EAGLE FLY FREE
ヘヴィメタル・ハードロック系を中心に、CDのレビューというか紹介をやっています。ただの自己満足の感想文。軽い日記的な事も。
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TO/DIE/FOR 「CULT」
TO/DIE/FOR 「CULT」

To Die For Cult

<収録曲>
1. In Black
2. Screaming Birds
3. Unknown III
4. Mere Dream
5. You
6. Straight Up
7. Let It Bleed
8. End Of Tears


フィンランド出身のゴシックメタルバンド、トゥ・ダイ・フォーの7作目。2015年発表。

前作は音作りが比較的モダンになってしまい、彼らの一番の持ち味である耽美的かつメランコリックなサウンドがかなり控えめだったのですが、今作ではかなりそれが持ち直しており、個人的な好みに合致するサウンドに回帰してくれました。哀愁たっぷりで、どことなく陰鬱で、メロディもしっかりしてて…という感じでとても良い。ジェイプ・ペラタロ<Vo>の官能的な歌声が楽曲によくマッチしていて、「このバンドはこういう雰囲気だからこそこの声がピッタリなんだよなぁ」と改めて思わされます。

冒頭の#1は、イントロがとてつもなくカッコいい感じ。やたらヒロイックなのですが、その中にもちょっと物憂げな雰囲気が内包されているのがめちゃくちゃツボでした。比較的アップテンポながらも、終始哀愁が漂いまくりで最高です。
#3はここにきてまさかのUnknownシリーズ。"The Unknown II"が個人的にトゥ・ダイ・フォーで一番の名曲だと思っているのですが、この曲もその雰囲気を踏襲していてなかなか良いです。サビのメロディが完全にUnknownシリーズだなぁって感じで、同じメロディを軸にした曲がこうやってシリーズ化されているのは面白くて良いなぁと思います。
#4は美しいピアノの音色をバックにし、ギターサウンドなども必要最小限に抑えられたしっとり系の曲。哀しいメロディがとても印象的です。2分ちょいしかないのが残念。
#6ポーラ・アブドゥルのカバー曲。もともとめっちゃ明るい曲なのに、なんでこんな陰鬱な仕上がりにできるんだろうと笑ってしまいます。
#8はアルバムの最後を締める暗い曲。沈み込むようなドロドロとした雰囲気で締めるってのが、このバンドらしくていいかもしれない。

ってなわけで、前作が個人的に「うーん」って感じだったので、今作はかなり持ち直してくれて本当に良かったなと思いました。耽美的なサウンドが好きな方にオススメ!

<オススメの曲>
1. In Black(→PV)
3. Unknown III

オススメ度…83点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

GLORYHAMMER 「SPACE 1992: RISE OF THE CHAOS WIZARDS」
GLORYHAMMER 「SPACE 1992: RISE OF THE CHAOS WIZARDS」

Gloryhammer Space 1992 Rise Of The Chaos Wizards

<収録曲>
1. Infernus ad Astra
2. Rise Of The Chaos Wizards
3. Legend Of The Astral Hammer
4. Goblin King Of The Darkstorm Galaxy
5. The Hollywood Hootsman
6. Victorious Eagle Warfare
7. Questlords Of Inverness, Ride To The Galactic Fortress!
8. Universe On Fire
9. Heroes (Of Dundee)
10. Apocalypse 1992
11. Dundax Aeterna


英国出身のエピックパワーメタルバンド、グローリーハンマーの2作目。2015年発表。

エイルストームクリストファー・ボウズ<Key>の立ち上げたサイドプロジェクトで、とてつもなくクサいメロディと、ファンタジーの世界に染まりきったバンドのルックスがとても素敵なバンドです。
前作ではカメムシのような緑色の甲冑を身にまとい、とてもファンタジックなクサメロパワをやっておりましたが、今作ではコガネムシのような緑色のパワースーツを身にまとい、SFチックなクサメロパワに変貌。ただ、魔法使いや戦士といったVo以外のメンバーの装備が全く変わっていないのがなんともシュールです。

