなりの迫力で、とても女性とは思えないような猛々しさ。女性戦士すげー。ちなみに中盤のヒロイックなフルートサウンドが個人的に超ツボだったり。
#4もアグレッシヴなリフと勇壮なクサメロが絡み合う疾走チューン。激しいサウンドのバックで美しく響くピアノのようなKeyがなかなか良い味を出しています。
個人的に一番のキラーチューンは#6。やはり同じように勇ましく疾走するクサメロヴァイキングチューンなのですが、ツインギターに導かれるメロディのクサさがダントツで、中盤の拳を振り上げたくなるようなテンポのリフの応酬や、弾きまくりのヴァイオリンなど、悶絶ポイントが常に設けてある素晴らしい曲構成となっています。
#8は幻想的なKeyによるヒロイックなイントロにとにかく悶絶。そこの部分だけでも何度も何度も聴きたくなるような曲です。

オススメ度…89点

MYSPACE(→クリック)

テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。