EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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VAURA 「SELENELION」
VAURA 「SELENELION」

Vaura Selenelion

米国出身のポストブラックメタルバンド、VAURAの1作目。2012年発表。ポストロック風味の淡く儚い美旋律と、ちょっと不気味でおどろおどろしいサウンドが絶妙に鬩ぎ合う、独特の世界観が特徴です。幻想的かつ空間的な掴みどころのないサウンドの中に、サイケデリックだったりアヴァンギャルドな風味だったりする凶暴なサウンドが内包されており、狂気を優しさで包んだような不思議な感覚が素敵。ブラックメタル的な激しいパートもわりとあったりするものの、あまりその激しさが牙を向いて迫ってくることは無く、どこか遠い世界で起こっている出来事のように感じてしまいます。Voは喚き声とホラーチックな怪しい声、そして美しいクリーンヴォイスの3種類が上手いこと配されている感じ。先の読めない展開はプログレ的なものも感じさせ、そのわりには難解という言葉とはまたちょっと違うという印象だったり。

<収録曲>
1. Souvenirs
2. Drachma
3. The Emanation
4. En/Soph
5. Relics
6. Obsidian Damascene Sun
7. The Uncreated Light (Transfiguration)
8. Column's Vein
9. Vanth
10. Selenelion
11. The Zahir


<オススメの曲>
1. Souvenirs
2. Drachma
4. En/Soph
6. Obsidian Damascene Sun
10. Selenelion
11. The Zahir

とりあえず#1のイントロからいきなり儚い。チリチリとしたエレキサウンドが優しく美しく紡ぎ出されるのですが、そこにまずのっかってくるのは憎しみを感じさせるような喚き声です。途中で美しいクリーンヴォイスも喚き声と交互に登場。その二つの声の対比がとても良い。
♯2は不気味さと美しさの間で揺れ動く曲。Voのホラーチックな声が不穏な空気を醸し出しています。
#4は淡々としたドラムと儚いギターサウンドをバックにVoの優しい歌声が響くロマンティックな曲かと思いきや、中盤で唐突にやたらメタリックなリフが響き渡る曲。プログレ的な要素がとても強く、緊張した空気が漂います。
#6はおどろおどろしく不穏なメロディがとても印象的。ブラックメタルっぽいダークな雰囲気がとてもツボです。終盤ではドロドロとしたリフやグルーヴィーな展開も待っており、さらにはホラーチックで不気味なメロディにゾクゾクすること間違いなし。
アコギの音が神秘的に響く#10はとても静かでフォーキッシュな曲。Voの声もどこか神々しく、この世のものではないような不思議な感覚を受けます。
#11はポストロック的なサウンドからどんどんリフが狂っていく曲。美しかったサウンドがだんだんと狂気を帯びて壊れていく過程にとてもゾクゾクします。

オススメ度…83点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

JAPANESE VOYEURS 「YOLK」
JAPANESE VOYEURS 「YOLK」

Japanese Voyeurs Yolk

英国出身のロックバンド、JAPANESE VOYEURSの1作目。2011年発表。バンド名を訳すと"日本人ののぞき魔"くらいの意味になるのだとか。そんな彼らは90年代のグランジを彷彿とさせるヘヴィロックをやっており、そこにヤンデレ系メンヘラ女性Voことロミリー・アリスのロリヴォイスがのっかるという音楽性が特徴。ずるずると沈み込む感じの暗ーいヘヴィロックとロリ声という奇妙な組み合わせが良い具合に病んでいて良いです。X-JapanのUKツアーのサポートに抜擢されるとかいう何とも微妙な話題性もついたりして着実に活躍の場を広げていたはずなのですが、このアルバム1枚だけを残して知らない間にしれっと解散してたみたいね。残念。

<収録曲>
1. You’re So Cool
2. Dumb
3. Cry Baby
4. Smother Me
5. Get Hole
6. Feed
7. Milk Teeth
8. Double Cheese
9. X-Ray Ted
10. That Love Sound
11. Heart Is A Fist
12. Blush


<オススメの曲>
1. You’re So Cool
2. Dumb(→PV)
3. Cry Baby (→PV)
5. Get Hole
9. X-Ray Ted

冒頭の#1のイントロからもう既にヘヴィで沈み込むような感覚が素敵。思いっきりグランジです。そんな中でやたらロミリーのロリ声だけがはっきり聴こえる感じがイイ。
#2は歌メロが良い具合に病んでる。微妙な気持ち悪さがとても興味深いです。もぁみぃまぁみぃー。
#3はいかにも気だるげなダウナー系モダンへヴィネスって感じの曲。ロミリーの妙にあざとい歌声が逆に良い。特にサビはなかなか秀逸かと。
#5はドロドロと地を這うようなリフが素敵。Voの病み具合も素敵。
#9は比較的ハードなドライブ感が心地よい曲。ワイルドな雰囲気がたまりません。

オススメ度…81点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

KRALLICE 「DIMENSIONAL BLEEDTHROUGH」
KRALLICE
「DIMENSIONAL BLEEDTHROUGH」


Krallice Dimensional Bleedthrough

米国出身のポストブラックメタルバンド、クラリスの2作目。2009年発表。最初っから最後まで、狂おしいほどにエモーショナルなトレモロリフがびっしり詰め込まれており、ただひたすらそれのみに終始します。緩急が付いていたり、時に過激になったり、神秘的になったり、陰鬱になったりと、様々に展開していくのですが、そのいつどんな場面でも聴こえてくるのはひたすらにメロいトレモロリフ。ただ、比較的長尺な曲のほとんどをトレモロリフが占めているにもかかわらず、曲自体の展開はとても豊富なので飽きることなく最後まで聴き通すことが出来ます。ブラックメタル的な凶暴性も失っておらず、禍々しい絶叫パートもちらほら。太いベースラインやドタバタと高速で構築されていくドラミングがバックでしっかりと聴き取れるのも良い味出してます。

<収録曲>
1. Dimensional Bleedthrough
2. Autochthon
3. Aridity
4. The Mountain
5. Untitled
6. Intraum
7. Monolith of Possession


<オススメの曲>
1. Dimensional Bleedthrough
4. The Mountain
7. Monolith of Possession

冒頭の#1はイントロがいきなりカオス。ノイズみたいなので始まったかと思いきや、やりたい放題に楽器陣が暴れまわります。そっから段々と整合性を取り戻していき、メロいトレモロの嵐へとシフトチェンジ。そのトレモロのエモーショナルさが凄まじく、攻撃的ながらもどこか哀愁を感じるようなメロディアスさがたまりません。これが手を変え品を変え次々と微細な変化を持ちつつ攻めてくるので、常に悶絶しっぱなしの11分間です。
あと個人的に好きなのは♯4かな。やはりこれもひたすらトレモロリフに終始するのですが、そのリフの醸し出す抒情性と曲自体の持つ凶暴さとのせめぎ合いがたまりません。
18分強の超大作#7もドラマティックで聴きごたえがあって結構好き。

オススメ度…86点

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パソコン買いに行ったら完全に調子にのりすぎた件
大学の卒業祝い兼、大学院入学祝いとして、研究室に置く用のパソコン買ってきた。
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MARCHEN STATION 「COCKTAIL OF DREAM」
MARCHEN STATION
「COCKTAIL OF DREAM」


Marchen Station Cocktail Of Dream

Cafe Au Lait<Gt>Leo Figaro<Vo>によるメロディックスピードメタルバンド、メルヘン・ステーションの1作目。2010年発表。キラキラとしたファンタジックなクサメロが乱舞するメロスピをやっています。海外のメタルバンドにはない邦メタル独特の雰囲気も漂い、時に歌謡曲のようなメロディが顔を出してくるのも魅力的なところ。バンド名の通り、かなりメルヘンチックな雰囲気が漂い、さらには乙女チックな雰囲気すら漂うので、ただでさえクサいメロディがその何倍ものクサさを発しているかのように感じさせられます。曲によっては甘くポップな印象すら受けるのですが、全体的に見渡すとやはりしっかりとメロスピしてるのが素晴らしい。Leo Figaroのちょっと細いハイトーンヴォイスもメルヘンチックなサウンドにばっちりマッチしています。