とりあえず前作に引き続きメロディのセンスが相変わらず素晴らしく、クサメロスピ黎明期のあのワクワク感をギュッと濃縮したような、ここ最近では珍しいくらいの清々しいクサメロを放ちまくっているのがたまらない。
イントロの#1の仰々しい感じで既に期待感はMAXになり、そこからピロピロ系疾走曲の#2へと雪崩れ込む展開はまさに王道で、「これこれ、最近はこういう王道なセンスあふれるクサメロが少なくて…!」と、心の底から喜びたくなってしまいます。無駄に力強いサビの歌唱なんかもほんとツボ。
続く「レッジェーンド!オブディ、アストラルハンマー!オォォオオオオオ、イァアアアアアアア↑」って出だしの時点で最高すぎる。忘れ去られたクサメロ魂がここに濃縮されております。

その他の曲にもこれでもかとばかりにクサメロが詰め込まれており、昔っからのメロパワファンなら懐かしさでいっぱいになるようなサウンドとなっております。タイプは多少違えど、ラプソディとかの世界観に入りきるタイプのクサメタルバンドが好きなら気に入るのではないかと。

<オススメの曲>
2. Rise Of The Chaos Wizards (→PV)

オススメ度…87点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

GHOST 「MELIORA」
GHOST B.C. 「MELIORA」

Ghost Meliora

<収録曲>
1. Spirit
2. From The Pinnacle To The Pit
3. Cirice
4. Spöksonat
5. He Is
6. Mummy Dust
7. Majesty
8. Devil Church
9. Absolution
10. Deus In Absentia


スウェーデン出身のホラー風味なハードロックバンド、ゴーストの3作目。2015年発表。

同名のバンドが多いため、前作でバンド名にB.C.をくっつけ、ジャケットにもでかでかと記載されていたのですが、今作ではまたB.C.の表記が消えました。まぁ付いてない方がシンプルでカッコいいしね。
ちなみにバンド名を読むときも、B.C.は特に発音しないのが普通なのだそうです。

骸骨メイクで仰々しい法王のような衣装をまとったパパ・エメリトゥス2世<Vo>を中心とする正体不明系のバンドですが、サウンドの方もオカルティックで独特の雰囲気があってとても良い。基本的にはヴィンテージなロックが基調となっていますが、プログレ風味に展開してみたり、ホラー風味の雰囲気を醸し出してみたりと、渋さとエンターテイメント性が絶妙に両立されております。

冒頭の#1の時点で、B級ホラーっぽいオカルティックなイントロがとても耳を惹き、そのままシンプルなロックサウンドのカッコ良さに惹き込まれていきます。Voの胡散臭い感じが何とも言えず良い。
アコースティックなイントロで始まる#3は、PVも作られていた曲。怪しい洋館に恐る恐る足を踏み入れるような、ジワジワと盛り上がっていく展開がいかにもこのバンドらしくて面白いです。シンプルなリフと、どことなくメランコリックなメロディ、そして圧倒的に胡散臭い歌唱の組み合わせが絶妙です。
あとは個人的に#5がなかなかのお気に入りで、優しげな歌唱と不穏な音階、そして全体を包み込むもやもやとした妖しい空気感がとても好き。
アルバムの最後を締める#10はシンプルなヴィンテージロックとしての魅力と、このバンドらしいホラー風味のメロディラインとのバランスがとてもよく、かなり頭に残る一曲。プログレっぽい音使いがこれまたたまりません。

基本的には前作までと同じような世界観なので、今までの作品が好きならば問題なく楽しめると思います。前作や前々作よりもリフでゴリゴリ押すような曲が減った分、個人的にはちょっと物足りない感もなくはないのですが、クオリティとしてはとても高いことは間違いないので、そこは好みの問題なんじゃないかなぁと。

<オススメの曲>
5. He Is
10. Deus In Absentia

オススメ度…82点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

HIBRIA 「HIBRIA」
HIBRIA 「HIBRIA」

Hibria Hibria

<収録曲>
1. Pain
2. Abyss
3. Tightrope
4. Life
5. Ghosts
6. Legacy
7. Ashamed
8. Church
9. Fame
10. Words
11. Rot
12. Sir Duke


