EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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SHINEDOWN 「AMARYLLIS」
SHINEDOWN 「AMARYLLIS」

Shinedown Amaryllis

米国出身のハードロックバンド、シャインダウンの4作目。2012年発表。初期2作品ではオルタナティヴロックやポストグラン時風のサウンドを身上としていたのだそうですが、前作では完全なハードロック路線になっており、今作でもその路線を踏襲してきました。ちょっぴりモダンな骨太なリフでグイグイ引っ張っていき、サビで一気に爽やかかつキャッチーに広がっていくのが基本のスタンスで、サウンド的にはかなりニッケルバックあたりに似ているという印象。Voの歌声はニッケルバックのチャドほど擦れてはいないですがなかなか渋く、サビなどで高音になってくると結構チャドに似ている気がします。前作よりも装飾のバラエティが豊かになり、後ろの方でオーケストレーションが豪華に鳴り響いていたり、ピアノを効果的に使ってみたりとしているのもなかなか好印象。骨太ハードロックサウンドにうまく華を添えています。

<収録曲>
1. Adrenaline
2. Bully
3. Amaryllis
4. Unity
5. Enemies
6. I'm Not Alright
7. Nowhere Kids
8. Miracle
9. I'll Follow You
10. For My Sake
11. My Name (Wearing Me Out)
12. Through the Ghost


<オススメの曲>
1. Adrenaline
2. Bully
5. Enemies
7. Nowhere Kids

オープニングを飾る#1は、爽やかに駆け抜けるとてもアクティブな曲。サビメロがとにかく爽快かつキャッチーでたまりません。
#2は比較的モダンで重いリフがグルーヴィーにうねり、そこにシンプルな歌メロを加えていく曲。
#5は弾むようなリフにキャッチーなメロディがのっかる曲。サビのリズミカルで掛け声を加えたくなるようなコーラスがとても良い。
#7は比較的軽めのロックサウンドで元気に楽しく疾走していく曲。やはりサビメロは爽やかで親しみやすいです。

オススメ度…85点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

ANCIENT MYTH 「ASTROLABE IN YOUR HEART」
ANCIENT MYTH
「ASTROLABE IN YOUR HEART」


Ancient Myth Astrolabe In Your Heart

日本出身のシンフォニックメタルバンド、エンシェント・ミスの1作目。2010年発表。シンフォニックメタルながらもパワーメタル風の展開も見せ、クサメロを存分に交えつつ疾走するというのが基本のスタンスです。Keyの落ち着いた装飾がとても素敵。前EPの時は曲はとても良かったのですが、女性Voが大して上手くもないのにすげぇドヤった感じのオペラ風ヴォイスで生理的に全く受け付けられず、個人的に物凄くイライラしてボロクソに扱き下ろした記憶があるのですが、なんとそれから休止期間を含む五年の時を経て、ギター、ベース、そしてヴォーカルをガッツリ入れ替えて復活を遂げてきました。新しい女性Voはちょっぴり特徴的なアルト風のVoで、メロディラインをとても大切にした歌い方をしてくれるなかなか優秀なVo。元々曲づくりのセンスは悪くなかったので、苦手だったVoが変わってくれたことによって個人的には大満足の結果となりました。Voが変わったことを知らずにしばらく避けてたのがもったいなかったわ。

<収録曲>
1. Culmination
2. Astrolabe In Your Heart
3. 遠望のアシェン・ライト
4. ラズベリルに輝く瞳
5. Mortal Heaven
6. ヴァルプルギスの揺籠
7. Canis
8. Elemental Desire
9. LINK
10. unlaced:emergence


<オススメの曲>
2. Astrolabe In Your Heart(→PV)
3. 遠望のアシェン・ライト
5. Mortal Heaven
10. unlaced:emergence

RPGゲームのオープニングに使われていてもおかしくないようなシンフォニックなイントロ#1に導かれる♯2は、適度な疾走感とクサメロで駆け抜けるキラーチューン。ちょっと大人しめのクワイヤや、派手すぎない装飾も良い感じです。歌メロがとても大切にされており、それをしっかりはっきり堂々と歌い上げる新Voがとても良い。
♯3はちょっぴりダークに始まりますが、その後はやはりクサメロを帯びて疾走。やたらヒロイックなフレーズを奏でるシンフォニックサウンドが素敵。
#5は勇壮なメロディを奏でながら弦楽器が優雅に乱舞するエピカルな曲。伸びやかなアルトヴォイスと煌びやかな装飾との組み合わせが秀逸です。
#10はエンディングにぴったりの凱旋っぽい雰囲気が漂いまくる曲。明るい雰囲気ととRPGゲーム風のヒロイックなメロディが素晴らしく、特にサビの晴れ晴れとした感じが好き。すげぇハッピーエンドっぽい。

オススメ度…81点

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テーマ:アルバムレヴュー - ジャンル:音楽

QUINTA ENMIENDA 「NE BIS IN IDEM」
QUINTA ENMIENDA 「NE BIS IN IDEM」

Quinta Enmienda Ne Bis In Idem

スペイン出身のメロディックパワーメタルバンド、QUINTA ENMIENDAの1作目。2010年発表。哀愁を帯びたクサいメロディで力強く疾走する、いかにもなメロパワをやっています。情熱の国スペインらしい熱い雰囲気がクサさを増幅させており、スパニッシュな哀愁と絶妙に絡み合っていてとても印象的。ジャケを見ると女性Voっぽい気もしてしまいますが、実際は男性Voで、少々イモ臭いもののB級メタルにしては頑張っている方なのではないかと。歌詞は全て母国語で歌われており、スペイン語の持つ独特の巻き舌感と字余り感が不思議な感じでたまりません。さりげなくギターが熱いメロディアスなフレーズを弾きまくっていたり、Keyが表だって目立たないながらもキラキラと絶妙な装飾を加えていたり、ドラムも非常に歯切れが良かったりと、演奏面でもなかなか聴くべき点は多いと思います。

<収録曲>
1. Intro
2. Mi Libertad
3. El Viejo Código
4. Dulce Prisión
5. Oscuro Amanecer
6. Desde El Infierno
7. Exiliado
8. Prisionero
9. Quinta Enmienda


<オススメの曲>
2. Mi Libertad
3. El Viejo Código
5. Oscuro Amanecer
6. Desde El Infierno

神々しさすら感じさせる荘厳なイントロ#1に続く#2は、迸る熱さを前面に押し出したクサメロ疾走チューン。堂々とした出で立ちで圧倒的なクサメロを力強く歌い上げるその様は、ダサいを遥か超越してもはやカッコ良いです。勇壮な戦士達を思い浮かべざるを得ないようなヒロイックな雰囲気がたまらぬ。
#3はサビの朗らかな明るさと、メロディ自体の持つ熱さとのバランスが素敵。これまた非常に堂々としたクサメロで、「クサメロですが、何か?」みたいなドヤ顔が想像できるようでたまりません。
ピアノの音色で幕を開ける#5は、一瞬バラードかと思ってしまいそうですが、そこからやはりヒロイックに疾走開始。北欧メロスピ張りにキラキラしたKeyと、スペイン独特の熱さとの、一見ミスマッチな感じの組み合わせが逆に新鮮で良いです。サビで一気に広がっていくような雰囲気がとても良い。スケールが壮大だなー。
#6はドラマティックなイントロがわざとらしすぎて逆にツボ。やり過ぎw そしてそっからちょっと危なっかしいハイトーンシャウトをちょっと決め、エピカルなクサメロで疾走していきます。Voが早口でまくし立ててくるのですが、スペイン語の歌詞が字余り過ぎておもしろい。

オススメ度…82点

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KNIFE PARTY 「100% NO MODERN TALKING」
KNIFE PARTY 「100% NO MODERN TALKING」

Knife Party 100% No Modern Talking

オーストラリア出身のエレクトロハウスデュオ、ナイフ・パーティーのEP。2011年発表。エレクトロニック系ロックバンド、ペンデュラムのメンバーの内の2人で構成されています。基本的にストレートなダブステップをやっており、ブリブリと響き渡る超ヘヴィなベース音と反復されるドラムパターンがアグレッシヴに絡み合い、非常に攻撃的ながらもノリが良いグルーヴ感たっぷりのサウンドが特徴。ぶっ壊れた機械のような音が独特のうねりをもって暴れ回り、とても楽しい電子音楽世界を構築してくれます。随所で挿入されるサンプリングや呟きが非常に不気味な雰囲気を演出してくれているのも良い。

<収録曲>
1. Internet Friends
2. Destroy Them With Lazers
3. Tourniquet
4. Fire Hive


<オススメの曲>
1. Internet Friends(→YOUTUBE)
2. Destroy Them With Lazers
4. Fire Hive

とりあえず#1が個人的にあまりにもツボ。いかにもダブステップなアグレッシヴな音使いと超縦ノリの凄まじいグルーヴ感がたまりません。ダークな雰囲気で弾むようなノリで始まり、その後不気味な静寂へと突入。随所に挿入される女性の呟きがタイトルにちなんだ感じでとても面白いのですが、特にiPhoneの着信音とかバイブレーションが不気味に響き渡った後のドアのノックを経て「You blocked me on Facebook, and now, you're going to Die!!!」ってのに笑った。ネットキチガイ恐すぎるww そしてそのセリフの後はさらにグルーヴ感を増して展開していきます。
♯2はシューティングゲームのレーザーみたいな音を中心に組み立てられた曲。レーザー連射しまくりの中にサンプリングやドラムパターンが挿入され、しっかりと曲として成立しています。
#4はギュンギュンとうねりまくる電子音の渦が妙にクセになる曲。基本的にカオスなフレーズが多いのですが、中盤でやたらメロディアスなパートが登場し、とても頭に残るメロディを残してくれます。