<収録曲>
1. LOST - Introduction -
2. Alive In My Heart
3. Ride The Wind
4. 異邦の騎士
5. Avante
6. Sleep Beside Me (Interlude)
7. Dream In The Shadow
8. Cocktail Of Dream
9. Dramatic Rain
10. Shining On
11. Dancing In The Silence (Interlude)
12. Starlight Chandelier


<オススメの曲>
2. Alive In My Heart
3. Ride The Wind
4. 異邦の騎士
7. Dream In The Shadow
9. Dramatic Rain
12. Starlight Chandelier

民謡風味漂うロマンティックなイントロの#1に続いて繰り広げられる♯2は超メルヘンチックなキラーチューン。絵本の世界に飛び込んだような雰囲気すら漂う超メルヘンなメロディで疾走しまくり、クサメロをひたすら撒き散らします。なんかディズニーランドとかを思い出させそうなほどのメルヘン具合。サビのコーラスも大合唱必至の楽しい感じに仕上がっています。
#3は日本のバンドらしいメロディで展開する悶絶クサメタルチューン。やり過ぎなほどのクサメロが圧倒的ダサさで広がっていきます。サビのやり過ぎ感がたまらない。
#4はゲーム音楽のお城っぽい雰囲気で始まる曲。そっから適度な速さで駆け出していき、歌謡曲のようなメロディでメルヘンチックに展開していきます。
#7も典型的なメロスピ。適度なシンフォニック具合で疾走し、サビで大合唱というお約束パターンですが、即効性はとても高いです。
#9はメロスピというよりはメロディックメタルといった感じの曲なのですが、ポップさとクサさが上手いこと融合されたコーラスが超印象的。
アルバムを締めくくる#12はこれまた疾走しまくりの悶絶クサメロスピ。哀愁とクサメロの絡み合いが素晴らしい。中盤からのプログレチックで変則的な展開も面白いです。

オススメ度…84点

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NAPALM DEATH 「FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION + SCUM」
NAPALM DEATH
「FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION + SCUM」


Napalm Death Scum / From Enslavement To Obliteration

グラインドコアの帝王、ナパーム・デスの1987年に発売された1作目と1988年に発表された2作目をセットにして日本盤として発売したCD。1989年発表。ボーナストラックを加えて全55曲という驚異的なボリュームとなっています。グラインドコアかくあるべしというばかりの激しいブラストと言葉にならないシャウトが入り乱れる究極のエクストリームミュージック。まさにグラインドコアの原点と呼べる凄まじい音の暴力が凝縮されています。基本的に1分前後、長くても2分強の楽曲がずらっと並んでいるのですが、その一つ一つにあまりにもクールなリフがこれでもかとばかりに詰め込まれており、それらが次々と圧倒的な攻撃性と共に攻め寄せてくる恐ろしい作品。1作目の発表時に在籍していたメンバーは今は誰一人として残っていませんが、その音楽性は現在でも一貫して受け継がれていることを考えると、このグラインドコアの始祖としての作品がいかに重要な意味を持っていたかということが思い知らされます。

<収録曲>
1. Multinational Corporations
2. Instinct Survival
3. The Kill
4. Scum
5. Caught In A Dream
6. Polluted Minds
7. Sacrificed
8. Siege Of Power
9. Control
10. Born On Your Knees
11. Human Garbage
12. You Suffer
13. Life?
14. Prison Without Walls
15. Point Of No Return
16. Negative Approach
17. Success?
18. Deceiver
19. C.S.
20. Parasites
21. Pseudo Youth
22. Divine Death
23. As The Machine Rolls On
24. Common Enemy
25. Moral Crusade
26. Stigmatized
27. M.A.D.
28. Dragnet
29. Evolved As One
30. It's A M.A.N.S. World !
31. Lucid Fairytale
32. Private Death
33. Impressions
34. Unchallenged Hate
35. Uncertainty Blurs The Vision
36. Cock-Rock Alination
37. Retreat To Nowhere
38. Think For A Minute
39. Display To Me...
40. From Enslavement To Obliteration
41. Blind To The Truth
42. Social Sterility
43. Emotional Suffocation
44. Practise What You Preach
45. Inconceivable
46. Worlds Apart
47. Obstinate Direction
48. Mentally Murdered
49. Sometimes
50. Make Way !
51. Musclehead
52. Your Achievement?
53. Dead
54. Morbid Deceiver
55. The Missing Link


<オススメの曲>
12. You Suffer

どこをどう切ってもグラインドコアなので、基本的にどの曲を聴いてもカッコいいです。高速ブラストとうねるような破壊的なリフ、そしてぎゃあぎゃあという言葉にならない絶叫が怒涛の勢いで攻め寄せてくる。
一番話題性のある曲はやっぱり1秒に満たない曲として有名な#12じゃないのかな。昔、トリビアの泉にも出てたしね。

オススメ度…82点

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NAPALM DEATH 「UTILITARIAN」
NAPALM DEATH 「UTILITARIAN」

Napalm Death Utilitarian

イギリス出身のベテラングラインドコアバンド、ナパームデスの14作目。2012年発表。圧倒的なアグレッションでゴリゴリぐちゃぐちゃガチャガチャぎゅるぎゅると展開していく王道グラインドコアサウンドは未だ健在で、グラインドコア界の帝王として存分に貫禄を見せつけています。そんな中でもグラインドコアにしては実験的な要素も貪欲に取り込んでおり、不穏なコーラスパートやらちょっぴりメロディアスなパートやらが顔を出すやらで様々な試みが垣間見えるあたりもとても面白かったり。それでもやはり基本的にはデスメタル/グラインドコア的なリフ自体のカッコ良さが圧倒的に勝っており、ただシンプルにリフの充実度だけでも十分に満足できるような作品です。

<収録曲>
1. Circumspect
2. Errors In The Signals
3. Everyday Pox
4. Protection Racket
5. The Wolf I Feed
6. Quarantined
7. Fall On Their Swords
8. Collision Course
9. Orders Of Magnitude
10. Think Tank Trials
11. Blank Look About Face
12. Leper Colony
13. Nom De Guerre
14. Analysis Paralysis
15. Opposites Repellent
16. A Gag Reflex
17. Everything In Mono


<オススメの曲>
2. Errors In The Signals
3. Everyday Pox
4. Protection Racket
5. The Wolf I Feed
8. Collision Course
9. Orders Of Magnitude
12. Leper Colony

♯2はシンプルなリフで攻撃的に攻めてくる曲。疾走感の中でクールなリフがキラリと光ります。
終盤の狂ったようなサックスが印象的な#3はとても実験的な曲。なかなか興味深くて面白かったです。
#4は典型的なグラインドコアチューン。パワフルでアグレッシブなリフが嵐のように攻めてきます。
体が縦に揺れるようなグルーヴ感あふれる#5は、中盤のクリーンヴォイスが不気味で良い感じ。
#8はこれまたパワフルさとグルーヴ感を兼ね揃えたグラインドコアらしい曲。ガチャガチャとしたリフの嵐に魂が震えます。
#9もグルーヴ感MAXの素晴らしい曲で、今作の中で個人的に一番この曲のリフが好き。中盤で一気にグルーヴ感が崩れていって怒涛の勢いで爆走しまくるという展開もたまりません。
#12は不穏なコーラスがやたら頭に残る曲。凄まじい攻撃性の中でコーラスだけが唐突に不気味に響き渡ります。