ブラジル出身の正統派メタルバンド、ヒブリアの5作目。2015年発表。

ユーリ・サンソンの超絶歌唱を中心に据えてメロディアスかつ疾走感抜群の楽曲でゴリゴリと押しまくっていた1作目&2作目があまりにも素晴らしく、そこから3作目&4作目でモダン化してちょっと劣化してしまった感のある彼らだったので、「バンド名を冠した気合十分の5作目は、果たして起死回生の一作となるのか…!!」と、非常に楽しみにしておりました。

実際に聴いてみた感想は「うーん、初期とも違うし、前作までともまたちょっと違うし、まだまだ物足りないな…」という感じ。音自体はモダンな雰囲気を残しており、このバンドにはあまり合ってないのではないかなという印象です。ユーリ・サンソンの歌唱にはやはりさすがと思わせるパワーがあるものの、楽曲の方があまりそれに付いていけておらず、物足りなさに繋がっている気がします。もっとメロディアスで伸びやかな曲を作ってくれればいいのにな。

ただ、冒頭の#1なんかはグルーヴ感があって、バキバキとしたベースも唸っていて、ギターもピロピロ弾きまくってて悪くないなという出来。
他はわりと平凡で、さらーっと過ぎていってしまう感じです。何度も言うように、歌は上手いんだけどね。
ボートラの#12はまさかのスティーヴィー・ワンダーのカバー。全くこのバンドに合ってないけど、おまけとしては面白い。

ってなわけで、未だに初期の幻想を引きずっている自分としては、イマイチ満足しきれない作品でした。完全に別物として分けてしまえば、それはそれで多少は楽しめるのかもしれません。

<オススメの曲>
1. Pain

オススメ度…78点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

Öxxö Xööx 「Nämïdäë」
Öxxö Xööx 「Nämïdäë」

Öxxö Xööx Nämïdäë

<収録曲>
1. Därkäë
2. LMDLM
3. Ländäë
4. Dä Ï Lün
5. Lör
6. Lücï
7. Äbÿm
8. Dälëïth
9. Ü


フランス出身のアーティスティックでゴシック風味なプログレ系ドゥームメタルバンド、Öxxö Xööxの2作目。2015年発表。バンド名、アルバム名、曲名の全てが読めませんが、どうやら人造言語なのだそうです。

アーティスト写真もなんかすごいし、なんか色々と気合入り過ぎじゃないですかね。

音楽性の方も、あまりにもアヴァンギャルドすぎて、どう分類したらいいのかわかりません。
ズーンと沈み込むようなドゥーミーで陰鬱な音楽性を基本としていますが、とてもアーティスティックでプログレ的な知性も感じさせるし、耽美系ゴシックのような退廃的な雰囲気も漂わせるし、オルガンやクワイアを交えながら儀式のような神聖さも発しているし…。
Voは朗々とした男性の歌唱と、ちょっぴりオペラチックな女性ソプラノ系ヴォイスが入り乱れており、これまた儀式っぽさを増すのに一役買っています。

とりあえず冒頭の#1の時点で既に神秘性が高過ぎてビビる。チャーチオルガンの創り出す独特の神聖な世界観から、ヘヴィでゆったりとしたリフとキラキラしたKeyへとドラマティックに繋がっていき、Voが入ってくるころには完全にこの世界観にどっぷりと引き込まれていること間違いなしです。不気味さと美しさの絶妙なバランスがとてもクセになります。11分もあるし、曲のスピードもめっちゃ遅いんだけど、自然と聴き通すことが出来ます。
残りの曲も方向性は全部一緒で、全部聴き通す頃には頭ん中がこのバンドの創り出す神秘的な世界観に洗脳されていること間違いなし。一曲一曲の独立性はあまりないですが、アルバム全体を通しての一体感が凄まじく、全部まとめて一つの芸術作品のように感じさせられます。