オススメ度…85点

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MORTAL LOVE 「I HAVE LOST」
MORTAL LOVE 「I HAVE LOST」

Mortal Love I Have Lost

ノルウェー出身のゴシックメタルバンド、モータル・ラブの2作目。2005年発表。サウンド自体は比較的軽めなのですが、耽美的でメランコリックなメロディがなかなか秀逸です。柔らかなサウンドと控えめなシンフォサウンドがとても心地よく、さらっと聴き流すにはちょうど良いお手軽さ。ジャケで上目づかいをしている女性Voの歌声がとても可憐で甘えてくる感じの萌え系キャンディヴォイスなので、楽曲の中に漂うちょっとしたダークさが完全に打ち消され、とてもポップでキャッチーな印象になっています。

<収録曲>
1. Existence
2. Serenity
3. Spine
4. Adoration
5. Sesnes
6. Empathy
7. Reality
8. Sanity
9. Identity
10. Hope
11. Memory


<オススメの曲>
4. Adoration
5. Sesnes

たっぷりと憂いを含んだメランコリックな#4はこのアルバム随一のキラーチューン。ゆったりとしたテンポとシンプルな演奏の中、可憐に響き渡る歌声が哀愁たっぷりでとても良いです。サビのキャッチーさの中に漂う並々ならぬ物悲しさが素敵。
#5はちょっぴりダークな雰囲気の中、やはり物悲しい雰囲気で可憐な女性Voがメランコリックなメロディを歌い上げる曲。サビのメロディラインにちょっとクセがあって結構頭に残ります。

オススメ度…78点

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DYNAZTY 「SULTANS OF SIN」
DYNAZTY 「SULTANS OF SIN」

Dynazty Sultans Of Sin

スウェーデン出身のハードロックバンド、ダイナスティの2012年発表。いかにも80年代のアメリカンハードロックのようなサウンドが特徴で、大合唱を誘発すること間違いなしの壮大なアリーナロックをやっております。骨太なリフで派手に展開し、とてつもなくキャッチーなメロディでぐいぐいと引っ張っていく様はとても圧巻。メロディの端々でちらりと顔を覗かせる、北欧風味の哀愁もとても魅力的だったり。Voの堂々とした歌いっぷりや、随所で派手に披露されるネオクラ風味の弾きまくりギタープレイも聴きごたえたっぷりです。

<収録曲>
1. Come Alive
2. Raise Your Hands
3. Land Of Broken Dreams
4. Falling
5. More Than A Man
6. Love Junkie
7. The One To Blame
8. Back Again
9. Bastards Of Rock & Roll
10. Sultans Of Sin
11. Madness
12. Bastards Of Rock & Roll (Extended Guitar Version)


<オススメの曲>
1. Come Alive
2. Raise Your Hands
3. Land Of Broken Dreams
5. More Than A Man
6. Love Junkie
9. Bastards Of Rock & Roll

#1は勢いのあるリフでワイルドに疾走する曲。ザクザクと元気良く駆け抜けていき、サビではしっかりと聴かせるというシンプルな構成がとても素敵。
♯2は縦ノリのリズムで「ヘイ!ヘイ!」と楽しく展開する曲。拳を振り上げて大合唱したくなるようなキャッチーな曲です。
♯3はメロハー風味の超キラーチューン。爽やかなメロディで超キャッチーに駆け抜け、サビでは一緒に歌わずにはいられないような元気なコーラスに。ちょっぴり漂う北欧らしい哀愁と、流麗なギタープレイがとても心地よい。
骨太なリフでザクザクと進む#5も、リフの荒々しさに反してとても爽やかなメロディを持った曲。サビでの広がっていく感じがたまりません。
#6はワイルドなグルーヴ感を伴って元気に駆け抜けていく曲。アグレッシヴさとポップさの均衡具合が絶妙です。
#9はちょっとバッドボーイズR&R風味のグルーヴが良い感じ。サビはやはりとてもキャッチーで、一緒に叫びたくなります。

オススメ度…87点

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CELESTIA 「ARCHAENAE PERFECTII - L'ARCHE ARCANE DES PARFAITS」
CELESTIA 「ARCHAENAE PERFECTII - L'ARCHE ARCANE DES PARFAITS」

Celestia Archaenae Perfectii - L'arche Arcane des Parfaits

フランスブラックメタル界の重鎮で、Drakkar Productionsを運営したりもしているらしいNoktu社長の率いるブラックメタルバンド、セレスティアの3作目。2010年発表。いかにもフランスらしい耽美的かつロマンティックなサウンドが特徴で、ジリジリとしたサウンドから滲み出す悲壮感と陰鬱さがとても凄まじいことになっています。ノイジーなのに叙情的で、じわじわと呪い殺すかのような禍々しさを保ちながらメロディアスな展開を見せつけてくるので、この手のサウンドにしては比較的聴きやすい気がします。まぁ十二分に凄惨ではあるんだけどね。Voはそのまま臓物が口から飛び出てくるんじゃないかというくらいの苦しそうながなり声で、サウンドの陰鬱さの中でもがき苦しむかのように呻いており、とても鮮烈なインパクトを残してくれます。

<収録曲>
1. Grandiohsia Obverturae / Vue Du Ciel
2. Demhiurghic Deity (Devilution)
3. Phoenemenae Of Creation
4. Dogmatii Duality / Au Crépuscule Sous les Larmes
5. Dominus Crux Spiritus
6. ArcheArcanae Des Parfaits
7. Perfectii Ketter Katharos
8. Nuit Qui Brille Comme Soleil


<オススメの曲>
1. Grandiohsia Obverturae / Vue Du Cie
2. Demhiurghic Deity (Devilution)
3. Phoenemenae Of Creation
5. Dominus Crux Spiritus
7. Perfectii Ketter Katharos
8. Nuit Qui Brille Comme Soleil

#1は儚くノスタルジックなアコースティックサウンドで幕を開ける曲。とても美しくロマンティックな雰囲気がたまらないのですが、3分ほど経つと唐突に強烈な暗黒世界へと突入し、ジリジリとしたノイジーなギターが禍々しく響き渡ります。ただ、暗黒サウンドになってからもメロディアスさはしっかりと保たれており、耽美的な雰囲気がとても秀逸。
♯2もやはり陰鬱でノイジーなリフでズルズルと始まるのですが、途中から独特の妖しい雰囲気を持ったメロディへと移行し、とても中毒性の高いメロディアスなフレーズと共にスタスタと疾走開始。そこに血反吐をぶちまけるような強烈なVoが絡み付き、耽美性と狂気の渦巻く素晴らしい曲に仕上がっています。
♯3はチリチリとしたトレモロリフで禍々しく疾走する曲。とてもストレートなフレンチブラックで、シンプルなカッコ良さと凶悪さを誇ってます。
#5も耳障りでとても凶悪なリフが響き渡る曲なのですが、受ける印象としてはなぜかとてもメランコリック。陰鬱なサウンドが悲哀を交えて容赦なく襲い掛かってきます。
#7も他の曲と同じように疾走したかと思いきや、途中でグッとスピードを抑えて、再び一気に疾走に繋げていく曲。溜めた分だけその後の邪悪な解放感が心地よいです。
#8はイントロのとても哀しげなアコギの音色で既にノックアウト。心臓に悪いタイミングで強烈な絶叫とノイジーなリフが炸裂し、再びアコギに戻り、最後にまた容赦無い強烈なパートを経てフィニッシュです。

オススメ度…86点

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KNIGHTS OF ROUND 「THE GATEWAY TO NEW DIMENSION」
KNIGHTS OF ROUND
「THE GATEWAY TO NEW DIMENSION」


Knights_Of_Round_The_Gateway_To_New_Dimension

日本出身のメロディックスピードメタルバンド、ナイツ・オブ・ラウンドのEP。2010年発表。ファンタジックでヒロイックに疾走しまくる、円卓の騎士というバンド名や幻想的でダサいジャケから想像できるまんまの、いかにも過ぎるメロスピをやっております。キラキラのKeyを纏い、ギターはこれでもかとばかりに泣きのメロディをガンガンぶち込んでくるというのも特徴。前作から加入したVoはいかにもB級ながらも伸びやかなハイトーンで、若干クセはあるもののこの手のサウンドにはなかなか合っているのではないかと。2曲が短いインストで、最後の1曲が1st収録曲のリメイクなので、実質3曲のEPということになりますが、一曲一曲がきわめてクサいのでしっかり悶絶できることでしょう。

<収録曲>
1. On The Road Again
2. Rainbow In The Night
3. The Pharaoh
4. The Calm Queendom
5. The Queen Ware Mystic Purple
6. Knights Of Round(2010 version)