オススメ度…87点

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LUNKHEAD 「青に染まる白」
LUNKHEAD 「青に染まる白」

Lunkhead 青に染まる白

日本のロックバンド、ランクヘッドの8作目。2012年発表。ギター2本とベースとドラムという昔ながらのシンプルなバンド編成でクールなサウンドを響かせています。音作りに関してはいかにも"J-Rock"って感じの印象を受けるバンドなのですが、どことなくハードロックに通じるような部分も感じ取れたりするあたりがわりかし好みだったり。全体的に憂いを含んだような暗い雰囲気が漂っていながらも、どこかポップさを持ち合わせたロックをやっています。演奏もしっかりしてるし、Voも哀愁漂わせる良い声。

<収録曲>
1. 濃藍
2. 十六夜の月の道
3. 果てしなく白に近づきたい青
4. 潮騒
5. 冷たい部屋
6. 群青の降る夜
7. 泡沫
8. 無限光
9. みゆき
10. 未来は今ここに
11. 明日


<オススメの曲>
1. 濃藍
3. 果てしなく白に近づきたい青(→Short PV)
4. 潮騒

とりあえず#1が個人的にあまりにもツボ過ぎてヤバい。群を抜いて好きです。比較的荒々しい演奏でワイルドに始まるのですが、メロディラインがやたら憂いを含んでおり、サビに入った瞬間の哀愁っぷりも素晴らしい。ハードロック張りのクールなギターソロから再び哀愁のサビに繋がる瞬間に悶絶。
まぁ個人的には#1が圧倒的過ぎてどうしても他の印象は薄くなってしまうんですが、比較的ポップでやはりサビに哀愁漂う♯3とか、擦れたギターリフが印象的な#4あたりも好きかな。

オススメ度…81点

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MY DARKEST HATE 「MASSIVE BRUTALITY」
MY DARKEST HATE 「MASSIVE BRUTALITY」

My Darkest Hate Massive Brutality

ドイツ出身のデスメタルバンド、マイ・ダーケスト・ヘイトの1作目。2001年発表。さりげなくFREEDOM CALLのドラムが在籍しています。メロディ要素皆無のゴリゴリのデスメタルをやっており、凄まじい圧迫感で迫りくるサウンドが特徴。突出した何かがあるわけではありませんが、愚直で堅実なしっかりとしたサウンドはなかなか魅力的かも。ミドルテンポのリフでじわじわと最初っから最後まで貫き通す硬派なスタイルが素敵。捻ったものが何もない、全てにおいて真っ向勝負な作品。ちなみにデスヴォイスは深みがあって結構好きだな。

<収録曲>
1. Massive Brutality
2. Torment
3. Blood Pounding Black
4. Bleed For Me
5. Hellspawn
6. Pain For Lust
7. War
8. Tank
9. Now And Forever
10. The End


<オススメの曲>
1. Massive Brutality
2. Torment
3. Blood Pounding Black
10. The End

冒頭の#1は時計(?)のようなカチッカチッという音で静かに始まり、そっから一気に重厚なリフの嵐になだれ込む曲。圧迫感たっぷりのリフが、怒涛の勢いで押し寄せてきます。戦車が地響きを立てて突っ込んでくるような曲。
♯2はさらにヘヴィでドロドロとした曲。リフの醸し出す重厚さが半端じゃないです。ミドルテンポの比較的ゆったりとした曲調が体感的な重さをさらに増してくれている印象。
比較的速めのリフがやはり戦車のように攻めてくる♯3もなかなかカッコ良い曲。淡々とした雰囲気が逆に硬派で良いのかも。
#10はドゥームメタルもびっくりのドロドロと間延びしたリフで幕を開ける曲。そっからドタバタと加速していく様子がなかなか良い。ドラムの音圧が凄いな。

オススメ度…78点

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GALNERYUS 「絆」
GALNERYUS 「絆」

Galneryus 絆

日本のメロディックパワーメタルバンド、ガルネリウスのミニアルバム。2012年発表。パチンコ『ぱちんこCR蒼天の拳』とのタイアップソングである"絆"をリードトラックとし、その他にYAMA-Bが歌っていた過去の曲を小野正利Verとして再録したものと、小野正利がソロで歌っているアニメ『HUNTER×HUNTER』)のオープニング・テーマの英詞ガルネリウスVer、そして新曲が2曲収録されています。リードトラックはまぁ良いとしても、過去曲のアレンジはなんか「ふーん」という感じ。「なんか全体的に小奇麗になったねー」みたいな。しかもそれほど思い入れのある曲ではなかったので、良くも悪くも感想は"普通"です。歌上手いから良いんだけどさ。新曲は新曲でとても良いです。

<収録曲>
1. 絆
2. 終わりなき、この詩 (New Version)
3. ACROSS THE RAINBOW (New Version Of “WHISPER IN THE RED SKY”)
4. TIME AFTER TIME
5. WINNIG THE HONOR
6. departure! (English Version)


<オススメの曲>
1. 絆(→PV)
5. WINNIG THE HONOR

リードトラックの#1はいかにも最近のガルネリウスな感じのクサい疾走曲。小野正利の透き通るようなハイトーンを存分に生かした素晴らしい曲だと思います。無駄に漢臭い歌詞がダサさに拍車をかけていて良い。
あとは2曲の新曲のうち#5がやたらテクニカルでヒロイックな疾走曲でとてもお気に入り。KeyのYUHKIが作曲したのだそうですが、軽やかなKeyが存分に活躍しまくっていて聴いててとても爽快な曲です。小野正利の声が爽やかな楽曲と良く合ってて素晴らしい。8分強ありますが飽きずに最後まで一気に聴き通すことが出来ます。

オススメ度…80点

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THEOCRACY 「AS THE WORLD BLEEDS」
THEOCRACY 「AS THE WORLD BLEEDS」

Theocracy As The World Bleeds

米国出身のメロディックメタルバンド、THEOCRACYの3作目。2011年発表。プログレに通じるようなテクニカルさを持ちながらもわかりやすいメロディで爽やかに突き抜けていくサウンドが特徴です。複雑なリズムで展開していく部分とストレートに疾走しまくるパートとを上手く対比してドラマティックに進んで行くのですが、基本的にはあまり難解さを感じさせないのが良い。Voのクリアなハイトーンもなかなか秀逸で、楽曲の爽やかさを向上させるのに一役買っています。

<収録曲>
1. I Am
2. The Master Storyteller
3. Nailed
4. Hide in the Fairytale
5. The Gift of Music
6. 30 Pieces of Silver
7. Drown
8. Altar to the Unknown God
9. Light of the World
10. As the World Bleeds


<オススメの曲>
1. I Am
2. The Master Storyteller
5. Hide in the Fairytale
8. Altar to the Unknown God
10. As the World Bleeds

アルバム冒頭の#1からいきなり11分超の大曲。落ち着いた感じのドラマティックな楽曲で、クワイヤなどを使って壮大に盛り上がっていく感じがとても良いです。
♯2は思いっきりメロパワな感じの疾走曲。エピカルなメロディでこれでもかと言わんばかりのスピードを見せつけてくる素晴らしいキラーチューンです。サビのコーラスがとにかく爽やかでヒロイックなのがたまらん。
静かに荘厳に始まる#5はとてもドラマティックな曲。初めはしっとり系のバラードなのかなーという感じなのですが、曲が進むにつれてどんどん盛り上がっていき、メロディがどんどんクサくなっていきます。なんかヴァイキングメタルに通じそうな勇壮でクサいメロディを爽やかになぞっている感じ。演奏陣のテクニカルさも半端ないです。
#8はテクニカルなリフが際立つ曲。コーラスの爽やかさもさすが。
#10は緩急のつけかたがとても上手いドラマティックな曲。ヒロイックな疾走パートのわくわく感が聴いていて凄い。