そしてこの作品、なんとBandcampでNYPという太っ腹ぶり。とりあえず気になったら聴いてみて、妖しい世界観に浸ってみれば良いのではないでしょうか。

<オススメの曲>
1. Därkäë

オススメ度…84点

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DARK MIRROR OV TRAGEDY 「THE LUNATIC CHAPTERS OF HEAVENLY CREATURES」
DARK MIRROR OV TRAGEDY 「THE LUNATIC CHAPTERS OF HEAVENLY CREATURES」

Dark Mirror Ov Tragedy The Lunatic Chapters of Heavenly Creatures

<収録曲>
1. Thy Sarcophagus
2. Unwritten Symphony
3. Dancing in the Burning Mirror
4. Ichnography on Delusion
5. Virtuoso of the Atmosphere
6. Perish by Luminos Dullness
7. The Constellation of Shadows
8. The Name of Tragedy
9. The Noumenon I Carved


韓国出身のシンフォニックブラックメタルバンド、ダーク・ミラー・オヴ・トラジェディの3作目。2014年発表。

韓国のメタルバンドはあんまり聴いたことがないのでとても新鮮なのですが、とてつもないクオリティの高さにびっくり。ピアノやヴァイオリンの美麗かつヒロイックなメロディが乱舞しまくり、アコースティックなパートとアグレッシヴなパートの緩急をうまいことつけながら、美旋律が怒涛の勢いで押し寄せます。

とりあえずやたら大仰で「来るぞ来るぞ…」って感じのイントロ#1の時点で期待度がめっちゃ高まるのですが、そっから一気にヒロイックさMAXで疾走しまくる#2のキラーチューンっぷりが更に凄まじい。シンフォニックなシンセと神々しいクワイアを多用しまくり、さらには弾きまくりのピアノも登場し、息をつく間もなく一気に駆け抜けます。Voはギャアギャアと喚く系なのですが、とにかくメロディがクサいので、あまりブラックメタルっぽい感じはしないかも。
#3はちょっぴり東洋っぽいメロディとピアノ&ヴァイオリンの美しい音色が特徴的。イントロだけ聴くとちょっとCTHONICあたりを彷彿とさせます。
#7は悲哀に満ちた美旋律の嵐が素晴らしい曲。ピアノの音色がとにかく悲壮感漂っており、そこからヒロイックなクサメロへとシフトしていく瞬間などとても素晴らしいです。女性Voの使い方や、アコースティックサウンドの挟み方など、緩急や強弱の付け方がとても良い。まるでクラシックを聴いているかのような壮大な展開に圧倒されること間違いなし。
アルバムの最後を締める#9もかなりのクサメロを誇っており、しかもそれがドラマティックに展開していくもんだからたまらない。ゲームミュージックのラスボス戦のような貫録さえ漂います。

せっかくのシンフォブラックなのにシンセの音がモコモコとしたりと、音が全体的にもっさりしているので、サウンドプロダクションはちょっぴり気になったりはするのですが、それを補って余りあるクサメロっぷりがとても素晴らしいです。その手のサウンドが好きな方はぜひ。

<オススメの曲>
2. Unwritten Symphony
7. The Constellation of Shadows

オススメ度…87点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

SLOWDIVE 「SOUVLAKI」
SLOWDIVE 「SOUVLAKI」

Slowdive Souvlaki

<収録曲>
1. Alison
2. Machine Gun
3. 40 Days
4. Sing
5. Here She Comes
6. Souvlaki Space Station
7. When The Sun Hits
8. Altogether
9. Melon Yellow
10. Dagger


英国出身のシューゲイザーロックバンド、スロウダイヴの2作目。1993年発表。

シューゲイザーが流行っていた時期のバンドで、当時ではその代表格バンドの一つであり、その中でも耽美派シューゲイザーとして括られていたようです。耽美派と呼ばれるのも納得の、甘いロマンチックな雰囲気を持った柔らかなサウンドとなっており、ドリーミーでとろけるような音の印象。シューゲイザーってもうちょっともやもやした雰囲気のイメージなのですが、このバンドはメロディが比較的しっかりしており、ゆったりと紡ぎだされる甘美なメロディラインに癒されずにはいられません。