<オススメの曲>
2. Rainbow In The Night
5. The Queen Ware Mystic Purple

ということで、♯2が圧倒的にヒロイックなクサメロチューン。クッサい泣きのギターで華々しく幕を開け、ハイトーンシャウトをかまし、これまたクサいサビメロ。お約束レベルの直球メロスピで迷うことなく突き抜けていく姿には、騎士としての堂々たる生き様を感じます。
#5はちょっぴりダークな雰囲気を醸し出しつつも、やはりクサメロで疾走する曲。イントロのメルヘンチックなKeyが好きだったから、もっと最後まで取り入れて欲しかったな。
あとはリメイク曲の#6も普通に良い曲なのですが、前のVoのイメージが強いからちょっと違和感を感じてしまうかも。

オススメ度…80点

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CRYING BLOOD 「ANIMAE DAMNATAE」
CRYING BLOOD 「ANIMAE DAMNATAE」

Crying Blood Animae Damnatae

スペイン出身のシンフォニック系メロディックブラックメタルバンド、クライング・ブラッドの3作目。2009年発表。ダークな雰囲気を持ちながらも派手なメロディで華々しく展開するブラックメタルをやっております。Keyの使い方がとにかく派手で、雰囲気を盛り上げるように空間的に使ってみたり、豪華絢爛な装飾として使ってみたり、はたまたメインでメロディを奏でてみちゃったりと、とにかく大活躍。Voはクレイドル・オブ・フィルスダニをもっと悲痛にしたような強烈な個性の持ち主で、完全に逝っちゃっている喚き声が凄まじいです。

<収録曲>
1. Exilium (intro)
2. En mi fría tumba
3. El devorador de pecados
4. Tierra de lobos
5. Sólo una oportunidad, sólo una vida
6. Luzbel
7. Polaris
8. El monte de las ánimas
9. El ritual
10. Los renglones torcidos del yo
11. Sólo ódiame
12. Procesión de difuntos
13. Almas torturadas


<オススメの曲>
2. En mi fría tumba
3. El devorador de pecados
5. Sólo una oportunidad, sólo una vida
9. El ritual

何かが燃えるようなイントロ#1に続く#2はいきなりの強烈なスクリームにとりあえずびっくり。そこから豪華でメロディアスなサウンドで派手に展開し、極上のシンフォニックブラックを聴かせてくれます。とにかくVoの絶叫が驚異的で、人間とは思えないような悲痛な声でぎゃあぎゃあ喚きまくるのがとても強烈。あとはバタバタと何かをぶっ叩くようなドラムサウンドも好き。
♯3はダークで荒々しいサウンドに、キラキラとしたKeyが絡み付く曲。メロディアスなトレモロリフが秀逸です。
♯5は空間的で幻想的なKeyに包まれて邪悪に疾走しまくる曲。美しさの中に包まれた狂気が半端ない。
#9も同じ系統の派手なKeyと共に疾走する曲。全体的に崇高な雰囲気が漂うサウンドの中、ただひたすらVoがブチ切れています。

オススメ度…84点

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UNLIMITS 「トランキライザー」
UNLIMITS 「トランキライザー」

Unlimits トランキライザー

日本出身の4人組メロコアバンド、アンリミッツの2作目。2011年発表。歌謡曲に通じるような懐かしさ漂う圧倒的クサメロと、その懐かしさに伴う狂おしいほどの哀愁が最高に素晴らしいメロディックパンクをやっています。ポップなメロディでキャッチーに疾走しまくるのですが、とにかくメロディがノスタルジックで切ない。Voはなんとギターボーカルとドラムボーカルの女性ツイン編成なのですが、メインで歌っているギターボーカルはちょっぴりハスキーかつ伸びやかな歌声で、これまた声質自体にも哀愁がまとわりついています。あとは変に英語をつかったりせず、完全に日本語歌詞なのも親しみやすさや歌謡曲っぽさをを増幅させてるのかな。

<収録曲>
1. ループ
2. 偽りの世界
3. ハロー
4. 茜唄
5. 粉雪のメロディー
6. α
7. 暗闇ノイローゼ
8. 雨音
9. ディスコード
10. 蒼
11. 道しるべ
12. パズル


<オススメの曲>
1. ループ
2. 偽りの世界
3. ハロー
4. 茜唄
6. α
9. ディスコード
10. 蒼

冒頭の#1からしてもう歌謡曲っぽさ全開の疾走曲。なんというクサメロ。なんという哀愁。特にサビの胸を締め付けてくるような切ない感じが本当に素晴らしいです。
♯2も憂いをたっぷり含んだメロディが凄まじく切ない。ちょっぴり陰気な雰囲気で美しく疾走します。
♯3は軽快なリズムで淡々と進むポップな曲。爽やかなんだけど、やはりメロディの中にはノスタルジックな雰囲気が内包されています。
#4は今作の中でも抜きんでた哀愁っぷりと歌謡曲っぽさを見せつけてくる曲。ただでさえ哀愁歌謡曲系チューンばかりが詰め込まれたこの作品なのに、その中でも群を抜いているというのはとても凄いことだと思います。圧倒的なクサメロに終始悶絶。中盤で一度演奏が控えめになってVoだけが切ないメロディを歌い上げ、そこから再度演奏を伴ってサビを繰り返す部分が好き過ぎてヤバい。
#6HAWAIIAN6をちょっと思い出させるような哀愁メロコア。HAWAIIAN6を日本語詞にして女性Voにするとこんな感じになりそうという僕の勝手なイメージです。途中のピロピロギターソロがちょっとだけメタルっぽい。
#9はパンクっぽい音作りが全面に押し出されている曲。ただ、メロディラインは相変わらずのアンリミッツ節です。
#10はメタラーが喜びそうなクサメロを前面に押し出された疾走哀メロチューン。別にヘヴィってわけではないのですが、とにかくメロディがクサいのです。クサメロは正義なので、ジャンルの壁を超えて楽しめるものだと僕は思っています。

オススメ度…89点

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MINISTRY 「RELAPSE」
MINISTRY 「RELAPSE」

Ministry Relapse

米国出身のインダストリアルメタルバンド、ミニストリーの12作目。2012年発表。とても政治色とメッセージ性の強いバンドで、反ブッシュ政権を掲げており、ブッシュ政権の終わりと共に前作を最後として解散していたのですが、5年ぶりになぜかひょっこり再結成。そしてさりげなく新譜を出してきました。そんな彼らの復活作は、スラッシーなリフを細かく刻み、そこに機械的なプログラミングサウンドをぶち込んでくるという解散前の数作の延長線上にあるような音楽性。リフ自体がとてもキャッチーで親しみやすく、鋭利な刃物で突き刺してくるような攻撃性を持ちながらもとても聴きやすい作品としてまとまっています。随所に登場するストライキのような掛け声コーラスもとてもキャッチーで、思わず一緒に叫びたくなる感じ。反社会的なメッセージやらなんやらには正直全く興味は無いのですが、それを差し引いても純粋に音楽としてとても高品質です。

<収録曲>
1. Ghouldiggers
2. Double Tap
3. FreeFall
4. Kleptocracy
5. United Forces
6. 99 Percenter
7. Relapse
8. Weekend Warrior
9. Git up Get Out 'n Vote
10. Bloodlust
11. Relapse (Defibrillator Mix)


<オススメの曲>
1. Ghouldiggers
2. Double Tap
3. FreeFall
9. Git up Get Out 'n Vote

やはりブッシュさんの演説のようなもので始まる#1は、少々前置きが長いですがとてもキャッチーな秀曲。適度にデジタルな高速リフがとても心地よく、しかもめっちゃ親しみやすいです。コーラスが楽しい!
♯2もやはりとてもスラッシーなリフが小気味良い曲。めぐるましく展開するリズムの緩急がとても魅力的です。
多少重めのデジタルビートで爆走する♯3はアグレッシヴな雰囲気がたまらない。ヘルプ!ヘルプ!ノーノーノ―!というわかりやすいコーラスが良いね。途中の弾きまくりなソロも印象的。
#9は刻みは細かいのですが全体としてみるとグルーヴ感の方が重視されている曲。曲名連呼なコーラスもやはり楽しく、よくわかんないけど拳を振り上げたくなるようなアンセミックな雰囲気があります。

オススメ度…87点

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TOBY HITCHCOCK 「MERCURY'S DOWN」
TOBY HITCHCOCK 「MERCURY'S DOWN」

Toby Hitchcock Mercury's Down

PRIDE OF LIONSのシンガーとして活躍するトビー・ヒッチコックのソロ一作目。ECLIPSEW.E.T.で活躍するErik Martenssonがソングライティングとプロデュースを手掛け、全ての楽器を演奏しているのだそうです。とまぁここまで書けばなんとなく想像できる通り、ここで聴けるのはもちろん、AOR風味の極上のメロディアスハード。爽やかだけどちょっぴり哀愁を含んだメロディが次々と紡ぎ出され、トビーの歌声もパワフルかつとても伸びやかで、実力派シンガーとメロハー職人のプロジェクトとして期待にそぐわぬ素晴らしい作品となっております。