オススメ度…82点

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IRON SAVIOR 「THE LANDING」
IRON SAVIOR 「THE LANDING」

Iron Savior The Landing

Piet Sielck<Vo>率いるドイツのパワーメタルバンド、アイアン・セイヴァーの7作目。2011年発表。いかにもな王道ジャーマンメタルサウンドを身上としている彼らですが、今作はメロディの質がえらく充実しており、ここ数作の中でも抜群の出来となっているかと思います。漢クサいPietのVoもパワフルだし、コーラスも雄々しくて非常に素晴らしく、漢の哀愁みたいなのも漂っていて非常に素晴らしい。伝統的なヘヴィメタルらしさをしっかりと継承している優秀なバンドだと思います。

<収録曲>
1. Descending
2. The Savior
3. Starlight
4. March Of Doom
5. Heavy Metal Never Dies
6. Moment In Time
7. Hall Of The Heroes
8. R.U. Ready
9. Faster Than All
10. Before The Pain
11. No Guts No Glory
12. Coming Home 2011
13. Atlantis Falling 2011
14. Underneath The Radar


#12#13は過去曲の再録。

<オススメの曲>
3. Starlight
5. Heavy Metal Never Dies
6. Moment In Time
9. Faster Than All
11. No Guts No Glory

哀愁のツインリードがヒロイックに駆け抜ける♯3がかなりのキラーチューン。疾走感あふれるジャーマンメタルで、サビでは空に向かって拳を突き上げたくなるような爽やかなクサメロが待っています。雄大さを感じさせる雄々しいコーラスが最高。
曲名のダサさがたまらない#5はずっしりとしたミドルテンポ曲。力強さがいかにもな感じでなかなか秀逸です。
骨太のベースが響き渡る#6はパワフルな歌唱で熱く疾走する曲。サビに向かうにつれてどんどん哀愁がにじみ出てくるあたりが好きです。
#9も名前の通り疾走曲で、やはり力強い歌唱が印象的。弾きまくりのギターやブンブンとうねりまくるベースもたまらんね。
#11は爽やかさと力強さの同居する曲。曲名通りの愚直な雰囲気が漂う秀曲です。

オススメ度…81点

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CRADLE OF FILTH 「DUSK AND HER EMBRACE」
CRADLE OF FILTH
「DUSK AND HER EMBRACE」


Cradle Of Filth Dusk And Her Embrace

英国のシンフォニックブラックメタルバンド、クレイドル・オブ・フィルスの2作目。1996年発表。段々とメジャー性を高めていき、今ではブラックメタルという土壌の中でも一つ抜きんでて成功を収めている彼らですが、この頃はまだアンダーグラウンド臭の漂う真性ブラック的なサウンドを出していました。邪悪で攻撃的なサウンドの中に背徳性と耽美性が絡み合い、緻密な構成で妖しく展開していくサウンドがとても素敵。ひんやりとしたKeyが幻想的かつ荘厳に全体を包み込み、不穏な空気が漂い続けてるあたりがまさに"聴くホラー映画"とでも言わんばかりの不気味さです。ダニ・フィルス<Vo>の絶叫スクリームはこの頃から強烈で、何を言っているのか意味不明な喚きっぷりが強烈。

<収録曲>
1. Humana Inspired To Nightmare
2. Heaven Torn Asunder
3. Funeral In Carpathia
4. A Gothic Romance (Red Roses For The Devil's Whore)
5. Malice Through The Looking Glass
6. Dusk And Her Embrace
7. The Graveyard By Moonlight
8. Beauty Slept In Sodom
9. Haunted Shores
10. Hell Awaits
11. Camilla's Masque
12. Noctumal Supremacy '96


<オススメの曲>
2. Heaven Torn Asunder
3. Funeral In Carpathia
6. Dusk And Her Embrace
9. Haunted Shores

美しくも不気味なイントロ#1に続く#2から壮大な地獄絵図の始まり。何かが燃えるような音から抒情的で不気味なリフが奏でられ、ゆったりとオカルティックに幕を開けていきます。かなりスローな中でダニがひたすら喚き続け、そっから一気に加速していくという構成がとてもゾクゾクします。途中のブリブリと響き渡るベースも素敵。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!」というキチガイを通り過ぎたようなスクリームで幕を開ける♯3もかなり鮮烈な曲。ここまでくるともはや笑えるレベル。いや、もちろん褒めてます。
#6はバックで響く女性の歌声が印象的。楽曲の不気味さを良い具合に増大させてくれています。
この作品での個人的なハイライトは#9。シンフォニックで美しいイントロから叙情的なトレモロリフが流れ始め、そのまま一気に加速して邪悪さが一瞬でMAXまで到達します。ダニのスクリームが他の曲以上にキチガイじみており、完全に逝ってしまったまま戻ってこない。あまりにも高音過ぎる金切声はもはや人間の限界を超えています。曲自体も静と動を上手く捉えた構成で荘厳にドラマティックに展開していて非常に素晴らしい。

オススメ度…86点

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CRADLE OF FILTH 「DARKLY, DARKLY, VENUS AVERSA」
CRADLE OF FILTH
「DARKLY, DARKLY, VENUS AVERSA」


Cradle Of Filth Darkly, Darkly, Venus Aversa

英国出身のシンフォニックブラックメタルバンド、クレイドル・オブ・フィルスの9作目。2010年発表。一時期かなりシンフォニックさを抑えて正統派的なサウンド主体になっていましたが、前作あたりから初期に通じるようなシンフォニックさが復活。今作でもその路線を継承しており、しっかりとしたメタルサウンドが刻みつつも不気味なシンフォニックサウンドが荘厳に響くという作りになっています。まさに"聴くホラー"といった感じの不穏な空気感はさすがのモノ。過激なサウンドの中でキチガイじみた金切声と邪悪な低音ヴォイスを使い分けるダニ・フィルス<Vo>の存在もやはり圧倒的と言わざるを得ません。退廃的な雰囲気の中に渦巻く狂気を存分に楽しむことの出来る素晴らしい作品。

<収録曲>
1. The Cult Of Venus Aversa
2. One Foul Step From The Abyss
3. The Nun With The Astral Habit
4. Retreat Of The Sacred Heart
5. The Persecution Song
6. Deceiving Eyes
7. Lilith Immaculate
8. The Spawn Of Love And War
9. Harlot On A Pedestal
10. Forgive Me Father (I Have Sinned)
11. Beyond Eleventh Hour


<オススメの曲>
1. The Cult Of Venus Aversa
2. One Foul Step From The Abyss
3. The Nun With The Astral Habit
7. Lilith Immaculate(→PV)
10. Forgive Me Father (I Have Sinned)(→PV)


アルバム冒頭の#1から7分超の大曲。儚く美しいKeyで幕を開けたかと思いきや、怒涛の勢いで邪悪に染まっていく様が圧巻です。ドラムの手数足数の多さに驚愕。中盤で一度落ち着かせてからのドラマティックな展開が素敵。
♯2はやたら荘厳に幕を開ける曲。そこからやはり凶悪さを剥き出しにして疾走を開始し、彼ららしい狂気の渦巻く世界観が一気に広がっていきます。
続く#3はシンフォニック要素控えめのストレートなリフでごり押しする曲。必要最小限の装飾が逆にシンプルで良い味を出しているという印象です。
個人的に一番のお気に入りは狂気の塊のような#7。ブルータルなサウンドの中で絡み合うダニのスクリームと女性Voがとても美しく、サビのメロディが妙に明るく幻想的なところがあまりにもツボでした。
#10はゴシカルで不気味な美しさを携えながら幕を開ける曲。美しさと攻撃性との混ざり合いが絶妙です。