全体的にとても良い雰囲気の作品なのですが、その中でも特筆すべきはやはり#7。甘美なメロディを仄かな陰鬱さで包み込んだ非常にノスタルジックな曲で、心の奥にまでスッと入り込んでくるような儚げなメロディがたまらない。淡々と紡ぎだされる美メロの洪水に酔いしれずにはいられません。ふわふわとした柔らかなサウンドと、吐息のような儚く切ないVoとの組み合わせが素晴らしい。
アルバム冒頭の#1もこれまた名曲で、優しいドリームポップといった趣き。ふわふわっととろけるようなメロディがジワジワと溢れ出してくるような曲です。

とりあえずこの作品、全体的な雰囲気もさることながら、まずはとにかく#7のためだけにでも聴いてみて貰いたい一作。最近はポストブラックとかシューゲイザーメタルなんかが流行っていますが、そういうサウンドが好きならば確実にハマるような切なさと儚さを持っています。ノスタルジックな音楽が好きならばぜひ。

バンドは1995年に3rdを出して解散していますが、どうやら昨年に再結成した模様。
今後アルバムとかだしてくれないかな。

<オススメの曲>
1. Alison
7. When The Sun Hits

オススメ度…88点

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THOUSAND EYES 「ENDLESS NIGHTMARE」
THOUSAND EYES 「ENDLESS NIGHTMARE」

Thousand Eyes Endless Nightmare

<収録曲>
1. Endless Nightmare
2. Bleeding Insanity
3. Mirror Knight
4. Leaving From Figment
5. Dead Sorrow Of Me
6. The Last Day Of Suffering
7. Suicide Machine
8. Reflection Of The Flare
9. Damnation Calling
10. Dark Slayer's Requiem
11. Conquered Sun
12. One Thousand Eyes


国産メロディックデスメタルバンド、サウザンド・アイズの2作目。2015年発表。

ライトニングKOUTA<G>と、アフターゼロDOUGEN<Vo>ティアーズ・オブ・トラジェディTORU<G>ユースクエイクAKIRA<B>、そしてナイツ・オブ・ラウンドJUHKI<Dr>という実力派ぞろいでスタートしたこのバンドですが、今作ではJUHKIが抜け、代わりにアンデッド・コーポレーションFu-Minが参加しております。

アグレッシヴなサウンドにこれでもかとばかりのヒロイックなクサメロがのっかるというスタイルは前作から全く変わりませんが、ただでさえ素晴らしかった前作をさらに凌ぐ楽曲がずらっと並んでおり、とてつもない名盤に仕上がっております。

冒頭の#1は絶叫と共にアグレッシヴに疾走しまくる曲。デスラッシュ風味の荒々しいリフでゴリゴリに押しまくるかと思いきや、サビ部分ではめっちゃツインギターがピロピロとかぶせられてクサメタラー歓喜の展開。凶暴さとクサさをここまでうまく両立させるのは本当に凄い。
続く#2がもかなりのキラーチューンで、これまたとにかくクサい曲。メロスピバンドをバックグラウンドとするメンバーだからこそのメロディのクサさと、それをメロデスの中で上手く消化する技量にはほんと脱帽です。弾きまくりのギターソロを含め、とにかくアツい。
#6は泣きのメロディが炸裂するタイプのクサメロディで、悲哀を漂わせつつメロディアスに疾走する曲。色んなパターンのクサメロを取り揃えているとはなんという引き出しの多さ…!と感心してしまいます。

その他も普通のアルバムだったら一番のキラーチューンになってもおかしくないような楽曲なかりで、完成度の高さにただ驚くばかり。1stの時点で相当に素晴らしいアルバムだったのに、まさかその上をいくような作品が生み出されるとは思いませんでした。普段は国産メロデスは聴かないような人にもぜひ聴いてみて貰いたいですし、とりあえずクサメロデス好きは必聴です。

