
今やロック界に孤高の地位を築くハードロックバンド、エアロスミスの7作目。1982年発表。バンド内の内部崩壊からジョー・ペリー<G>が前作の途中で脱退してしまい、更にはブラッド・ウィットフォード<G>までもが脱退してしまいました。その後釜としてジミー・クレスポとリック・ダフェイを加えて製作された本作ですが、一言でいうと「地味」。正直、物足りなさを感じてしまわずにはいられない作品です。スティーブンの歌唱にも以前のような鬼気迫るようなものも感じられないし、楽曲自体も堅実すぎるという印象。もっとブチ切れた野獣のようなワイルドさが魅力だったはずなのにな。堅実タイプのハードロックとして聴くとそこまで悪くもないのかもしれませんが、わざわざスティーブンに歌わしといてそりゃないぜという感じ。消費者のニーズに応えられているとはとても思えません。
<収録曲>
1. Jailbait
2. Lightning Strikes
3. Bitch's Brew
4. Bolivian Ragamuffin
5. Cry Me a River
6. Prelude to Joanie
7. Joanie's Butterfly
8. Rock in a Hard Place(Cheshire Cat)
9. Jig Is Up
10.Push Comes to Shove
<オススメの曲>
1. Jailbait
4. Bolivian Ragamuffin
8. Rock in a Hard Place(Cheshire Cat)
#1は結構イケイケな感じのロックチューン。ただ、なんだかテンションの高さに嘘くささを感じる。確かにスティーブンだし、結構ぶっ飛んだ感じはするんだけどな。あとちょっと最後がしつこいかも。
#4はイントロのグルーヴ感が非常に良い感じ。その後は比較的ゆったりと進みますが、わりかしエアロらしいハードロックをしていると思います。ソロにいつもと違う違和感を感じるけど、まぁ違う人が弾いてるんだからしょうがない。そこさえ割り切れば良い曲なんじゃないかな。
#8はなんかファンキーな雰囲気の明るい曲。ちょっと脱力感のあるコーラスが印象的です。
オススメ度…71点
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