オススメ度…88点

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CANNIBAL CORPSE 「TORTURE」
CANNIBAL CORPSE 「TORTURE」

Cannibal Corpse Torture

アメリカ出身のデスメタルバンド、カンニバル・コープスの12枚目。2012年発表。ベテランらしい安定のオールドスクールなデスメタルをやっており、グチョグチョでゴリゴリな質感がたまらない一作となっています。比較的ストレートな楽曲で構成されているので、難解さは一切なく、従来のファンなら何の心配もなしに手にして問題のない作品。

<収録曲>
1. Demented Aggression
2. Sarcophagic Frenzy
3. Scourge Of Iron
4. Encased In Concrete
5. As Deep As The Knife Will Go
6. Intestinal Crank
7. Followed Home Then Killed
8. The Strangulation Chair
9. Caged… Contorted
10. Crucifier Avenged
11. Rabid
12. Torn Through


<オススメの曲>
1. Demented Aggression
2. Sarcophagic Frenzy
4. Encased In Concrete
5. As Deep As The Knife Will Go
10. Crucifier Avenged
11. Rabid
12. Torn Through

シンプルかつ破壊力のあるリフでグイグイと引っ張っていく#1が個人的に一番お気に入りかな。グロウルも強烈。
比較的遅めのテンポが中心となった#2は、凄まじい圧迫感で迫りくる曲。途中でリフのテンポが変わる瞬間に痺れます。
狂ったように弾きまくる不協和音のようなギターサウンドが印象的な#4もカッコ良い。圧倒的な攻撃力とヘヴィさで一気に突き抜けます。
#5はバタバタとしたリフで全てを薙ぎ倒していくような安定のカニコースタイル。極悪な感じがとてもツボです。
ミドルテンポながらもツーバスのドカドカがとても印象的な#10も素晴らしい。緩急をつけた構成がたまりません。
#11ザクザクとしたリフとトレモロ風のリフの組み合わせで騒がしく展開し、そんな中でVoが早口グロウルで叫び続ける曲。リフよりもVoラインが目立つあたりが珍しい感じがして好き。
アルバムの最後を飾る#12は吹っ切れたように暴走をし続ける曲。凶暴過ぎる突進力がたまりません。

オススメ度…88点

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卒業
大学を卒業しました。

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4月から大学院生になるので、あまり実感はありません。
あと2年間、もう少し勉強。頑張ります。

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EXHUMED 「GORE METAL」
EXHUMED 「GORE METAL」

グロジャケ


米国出身のゴアメタルバンド、エグジュームドの1作目。1998年発表。アルバムタイトルがとてつもなく潔く、CDジャケも引き裂かれた人肉が完全に自由演技しておりますが、内容の方は比較的デスメタルに近いゴアグラインドとなっています。ただ低音域の音圧は凄まじく、全体的にぐちょぐちょした質感が伴うので、ただのデスメタルともまた違う感触。地を這いずり回るように蠢くリフと、ベースの野太い響き、そしてスコココと乾いた響きを響かせるドラミングと圧迫感のあるバスドラの組み合わせがたまりません。Voはぎゃあぎゃあと喚く比較的普通のデスヴォイスと、グルルルと唸るような人間離れした下水道ヴォイスが入り混じっていてとても凶悪。下水道ヴォイスはエフェクター使ってないというから驚きです。

<収録曲>
1. Necromaniac
2. Open The Abscess
3. Postmortem Procedures
4. Limb From Limb
5. Enucleation
6. Casket Krusher
7. Death Mask
8. In My Human Slaughterhouse
9. Sepulchural Slaughter
10. Vagitarian II
11. Blazing Corpse
12. Deadest Of The Dead
13. Sodomy And Lust


<オススメの曲>
1. Necromaniac
2. Open The Abscess
3. Postmortem Procedures
4. Limb From Limb
6. Casket Krusher
13. Sodomy And Lust

「ア゛ーッ!」という叫び声とともに爆走する#1からいきなりぐっちょぐちょ。低音の凄まじい音圧に圧倒されます。Voもゴボゴボ呻いてて何言ってるか全くわからない。
パワフルなドラミングで幕を開ける#2もぐちゃぐちゃゴリゴリと疾走感が凄まじい。その後のブラストも激しくて良いね。
#4はチェーンソーの金属音が鳴り響くイントロが印象的。何を切っているのかは想像に難くない。いかにもなゴアグラインドっぷりが楽しめる曲で、やりたい放題カオスな音楽が楽しめます。
他の曲も全体的に凶暴なサウンドが繰り広げられており、死体の山がどんどんと高くなっていくようなイメージですね。音楽による殺戮です。

オススメ度…86点

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HEATHEN FORAY 「THE PASSAGE」
HEATHEN FORAY 「THE PASSAGE」

Heathen Foray The Passage

オーストリア出身のペイガンバトルメタルバンド、HEATHEN FORAYの1作目。非常に泥臭くて荒々しいヴァイキングメタルをやっており、ザックリとしたリフでゴリゴリ進み、ツインギターがメロディアスに響き渡るようなサウンドを身上としています。クサいメロディとペイガン魂全開の熱いサウンドがとにかく素敵で、Voのデスヴォイスも深みがあってとても優秀。既存のバンドと比べてこれといった特別な個性はありませんが、ENSIFERUMとかAMON AMARTHとかが好きなら楽しめるような作品です。

<収録曲>
1. Fading Tree
2. Northstar
3. Winterking
4. Fortress Of Faith
5. Chants
6. Dragon's Eyes
7. Ancient Secrets
8. Wolkenbruch
9. Theatre Of Battle
10. Wilderness Lore


<オススメの曲>
1. Fading Tree
6. Dragon's Eyes
7. Ancient Secrets
9. Theatre Of Battle

ずっしりとした勇壮なクサメロがたまらない。中でも#7のクサさと勢いはピカイチ。

オススメ度…79点

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NOCTURNAL RITES 「SHADOWLAND」
NOCTURNAL RITES 「SHADOWLAND」

Nocturnal Rites Shadowland

スウェーデン出身のパワーメタルバンド、ノクターナル・ライツの5作目。2002年発表。元々は典型的なクサメロスピで人気を博したけれらですが、4作目あたりから徐々に正統派メタルに歩み寄りを見せていき、今では完全に正統派メタルとなっており、この作品はそんな彼らの過渡期ド真ん中の作品です。正統派メタルとしての純粋なパワーと、メロスピ/メロパワとしてのクサメロという双方の良いとこ取り的な音楽性となっており、それらの要素の融合が半端じゃなく高次元。ドラマティックで熱い熱いクサメロがメタラー達の魂を揺さぶります。前作から加入したJonny Lindkvistのハスキーかつパワフルな歌声もこの熱いサウンドに見事にマッチ。ホント良いVoを入れたもんだ。

<収録曲>
1. Eyes of the Dead
2. Shadowland
3. Invincible
4. Revelation
5. Never Die
6. Underworld
7. Vengeance
8. Faceless God
9. Birth of Chaos
10. The Watcher


<オススメの曲>
2. Shadowland
4. Revelation
5. Never Die
7. Vengeance

ドタバタとした力強いドラムで始まる#2はサビメロがとにかくドラマティックで印象的。みんなで大合唱したくなるようなスケールの大きなサビメロです。
#4#5もかなり力強い曲。これまたサビが壮大で高揚感がやばい。体の奥から噴出してくる何かを抑えきれなくなり、思わず一緒に叫んでしまいたくなるような曲です。
#7は待ってましたの疾走クサメロチューン。力強いメロディでこれでもかとばかりに疾走し、サビでは悶絶必至のクッサいメロディを存分に歌い上げてくれます。