<オススメの曲>
1. Endless Nightmare
2. Bleeding Insanity

オススメ度…93点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

DRAGON GUARDIAN 「少年騎士と3人の少女の英雄詩」
DRAGON GUARDIAN 「少年騎士と3人の少女の英雄詩」

Dragon Guardian 少年騎士と3人の少女の英雄詩

<収録曲>
1. 目覚め
2. 英勇に憧れた少年の物語
3. 伝説の竜姫
4. 運命の旅団の始まり
5. 世界録を巡る冒険
6. 先代魔王
7. 炎崖都市ジオ
8. 秘められた力 -古代召喚術-
9. 決戦、炎の将魔
10. 再来の騎士


勇者アーサー<G>率いるドラゴン・ガーディアンの6作目。2015年発表。

びっくりするほど多作な勇者アーサーですが、近ごろは桜牙シリーズや他アーティストとのコラボレーションなどのサイドプロジェクトとしての活躍が多く、純粋なドラゴン・ガーディアンとしての作品は実に6年ぶりとなります。

そもそもこのバンドがデビューからそろそろ10周年ということがまず驚きで、当時は完全にただのネタバンドだったのに、ここまで本格的なバンドに成長しているという事実にさらにびっくり。まさに"継続は力なり"や"好きこそ物の上手なれ"という言葉を体現しており本当に凄いと思います。

本作は『世界の終わりの世界録』というライトノベルとコラボしているということですが、ライトノベルは全く興味がないのでどうでもいいやってのが正直なところ。本人としては原作合った方が楽でいいんだろうなーくらいの感想です。

音楽の方は従来の持ち味である突き抜けたクサメロが存分に発揮されており、さすが本プロジェクトは気合がさらに違うなーという充実っぷり。ここ数作の高いクオリティをしっかりと維持していてとても良いです。Voは原田ひとみ青葉りんご野宮あゆみなどが参加しており、曲によって色んな歌唱が聴けるのも楽しい。各々、格別に上手いわけではありませんが、クサメロによく合ったタイプの歌唱なのではないかと。

あとはドラゴンガーディアンといえば、「物語形式なのでやたらセリフが入りまくる」というサンホラ系統からの影響が顕著だったのですが、今作ではそれが完全に排除。いざなくなると、それはそれでちょっと寂しいものもありますが、曲としては非常に聴きやすくなっており、随分と一般向けになったかなという印象です。

個人的に一番好きなのは、イントロ#1から繋がる#2。のっけから全力のクサメロスタートなので、聴いた瞬間に「おお、ドラガだ(笑)」と思わず笑みがこぼれてしまうような安定感があり、非常に微笑ましいです。
それと双璧をなすのが#7で、こちらもかなりのクサさ。このバンドの曲を説明しようとすると、"クサい"とか"ダサい"って言葉しか出てこなくて困るのですが、実際にその通りの音だからしょうがない。
他の曲も非常にクサいです。

ここ最近の作品のクオリティをあまりに踏襲し過ぎているせいで、人によってはマンネリに感じてしまうのかもですが、ドラガ本体はずっとこんな感じで良いんじゃないかなーと個人的には思います。

<オススメの曲>
2. 英勇に憧れた少年の物語(→PV)
7. 炎崖都市ジオ

オススメ度…82点

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神林長平の『戦闘妖精・雪風〈改〉』の感想
神林長平の『戦闘妖精・雪風〈改〉』を読了しました。

戦闘妖精・雪風 改

友達に面白いと薦められ、結構前に買ってはいたのですが、ずっと本棚に入れたままになってた1冊です。
[神林長平の『戦闘妖精・雪風〈改〉』の感想]の続きを読む

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

DRAGON EYES 「PRAYER FOR THE SAD STORIES」
DRAGON EYES 「PRAYER FOR THE SAD STORIES」

Dragon Eyes Prayer For The Sad Stories

<収録曲>
1.Duel
2.Crimson Blood
3.龍神の獄炎
4.偽りの霊廟
5.Distant Cry
6.邪神の瞳
7.Time Of Spiral
8.Miasma In The World
9.End Of Innocent
10.Prayer For The Sad Stories