<収録曲>
1. This Is The Moment
2. Strong Enough
3. How To Stop
4. Let Go
5. One Day I'll Stop Loving You
6. I Should Have Said
7. If It's To Be (It's Up To Me)
8. Just Say Goodbye
9. Summer Nights In Cabo
10. Tear Down The Barricades
11. A Different Drum
12. Mercury's Down


<オススメの曲>
1. This Is The Moment(→PV)
2. Strong Enough
6. I Should Have Said
8. Just Say Goodbye
10. Tear Down The Barricades

冒頭の#1からもう溢れだす美メロの洪水に感激。ドラマティックな盛り上がりがたまりません。
思いっきりAOR風味の#2は、躍動感と哀愁の渦巻く名曲。伸びやかなVOと爽やかなサウンド、そしてポップで親しみやすいメロディが一丸となっている素晴らしい曲です。
爽やかさで言ったら#6もなかなかのもので、しかも爽やかなのにウェットな感じなのがさらにたまらない。
そして#8もサビの一気に広がっていくような解放感が心地良過ぎる名曲。真夏の晴れた空の下で聴きたいような爽快なサウンドと、これまたキャッチーなメロディが素晴らしいです。
#10はちょっぴりハードなリフが印象的。ただ、相変わらずメロディは抜群のキャッチーさと爽快感を併せ持っています。

オススメ度…84点

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YEARNING 「MERGING INTO LANDSCAPES」
YEARNING 「MERGING INTO LANDSCAPES」

Yearning Merging Into Landscapes

フィンランド出身のメランコリック・ドゥーム/ゴシックメタルバンド、YEARNINGの5作目。2007年発表。どっしりと、そしてまったりとしたスローテンポな展開と、美しく陰鬱なメロディが特徴のゴシックメタルをやっています。叙情的なメロディでねっとりと展開する様がとにかく美しくロマンティック。随所で挟み込まれるKeyがかなり良い仕事をしており、陰鬱さの中に希望の光が差し込んでくるような幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。スローテンポ具合はドラコニアンあたりに通じる部分もありますが、あちらがただひたすら絶望の中に沈み込んでいくのに対し、こちらは絶望の中から上に向かって這い上がってくるような印象かと。Voのねちっこい歌唱はサウンドのねっとり具合と良い感じに絡み合っており、怪しい雰囲気を醸し出しています。要所要所で登場する深い迫力満点のデスヴォイスや、細く消え入りそうな女性Voもとても良いアクセントになっています。

<収録曲>
1. Nascentes Morimur
2. Kaleidoscopic Inscape
3. Sphere Of Disgust
4. Return
5. Datura Stramonium
6. October Rain
7. Lethean Waters
8. Merging Into Landscapes
9. Dead
10. The Dying Morn
11. Nemo Ante Mortem Beatus


<オススメの曲>
1. Nascentes Morimur
6. October Rain

儚いアコギの音色に導かれるイントロ#1から一転して、ずぶずぶと深い沼の中に沈んでいくかのような重厚なサウンドで幕を開ける♯2がもう初っ端から全力でロマンティック。スローなリフの中には凄まじい叙情性が込められており、もはやクサメロレベルの素晴らしいメロディ。陰鬱ながらも暗すぎないギリギリのラインで展開し、途中でKeyと女性Voを絡めつつ少しずつ少しずつ明るい方向に浮上していこうともがいているような感じがたまりません。
#6はイントロのモダンなリフに少々驚きますが、歌いだしと共に一気に静かで幻想的になります。キラキラとしたKeyがとんでもなく美しく、ダークなリフと透き通るKeyの絡み合いがあまりにも秀逸。ドラマティックな展開にゾクゾクします。
アルバム全体的に雰囲気が似ている感は否めないのですが、その雰囲気があまりにもツボ過ぎて基本的にはどの曲も楽しめました。中でも上記二つが群を抜いて素晴らしかったので特にオススメという形で。

オススメ度…87点

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FALL OF THE LEAFE 「AEROLITHE」
FALL OF THE LEAFE 「AEROLITHE」

Fall Of The Leafe Aerolithe

フィンランド出身のメランコリック系ゴシックメタルバンド、フォール・オブ・ザ・リーフの6作目。2007年発表。エントワインあたりに通じるようなキャッチーなメランコリックゴシックをやっており、メロウで哀愁漂うメロディを中心としながらも親しみやすいメロディが特徴。慟哭要素や悲壮感の少ないセンテンスドといった感じの雰囲気も出てるかな。北欧らしい鬱々とした雰囲気を仄かに帯びているあたりがとても良いです。曲によっては民謡調のメロディが顔を出し、小ざっぱりした初期アモルフィスみたいな雰囲気になることも。初期はメロデスタイプの楽曲をプレイしていたそうなのですが、この作品ではそのような要素はあまり見当たらず、比較的柔らかな音楽性となっています。Voはちょっぴりセクシーなナヨっとしたタイプの男性Vo。比較的低めで哀愁漂う優しい歌声は楽曲にとても良く合っているのではないかと。

<収録曲>
1. Opening
2. All the Good Faith
3. Drawing Worry
4. Lithe
5. At a Breath's Pace
6. Graceful Retreat
7. Sink Teeth Here
8. Minor Nuisance
9. Especially By Stealth
10. Look into Me
11. Closure


<オススメの曲>
2. All the Good Faith
4. Lithe
6. Graceful Retreat

北欧らしい憂いを含んだキラキラ系のKeyが優しく響くイントロ#1に続く#2は、メロウなリフに導かれるキャッチーな曲。メランコリックという言葉がまさにぴったりなサウンドで、歌メロにも哀愁が漂いまくっています。リフ自体はわりと骨太なのに、メロディがあまりにも哀愁を帯びているせいか、全体的にとてもまろやかな仕上がりに。激しさは一切感じません。
#4はダークでアグレッシヴに始まったかと思いきや、すぐにメランコリックモードに突入。深く響くベースの音や、わりとガッツリ刻まれるリフなど荒々しい要素は多いのですが、やはり哀愁っぷりの方が遥かに勝ります。
#6はモダンなリフにキラキラとした幻想的なKeyがまとわりつく曲。哀愁たっぷりなのはもちろん、民謡調のメロディがとても秀逸で、叙情的なリフが次々と紡ぎ出されていきます。

オススメ度…79点

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LUCENZO 「EMIGRANTE DEL MUNDO」
LUCENZO 「EMIGRANTE DEL MUNDO」

Lucenzo Emigrante Del Mundo

フランス出身のポルトガル人シンガーソングライター、ルセンゾの1作目。2011年発表。ヒップホップやレゲェ、レゲトン、そしてアンゴラビートをミックスした"クドゥロ"というダンスミュージックをやっており、南米やアフリカを彷彿とさせるトロピカルな音楽性が特徴です。エレクトロサウンドながらも民族音楽的なメロディがふんだんに含まれており、イケイケでノリノリなサウンドと中毒性の高いメロディとの融合が素晴らしい。英語とポルトガル語がミックスされているのもこのクドゥロの特徴で、これによって異国情緒がさらに増しているのが個人的に非常に好きなところです。ぶっ飛んだノリのラテンミュージックという感じのあまりにも楽し過ぎる音楽。

<収録曲>
1. Danza Kuduro (feat. Don Omar)
2. Tengo El Flow
3. Emigrante del Mundo
4. Vem Dançar Kuduro (feat. Big Ali)
5. Dame Reggaeton
6. Dembow
7. Quiero Vivir" (feat. Chico & Gypsies)
8. Make It Hot
9. Baila Morena
10. Dame Un Beso (Me Vuelves Loco)
11. Mami Te Quiero
12. Jump (feat. Vince Mc Clenny)
13. Danza Kuduro (Throw Your Hands Up)
   (Lucenzo Vs Qwote feat. Pitbull)


<オススメの曲>
1. Danza Kuduro(→PV)
3. Emigrante del Mundo
4. Vem Dançar Kuduro(→PV)
5. Dame Reggaeton
13. Danza Kuduro (Throw Your Hands Up)(→PV)

とりあえず#1#4、そして#13が好き過ぎてたまらないのですが、実はこの3曲は同じ曲です。元々は<font color=blue>ビッグ・アリをゲストとして製作された#4が原曲で、空前の大ヒットを記録。そしてキング・オブ・レゲトンとして名高いドン・オマールと共にコラボカヴァーしたのが#1。さらにR&Bシンガーのクォートと、近年飛ぶ鳥を落とす勢いのスパニッシュ系最強ラッパーことピットブルを加えて英語版としてコラボカヴァーしたのが#13となっています。
とにかくトロピカルな雰囲気で超ノリノリに展開する曲で、楽しさが半端ない。中毒性も以上で、サビメロとオィオィというフレーズは一度聴いたら頭から離れません。メロディラインにそこはかとないラテンな哀愁が漂っているのも個人的に非常にポイント高し。三つのVerの中だと個人的にはピットブルが好きなこともあって#13を一番良く聞いていますが、どれもそれぞれの特色が出ていて素晴らしいです。
あとは#3とか#5あたりもゆるーい感じのノリで好きかな。

オススメ度…92点

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RESECTION 「ZENITH」
RESECTION 「ZENITH」