オススメ度…87点

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INSOMNIUM 「ONE FOR SORROW」
INSOMNIUM 「ONE FOR SORROW」

Insomnium One for Sorrow

フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、インソムニウムの5作目。2011年発表。メランコリックで叙情的なサウンドが特徴のメロデスを身上としており、幻想的かつドラマティックな曲作りが特徴的です。リフの叙情性とメロディの扇情力がとにかく強力。伝統的なメロディックデスメタルの手法に則りながら静と動をうまく対比しつつ展開していき、雄大なスケールでメロディを紡ぎだしてくれます。前作に引き続きクリーンヴォイスが大胆導入されているのですが、そのクリーンヴォイスとデスヴォイスとの連携が神憑り的に素晴らしく、楽曲の持つドラマ性を極限まで引き立たせることに成功しています。

<収録曲>
1. Inertia
2. Through The Shadows
3. Song Of The Blackest Bird
4. Only One Who Waits
5. Unsung
6. Every Hour Wounds
7. Decoherence
8. Lay The Ghost To Rest
9. Regain The Fire
10. One For Sorrow


<オススメの曲>
2. Through The Shadows(→PV)
3. Song Of The Blackest Bird
4. Only One Who Waits
6. Every Hour Wounds
9. Regain The Fire

神秘的な雰囲気を醸し出す#1に続く#2が圧倒的キラーチューン。緊迫感のあるイントロから地を這うようなヘヴィさでドラマティックに展開していくのですが、サビに入った瞬間のメロディの扇情度がとにかく凄まじいです。デスヴォイスとクリーンヴォイスが同じサビメロをなぞっていくのですが、その連携っぷりが素敵過ぎて感動。デスヴォイスとクリーンヴォイスってこんなに綺麗にハモれるのね。
♯3はイントロの叙情的なリフの時点で既に名曲の予感。緩急を上手くつけながら展開する7分半の大作です。
#4は比較的荒々しい印象の曲。グルーヴィーで迫力のあるリフに驚かされますが、そんな中にもしっかりと北欧らしい抒情性とメランコリックさが内包されています。
ザクザクとしたリフでゴリゴリ疾走する#6は迫力の慟哭デスヴォイスがたまらない一曲。サビに入った瞬間にテンポをちょこっと落として壮大に広がっていく感じがたまりません。
#9も北欧らしい冷たい雰囲気が感じられる曲。サビのちょっとゴシカルでメランコリックな雰囲気がたまりません。

オススメ度…89点

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「BABYMETAL × キバオブアキバ」
「BABYMETAL×キバオブアキバ」

BABYMETAL × キバオブアキバ 「BABYMETAL × キバオブアキバ」

アイドルメタルユニットのBABYMETALと、オタク系スクリーモバンドのキバオブアキバによるスプリットCD。2012年発表。BABYMETALは学校生活とクラブ活動をテーマとした"さくら学院"というアイドルグループの中の"重音部"という設定で、平均年齢13歳の女の子3人組のユニット。ヘヴィメタルとアイドルというコンセプトで活躍しており、モダンでヘヴィなサウンドをバックにしたやたらキャッチーな楽曲が特徴です。人差し指と小指を立てるメタルのシンボルは、"メロイックサイン"ではなく"きつねさんサイン"なのだとか。そしてキバオブアキバはアキバ文化とスクリーモサウンドの融合を試みているバンド。"ヲタイリッシュデスポップ"を自称してるだけあって、激しめのスクリーモサウンドの中にちょっとしたポップさを感じさせる楽曲が特徴です。

<収録曲>
1.いいね!
2.Party @The BBS
3.君とアニメが見たい~ Answer for Animation With You
4.ド・キ・ド・キ☆モーニング Ver.Koa


#1がBABYMETALの曲で、#2がキバオブアキバの曲。
#3はキバオブアキバの曲をBABYMETALがカヴァーしたもので、#4は逆にBABYMETALの曲をキバオブアキバがカヴァーしたものとなっています。

<オススメの曲>
1.いいね!(→PV)
2.Party @The BBS

BABYMETALの#1エンターシカリを彷彿とさせるようなピコピコ電子音を多用しまくったスクリーモタイプの曲。リフ自体はめちゃくちゃヘヴィですが、そこにのっかる声は安全にアイドル系女の子の声。そしてメロディはめちゃくちゃキャッチーです。疾走感のある前半部から突然何故かゆるいラップパートへ突入。そこだけちょっと蛇足感は否めない。そっからさらにブレイクダウンをかまし、「メーロイックじゃないーい、きつねさーん♪」というしょうもないデス声パートに突入。やたら重厚なリフが響き渡り、そのまま最初のキャッチーなピコピコ系スクリーモに戻っていきます。
キバオブアキバの♯2はいつも通り電子音多用のスクリーモ。歌詞の内容に反してシャウトなどはかなり本格的な迫力を持っています。クリーンパートのキャッチーさも良いね。
♯3#4はそれぞれ原曲に忠実ながらも、自分たちの歌い方を貫き通しているという印象。

オススメ度…80点

とりあえずイロモノが好きな人は聴いてみればいいんじゃないかな。

OFFICIAL(→BABYMETALキバオブアキバ)

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ELUVEITIE 「HELVETIOS」
ELUVEITIE 「HELVETIOS」

Eluveitie Helvetios

スイス出身のフォークメタル/ヴァイキングメタルバンド、エルヴェイティの4作目。2012年発表。ヴァイオリン、バグパイプ、笛、ハーディーガーディーなどが主役級の扱いでガンガン登場しまくる、民謡メロ満載のサウンドが特徴です。基本的にはメロデスを主軸としており、そこに民族楽器系のサウンドが絡みまくるという感じ。作を重ねるごとにメロデス部分の音がどんどんモダンな感じになっていましたが、今作でもその路線をそのまま受け継いでいます。IN FLAMESとかがフォークメタル化したらこんな感じになるんだろうなという印象。Voも相変わらず迫力満点のデスヴォイスを轟かせており、荒々しい演奏と強烈な咆哮が素朴な民族楽器の音色と何故か上手く溶け合っていて魅力的です。今作では女性Voのコーラスが至る所で大々的に取り入れられていますが、それはそれでとても良い感じかと。

<収録曲>
1. Prologue
2. Helvetios
3. Luxtos
4. Home
5. Santonian Shores
6. Scorched Earth
7. Meet The Enemy
8. Neverland
9. A Rose For Epona
10. Havoc
11. The Uprising
12. Hope
13. The Siege
14. Alesia
15. Tullianum
16. Uxellodunon
17. Epilogue
18. A Rose For Epona (Acoustic Version)


<オススメの曲>
2. Helvetios
4. Home
5. Santonian Shores
8. Neverland
9. A Rose For Epona
10. Havoc
11. The Uprising
13. The Siege

イントロに続くタイトル曲の#2は抒情メロたっぷりの荒々しいメロデスに、ヴァイオリンやら笛が要所要所で絡むエルヴェイティらしい曲。メロデス部分はかなりストレートな感じですが、乱舞しまくる民謡メロに心が踊って止まらない。
#4は出だしがゆったりなのでミドルテンポな曲かと思いきや、そのあとはしっかりと疾走。シンプルなリフの上をヴァイオリンや笛が優雅に舞い踊ります。
#5は主軸となる民謡メロがとても楽しげな曲。グルーヴ感たっぷりのミドルテンポチューンです。
初っ端の笛の乱舞っぷりに期待せずにはいられない#8もエルヴェイティらしい疾走曲。女性コーラスを絡めたサビがどこか明るい感じで印象的です。
しっとりしたイントロで始まる#9は美しいメロディを女性Voがエモーショナルに歌い上げる今までになかったタイプの曲。これを中心にされると困るけど、アルバムの中にこういうのが入ってること自体はメリハリがついて悪くもないかなぁなんて思ったり。サビの雰囲気がウィズイン・テンプテーションっぽいかも。
#10は個人的にこのアルバムで一番のお気に入り。高速で乱舞しまくる民謡楽器と、ストレートに疾走するモダンなリフとが神がかり的に調和しています。疾走感とグルーヴ感が同時に味わえるリフが凄い。
あとは#11とかもいかにもエルヴェイティだし、#13はかなり凶暴な印象だけど民族楽器が出てきた瞬間やっぱりエルヴェイティ。
今作はズバ抜けたキラーチューンが存在しない気もしますが、全体的なクオリティはやはり圧巻でした。4作目ともなると新鮮味はやはり失われてきますが、それでも十二分に楽しめるもんなぁ。