クサメロスピバンドのドラゴン・ガーディアンを率いる勇者アーサー<G>と、クサメロデスバンドのサウザンド・アイズを率いるKOUTA<G>によって企画されたプロジェクト、ドラゴン・アイズの2作目。2015年発表。

「帝国一のデスラッシャーと王国一の魔術師が奏でる交響曲第2番が完成」

というなんとも大仰な売り文句が帯にデカデカと書かれていて、気合入ってんなーと思いました。

一回限りの企画プロジェクトかと思ってたのに、2作目が出たことにまずはびっくり。
前作は「とりあえず合体してみました!俺たちクサメロ大好きだから、作戦とかいらないよね!」みたいな微妙な出来でしたが、今作はどうやらちゃんと作戦を立てて臨んでくれた模様。前作では手当たり次第感のあったVoを今作では基本的にMINAMIという女性Voに統一し、デスヴォイスはアクセント程度にとどめ、基本的にはメロスピ路線をとることにしたようです。

その結果、全体的にチグハグだった印象が一気に解消され、クサメロの魅力が前作よりも数倍にも増しており、普通に良質な良メロスピへと変貌。さすがクサメロ界に名前を轟かせる二人が一緒になっただけあるなぁと思えるような作品になっており、方針立てってやっぱり大事だなと改めて感じさせられました。

とりあえず一番のキラーチューンは実質的な1曲目である#2。メロデスのような尖ったリフながらも、ヒロイックなメロディで華麗に疾走しまくっており、「おおっ」と喜ばざるを得ません。MINAMIのVoは女性にしては低めの声域で歌っておりますが、なかなかパワフルで曲にも良く合っていると思います。全体的な雰囲気はドラゴン・ガーディアンっぽいけど、弾きまくりのギターなんかはサウザンド・アイズっぽいし、良い具合にコラボで来ているのがとても素敵。
冒頭からクサいギターメロが乱舞しまくる#6なんかも印象的で、これまた「ザ・メロスピ」みたいな感じで良い。弾きまくりのギターが、それぞれどっちが弾いてるのかめっちゃわかりやすいってのも面白い。
#7はヒロイックなメロディを持った、デスヴォイスが良いアクセントになっている曲。デスヴォイスもこういう使い方ならしっくりきて良いなと思いました。
#9はイントロのメロディがファンタジックでとてもクサい。その後もとてもクサく、芝居がかった展開が全体的にめっちゃドラゴン・ガーディアンっぽいなぁと思いました。

ということで、前作よりも格段にクオリティが上がっているなと感じる一作で、これならクサメタラーにオススメしても良いなと思える作品です。
やっぱり実力はあるんだし、前作はただ発揮の仕方が上手くいかなかっただけなんだなぁと思いました。

<オススメの曲>
2.Crimson Blood

オススメ度…80点

[DRAGON GUARDIAN]
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[THOUSAND EYES]
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DRAGON EYES 「DRAGON EYES」
DRAGON EYES 「DRAGON EYES」

Dragon Eyes Dragon Eyes

<収録曲>
1. Symphony Of Tyrant 
2. Time Of Spiral
3. The Battlefield
4. Sonic Boom
5. Sacred Cross
6. New World
7. Burned future
8. Child Of God
9. Dawn Of Eternal Sorrow


勇者アーサー<G>率いるドラゴン・ガーディアンと、KOUTA<G>率いるサウザンド・アイズが融合したプロジェクト、ドラゴン・アイズの1作目。2013年発表。

DRAGON GUARDIAN + THOUSAND EYES = DRAGON EYES

「な、なんて安直な…!! 」とあきれると同時に、「日本を代表するクサメロスピと、国産クサメロデスの権化が融合したら、とてつもないものが生まれてしまうんじゃないか…!? 」という多大な期待をせずにはいられない凄まじい組み合わせです。