Resection Zenith

ドイツ出身のグラインドコア/デスメタルバンド、リゼクションの1作目。2006年発表。テクニカルな演奏で無慈悲に激烈大爆走しまくるグラインドコアをやっています。とにかく速さと安定感が尋常じゃないのですが、ただ闇雲に疾走しまくっているわけでは無く、やたら耳に残る展開やグルーヴ感を随所に挟み込んでくるのが素晴らしい。Voも強烈なガテラルヴォイスや豚の鳴き声のような声を器用に操っており、圧倒的な存在感を放っています。9曲30分というコンパクトさも良い。

<収録曲>
1. The Manhattan Project
2. Sambiki Saru Or The Three No-Evil Monkeys
3. Effect Of My Inner Conflict
4. Dehydration Of Industrial Land
5. Intolerance And Ban
6. Preprogrammed End
7. From Murder To Genocide
8. Pursuit Of Illusion
9. Putative Unison


<オススメの曲>
1. The Manhattan Project
2. Sambiki Saru Or The Three No-Evil Monkeys
5. Intolerance And Ban
7. From Murder To Genocide

静かな機械のようなSEから一転して爆裂疾走しまくる#1からしてもう彼らの魅力が満載。重機のような破壊力と、精密機械のような正確さを併せ持っています。とにかく高速なブラストと、多彩に変化するグルーヴ感満点のリフがたまらない。Voも迫力満点で、グルグル言ったりブヒブヒ言ったり忙しそう。
♯2は冒頭のドラムの変拍子が素敵。そっからスタタタタと高速で疾走しつつもまた変拍子に戻ったりと、とてもテクニカルに展開します。
#5はドロドロとした地を這うようなリフで展開する思いっきりデスメタルな曲。ズルズルとしたリフを中心としながらもやはり展開はとても多彩で、テクニカルな変化を楽しむことが出来ます。
個人的に一番好きなのは♯7かな。嵐というよりはもはや戦争レベルの攻撃性と、めぐるましく展開するリフ構成、そして機関銃のようなドラミング、そしてブヒブヒと喚くVoがカオス寸前のところで整合性を保っています。中盤のやたらグルーヴィーなリフもたまらない。

オススメ度…85点

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GRAVEWORM 「FRAGMENTS OF DEATH」
GRAVEWORM 「FRAGMENTS OF DEATH」

Graveworm Fragments Of Death

イタリア出身のシンフォニックブラック/メロディックデスメタルバンド、グレイヴワームの8作目。2011年発表。煌びやかというよりは崇高で荘厳なシンフォニックさを纏っており、メロディアスながらもなデス/ブラックに近いようなかなり破壊的で攻撃的な音楽性が特徴です。今作ではゴシカルな要素が希薄となり、その分さらに攻撃性が増してきたという印象。モダンなヘヴィさでゴリゴリと突進する単調なスタンスながらも、派手な装飾で豪華絢爛に展開するので退屈さをあまり感じさせないという点が非常に評価できるところかと。適度に顔を出してくるクサメロも秀逸。

<収録曲>
1. Insomnia
2. Only Death In Our Wake
3. Absence Of Faith
4. Living Nightmare
5. The World Will Die In Flames
6. 不安の中で (Anxiety)
7. See No Future
8. The Prophecy
9. Remembrance
10. Old Forgotten Song
11. Where Angels Do Not Fly
12. Awake


<オススメの曲>
1. Insomnia
2. Only Death In Our Wake
4. Living Nightmare
6. 不安の中で (Anxiety)
11. Where Angels Do Not Fly

荒々しく疾走しまくる凶暴な#1は、適度にメロディアスながらも攻撃の手を休めることなく突進し続けるパワフルな曲。ヘヴィなトレモロリフと装飾の醸し出す崇高な空気、そして迫力満点のグロウルが絶妙に絡み合います。
迫力満点の「Let'S Go!」で幕を開ける♯2も攻撃力重視のヘヴィな曲。メロディアスさとグルーヴ感のバランスが良いです。
#4は荒々しさの中に叙情性の高いメロディを内包している曲。装飾の美しさの中で激しく暴れまわるドラミングが雄々しく目立っていてとても良いと思います。
#6は東日本大震災に捧げられた曲なのだそうで、儚く美しいメロディが秀逸な曲。女性Voのパワフルながらもどこか哀愁を感じる歌声と、深い悲哀を纏った迫力あるデスヴォイスとの絡みが素晴らしいです。
#11はモダンな雰囲気の疾走メロデスという感じの曲。嵐のようなブラストの中に垣間見えるメロディの美しさが素晴らしいです。

オススメ度…82点

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DESTROYER 666 「UNCHAIN THE WOLVES」
DESTROYER 666 「UNCHAIN THE WOLVES」

Destroyer_666_Unchain_The_Wolves

オーストラリア出身のカルトブラックメタルバンド、デストロイヤー666の1作目。1997年発表。デスラッシュ風味のザックリとしたリフでパンキッシュに疾走し、そこに不穏でメロディアスなリードギターが加わるというのが基本のスタンスです。「Get What You Deserve」の頃のソドムをもっとブラックメタル色に染め上げたという印象。Voはしゃがれたがなり声で、荒々しさがパンキッシュ気味のサウンドにぴったり。疾走感だけは軽快なのですが、そこから放出される病んだ陰鬱な雰囲気がとても邪悪でたまりません。荒い音質もサウンドの極悪さを増進させていて良い雰囲気に仕上がっています。

<収録曲>
1. Genesis to Genocide
2. Australian and Anti-Christ
3. Satans Hammer
4. Tyranny of the Inevitable
5. Six Curses from a Spiritual Wasteland
6. Unchain the Wolves
7. Damnations Pride
8. Onward to Arktoga


<オススメの曲>
1. Genesis to Genocide
2. Australian and Anti-Christ
3. Satans Hammer
6. Unchain the Wolves
7. Damnations Pride

冒頭の#1はいきなり10分超えの大曲。不気味な鐘と吹き荒れる風のSEで始まる感じはまさにブラックメタルで、この時点で既に胸が高鳴ります。2分ぐらいしてSEに飽きてきたころにいきなり不協和音的な禍々しいリフが鳴り響き、禍々しさが一気に最高潮に。メロディアスなリフの醸し出す不穏な空気と、ダークで陰鬱な雰囲気がとてもツボです。沈み込むような暗黒感がたまらぬ。
♯2は軽快に疾走するブラック'N'ロール的なグルーヴ感が素晴らしい曲。禍々しいというよりは極悪といった感じの、パンキッシュなノリがたまりません。掻き毟るような不穏なギターソロや、「アンチクライスト!」を連発するサビなどもとても良い。
♯3も勢いに任せて疾走するデスラッシュ気味の曲。淡々と叩きつけられるドラムの音と、ジャカジャカと刻まれる凶悪なリフとの組み合わせがGood。
#6は再び10分超えの大曲。スローにドロドロと展開したり、爆走しまくったり、とにかく曲展開が多彩で聴く者を飽きさせない。曲名を連呼しまくるパートがわりとツボ。
#7は陰がありつつも明るいメロディで軽快に疾走する曲。適度なグルーヴ感とちょっぴり不安を煽るようなメロディとの融合が秀逸。

オススメ度…88点

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ANTHRAX 「WORSHIP MUSIC」
ANTHRAX 「WORSHIP MUSIC」

Anthrax Worship Music

スラッシュ四天王の一角を担いつつも、残りの3つと比較されるとどこか地味な印象を拭い切れないアンスラックスの10作目。2011年発表。地味な印象が拭い切れない印象としては、やはりメンバーが流動的で定まらないことが大きな原因なんじゃないかと思うのですが、今作もやはりゴタゴタとしたメンバーチェンジを経て発表された作品です。VoとしてDan Nelsonを加えながらも完成した新作をお蔵入りにしてDanは解雇され、ツアーのヘルプで入ったJohn Bushもそのまま再び脱退し、最終的には21年ぶりにJoey Belladonnaの歌う新作が完成。そうなるとかつてのアンスラックスの再降臨かと熱くなってしまうわけですが、内容的にはJohn時代のアンスラックスの曲をJoeyが歌っているような何とも煮え切らない作品となってしまいました。カッコ良いっちゃ良いんだけど、求めてるものが高かった分ちょっと物足りないという感じ。スラッシュメタル的なザクザク感いうよりは、グルーヴメタル的なザックリ感が押し出され、中途半端にキャッチーな歌メロが宙ぶらりんな状態になっているという印象です。

<収録曲>
1. Worship
2. Earth On Hell
3. The Devil You Know
4. Fight 'Em 'Til You Can't
5. I'm Alive
6. Hymn 1
7. In The End
8. The Giant
9. Hymn 2
10. Judas Priest
11. Crawl
12. The Constant
13. Revolution Screams


<オススメの曲>
2. Earth On Hell
4. Fight 'Em 'Til You Can't
8. The Giant

イントロの#1に続く#2は、激しいブラストで一気に突っ走っていく曲。ザクザクと疾走しているところまでは良いんだけど、サビ周りでの失速がもったいない。
#4もザクザク系のリフからグルーヴィーに変化していく曲。パワフルなサビと、たまに顔を出すメロしアスなギターメロが比較的好きかも。明るい歌モノ系のサビも違和感はあるけど嫌いじゃない。
#8はゴリゴリとしたリフながらもハードコア風味に展開する曲。ラップ調のVoが軽快で楽しい。