オススメ度…93点

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SIGH 「IN SOMNIPHOBIA」
SIGH 「IN SOMNIPHOBIA」

Sigh In Somniphobia

海外先行で活躍する日本のブラックメタルバンド、サイの9作目。2012年発表。前々作では派手なオーケストレーションをふんだんに使ったシンフォニックブラックをやっており、前作はそこに金管楽器なんかを取り入れてレトロ軍歌っぽい雰囲気に仕立てあげた独特のシンフォブラックをやっていましたが、今作ではその路線を踏襲しつつもかなりの方向転換をかましてきました。様々な要素を詰め込んだアヴァンギャルドな展開が特に耳を引き、ヒロイックに疾走したり、ムーディーに落ち着いてみたりと先の読めない多彩な展開がとても印象的。過激でありながらもメロディ自体の美しさが秀でており、ブラックメタル好き以外にもアプローチできるんじゃないかというような作品に仕上がっています。Voの喚き声はいかにも日本人っぽい感じですが、慣れればそこまで気にならないクオリティ。

<収録曲>
1. Purgatorium
2. The Transfiguration Fear
3. Opening Theme: Lucid Nightmare
4. Somniphobia
5. L'excommunication A Minuit
6. Amnesia
7. Far Beneath The In-Between
8. Amongst The Phantoms Of Abandoned Tumbrils
9. Ending Theme: Continuum
10. Fall To The Thrall
11. Equale


<オススメの曲>
1. Purgatorium
2. The Transfiguration Fear
5. L'excommunication A Minuit
8. Amongst The Phantoms Of Abandoned Tumbrils
10. Fall To The Thrall
11. Equale

#1は疾走感の心地よいとてもストレートなキラーチューン。メロディが独特のクサさを持っており、そこに加わる適度にシンフォニックな装飾が心地よいです。
#2はちょっとトライバルなポコポコとしたパーカッションで幕を開ける曲。メロディがとにかくヒロイックでクサいのがたまりません。コーラスもやたら勇壮だし、ギターメロディもエモーショナルだし、楽しげな手拍子も素敵。弾きまくりのKeyソロとか、落ち着いた感じのサックスソロとかが多彩に展開していく様子もたまりません。
#5は独特のリフが縦横無尽に展開する曲。独特の明るさでコミカルに展開していく様がとてもおもしろいです。
#8はゆったりとムーディーに始まりますが、途中からダークな雰囲気をまとって疾走しだすメロディアスな曲。派手な金管楽器なんかは前作を彷彿とさせますが、展開がかなり多彩でアヴァンギャルドな仕様となっています。その展開の多彩さ故か、9分もあるのに全く飽きなません。
荒々しいリフでゴリゴリと疾走する#10も素晴らしい曲。荒々しさの中に芯の通ったメロディがしっかりと存在してるのが良い。ピアノでしっとりする瞬間なんかもあって、緩急も良い感じです。
#11は派手になったりめっちゃ静かになったりと全く先の読めない曲。一つ一つの瞬間にそれぞれの魅力があり、わくわくしながら次の展開を待つことが出来ます。
最初の二曲以外は即効性という点では前作に劣るのですが、クオリティ自体はやはり圧倒的に高いです。色んな展開が詰め込まれている分、長く楽しめるような作品になっているのではないかと。

オススメ度…91点

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HALFORD 「RESURRECTION」
HALFORD 「RESURRECTION」

Halford Resurrection

メタルゴッドことロブ・ハルフォード<Vo>が自分の名前を冠したプロジェクト、ハルフォードの1作目。2000年発表。ジューダス・プリーストを当時脱退していたゴッドがFightTwoやらで迷走に迷走を重ねた末、ロイ・Zと出会ったことによりたどり着いた、まさにメタルゴッド"復活"といえる作品です。とにかく正統派メタルど真ん中の力強い作品で、ロブの歌唱もジューダス・プリーストで見せていたあの金属的なシャウト。メタラーならば「そう、これだよ!!」と、思わずガッツポーズせずにはいられないようなサウンドになっております。

<収録曲>
1. Resurrection
2. Made in Hell
3. Locked and Loaded
4. Night Fall
5. Silent Screams
6. The One You Love to Hate
7. Cyberworld
8. Slow Down
9. Twist
10. Temptation
11. Drive
12. Saviour
13. Sad Wings
14. Hell's Last Survivor


<オススメの曲>
1. Resurrection
2. Made in Hell
4. Night Fall
7. Cyberworld

まずは兎にも角にも#1がキラーチューン過ぎる。静かなSEで幕を開け、遠くの方からロブの金属的な声が聞こえてくるあたりで期待度が徐々に高まっていき、コテコテの正統派リフが始まった瞬間に心臓の鼓動が高鳴り、ロブのシャウトが決まった瞬間にテンションが最高潮に到達します。まさに神の"復活"に相応しい曲。
#2もゴリゴリのリフでぐいぐいと疾走していくメタルな曲。とりあえず「ヘル!」は一緒に叫びましょう。
#4はわりかしダークでグルーヴィーな曲。そのくせサビになるとちょっと明るくなるあたりが印象的です。
#7#12も比較的疾走気味の曲。やはり正統派メタルど真ん中なリフで、何の迷いもなく愚直に突き進んでいきます。

オススメ度…88点

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DEATH 「INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS」
DEATH 「INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS」

Death Individual Thought Patterns

Chuck Schuldiner<Vo,G>の率いていた米国出身のテクニカルデスメタルバンド、デスの5作目。1993年発表。基本的にはスラッシュメタルに近いようなリフでゴリゴリと攻めていくデスメタルをやっており、そこにプログレ的とも形容できる、複雑で変則的な展開を多彩に取り入れた作品となっています。リフだけでなくベースもドラムも全てが知的にめぐるましく動き回り、そこにChuckの攻撃的なシャウトがのるというスタイル。リフがやたらメロディアスで叙情的だったりと、聴きやすい側面も強いのですが、そのくせアグレッシヴさを一切失っていないのが凄い。剥き出しの牙を隠そうともしない狂犬のようなデスメタル。

<収録曲>
1. Overactive Imagination
2. In Human Form
3. Jealousy
4. Trapped In A Corner
5. Nothing Is Everything
6. Mentally Blind
7. Individual Thought Patterns
8. Destiny
9. Out Of Touch
10. The Philosopher


<オススメの曲>
1. Overactive Imagination
2. In Human Form
3. Jealousy
6. Mentally Blind
7. Individual Thought Patterns

#1が再生された瞬間、あまりにも不穏な空気を纏ったリフに悶絶。小刻みにめぐるましく展開するリフワークが素晴らしく、メロディアスなギターソロも素敵。もはや褒めるところしか見つかりません。
♯3はテンポこそ控えめなものの、メロディアスすぎるリフが抒情的に駆け巡る秀曲。トラムの多彩なリズム変化が聴いていてとても楽しいです。
♯7もイントロ部からリフが不吉過ぎてたまらない。

オススメ度…90点

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DARK FUNERAL 「ANGELUS EXURO PRO ETERNUS」
DARK FUNERAL
「ANGELUS EXURO PRO ETERNUS」