さて、こういうコラボレーションというのは"1+1"が奇跡のケミストリーで"10"にも"100"にもなったりするものなのですが、今回の場合は、単純に"1+1"はただの"2"だったなぁという感じ。融合というよりはただくっついただけという感じで、あまり化学反応的なものは見受けられません。
ドラゴン・ガーディアンっぽいクサメロにただデスヴォイスがのっている様子はなんだか違和感ですし、その逆もまた然り。クサいとはいえ、メロデスチックなアグレッシヴなサウンドに、アニソンチックなVoがのっかるのもなんだか滑稽です。
クサメロスピっぽい曲にアニソンチックなVoがのったらそれはただのドラゴン・ガーディアンだし、メロデスっぽいサウンドにデスヴォイスがのったらそれはただのサウザンド・アイズだし…。

とはいえ、クサメロメイカーっぷりはやはりさすがのものなので、コラボならではの凄さみたいなものはありませんが、単純に曲自体はカッコいいものが多い。
#1#3#4など、これでもかとばかりにクサメロがふんだんに盛り込まれていてなかなか良いです。こうなると、女性ボーカルとデスヴォイスが互いに邪魔し合っていて逆にもったいないんだよなぁ。
なんだかもう、インストチューンの#5がヒロイックなメロディを純粋に堪能出来て一番良いんじゃないかさえ思ってしまいます。

ってなわけで、期待値のわりにはなんだか上手く噛み合っていないという印象でした。
試みは面白いし、凄いものが生まれそうな気もするだけに、なんだかとっても惜しい…。


<オススメの曲>
5. Sacred Cross

オススメ度…74点

[DRAGON GUARDIAN]
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[THOUSAND EYES]
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PRAYING MANTIS 「SANCTUARY」
PRAYING MANTIS 「SANCTUARY」

Praying Mantis Sanctuary

<収録曲>
1. In Time
2. Restless Heart
3. Tears In The Rain
4. So High
5. Turn The Tide
6. Touch The Rainbow
7. Threshold Of A Dream
8. Playing God
9. Highway
10. Sanctuary


英国出身、かつてのNWOBHMの立役者のひとつ、プレイング・マンティスの8作目。2009年発表。
6年の休止期間を経て世に放たれる再始動作品です。

ちなみにこの再始動にあたり、バンドの中心であったトロイ兄弟以外のメンバーは全て一新。新しいシンガーのマイク・フリーランドはこのバンドの音楽性にぴったりの切なくて細いハイトーンを持っており、哀愁っぷりの増幅に一役買っております。めっちゃ上手いわけでもないし、特徴あるわけでもないけど、妙にこのバンドにマッチしているという印象。

さて中身の方はと言いますと、哀メロ派が狂喜しそうな叙情メロの嵐で、いかにも彼ららしい素晴らしいサウンド。ツインギターも冴えわたり、これぞプレイング・マンティスな音色がたっぷりです。

#1はしっとりとした叙情メロがたまらない曲。適度な疾走感でウェットに駆け抜け、哀しみの余韻を残していく感じがとても良いです。
#4は叙情メロが涙を誘うと共に、新任Voの持ち味が存分に発揮されている曲。哀愁たっぷりのか細い歌声で「ソー・ハァーーーイ↑」と伸びやかに歌いあげられるのが妙にクセになります。
#5は個人的にめちゃくちゃツボだったバラードチューン。なにこれ、哀しすぎるんですけど!! アコースティックなギターの音色と、泣きのツインギター、そして切ないメロディが心にぐっときます。今にも消え入りそうなVoの声も切なくてたまらない。
アルバムの最後を締める#10もツインギターが泣きまくる超名曲。メロい、メロすぎる!ギターソロも思う存分に泣かせまくっており、これぞ彼らの真骨頂ともいえる曲だと思います。

一曲一曲はちょっと小粒に聴こえてしまう部分はあるのかもしれませんが、どこをどう切り取っても紛うことなきプレイング・マンティス節が炸裂している名盤だと思います。泣きメロ、叙情メロが好きな人はぜひ抑えておくべきかと。

<オススメの曲>
4. So High
5. Turn The Tide (→PV)
10. Sanctuary

オススメ度…88点

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テーマ:HR/HM - ジャンル:音楽

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