オススメ度…76点

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ANTHRAX 「FISTFULL OF METAL」
ANTHRAX 「FISTFULL OF METAL」

Anthrax Fistfull Of Metal

スラッシュ四天王だとかBIG4だとか言われつつも、日本ではそこそこの人気に落ち着いている気がするスラッシュメタルバンド、アンスラックスの記念すべき1作目。1984年発表。クロスオーバー系スラッシュメタルとして大成功を収めた彼らですが、この頃はまだそのスタイルは確立されきっておらず、むしろNWOBHMあたりの正統派メタルにスラッシュメタルのエッセンスを加えたようなサウンドが特徴でした。ただ、単純に曲のクオリティは高く、とても秀逸な正統派メタル風リフが次々と飛び出てくる作品です。ちなみにこの頃のVoはニール・タービン。あまり上手いというわけでもないですが、酷過ぎるってわけでもないという微妙なところかと。

<収録曲>
1. Deathrider
2. Metal Thrashing Mad
3. I'm Eighteen
4. Panic
5. Subjugator
6. Soldiers of Metal
7. Deth from Above
8. Anthrax
9. Across the River
10. Howling Furies


<オススメの曲>
1. Deathrider
2. Metal Thrashing Mad
4. Panic
10. Howling Furies

冒頭の#2からもう思いっきり正統派メタル。一応細かく刻む感じのスラッシーなリフではあるのですが、メロディアスに疾走していく感じが思いっきりNWOBHMです。Voもハイトーンで頑張ってて微笑ましい。
♯2は今後の彼らに通じていくような軽快なスラッシュメタルチューン。明るく楽しいメロディと切れ味の鋭いリフ、そしてメロディアスなボーカルラインが秀逸です。流れるようなギターソロもたまらない。
#4はドタバタとコミカルに疾走する楽しい曲。ツインギターでぐいぐいと引っ張っていく展開はまさに正統派メタルそのものですが、スラッシュメタルらしいリフとのバランスもとても良く、聴きどころたっぷりの楽曲となっています。
あとはやはりツインリードが秀逸な#10もわりと好きだな。

オススメ度…81点

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SUPREME MAJESTY 「TALES OF A TRAGIC KINGDOM」
SUPREME MAJESTY
「TALES OF A TRAGIC KINGDOM」


Supreme Majesty Tales Of A Tragic Kingdom

スウェーデン出身のメロディックスピードメタルバンド、スプリーム・マジェスティーの1作目。2002年発表。煌びやかなKeyを纏った、華やかかつ爽やかなメロスピをやっています。サウンドプロダクションは比較的軽めで、その分楽曲の爽快感が強調されているという印象。適度なクサメロを挟みつつ、北欧らしさを前面に押し出して透き通るように突き抜けていくサウンドが心地よいです。Voの歌声も軽やかでサウンドにぴったり。デビュー作としては申し分ない高品質の作品です。

<収録曲>
1. Strike Like Thunder
2. Not Of This World
3. Towards The Northern Star
4. Forever Ill Be
5. Let It Go
6. Tales Of A Tragic Kingdom
7. Queen Of Egypt
8. Keeper Of The Dead
9. Supreme Majesty
10. Eye Of The Storm


<オススメの曲>
1. Strike Like Thunder
2. Not Of This World
3. Towards The Northern Star
5. Let It Go
9. Supreme Majesty

派手で華々しいイントロで煌びやかに幕を開ける#1は、適度なクサメロを交えつつシンフォニックにキラキラと展開する実に北欧らしい曲。安定した充実のメロディに溢れています。
♯2もキラキラとクサメロ疾走するいかにもメロスピな曲。続く#3も同じようなクサメロ疾走チューンで、とりあえずこの冒頭3曲が強力かなー。
あとはパワフルで楽しそうなコーラスが印象的な#5とか、爽やかなKeyがドラマティックに広がる#9あたりも好き。

オススメ度…81点

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TYPE O NEGATIVE 「DEAD AGAIN」
TYPE O NEGATIVE 「DEAD AGAIN」

Type O Negative Dead Again

米国出身のゴシックメタルバンド、タイプ・オー・ネガティヴの7作目。2007年発表。ダークで耽美的でドロっとした雰囲気を持ちながらも、軽快に展開たりもしてメロディは妙にキャッチーという不思議な音楽性が特徴です。ブラック・サバスのようなドロドロ感を見せつつ耽美な世界観を構築し、そんな中にたまーに親しみやすいメロディをぶち込んでくるという、枠に収まりきらない自由な曲作りをしてくれるのがこのバンドの良い所。とっつきにくいんだかとっつきやすいんだかよくわからんカオスな感じがたまらない。今作ではキャッチーに疾走する曲も多いし、比較的聴きやすい方なんじゃないかと。また、ピーター<Vo>の歌声がなんだかセクシーというかいやらしいというか、ヌメっとした感触の不思議な声で、人によっては苦手な人もいるかもしれませんが、個人的には耽美的な世界観に良い具合にマッチしていると思います。ちなみにピーターは2010年に心不全で48歳の若さで亡くなっており、それに伴ってバンドは活動を停止しております。

<収録曲>
1. Dead Again
2. Tripping A Blind Man
3. The Profits Of Doom
4. September Sun
5. Halloween in Heaven
6. These Three Things
7. She Burned Me Down
8. Some Stupid Tomorrow
9. An Ode To Locksmiths
10. Hail And Farewell To Britain


<オススメの曲>
1. Dead Again
2. Tripping A Blind Man
4. September Sun
5. Halloween in Heaven
8. Some Stupid Tomorrow

タイトル曲の#1は、ドロドロとしたダークなリフで幕を開け、幻想的なコーラスで退廃的で耽美的な感じになってきたなーなんて思っていると、唐突にノリ良く疾走開始していく曲。ゴシック風味のパンキッシュなロックンロールという感じでとても良いのではないかと思います。Voのなんかうわずった感じのエロそうな声も凄く良いと思う。
♯2はこれまた超スローなリフでドゥーミーに始まっていくのですが、1分を過ぎたあたりから曲調がガラっと変わってやはり疾走開始。グルーヴィーなんだけど陰鬱な雰囲気はしっかり保たれているのがとても良い。Voもパワフルな感じだし、サビのコーラスというかシャウトというかな部分がわりとツボです。そして中盤あたりからはミドルテンポになって、終盤にかけてまたサバス的なドロドロリフへと変化。めぐるましく転調を重ねて展開するので、多少曲が長くても全く飽きることはありません。
#4は美しいピアノの音色でのほほんと始まる曲。Voの声は相変わらずセクシーで、バックの演奏が静かな分、とても独特の世界観が展開されます。ちょっとするとヘヴィーなリフが一気に掻き鳴らされますが、テンポは相変わらずののほほんムード。ヘヴィなくせに平和な感じがする不思議な印象です。後半にかけて段々と盛り上がっていきますが、終始耽美的な雰囲気が漂っています。
#5はパンキッシュで軽快な疾走チューン。シンプルでキャッチ―でとても親しみやすいです。終盤になるとちょっぴりダークな色合いを見せつけてくるのも良い。
#8はダークなベース音で始まるムーディーなミドルテンポチューン。リフもメロディアスながらも陰鬱な雰囲気を内包していて、彼ららしい独特の世界観が広がっていきます。9分もあるミドルテンポチューンっていうとなんか飽きてしまいそうな気もしますが、メロディが妙な親しみやすさと中毒性を持っているので意外とそんなことは無く、むしろ何度も何度も聴きたくなってしまうような不思議な曲です。

オススメ度…82点

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INSOMNIUM 「ACROSS THE DARK」
INSOMNIUM 「ACROSS THE DARK」

Insomnium Across the Dark

フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、インソムニウムの4作目。2004年発表。扇情力の高い抒情的なリフでドラマティックなメロディを紡ぎ出していくというのが基本のスタンスです。前作よりもさらにゴシカルなテイストを増し、音作りも若干モダンになったという印象。ただ、メロディの美しさと内包された悲哀っぷりはピカイチで、狂おしいほどに切ない慟哭のメロデスとなっています。Voの深みのあるデスヴォイスもこのサウンドに素晴らしくマッチしており、慟哭っぷりの増進にばっちり貢献。今作から積極的に取り入れられるようになったクリーンヴォイスも哀しさを増幅させる良いアクセントとなっています。ミドルテンポの楽曲が多いですが、しっかりと聴かせる、魅せることが出来る素晴らしい作品。

<収録曲>
1. Equivalence
2. Down with the Sun
3. Where the Last Wave Broke
4. The Harrowing Years
5. Against the Stream
6. Lay of the Autumn
7. Into the Woods
8. Weighed Down with Sorrow


<オススメの曲>
2. Down with the Sun(→PV)
3. Where the Last Wave Broke
4. The Harrowing Years
8. Weighed Down with Sorrow