Dark Funeral Angelus Exuro Pro Eternus

スウェーデン出身のブラックメタルバンド、ダーク・フューネラルの5作目。2009年発表。圧倒的な速さと暴虐性を持ちつつも、メロディアスさを失わないサウンドが特徴です。ドラムがMatteからDominatorという人に代わったそうですが、相変わらずわけわからんほどの手数足数を誇っており、超絶な速度に一切の陰りはありません。今作は抒情的なメロディが比較的強くなり、その分攻撃性はちょっとだけ減少したという印象で、彼らにしては聴きやすい方の部類に入るのではないかと。まぁ攻撃性が減ったとはいえ、あくまで彼らの他の作品と比べた上での話なので、一般的に見ればわけわからんくらい鮮烈なサウンドなんだけどね。抒情的なメロディが禍々しさを醸し出し、恐ろしいほどの音圧で迫ってくるようなサウンドはとにかく圧巻。邦題が「業火の使徒」となっているのですが、まさに地獄の業火が燃え盛るような作品となっています。

<収録曲>

2. The Birth of the Vampiir
3. Stigmata
4. My Funeral
5. Angelus Exuro pro Eternus
6. Demons of Five
7. Declaration of Hate
8. In My Dreams
9. My Latex Queen


<オススメの曲>
1. The End of Human Race
2. The Birth of the Vampiir
3. Stigmata
4. My Funeral(→PV)
6. Demons of Five

とりあえず恐ろしく速く、禍々しいメロディが抒情的に響く#1が一番好き。ブラストの嵐があまりにも強烈過ぎてもはや笑えます。Voの憎しみにまみれた絶叫もまさにブラックメタルで非常にカッコ良い。
#2♯3も同様に禍々しい疾走曲。やはり物凄いスピードで邪悪にメロディアスに駆け抜けていきます。
#4は比較的テンポは遅めの曲。ずっしりのっしりとした展開で、じわじわと押しつぶすかのような圧迫感が素敵です。
#6もテンポは遅めですが、不穏なトレモロリフがとても映える曲。

オススメ度…86点

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PARADISE EVE 「騎士エメラルド」
PARADISE EVE 「騎士エメラルド」

Paradise Eve 騎士エメラルド

Alieson久遠ゆん<Vo>と、Land-youで楽曲を手がける甲斐ユウが組んだ企画プロジェクト、パラダイス・イヴの4枚目のEP。2011年発表。造語による多重録音コーラスを中心に据えた民謡調のシンフォニックなサウンドということで、志方あきこに似た要素を多分に含んでいるユニットです。とにかくメロディがクサいのもポイントで、やり過ぎなほどの装飾の中に響く民謡調のクサメロがメタラーの心を掴んで離しません。まぁ別に全くメタルではないのですが、エレキサウンドも今までよりもより前面に出てきたりしていて、アピールする点は増えてきてるんじゃないかな。

<収録曲>
1. 騎士エメラルド
2. 氷のカドラル
3. 天球舞踏~最終章~
4. 楽園追放論~"Paradise Lost" Another ver.~


<オススメの曲>
1. 騎士エメラルド
2. 氷のカドラル

とりあえず冒頭の#1での多重録音によるキャッチーなコーラスがびっくりするほど志方あきこでびっくり。幻想的で神秘的なクサメロも抜群で、久遠ゆんの透き通った歌声も美しく響き渡ります。
#2はシンセのメロディが柔らかでファンタジックな曲。クラシカルな旋律が優しく響き渡り、そんな中で綺麗に歌い上げられるクサメロもたまりません。柔らかいんだけどどこか勇ましいメロディが良い。
♯3は無駄に大仰な展開が素晴らしい曲。泣きのギターソロなんかも出てきてドラマティックに展開します。
#4は1枚目のEPに収録の"Paradise Lost"を静かなバラード調にアレンジした者。歌詞も造語に差し替えられており、不思議な雰囲気が漂っています。でもまぁこれは元の壮大なアレンジの方が好きかな。

オススメ度…83点

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PARADISE EVE 「少女ルビー」
PARADISE EVE 「少女ルビー」

Paradise Eve 少女ルビー

Alieson久遠ゆん<Vo>と、Land-you甲斐ユウが組んだ企画プロジェクト、パラダイス・イヴの3枚目のEP。2011年発表。志方あきこのような多重録音を多用したシンフォニックで壮大な音楽性が特徴です。今までは幻想的で神秘的なメロディが前面に押し出されていましたが、今作では中東風のちょっぴりエキゾチックなメロディが大きな割合を占めているという印象。まぁメロディがクサいことに変わりは無いんだけどね。

<収録曲>
1. prelude~勝利の条件~
2. 少女ルビー
3. 深紅の砂漠
4. Labyrinth


<オススメの曲>
2. 少女ルビー

いつも通りの多重録音コーラスながらもなんだか勢いのある熱いイントロ#1に導かれる♯2は、エキゾチックなメロディがたまらないキラーチューン。コーラスの神秘的なイメージと、楽曲の持つ勇敢なイメージとの不思議な組み合わせが秀逸です。
♯3は異国情緒あふれる曲。ひんやりとしたシンセの音が熱いメロディを奏でます。笛とかストリングスっぽい音がとても印象的。
#4はしっとりとした曲。美しいメロディが心地よい。

オススメ度…79点

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PARADISE EVE 「少女サファイア」
PARADISE EVE 「少女サファイア」

Paradise Eve 少女サファイア

Alieson久遠ゆん<Vo>と、Land-youで楽曲を手がける甲斐ユウによる企画プロジェクト、パラダイス・イヴの2枚目のEP。2011年発表。多重録音による分厚いを多用した壮大な民謡調の楽曲が特徴で、ふんだんに散りばめられたクサメロがたまりません。幻想的なサウンドとゲーム音楽のようなクッサいメロディ、そしてプロジェクト自体の持つ世界観とのマッチ具合が素晴らしいです。

<収録曲>
1. prelude~知性と霊性~
2. 少女サファイア
3. 蒼の吐息
4. 菖蒲の微笑


<オススメの曲>
2. 少女サファイア
3. 蒼の吐息

#1は鬱蒼とした森をイメージさせるような木琴が特徴的なイントロ。神秘的でいかにもこのプロジェクトっぽい印象です。
そこから一気に多重録音コーラスが炸裂する#2は幻想的なキラーチューン。シンフォニックさもさることながら、やはりクサメロの質が素晴らしいです。
♯3は可愛らしさとミステリアスさが同居する印象的な曲。中東風の不思議なメロディがとにかくツボです。
#4は比較的ゆったりとした美しい曲。サビにかけて盛り上がっていく構成がなかなか。

オススメ度…80点

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PARADISE EVE 「楽園のイヴ」
PARADISE EVE 「楽園のイヴ」

Paradise Eve 楽園のイヴ

Alieson久遠ゆん<Vo>と、Land-youで楽曲を手がける甲斐ユウが組んだ企画プロジェクト、パラダイス・イヴの1枚目のEP。2010年発表。シンフォニックでゴシカルなサウンドで民謡調のメロディを奏でる音楽性が特徴です。やり過ぎなほどの装飾とクサメロが素晴らしい。曲によっては志方あきこのようなサウンドだったりもして、多重録音による分厚いコーラスを堪能することが出来ます。

<収録曲>
1. prelude~東へ~
2. Paradise Lost
3. イノセント・ホワイト
4. 楽園のイヴ


<オススメの曲>
2. Paradise Lost
4. 楽園のイヴ

ハープの音色をバックに歌われる神秘的なイントロ#1から、壮大に展開される♯2がとても素晴らしい。やり過ぎなほどのシンフォニックなサウンドに軽いバンドサウンドが付随し、そんな中にキャッチーなクサメロが響き渡ります。
#4は多重録音によるコーラスが素敵な志方あきこっぽい曲。ハープの音色がとても美しく幻想的です。

オススメ度…81点

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