あまりにも哀しく切ない音色から徐々に盛り上がるイントロ#1に導かれる♯2は、とてつもなくリフが抒情的な超キラーチューン。これぞ慟哭メロデスの神髄と言わんばかりの扇情力MAXのメロディでぐいぐいと引っ張っていきます。とにかくドラマティックで幻想的な素晴らしい曲。Voのデスヴォイスがなんとなく優しげな雰囲気も併せ持っているのが凄く好き。
♯3はちょっとモダンなリフでゴリゴリ進むイントロに驚かされますが、その後はやはりとても叙情的なリフが次々と紡ぎ出されます。リフは比較的攻めの姿勢なのに、全体としてみると激しさよりも哀しさ等の方が先行して聴こえてくるのが凄い。途中のクリーンヴォイスもナイスアクセント。
叙情メロを振りまきながら疾走する#4は、疾走しながらもやはり扇情力はとても高い曲。ヒロイックなフレーズと物悲しいフレーズとのコンビネーションが素晴らしい。
#8はイントロのヴァイオリンの時点で既に溢れんばかりの哀しさがヤバい。その後はやはり慟哭サウンド全開で、哀しみMAXでドラマティックに展開していきます。ちょっぴりダークでゴシカルなテイストがたまらない。

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凶音 「黄泉人舞(MORTES SALTANTES)」
凶音 「黄泉人舞(MORTES SALTANTES)」

凶音 黄泉人舞(Mortes Saltantes)

日本出身のブラックメタルバンド、MAGANEの1作目。黄泉メタルを自称しており、和のエッセンスを大胆に取り入れたブラックメタルというのが基本のスタンス。メロディはなかなかドロドロしており、演奏もなかなか過激だったり禍々しかったりするのですが、いかんせん和のエッセンスを強く押し出しすぎてちょっと遊んでいるようにしか聴こえなくなってしまっているのが残念なところ。シリアスさを出したいのかコミカルに仕上げたいのか、いまいち方向性が掴みきれません。和風テイストを大事にしてるところとか、胡散臭くてダサいところなんかは応援したくなるポイントではあるんだけどな。ちなみに2ndになると今作の問題点であるギャグっぽさも上手く処理した真性和風ブラックメタルになっていてとても良いです。

<収録曲>
1. Crawling From The Blood
2. さぶらひ (Tsavulafi)
3. いざなふぃ (Izanafi)
4. Into The Fire
5. とふらひ (Tofulafi)
6. Yo Motu Kuni
7. 忌つ木 (Ituki)
8. 黄泉人舞 (Yomivito Ga Mafi)


<オススメの曲>
1. Crawling From The Blood
2. さぶらひ (Tsavulafi)
8. 黄泉人舞 (Yomivito Ga Mafi)

#1は寒々とした空気を纏いながらブラスト疾走するなかなか禍々しい曲。冷え冷えとしたシンセも良い感じの雰囲気を醸し出しています。
♯2はイントロのダッサい語りとか、コーラスの胡散臭い感じには若干笑ってしまいそうになりますが、その他のパートはシリアスなブラックメタルとしてとても秀逸かと思います。荒々しい疾走感とちょっとグルーヴィーなリフ回しがとても良い。
#8はかなり過激で凶暴な曲。Voの絶叫もなかなか壮絶で良いんじゃないかな。後半のメロディアスなトレモロリフと、神秘的なシンセとの絡み合いがとても良いです。

オススメ度…77点

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凶音 「黄泉呪詞 (BEGINNING AT THE END)」
凶音 「黄泉呪詞 (BEGINNING AT THE END)」

凶音 黄泉呪詞 (Beginning at the End)

日本出身のブラックメタルバンド、凶音の2作目。2003年発表。英語表記だとMaganeで、個人的にずっとマゲインだと思ってたんですけど、漢字表記的に考えるとマガネが正解なんですかね?まぁそんなことはどうでも良いんだけど。さてサウンドの方はと言いますと、日本のバンドの中でも指折りの、とても本格的なファストブラックメタルをやっております。スラッシーにゴリゴリと疾走するリフはとても禍々しく、ブラックメタルらしいドロドロとした雰囲気もとても素晴らしい。Voの喚き声も、ちょっと日本人独特の残念デスヴォイスな雰囲気はありますがそれほど悪くない。そして何と言っても印象的なのは和風エッセンスを大胆に導入していることで、シンセを中心に和のメロディが至る所で顔を出し、お経のような怪しいコーラスが良い感じに胡散臭いです。そもそも歌詞に日本語が思いっきり使われているあたりがとても胡散臭くて個人的にとても好き。こういう出身国のアピールポイントを前面に押し出してくるようなコンセプトは頑張って応援したくなります。ちなみにこの作品を出したのち、Voの病気という理由でバンドは活動を停止。現在は残りのメンバーでZOMBIE RITUALというバンドをやってます。

<収録曲>
1. Life Eternal, Torture Eternal
2. 凶津風 (Blast Of Grim Wind)
3. 大蛇 (Drink To Death)
4. Tsunami of Blood
5. 三輪 (Worship The Most Ancient)
6. 木:高女妊 (Tree: Born Alone)
7. 火:高津火 (Fire: Fire Over The World)
8. 金:神遣り (Metal: Taste My Curse)
9. 水:神避り (Water: Swallowed In Black)
10. 土:黄泉呪詞 (Earth: Beginning At The End)


<オススメの曲>
1. Life Eternal, Torture Eternal
2. 凶津風 (Blast Of Grim Wind)
4. Tsunami of Blood
5. 三輪 (Worship The Most Ancient)
7. 火:高津火 (Fire: Fire Over The World)
8. 金:神遣り (Metal: Taste My Curse)

#1はデスメタルタイプの地を這うようなドロドロとしたリフとブラストが素敵。中盤では琴のような音色が怪しく響き渡り、良い感じに緩急をつけてくれます。
♯2は怒涛の勢いで禍々しく突き進む凶暴な曲。ぎゃあぎゃあ喚きまくるVoと、意外とはっきり聞き取れる日本語歌詞の胡散臭さがなんか良い感じです。演奏はとにかく凶暴で、ひたすらリフの嵐とブラストの嵐。終盤ではピアノがカオスに乱舞し、そこにメロディアスなソロが絡み合ったりと、終始聴きどころはたっぷりです。
#4は過激ながらもメロディアスなトレモロリフがとても秀逸。低音の怪しい歌声が妙に印象的です。
#5は不気味なシンセとスラッシーなリフがとても秀逸。Worshipがどう聴いても"わっしょい"にしか聴こえないのはご愛嬌。
#6以降は一つの組曲という形になっているのですが、個人的にはスラッシーなイントロから不気味なトレモロへとシフトする#7が一番好き。琴のような音色が和のメロディを妖しく奏でてくれるのもたまらん。
あとは#8も禍々しくて良い具合にドロドロしてるのが好きだな。

オススメ度…85点

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MUNICIPAL WASTE 「THE FATAL FEAST」
MUNICIPAL WASTE 「THE FATAL FEAST」

Municipal Waste The Fatal Feast

米国出身のクロスオーヴァー系スラッシュメタルバンド、ミュニシパル・ウェイストの5作目。2012年発表。若干ハードコア寄りの音作りと、そこはかとなく漂うB級感が素敵なイケイケ突撃スラッシュメタルをやっています。とにかく楽しげに疾走しまくるスタイルがとても心地良く、ひたすらキャッチーなリフを連発。ほとんどの曲が1分台もしくは2分台ということで非常にコンパクトにまとまっており、とても気軽に聴けるという点も非常に秀逸です。今作ではメロディに非常に幅が出てきたり、Voのヒステリックな吐き捨てヴォイスにも表現力が伴ってきたりと、様々な点で成長が感じられるというのも素直に嬉しい。

<収録曲>
1. Waste In Space
2. Repossession
3. New Dead Masters
4. Unholy Abductor
5. Idiot Check
6. Covered In Sick/The Barfer
7. You're Cut Off
8. Authority Complex
9. Standards And Practices
10. Crushing Chest Wound
11. The Monster With 21 Faces
12. Jesus Freaks
13. The Fatal Feast
14. 12 Step Program
15. Death Tax
16. Residential Disaster


<オススメの曲>
2. Repossession
3. New Dead Masters
5. Idiot Check
8. Authority Complex
10. Crushing Chest Wound
12. Jesus Freaks
13. The Fatal Feast(→PV)

相変わらずどの曲も似たり寄ったりな感は否めませんが、全体的にクオリティは底上げされたという印象。やはり一曲一曲を楽しむというよりも、アルバム全体で聴き流して、楽しくヘドバンするというのが正しい聴き方な気がします。これぞという超名曲とかは無いけど、バンド自体もリスナーもそういうのはこのバンドに求めていないのだと思います。どの曲もキャッチーなリフとスピード感が良いね。

オススメ度…81点

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THE RASMUS 「THE RASMUS」
THE RASMUS 「THE RASMUS」

The Rasmus The Rasmus

フィンランド出身の哀愁ハードロックバンド、ザ・ラスマスの8作目。2012年発表。4作目で"ゴシックテイストをちょっぴり含んだ哀愁ハードロック"というスタイルを完成させて以来、その音楽性を究極まで極めた狂おしいほどの哀愁サウンドを聴かせてきた彼らですが、今作では随分と大人しくなってしまいました。元々ハードロックとロックの中間くらいの音作りではあったのですが、今作ではむしろポップス寄りになり、ロック要素はとても稀薄。狂おしいほどの哀愁という点に変わりはあまりないのですが、サウンドが軽くなってしまい、ゴシカルテイストも大きく減退してしまった分なんとなく物足りない感じ。ちょっぴり幻想的なロック寄りポップスといった感じは、あまり僕の琴線を全力で鳴らしてくれるものではありませんでした。これはこれで悪くは無いんだろうけど、かつて5作目「DEAD LETTERS」に100点を付け、それ以来も常に悶絶し続けていた僕は、この変化についていけずとても残念な気持ちでいっぱいです。ラウリの甘ーい歌声は相変わらず良いんだが…。

<収録曲>
1. Stranger
2. I'm A Mess
3. It's Your Night
4. Save Me Once Again
5. Someone's Gonna Light You Up
6. End Of The Story
7. You Don't See Me
8. Somewhere
9. Friends Don't Do Like That
10. Sky


<オススメの曲>
2. I'm A Mess(→PV)
7. You Don't See Me

あの憂いを含んだ演奏と甘い歌声との組み合わせが最強だったのに、随分と軽くなってしまったのが本当に残念。メロディラインは悪くないし、哀愁はたっぷりなのに、あと一歩何かが足りない感が半端ない。お前らだったらもっと行けただろ的な。そんな中でとりあえずメロディは♯2とか#7とかが好きかな。

オススメ度…77点

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OVERKILL 「IRONBOUND」
OVERKILL 「IRONBOUND」

Overkill Ironbound

米国出身のスラッシュメタルバンド、オーヴァーキルの15作目。2010年発表。ザックザクのギターリフとバッキバキのベースとの組み合わせが素晴らしい、攻撃的な突撃型スラッシュメタルをやっているベテランバンドです。今作ではシンプルなリフを組み合わせた初期に近いエネルギッシュなサウンドになっており、メタル好きなら血が騒がずにはいられない熱い熱いサウンドになっています。これでもかと言わんばかりのアグレッションを纏ってザクザクと疾走を重ねるかと思いきや、ずっしり構えてグルーヴィーに展開してみたりと、静と動の対比を絶妙に見せつけてくるあたりにベテランらしい一面も。ザクザクとしたクランチ―なリフを主体としながら、所々にメロディアスな側面が垣間見えるのも魅力的です。Voのブリッツはもう50歳を超えているというのにヒステリックなシャウトを連発しまくっており、声の持つ歳相応の渋さと年齢に似つかわしくない若々しいキレっぷりとがうまいことミックスされていて、なんだか不思議な魅力を放っています。

<収録曲>
1. The Green and Black
2. Ironbound
3. Bring Me the Night
4. The Goal is Your Soul
5. Give a Little
6. Endless War
7. The Head and Heart
8. In Vain
9. Killing for a Living
10. The SRC


<オススメの曲>
1. The Green and Black
2. Ironbound
3. Bring Me The Night(→PV)
6. Endless War

#1は彼ららしいバキバキのベースが印象的な曲。ゆったりとしたイントロは少し勿体ぶり過ぎかなぁなんて気はしますが、そこからなヘヴィなサウンドによる疾走っぷりはやはりとてもカッコ良い。
♯2はグルーヴィーなリフでザックザックと切り込んでいく様子がとてもカッコいい曲。歌メロにちょっとした親しみやすさがあるのが良いな。展開の方も上手いこと緩急をつけていて面白い。
そして#3は圧倒的にエネルギッシュなキラーチューン。シンプルで攻撃的かつメロディアスなリフが華麗に疾走しまくり、そこに早口でヒステリックなVoがのっかるというストレートな楽曲なのですが、そのド真ん中っぷりが実に爽快です。中盤のソロ直前の歌い回しと、そっからソロになだれ込んでいく瞬間が好き過ぎてヤバい。悶絶。
#6は骨太なリフに痺れるパワフルな曲。スタスタしたドラムの淡々とした感じが意外と好きだったり。終盤のアイアンメイデンチックなツインリードも楽しい。

オススメ度…86点

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OVERKILL 「THE ELECTRIC AGE」
OVERKILL 「THE ELECTRIC AGE」

Overkill The Electric Age

米国出身のベテランスラッシュメタルバンド、オーヴァーキルの16作目。2012年発表。基本的には前作の延長上の、メロディをちょっぴり追いつつザックザックと疾走しまくる突撃型のスラッシュメタルをやっています。前作よりは比較的メロディアスな部分が強くなった気がしなくはないですが、それでも圧倒的なアグレッションは全く失っておらず、凄まじい勢いでキレキレのリフを連発。オーヴァーキルの魅力の一つでもあるバッキバキのベース音もバッチリだし、Voのブリッツも年齢を感じさせないようなヒステリックなシャウトを響かせており、サウンドの攻撃性と絶妙にマッチしています。

<収録曲>
1. Come And Get It
2. Electric Rattlesnake
3. Wish You Were Dead
4. Black Daze
5. Save Yourself
6. Drop The Hammer Down
7. 21st Century Man
8. Old Wounds, New Scars
9. All Over But The Shouting
10. Good Night


<オススメの曲>
1. Come And Get It
2. Electric Rattlesnake(→PV)
3. Wish You Were Dead
5. Save Yourself
9. All Over But The Shouting

冒頭の#1は重々しくタメまくるイントロを経て解き放たれたように爆走しまくるいかにもなサウンドがたまらない。バッキバキのベースとクランチーなリフ、そしてブチ切れヒステリックVoと、オーヴァーキルの魅力が存分に詰まりまくっています。
♯2は思いっきりスラッシュメタルしながらもメロディラインがしっかりしている曲。メロディラインを早口でまくしたてるVoや、メロディアスなソロなども素晴らしいです。
♯3はめっちゃアグレッシヴでヘドバン必至なサウンドなのに、どこかキャッチーさも兼ね揃えているリフが凄い。何も考えずに何度も何度も聴きたくなるような中毒性があります。
スタスタとしたドラムに導かれて疾走を開始する#5は、ちょっぴりパンキッシュで軽快な印象を与える曲。脇目も振らない疾走っぷりと、バックの能天気なコーラスが良い感じ。
#9はザックリとしたリフを緩急つけて聴かせてくる曲。爆走パートとグルーヴィーなパートとのバランスが秀逸です。サビがメロパワ並みにキャッチーなコーラスになってるのも良いね。

オススメ度…90点

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SILENCER 「DEATH - PIERCE ME」
SILENCER 「DEATH - PIERCE ME」

Silencer Death - Pierce Me

スウェーデン出身の自殺ブラックメタルバンド、サイレンサーの唯一の作品。2001年発表。Leere<G,B>Nattramn<Vo>の二人によって構成されているバンドなのですが、VoのNattramnがガチな精神分裂病患者ということで有名なバンドです。そんなNattramnの歌唱は絶叫や悲鳴といったありきたりな感情表現ではなく、もはや完全なるただの奇声。素っ頓狂に泣き叫ぶような不気味でキモチワルイ声は常人には到底マネの出来るような代物ではなく、あまりにもガチ過ぎて精神的な恐怖感を覚えるほどです。Vo以外の方も悲哀に満ちた鬱々としたサウンドで、自殺ブラックのお手本ともいえるような不気味な雰囲気。ピアノを交えて淡々と展開したかと思えば、ドカドカとしたドラムに合わせて疾走してみたりと、非常に邪悪で薄気味悪い世界観を展開しています。ちなみにこの作品を出したのちにNattramnは精神病院へと収監され、バンドは自然と活動を停止したのだとか。

<収録曲>
1. Death - Pierce Me
2. Sterile Nails And Thunderbowels
3. Taklamakan
4. The Slow Kill In The Cold
5. I Shall Lead, You Shall Follow
6. Feeble Are You - Sons Of Sion


<オススメの曲>
1. Death - Pierce Me
2. Sterile Nails And Thunderbowels
3. Taklamakan
5. I Shall Lead, You Shall Follow

暗澹としたメランコリックな静寂パートで幕を開ける#1は、そのまま1分半ほど淡々と過ぎ去っていくのですが、ちょっと油断したとたんに恐ろしい奇声がいきなり上がり一気に禍々しく疾走を開始。その奇声の上がるタイミングが本当に心臓に悪くて毎回驚かされます。とにかくVoが最初っから最後まで凄まじく、ガチな人だからこその鬼気迫るものがひしひしと伝わってくる感じ。サウンドの方もいかにもな禍々しさで、静寂パートとのギャップが素晴らしいです。
♯2はメロウで叙情的なギターリフをバックに、完全にイッテしまっているVoがのっかる曲。がなり声パートは比較的普通なカッコ良さなのですが、やはり奇声を上げ始めると完全に狂っていて非常に恐い。
♯3はイントロのうねるようなベース音がとても印象的。その後は典型的な暗黒サウンドが展開されていき、完全に地獄絵図状態になっています。
#5は来るぞ来るぞーって感じのイントロから一気に奇声が大爆発。期待通りの展開に盛り上がらずにはいられません。中盤のすすり泣くような病んだ静寂パートとの対比もすげぇ。

オススメ度…92点

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